オールカマー予想|過去の傾向とデータ分析

G2
無断転載禁止
オールカマー【GⅡ】
2022/9/25(日)
中山競馬場・芝2200m

過去8年分のオールカマーのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。新潟で開催された2014年は除く過去8年分)

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

オールカマー 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 デアリングタクト
2番人気 ソーヴァリアント
3番人気 ヴェルトライゼンデ
4番人気 テーオーロイヤル
5番人気 ウインキートス

参考:netkeiba.com

約1年の休養を経てヴィクトリアマイル6着、宝塚記念では3着に好走した3冠牝馬デアリングタクトが予想オッズ1番人気。2番人気には昨年のチャレンジC優勝後に骨折、休養明けとなるソーヴァリアント、3番人気には1年5か月振りの鳴尾記念を快勝したヴェルトライゼンデが推されています。

4番人気以下は天皇賞・春3着のテーオーロイヤル、昨年の2着馬ウインキートス、鳴尾記念・小倉記念と3着以内に好走しているジェラルディーナ、3勝クラスを勝ち上がったロバートソンキーなどが続きます。

オールカマー コース&血統分析

中山芝2200mの特徴

中山芝2200mは外回りコースを使用。スタート位置は2000mとほぼ同じですが、内回りの2000mに対して外回りコースへと進みます。スタート後600mくらいまでは上り坂でその後は下り坂が続きます。緩やかなカーブが続くため基本的に先行有利でリピーターが多いのも特徴。

最後の直線は310mと短く、残り180mから70mにかけては中山名物の急坂が待ち構えています。急坂を上るパワーや小回り適性・持続力が必要なコースですが、路盤改修の影響や野芝メインで行われることもあり9月開催は高速馬場になりやすいのが特徴。

重賞ナビ

中山競馬場・芝2200mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中山芝…

オールカマー 父系統別データ

  • ディープインパクト系【2-5-2-12】
  • ロベルト系【2-0-1-10】
  • ステイゴールド系【1-1-2-18】
  • キングカメハメハ系【1-0-1-6】
  • ハーツクライ系【0-2-1-6】

ディープインパクト産駒は当日5番人気以内で(2-4-2-5)と安定していますが、優勝したのはセンテリュオ、ショウナンパンドラといずれも牝馬。

コースデータからはルーラーシップ、ドリームジャーニー、エピファネイア産駒も好調です。

オールカマー 母父系統別データ

  • デピュティミニスター系【2-1-0-3】
  • サンデーサイレンス系【1-0-2-12】
  • ミスタープロスペクター系【1-0-2-4】
  • エンドスウィープ系【1-0-1-0】
  • グレイソヴリン系【0-2-0-5】
  • ボールドルーラー系【0-2-0-2】

特に牝馬はミスプロ系か米国型ノーザンダンサー系の複勝率が高く、ナスルーラ系は2着が多いのが特徴。

また昨年のウインマリリン、ウインキートス、2020年のセンテリュオ、ステイフーリッシュ、2019年のスティッフェリオ、ミッキースワローとノーザンテースト持ちの好走馬が近年目立ちます。

オールカマー 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-4-0-69.1%45.5%
2枠1-1-1-98.3%25.0%
3枠1-1-0-108.3%16.7%
4枠1-1-1-98.3%25.0%
5枠1-0-4-97.1%35.7%
6枠2-0-1-1114.3%21.4%
7枠0-0-1-140.0%6.7%
8枠1-1-0-155.9%11.8%

小頭数になることも多いレースですが、馬番10番以降は(1-0-1-33)と2桁馬番に入った馬は割引き。優勝したのは改修前の2013年のヴェルデグリーンでした。

馬番データ

  • 偶数馬番【4-5-2-41】
  • 奇数馬番【4-3-6-42】

馬番では1番が(1-3-0-4)、4番が(1-2-1-4)、9番が(1-0-3-4)でそれぞれ複勝率50%。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-0-0-712.5%12.5%
先行3-4-2-1910.7%32.1%
差し3-3-4-248.8%29.4%
追込1-1-1-322.9%8.6%
マクリ0-0-1-10.0%50.0%

外回りコースで緩やかなカーブが続くコースで直線は短いので、直線のみでの追い込みは届かず4角10番手以下は(0-0-0-31)。

前走4角位置(前走右回り)

  • 7番手以内【4-6-4-33】
  • 8番手以下【1-0-1-25】

前走が右回りだった馬は前走4角7番手以内が好成績。8番手以下で好走したのはセンテリュオ、グレイルと過去に同コースで好走実績があった馬。

アドマイヤアルバ、クリスタルブラック、ジェラルディーナ、デアリングタクトが前走右回りで4角8番手以下。この4頭は中山芝2200mでの好走実績はありません。

前走上がり3F(牡馬・セン馬)

  • 5位以内【0-2-2-25】
  • 6位以下【3-2-5-45】

牡馬で前走上がり上位馬は2~3着までが多く、前走上がり6位以下だった馬は前走GⅠだと(2-2-2-8)複勝率42.9%。逆に牝馬は前走上がり上位馬が優勢です。

ソーヴァリアント、テーオーロイヤル、ロバートソンキー、ヴェルトライゼンデが前走上がり5位以内の牡馬。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-0-30.0%0.0%
440-4593-2-0-1614.3%23.8%
460-4793-3-3-1115.0%45.0%
480-4992-1-4-285.7%20.0%
500-5190-2-1-170.0%15.0%
520-0-0-0-80.0%0.0%

性別問わず500kg以上だとやや勝ち切れず、460~479kgが成績・回収値共に優秀。2020年、2021年は上位3頭が460~479kgでした。

前走との馬体重差

  • +体重【3-4-4-33】
  • 増減無【2-0-0-12】
  • -体重【2-4-4-37】

オールカマー 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-2-1-325.0%62.5%
2番人気1-2-1-412.5%50.0%
3番人気1-3-3-112.5%87.5%
4-6番人気3-1-2-1812.5%25.0%
7-9番人気1-0-1-224.2%8.3%
10番人気-0-0-0-350.0%0.0%

近年は人気サイドでの決着が続いており、当日7番人気以下で好走したのも2015年のミトラまで遡ります。単勝オッズでは15倍くらいまでが連対の目安です。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦5-4-4-567.2%18.8%
栗東3-4-4-277.9%28.9%

前走GⅠだった関西馬は(2-2-2-5)と安定しており、複勝率では関西馬優勢。デアリングタクト、テーオーロイヤルが前走GⅠだった関西馬。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳3-4-2-817.6%52.9%
5歳5-2-4-2613.5%29.7%
6歳0-2-1-240.0%11.1%
7歳-0-0-1-250.0%3.8%

当日3番人気以内の4歳馬は(3-3-1-1)と堅実で4~5歳馬の成績が優秀。今年の4歳馬はジェラルディーナ、ソーヴァリアント、テーオーロイヤル

6歳で2着に入った3頭は当日3番人気以内、7歳以上で3着に入ったミトラは同年のAJCC2着と高齢馬はそれなりに推せる理由が必要になります。

キャリアデータ

  • 10戦以下【2-1-1-4】
  • 11~15戦【4-3-3-10】
  • 16~20戦【1-2-1-15】
  • 21戦以上【1-2-3-54】

騎手データ

  • 継続騎乗【6-6-3-34】
  • 乗り替わり【2-2-5-49】

継続騎乗組の成績が良く当日3番人気以内だと継続騎乗が(4-5-3-5)、乗り替わりが(0-2-2-3)。また乗り替わりはノーザンF生産馬だと(2-1-3-15)、他生産馬は(0-1-2-34)と大きな差があります。

予想オッズ上位ではデアリングタクト、テーオーロイヤル、ウインキートスが継続騎乗想定。

生産者データ

  • ノーザンF【3-3-4-22】
  • 社台F【1-2-1-10】

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
54.01-1-0-612.5%25.0%
55.03-2-0-060.0%100.0%
56.02-4-4-662.6%13.2%
57.01-1-4-96.7%40.0%
58.01-0-0-233.3%33.3%

前走がハンデ戦だった馬は斤量増・または同斤量だと(1-1-0-30)と複勝率が低く、斤量減になると(1-1-2-8)。

前走との斤量差

  • +斤量【2-2-1-28】
  • 増減無【4-4-4-32】
  • -斤量【2-2-3-23】

オールカマー 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ5-3-2-1420.8%41.7%
GⅡ0-2-2-170.0%19.0%
GⅢ2-2-1-355.0%12.5%
リステッド0-0-0-10.0%0.0%
オープン0-0-2-90.0%18.2%
条件戦0-0-0-50.0%0.0%
海外1-1-1-220.0%60.0%

海外含めGⅠ組の成績が良く、宝塚記念組の人気馬は安定しています。

また札幌記念や新潟記念など夏の重賞を使ってきた馬の成績は振るわず、中3週以内だと(0-0-0-17)、中4~8週だと(0-2-2-18)。昨年は前走札幌記念のウインキートスが2着に入りましたが、前走から2か月以上間隔が空いた馬の方が複勝率が高いのが特徴です。

主な前走

  • 宝塚記念【2-2-2-6】
  • 天皇賞・春【2-0-0-5】
  • マーメイドS【1-0-0-1】
  • ヴィクトリアマイル【1-0-0-1】
  • 新潟大賞典【1-0-0-0】

前走距離

  • ~1600m【1-1-0-5】
  • 1800m【0-0-1-5】
  • 2000m【2-4-2-42】
  • 2200m【2-3-3-9】
  • 2400m【0-0-0-2】
  • 2500m~【2-0-2-19】

前走場所

  • 東京【1-1-1-8】
  • 中山【0-0-1-4】
  • 京都【1-1-0-8】
  • 阪神【4-2-2-14】
  • 中京【0-0-1-1】
  • 札幌【0-1-1-11】
  • 函館【0-0-0-8】
  • 福島【0-1-1-8】
  • 新潟【1-0-0-13】
  • 小倉【0-1-0-6】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-0-0-516.7%16.7%
2番人気2-1-1-816.7%33.3%
3番人気0-3-2-70.0%41.7%
4番人気0-1-0-50.0%16.7%
5番人気1-1-2-511.1%44.4%
6-9番人気2-0-2-208.3%16.7%
10番人気-1-1-0-303.1%6.3%

GⅠ組は人気不問ですが、宝塚記念組は前走6番人気以下だった馬の優勝が多いのが特徴。GⅢ組や前走がハンデ戦だった馬は5番人気以内が目安です。

前走ハンデ戦

  • 5番人気以内【2-2-1-11】
  • 6番人気以下【0-0-1-26】

ハンデ戦組は前走から2か月以上の間隔+前走5番人気以内が狙い目。今年はウインキートス、フライライクバード、アドマイヤアルバがいずれも前走6番人気以下。

当日4番人気以下

  • 5番人気以内【3-1-3-24】
  • 6番人気以下【1-0-0-49】

前走クラス関係なく、当日4番人気以下+前走で6番人気以下だった馬はほぼ消し。唯一優勝したのは2019年のスティッフェリオで前走宝塚記念8番人気。

予想オッズからはアドマイヤアルバ、ウインキートス、クレッシェンドラヴ、フライライクバードが該当しそうです。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着0-2-1-90.0%25.0%
2着1-1-2-97.7%30.8%
3着1-0-1-711.1%22.2%
4着1-0-1-711.1%22.2%
5着1-2-2-87.7%38.5%
6-9着1-3-1-145.3%26.3%
10着-3-0-0-2710.0%10.0%

近年の傾向から言えば前走着順よりもコース実績重視。2015年以降は前走GⅠ組が(5-3-1-13)、GⅡ以下が(1-3-5-55)ですが、前走GⅡ以下で好走した牡馬6頭中5頭は中山芝2200mの重賞で3着以内の実績がありました。例外はツクバアズマオーですが、3勝クラスの湾岸S勝ちの実績持ち。

牝馬は前走GⅡ以下だと2勝クラス勝ちの実績があったセンテリュオ、湾岸S勝ちの実績があったウインキートス、京都記念2着やGⅠ好走歴のあったカレンブーケドールと牡馬ほどコース実績は求められませんが、同コース勝ちの実績があるとプラス。

3勝クラス勝ちまたは重賞で3着以内の実績に絞ると、ウインキートス、キングオブドラゴン、ソーヴァリアント、バビット、ヴェルトライゼンデが該当します。

オールカマー データまとめ

買いデータ

ディープインパクト産駒(当日5番人気以内)
血統表にノーザンテースト持ち
当日3番人気以内+継続騎乗
4歳馬(特に当日3番人気以内)
前走GⅠ組、または前走GⅡ以下でコース実績がある馬

消しデータ

馬番10番以降
前走右回りで4角8番手以下
当日7番人気以下
非ノーザンF生産馬で乗り替わり
前走から中8週以内(2~3着まで)
前走ハンデ戦で6番人気以下、または当日4番人気以下+前走6番人気以下

オールカマー 予想

1週前の登録時点での予想です
◎ヴェルトライゼンデ
○デアリングタクト
▲ソーヴァリアント
△ウインキートス
△キングオブドラゴン
△ロバートソンキー

ヴェルトライゼンデはAJCC2着のコース実績があり、ノーザンテーストを持つドリームジャーニー産駒に池江厩舎はどちらもコース複勝率◎。鳴尾記念の後無理をさせずに間隔を取ったローテもレース傾向に合っており、ノーザンF生産馬なので乗り替わりも問題ありません。

デアリングタクトは相性の良い宝塚記念組の関西馬。牝馬なので牡馬ほどコース実績は求められませんが初の中山に前走宝塚記念で4角後方、基本的に差しタイプと頭で狙うにはやや心許ない感も。ただ3冠実績や宝塚記念の内容からはそれほど気にしなくても良さそうです。

ソーヴァリアントは骨折休養明け、非ノーザンF生産馬で乗り替わりとマイナスデータもありますが、コース複勝率70%台の川田騎手、当日3番人気以内が予想される4歳馬という点は強調できます。血統面もノーザンテースト持ちにコース実績ありと特に割り引き要素はありません。

ウインキートスは昨年2着などコース実績があり昨年よりは余裕のあるローテですが前走内容からは強く推せず。湾岸S勝ちの実績を持つキングオブドラゴンも乗り替わりなど割引き材料が多く、それなら初の中山ですがコース成績抜群のルーラーシップ産駒ロバートソンキーあたりが面白そうです。

テキストのコピーはできません。