2022/4/30(土)
東京競馬場・芝2400m
過去8年分の青葉賞のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
青葉賞 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ダノンギャラクシー
3番人気 ジャスティンスカイ
4番人気 ロードレゼル
5番人気 オウケンボルト
参考:netkeiba.com
予想オッズではゆりかもめ賞1着、すみれS2着と長い距離で結果を安定しているレヴァンジルが1番人気。2番人気には東京芝2400mの未勝利戦を勝ち上がったダノンギャラクシー、3番人気にはフリージア勝を勝ったキタサンブラック産駒のジャスティンスカイが推されています。
4番人気以下は水仙賞を勝ったロードレゼル、今年唯一の前走重賞組オウケンボルト、アイビーSではドウデュースとタイム差無しの2着に入ったグランシエロなどが続きます。
青葉賞 コース&血統分析
東京芝2400mの特徴
東京芝2400mはダービーやジャパンCなど日本を代表するGⅠが行われる舞台。直線の坂を上りきった地点からスタートし、前半1000mは平坦~下り坂となっています。
スピード、スタミナ、底力など総合力が問われるコースでレースレベルが上がるほど人気馬が好走しやすい特徴があります。
青葉賞 父系統別データ
- キングカメハメハ系【3-2-0-17】
- ディープインパクト系【2-1-5-20】
- ステイゴールド系【1-1-0-7】
- ハーツクライ系【1-0-1-8】
- ロベルト系【1-0-0-10】
ディープインパクト産駒は(2-1-4-19)で人気馬優勢です。昨年はキングカメハメハ系のワンダフルタウン、キングストンボーイが1~2着。
また血統表にトニービンを持つ馬が好走しやすく、昨年の1~2着馬の他にも2019年は1~3着を独占、2017~2018年の優勝馬もトニービン持ちでした。
青葉賞 母父系統別データ
- ロベルト系【2-0-2-11】
- サンデーサイレンス系【1-1-1-24】
- ストームキャット系【1-1-0-3】
- ディープインパクト系【1-1-0-0】
- デピュティミニスター系【1-0-1-7】
- グレイソヴリン系【1-0-1-4】
母父シンボリクリスエスはオーソリティ、アドミラブルが2分23秒台で優勝。近年はワンダフルタウン、ランフォザローゼスと母父ディープインパクトも好走しています。
母父ミスプロ系は昨年のキングストンボーイが1番人気2着、一昨年のフィリオアレグロが1番人気3着と勝ち切れません。
青葉賞 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 2-1-1-10 | 14.3% | 28.6% |
2枠 | 1-2-0-11 | 7.1% | 21.4% |
3枠 | 0-0-2-12 | 0.0% | 14.3% |
4枠 | 1-2-1-11 | 6.7% | 26.7% |
5枠 | 2-1-2-11 | 12.5% | 31.3% |
6枠 | 1-0-0-15 | 6.3% | 6.3% |
7枠 | 1-2-1-17 | 4.8% | 19.0% |
8枠 | 0-0-1-20 | 0.0% | 4.8% |
全体的に真ん中から内寄りの成績が良く、直近4年では6~8枠は(0-1-0-29)と外寄りの枠は苦戦しています。また外枠から好走しているのは父サンデー系が多く、ミスプロ系は内枠優勢。
馬番データ
- 偶数馬番【5-3-3-54】
- 奇数馬番【3-5-5-53】
関東馬は偶数馬番が(0-1-1-28)、奇数馬番が(3-2-4-23)と奇数馬番の成績が良く、関西馬は偶数馬番が(5-2-2-26)、奇数馬番が(0-3-1-30)と奇数馬番の成績が良いのが特徴。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
先行 | 0-3-0-24 | 0.0% | 11.1% |
差し | 5-3-8-38 | 9.3% | 29.6% |
追込 | 1-2-0-38 | 2.4% | 7.3% |
マクリ | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% |
レースの上がり2位以内が(6-2-2-7)と上がり順位が着順に直結しやすいものの、4角10番手以下は(1-1-2-46)と直線一気では届きづらく、道中ある程度の位置取りは必要です。
前走4角位置
- 6番手以内【5-3-4-13】
- 7番手以下【1-4-2-8】
人気馬でも前走4角7番手以下だった馬は勝ち切れません。
前走上がり3F
- 1位【4-5-4-28】
- 2位【3-0-0-18】
- 3~5位【1-2-3-35】
- 6位以下【0-1-1-26】
前走アザレア賞+上がり1位は(3-0-1-2)、前走大寒桜賞+上がり1位は(0-3-1-3)と安定していますが、この2レースは2018年頃までは毎年のように好走馬がいたものの近年は不振。
また関東馬は前走上がり5位以内なら複勝率はあまり変わりませんが、関西馬は前走上がり1位が(4-3-2-13)。昨年1着のワンダフルタウンや一昨年2着のヴァルコスも前走上がり1位でした。
前走上がり1位の関西馬はエターナルビクトリ、プラダリア、メイショウウネビ、ラヤスの4頭。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 0-1-2-16 | 0.0% | 15.8% |
460-479 | 3-2-2-36 | 7.0% | 16.3% |
480-499 | 3-4-3-27 | 8.1% | 27.0% |
500-519 | 2-1-0-16 | 10.5% | 15.8% |
520- | 0-0-1-8 | 0.0% | 11.1% |
人気馬は馬格不問、当日4番人気以下だと2019年1着のリオンリオン(480kg)、2018年1着のゴーフォザサミット(496kg)と勝ち切っているのは480kg以上。
前走との馬体重差
- +体重【5-2-0-21】
- 増減無【0-1-2-22】
- -体重【3-5-6-64】
青葉賞 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-3-3-0 | 25.0% | 100.0% |
2番人気 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
3番人気 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
4-6番人気 | 3-4-3-14 | 12.5% | 41.7% |
7-9番人気 | 0-1-1-22 | 0.0% | 8.3% |
10番人気- | 1-0-0-58 | 1.7% | 1.7% |
1番人気馬は過去8年では複勝率100%ですが、2番人気馬は全滅。全体的には人気馬優勢で単勝オッズ20倍以上は(1-0-2-74)。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 3-3-5-51 | 4.8% | 17.7% |
栗東 | 5-5-3-56 | 7.2% | 18.8% |
複勝率はほぼ変わりませんが、関西馬は前走距離が長いほど複勝率が上がります。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-2戦 | 0-0-3-7 | 0.0% | 30.0% |
3戦 | 1-2-1-20 | 4.2% | 16.7% |
4戦 | 3-1-2-21 | 11.1% | 22.2% |
5戦 | 1-4-1-24 | 3.3% | 20.0% |
6戦 | 2-1-1-9 | 15.4% | 30.8% |
7戦 | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% |
8戦- | 0-0-0-18 | 0.0% | 0.0% |
当日5番人気以内はキャリア不問、当日6番人気以下はキャリア5~6戦が(2-1-2-25)、キャリア4戦以下か7戦以上だと(0-0-0-61)。
キャリア5~6戦はエターナルビクトリ、オウケンボルト、グランシエロ、ジャスパージェット、マイネルクリソーラ、レヴァンジル、ロンギングエーオの7頭。
騎手データ
- 継続騎乗【5-1-4-42】
- 乗り替わり【3-7-4-65】
複勝率では差はありませんが、継続騎乗組が3年連続で優勝しています。
生産者データ
- ノーザンF【5-5-6-31】
ノーザンF生産馬が人気することが多く、人気データ通り当日1番人気なら買いで2番人気は割引き。また前走を0.1~0.2秒差で勝っているノーザンF生産馬は(3-2-2-0)。
クワイエットホーク、ジャスティンスカイ、ダノンギャラクシー、レヴァンジルがノーザンF生産馬。
青葉賞 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
GⅡ | 2-1-0-14 | 11.8% | 17.6% |
GⅢ | 1-2-1-14 | 5.6% | 22.2% |
オープン | 0-0-1-9 | 0.0% | 10.0% |
1勝 | 5-5-6-56 | 6.9% | 22.2% |
未勝利 | 0-0-0-14 | 0.0% | 0.0% |
1勝クラス組の好走も多いレースですが近年は重賞組の成績が良く直近4年では重賞組が(3-2-1-13)、オープン特別以下が(1-2-3-45)。ただし今年は重賞組はオウケンボルトのみ。
主な前走
- アザレア賞【3-0-1-5】
- 大寒桜賞【1-3-1-6】
- ゆきやなぎ賞【0-2-0-5】
- 弥生賞【1-1-0-6】
- 共同通信杯【0-1-1-4】
前走距離
- 1400m【0-0-0-1】
- 1600m【0-0-1-1】
- 1800m【1-1-1-36】
- 2000m【2-2-0-24】
- 2200m【2-3-3-28】
- 2400m【3-2-3-16】
前走場所
- 東京【0-1-3-10】
- 中山【3-2-1-50】
- 京都【1-3-2-7】
- 阪神【4-2-2-35】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-1-2-16 | 13.6% | 27.3% |
2番人気 | 1-4-3-18 | 3.8% | 30.8% |
3番人気 | 2-1-1-12 | 12.5% | 25.0% |
4番人気 | 2-0-0-13 | 13.3% | 13.3% |
5番人気 | 0-0-1-10 | 0.0% | 9.1% |
6-9番人気 | 0-2-1-25 | 0.0% | 10.7% |
10番人気- | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% |
1勝クラス組が多いこともあり前走人気だった馬が優勢。前走4番人気以下で好走しているのは1勝クラスで1着だった馬か重賞で掲示板に載っていた馬が大半です。
前走オープンクラス
- 4番人気以内【3-1-2-14】
- 5番人気以下【0-2-0-23】
レヴァンジルが前走オープンクラスで4番人気以内。
前走1勝クラス
- 2番人気以内【4-4-3-20】
- 3番人気以下【1-1-3-36】
ジャスティンスカイが前走1勝クラスで2番人気以内。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 5-4-6-38 | 9.4% | 28.3% |
2着 | 0-2-0-14 | 0.0% | 12.5% |
3着 | 2-0-1-10 | 15.4% | 23.1% |
4着 | 0-2-0-8 | 0.0% | 20.0% |
5着 | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
6-9着 | 1-0-1-22 | 4.2% | 8.3% |
10着- | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% |
1勝クラス組はほぼ1着必須。また前走3着以下からの巻き返しは関東馬に多く、関西馬は前走2着以下だと割引きです。
関西馬
- 1着【5-3-2-17】
- 2着以下【0-2-1-39】
前走1勝クラスで1着だった関西馬は(4-3-2-11)と安定しています。アスクヴィヴァユー、エターナルビクトリ、クワイエットホーク、ジャスティンスカイ、プラダリア、ロードレゼルが前走1着だった関西馬。
前走重賞
- 4着以内【2-3-1-9】
- 5着以下【1-0-0-19】
オウケンボルトは前走スプリングSで9着でした。
青葉賞 データまとめ
買いデータ
★前走上がり1位の関西馬
★ノーザンF生産馬(特に前走0.1~0.2秒差で1着)
★前走1勝クラスで2番人気以内+1着
消しデータ
★偶数馬番の関東馬、奇数馬番の関西馬
★単勝オッズ20倍以上
★当日6番人気以下+キャリア4戦以下or7戦以上
★前走2着以下の関西馬
青葉賞 予想
○ジャスティンスカイ
▲エターナルビクトリ
△グランシエロ
△ロードレゼル
レヴァンジルはノーザンF生産馬でドゥラメンテ産駒なのでトニービン持ち。レーン騎手想定で人気が予想されますが、当日1番人気馬の成績が良いレースなのでデータ的には歓迎。前走上がり順位やキャリア5戦など勝ち切れないデータにも若干該当するので頭固定よりは複軸のイメージです。
ジャスティンスカイは前走を0.1秒差で勝っているノーザンF生産馬や1勝クラスで2番人気以内などの好データに該当。このレースを勝ち切れない母父ミスプロ系に、過去8年の友道厩舎は(0-3-1-4)とこちらも勝ち切れませんが、左回りを得意とするキタサンブラック産駒という点は楽しみです。
エターナルビクトリは昨年優勝のワンダフルタウンと同じ父ルーラーシップ×母父ディープインパクトの配合。こちらは前走上がり1位だった関西馬というデータに該当し、予想オッズでは7番人気前後ですがキャリア5戦なので人気薄でも抑えられます。
他ではグランシエロはキャリア5戦全て左回りを経験。ゆりかもめ賞3着は割引きですがはポッドポレット、キャルレイが次走を勝っておりこちらもキャリア5戦なので相手に。ロードレゼルは前走水仙賞で1着など前走内容としては問題ありませんが、中内田厩舎は重賞では1400~2000mが守備範囲。紐までが無難と思われます。