愛知杯予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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愛知杯【GⅢ】
2023/1/14(土)
中京競馬場・芝2000m

過去6年分の愛知杯(中京開催のみ)のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

愛知杯 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 マリアエレーナ
2番人気 アートハウス
3番人気 ルージュエヴァイユ
4番人気 アンドヴァラナウト
5番人気 ルビーカサブランカ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは昨年2000mの重賞で3連対、天皇賞・秋でも不利がありながら7着に入ったマリアエレーナが1番人気。ほぼ並ぶ形で昨年同コースのローズSを勝っているアートハウスが2番人気に推されています。

3番人気以下は2勝クラス・3勝クラスと連勝中のルージュエヴァイユ、一昨年のローズS優勝馬アンドヴァラナウト、昨年の愛知杯の優勝馬ルビーカサブランカ、昨年のフローラS優勝馬エリカヴィータなどが続きます。

愛知杯 コース&血統分析

中京芝2000mの特徴

中京芝2000mはスタンド前の直線の坂の中間からスタートします。上り坂からのスタートで1コーナーまでの距離が短いため、やや内寄りの枠が有利なコースです。最後の直線は高低差2.0mの急坂があり、坂を上ったラスト200m強はほぼ平坦となっています。

道中のペースが緩みやすいため、差し馬が強い中京芝コースの中では比較的先行馬も健闘しています。

重賞ナビ

中京競馬場・芝2000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中京芝…

父系統別データ

  • キングカメハメハ系【2-1-2-11】
  • ディープインパクト系【1-2-1-11】
  • サンデーサイレンス系【1-0-2-23】
  • ステイゴールド系【1-0-0-5】
  • ミスタープロスペクター系【1-0-0-3】
  • ダンジグ系(欧)【0-2-0-5】

キングカメハメハ産駒は昨年7番人気1着のルビーカサブランカなど(2-1-1-5)、ディープインパクト産駒も昨年6番人気3着のデゼルなど(1-2-1-9)。ハーツクライ産駒は人気薄が多かったものの(0-0-0-9)と不振です。

母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-2-2-18】
  • ロベルト系【1-1-0-9】
  • ストームキャット系【1-0-0-2】
  • ネイティヴダンサー系【1-0-0-1】
  • ボールドルーラー系【0-1-1-1】

サンデー系、ロベルト系、ナスルーラ系の成績が良く欧州型ノーザンダンサー系やミスプロ系は不振。

ただ好走馬の多くはノーザンダンサーのクロスを持ち、サドラーズウェルズ、フェアリーキング、ニジンスキー、リファールなど欧州型ノーザンダンサー系の他にセントサイモン系を持つ馬も要注意。

愛知杯 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-0-1-810.0%20.0%
2枠1-1-1-89.1%27.3%
3枠0-1-0-110.0%8.3%
4枠1-1-2-88.3%33.3%
5枠1-0-1-108.3%16.7%
6枠1-0-1-108.3%16.7%
7枠0-3-0-110.0%21.4%
8枠1-0-0-146.7%6.7%

枠による偏りはそれほどありませんが、人気馬は外寄り・人気薄は内寄りからの好走が多いのが特徴です。昨年7番人気1着のルビーカサブランカは1枠1番、一昨年8番人気3着のウラヌスチャームは2枠4番でした。

馬番データ

  • 偶数馬番【3-4-3-39】
  • 奇数馬番【3-2-3-41】

馬番では4番が(1-2-1-2)で好走した4頭中3頭が8番人気以下。

当日5番人気以内

  • 1~5枠【0-1-3-14】
  • 6~8枠【2-2-0-8】

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-0-1-50.0%16.7%
先行2-1-1-1610.0%20.0%
差し2-5-3-394.1%20.4%
追込2-0-1-208.7%13.0%

全体的に差し優勢で、近年4角3番手以内から掲示板に載った馬はアイコンテーラー、ランドネ、エテルナミノルとミスプロを強めに持つ馬。

前走4角位置(前走重賞)

  • 4番手以内【0-2-2-8】
  • 5番手以下【4-1-1-33】

重賞組は前走4角4番手以内だった馬は2~3着までが多く、4角5番手以下だった馬は複勝率は低いものの過去6年で4勝を挙げています。アートハウス、アイコンテーラー、アブレイズ、サトノセシル、リアアメリアが前走重賞で4角4番手以内。

前走上がり3F

  • 1位【0-0-0-9】
  • 2~3位【4-3-1-16】
  • 4~5位【1-0-2-17】
  • 6位以下【1-3-3-37】

前走上がり1位馬が不振ですが、2021年5番人気のレッドアステルや2019年3番人気のウラヌスチャームなど条件戦を上がり1位で勝ってきた馬が敗れるケースが目立ちます。

今年は前走上がり1位馬は不在で、2~3位だったのはサンテローズ、タガノパッション、フィオリキアリ、ホウオウイクセル、ルージュエヴァイユ

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-3-0-60.0%33.3%
440-4593-1-2-1613.6%27.3%
460-4791-1-1-293.1%9.4%
480-4991-1-1-136.3%18.8%
500-1-0-2-165.3%15.8%

当日5番人気以内は460kg未満が(2-3-2-11)、460kg以上が(0-0-1-11)と小柄な馬の成績が良いのが特徴。6番人気以下は馬格による成績の差はありません。

有力馬ではマリアエレーナ、アンドヴァラナウトが前走時460kg未満です。

前走との馬体重差

  • +体重【5-4-4-57】
  • 増減無【1-1-1-13】
  • -体重【0-1-1-23】

前走から馬体増となる馬の好走が多く、当日6番人気以下+馬体重が±0kg以下だと(0-1-0-29)。唯一好走したサンソヴールはレース相性の良いキングカメハメハ産駒でした。

愛知杯 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-1-1-316.7%50.0%
2番人気1-0-0-516.7%16.7%
3番人気0-1-0-50.0%16.7%
4-6番人気1-2-4-115.6%38.9%
7-9番人気3-0-1-1416.7%22.2%
10番人気-0-2-0-420.0%4.5%

人気馬の信頼度は高くなく、中穴の好走が多いレースです。特に昨年のルビーカサブランカ、デゼルや一昨年のランブリングアレーなど人気薄の5歳馬に注意。今年はアイコンテーラー、アンドヴァラナウト、タガノパッション、ホウオウイクセル、マリアエレーナの5頭が5歳馬。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦3-2-2-259.4%21.9%
栗東3-4-4-554.5%16.7%

関東馬の方が成績・回収値共に高めです。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳1-2-2-184.3%21.7%
5歳4-3-2-2511.8%26.5%
6歳1-1-2-283.1%12.5%
7歳-0-0-0-90.0%0.0%

4歳馬で好走した5頭はいずれも当日4番人気以内の人気馬でした。5歳馬の成績が安定しており、関西馬は5歳以下が(3-4-3-26)、6歳以上が(0-0-1-29)と若い馬が中心。

アブレイズ、サンテローズ、フィオリキアリ、ラヴユーライヴ、リアアメリア、ルビーカサブランカが6歳以上の関西馬。

騎手データ

  • 継続騎乗【2-3-2-25】
  • 乗り替わり【4-3-4-55】

生産者データ

  • ノーザンF【2-2-2-23】
  • 社台F【2-1-2-12】
  • 社台白老F【1-0-0-6】

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
-51.00-2-0-180.0%10.0%
52.01-1-0-175.3%10.5%
53.01-1-3-213.8%19.2%
54.03-1-1-140.0%0.0%
55.0-55.51-1-1-710.0%30.0%
56.0-0-0-1-30.0%25.0%

ハンデによる差はそれほどありませんが、今年から斤量のルールが変わるため参考程度に。

前走との斤量差

  • +斤量【0-2-1-10】
  • 増減無【1-1-2-19】
  • -斤量【5-3-3-51】

愛知杯 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ2-1-2-198.3%20.8%
GⅡ0-0-0-30.0%0.0%
GⅢ2-1-1-1510.5%21.1%
リステッド0-0-0-50.0%0.0%
オープン0-2-0-100.0%16.7%
3勝2-0-3-208.0%20.0%
2勝0-2-0-70.0%22.2%

牝馬同士のハンデ戦ということもあり、前走重賞でも条件戦でも複勝率に差はありません。ただしエリザベス女王杯・秋華賞組は京都開催時より代替の阪神開催時の方が馬券に絡みやすくなっています。

主な前走

  • エリザベス女王杯【1-1-2-12】
  • ターコイズS【1-1-0-2】
  • カウントダウンS【1-0-2-1】
  • 秋華賞【1-0-0-7】
  • マーメイドS【1-0-0-0】

前走距離

  • 1600m【1-3-0-13】
  • 1800m【0-0-1-25】
  • 2000m【3-0-3-27】
  • 2200m【2-3-2-15】

1800m組は非常に成績が悪く、唯一3着に入ったのは2019年4番人気のランドネ。タガノパッション、ビジン、ルージュエヴァイユが前走1800m。

前走場所

  • 東京【0-0-0-7】
  • 中山【1-2-0-15】
  • 京都【2-1-1-20】
  • 阪神【3-1-4-24】
  • 中京【0-1-1-8】
  • 新潟【0-1-0-2】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気0-2-0-60.0%25.0%
2番人気0-2-1-50.0%37.5%
3番人気1-1-1-89.1%27.3%
4番人気2-0-1-916.7%25.0%
5番人気1-0-0-420.0%20.0%
6-9番人気0-0-1-190.0%5.0%
10番人気-2-1-2-295.9%14.7%

前走が条件戦だった馬は4番人気以内、前走がGⅢやハンデ戦だった馬は5番人気以内が目安。また前走下位人気で好走しているのは関東馬に多く、関西馬は前走がGⅠであっても前走人気馬優勢。

前走条件戦

  • 4番人気以内【2-2-2-17】
  • 5番人気以下【0-0-1-10】

ビジンが前走条件戦で5馬人気以下。

前走ハンデ戦

  • 5番人気以内【3-1-2-17】
  • 6番人気以下【0-1-1-18】

アイコンテーラー、アブレイズ、エリカヴィータ、ビジン、フィオリキアリが前走ハンデ戦で6番人気以下。

前走GⅢ

  • 5番人気以内【2-1-1-5】
  • 6番人気以下【0-0-0-10】

サトノセシル、ルビーカサブランカが前走GⅢで5番人気以内。

関西馬

  • 4番人気以内【3-4-3-20】
  • 5番人気以下【0-0-1-35】

アートハウス、サンテローズ、タガノパッション、ルビーカサブランカが前走4番人気以内の関西馬。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着1-3-3-154.5%31.8%
2着2-0-0-528.6%28.6%
3着0-0-0-30.0%0.0%
4着0-0-0-50.0%0.0%
5着1-1-1-414.3%42.9%
6-9着0-1-1-230.0%8.0%
10着-2-1-1-256.9%13.8%

2勝クラス組は1着必須、3勝クラス組は0.2秒差以内の負けなら巻き返し可能です。また前走下位または着差をつけられていて巻き返しているのは関東馬が多く、関西馬は前走好走馬優勢です。

関西馬

  • 5着以内【3-3-3-24】
  • 6着以下【0-1-1-31】

前走6着以下で好走した2頭はいずれもディープインパクト産駒。アートハウス、アイコンテーラー、アブレイズ、サンテローズ、タガノパッション、ルビーカサブランカが前走5着以内の関西馬。

愛知杯 データまとめ

買いデータ

キングカメハメハ、ディープインパクト産駒
馬番4番
前走上がり2~3位
前走4番人気+5着以内の関西馬
当日4番人気以内の4歳馬

消しデータ

前走上がり1位
当日6番人気以下+馬体重が±0kg以下
前走1800m
6歳以上・または前走5番人気+6着以下の関西馬
前走ハンデ戦またはGⅢで6番人気以下

愛知杯 予想

1週前の登録時点での予想です
◎マリアエレーナ
○アートハウス
▲アンドヴァラナウト
△エリカヴィータ
△ルビーカサブランカ
△サトノセシル

マリアエレーナは前走がハイレベルなメンバーが揃った天皇賞・秋なので人気・着順は致し方無い点もあり、昨年2着の実績や2000mでの安定感からは上位評価。前走4角5番手以下や5歳馬であること、小柄な馬体もレース傾向に合っています。ハンデはそれなりに課されそうですが、天皇賞・秋で56kgを経験している点は好材料。

アートハウスは秋華賞で4番人気5着と関西馬の好走条件はクリアしており、中京芝2000mのローズSで優勝の実績を持ちます。ただ人気が予想される馬の中では馬格がある方なのは若干不安要素。前走4角好位組や春~秋に比べ冬場は成績が下がるスクリーンヒーロー産駒という点からも2~3着狙いが無難か。

アンドヴァラナウトは年明けに強くレース実績も豊富なキングカメハメハ産駒。関西馬で前走エリザベス女王杯で大敗している点は割引きですが、5歳馬でコース実績があり460kg未満の馬体は○。同じくキングカメハメハ産駒のエリカヴィータはコース成績トップクラスの福永騎手の継続騎乗想定。関東馬なので前走着順は9着ですが抑えられます。

他では昨年の優勝馬ルビーカサブランカは6歳であることは割引きですが前走内容は悪くなく、近走は外枠に入ることが多かったので内枠が当たれば。最後に7歳馬ですがキャリアが浅く昨年もクイーンS、福島記念で2着に入っているサトノセシル

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