2022/4/16(土)
阪神競馬場・芝1600m
過去8年分のアーリントンCのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
アーリントンC 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 キングエルメス
3番人気 デュガ
4番人気 ディオ
5番人気 ウナギノボリ
参考:netkeiba.com
予想オッズでは朝日杯FSで3着の実績を持つダノンスコーピオンが抜けた1番人気に推されています。2番人気には京王杯2歳S優勝からの休み明けとなるキングエルメス、3番人気にはジャングロと同じ藤田オーナー・森厩舎のデュガが推されています。
4番人気以下は混戦ですがスプリングS5着のディオ、マイル重賞経験豊富なウナギノボリ、白梅翔を勝ったカワキタレブリー、アルメリア賞2着のジュンブロッサムなどが続きます。
アーリントンC コース&血統分析
阪神芝1600mの特徴
阪神芝1600mは外回りコースを使用。コーナーが内回りに比べてゆったりしているため直線で横一線になりやすく、直線の長さが474mと長く坂もあるため差しや追い込みが決まりやすいコースです。
速い上がりを使える馬が強いためディープインパクトなどのサンデーサイレンス系種牡馬が得意としています。
アーリントンC 父系統別データ
- キングカメハメハ系【2-2-1-13】
- ダンジグ系(欧)【2-0-0-0】
- ステイゴールド系【1-1-1-3】
- ディープインパクト系【1-0-1-10】
- サンデーサイレンス系【0-2-4-18】
開催時期が4月になってからの4回は全て非サンデー系が優勝しており、ディープインパクト系は(0-0-0-8)と不振。ロードカナロアやキングカメハメハ産駒が好調です。
アーリントンC 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【4-3-1-21】
- ダンジグ系(欧)【1-1-0-3】
- デピュティミニスター系【1-0-0-5】
- ボールドルーラー系【1-0-0-2】
- ミスタープロスペクター系【0-1-2-6】
母系は様々ですが開催時期が替わってからは4代目までにナスルーラ系を持つ馬の好走が多く、加えて5代目までにリボー系やセントサイモン系、ダンジグを持つ馬に注意。
アーリントンC 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% |
2枠 | 0-0-1-10 | 0.0% | 9.1% |
3枠 | 0-0-1-10 | 0.0% | 9.1% |
4枠 | 1-1-0-10 | 8.3% | 16.7% |
5枠 | 4-2-0-8 | 28.6% | 42.9% |
6枠 | 2-1-2-10 | 13.3% | 33.3% |
7枠 | 0-2-2-14 | 0.0% | 22.2% |
8枠 | 1-1-2-14 | 5.6% | 22.2% |
2017年までは開催初日でしたが2018年以降は開催7日目。開催時期変更後は5枠に入った馬が(4-2-0-2)と4年連続で優勝しており、1~4枠は(0-1-0-24)と内枠は苦戦しています。
馬番データ(過去4年)
- 偶数馬番【2-3-1-24】
- 奇数馬番【2-1-3-25】
直近4年間では9番が(2-0-1-1)、10番が(0-3-0-1)、6番が(2-0-0-2)、11番が(0-0-2-2)。
当日6番人気以下
- 1~7番【0-0-0-39】
- 8~16番【2-4-4-19】
人気薄は外枠からという傾向は以前の開催時期から変わらず、2019年は5~6枠の人気薄3頭で3連単は130万馬券になりました。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
先行 | 1-2-3-25 | 3.2% | 19.4% |
差し | 2-3-1-33 | 5.1% | 15.4% |
追込 | 3-3-3-22 | 9.7% | 29.0% |
直線の長い外回りコースなので脚質は不問。2019年は逃げたイベリスが1着、4角16番手のカテドラルが2着と極端な位置取りでも問題ありません。
前走4角位置(過去4年)
- 3番手以内【1-2-3-16】
- 4番手以下【3-2-1-33】
前走4角4番手以下で好走しているのは人気馬に多く、昨年のリッケンバッカーや2019年のイベリスなど人気薄狙いなら前走で先行していた馬。
前走上がり3F(過去4年)
- 1~2位【0-2-3-23】
- 3~5位【2-1-0-12】
- 6位以下【2-1-1-14】
前走上がり順位による複勝率の差はありませんが、前走上がり1~2位馬は2~3着が多いのが特徴。今年はアスクコンナモンダ、ジュンブロッサム、ムーンリットナイトが前走上がり2位以内。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
440-459 | 1-1-2-18 | 4.5% | 18.2% |
460-479 | 2-5-3-31 | 4.9% | 24.4% |
480-499 | 2-1-1-22 | 7.7% | 15.4% |
500-519 | 1-1-1-6 | 11.1% | 33.3% |
520- | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% |
馬格はあるに越したことはありませんが、小柄な馬でもそれほど気になりません。
前走との馬体重差
- +体重【4-3-3-26】
- 増減無【0-0-1-14】
- -体重【4-5-4-45】
アーリントンC 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 5-0-0-3 | 62.5% | 62.5% |
2番人気 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
3番人気 | 0-2-1-5 | 0.0% | 37.5% |
4-6番人気 | 1-3-3-17 | 4.2% | 29.2% |
7-9番人気 | 1-2-3-18 | 4.2% | 25.0% |
10番人気- | 1-1-1-34 | 2.7% | 8.1% |
1番人気馬は前走重賞だと(5-0-0-1)。2番人気馬は昨年のピクシーナイトや2019年のヴァルディゼールなど重賞勝ち馬もいましたが過去8年では一度も3着以内がありません。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-0-1-13 | 12.5% | 18.8% |
栗東 | 6-8-7-70 | 6.6% | 23.1% |
地方 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
関東馬の出走は多くなく、過去4年で好走した関東馬は2018年1番人気1着のタワーオブロンドン。今年はニシノスーベニアのみが関東馬。
キャリアデータ(過去4年)
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-2戦 | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% |
3戦 | 0-0-1-8 | 0.0% | 11.1% |
4戦 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% |
5戦 | 3-1-2-8 | 21.4% | 42.9% |
6戦 | 0-1-1-6 | 0.0% | 25.0% |
7戦- | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% |
開催時期が替わってからはキャリア4~5戦の成績が良く、キャリア3戦馬は昨年のピクシーナイト、2018年のインディチャンプなど後のGⅠ馬もいましたがこのレースでは人気を背負って敗れるケースが多いのが特徴です。
有力馬ではダノンスコーピオン、ディオ、ジュンブロッサムあたりがキャリア4~5戦、キングエルメスがキャリア3戦です。
騎手データ
- 継続騎乗【5-3-4-33】
- 乗り替わり【3-5-4-52】
生産者データ
- ノーザンF【5-3-2-23】
前走オープンクラスだったノーザンF生産馬は(5-2-1-10)、1勝クラス以下は(0-1-1-12)。尚前走1勝クラスで好走したのはレッドヴェイロン、ギルデッドミラーでこの2頭は次走NHKマイルCでも3着に入っています。
今年はジュンブロッサム、ドンフランキーがノーザンF生産馬ですがいずれも前走1勝クラス。
アーリントンC 前走データ
前走クラスデータ(過去4年)
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 3-0-0-0 | 100.0% | 100.0% |
GⅡ | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
GⅢ | 0-1-1-9 | 0.0% | 18.2% |
オープン | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
1勝 | 0-2-2-24 | 0.0% | 14.3% |
未勝利 | 0-1-1-5 | 0.0% | 28.6% |
新馬 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
過去4年間の優勝馬は前走が朝日杯FSかフィリーズレビューといずれも阪神の重賞でしたが今年は該当馬無し。
前走1800m組は昨年のジャスティンカフェ、一昨年のボンオムトゥックなど毎年人気に推される馬はいましたが成績は振るいません。
主な前走
- 朝日杯FS【3-0-0-0】
- フィリーズレビュー【1-0-0-4】
- こぶし賞【0-1-0-1】
- 京成杯【0-1-0-0】
- シンザン記念【0-0-1-2】
前走距離
- 1200m【0-0-0-2】
- 1400m【1-1-2-13】
- 1600m【3-2-1-20】
- 1800m【0-0-1-12】
- 2000m【0-1-0-2】
前走場所
- 東京【0-0-2-3】
- 中山【0-1-0-8】
- 京都【0-1-1-3】
- 阪神【4-2-1-22】
- 中京【0-0-0-10】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-2-2-12 | 0.0% | 25.0% |
2番人気 | 2-1-1-9 | 15.4% | 30.8% |
3番人気 | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% |
4番人気 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
5番人気 | 0-1-1-3 | 0.0% | 40.0% |
6-9番人気 | 1-0-0-6 | 14.3% | 14.3% |
10番人気- | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
前走下位人気でも好走しているのは重賞組で、前走1勝クラス以下だった馬は2番人気以内が目安。
前走1勝クラス以下
- 2番人気以内【0-3-3-18】
- 3番人気以下【0-0-0-12】
カワキタレブリー、ジャスパークローネ、セルバーグ、ニシノスーベニア、ヒルノショパン、ムーンリットナイトが前走1勝クラス以下で3番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 0-3-3-18 | 0.0% | 25.0% |
2着 | 1-0-1-3 | 20.0% | 40.0% |
3着 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
4着 | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% |
5着 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
6-9着 | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% |
10着- | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% |
前走1勝クラス以下だった馬は1着必須。前走がオープンクラスだった馬は下位からでも巻き返せますが、前走着順が良いほど好走率も上がります。
前走1勝クラス以下
- 2着以内【0-3-3-16】
- 3着以下【0-0-0-14】
セルバーグ、ニシノスーベニア、ヒルノショパン、メイケイバートンが前走1勝クラス以下で3着以下。
アーリントンC データまとめ
買いデータ
★4代目までにナスルーラ系、5代目までにリボー系かセントサイモン系持ち
★当日1番人気+前走重賞(特に阪神)
★キャリア4~5戦
★前走オープンクラスだったノーザンF生産馬
消しデータ
★1~4枠または当日6番人気以下+馬番1~7番
★当日2番人気馬
★キャリア3戦以下または7戦以上
★前走1勝クラス以下で3番人気+2着以下
アーリントンC 予想
○トゥードジボン
▲ジュンブロッサム
△タイセイディバイン
△キングエルメス
△ディオ
今年は例年よりは手薄なメンバーになりましたが朝日杯3着のダノンスコーピオンがやはり1番手。阪神外回りでは3戦全て馬券圏内と安定しておりロードカナロア産駒など血統も○。前走はレース前から本調子でないとの報道もあり度外視できます。当日1番人気の場合は前走重賞だったことも強調でき、大きな不安要素はありません。
今年は重賞組が少ないため、前走1勝クラスですがトゥードジボンが2番手。朝日杯を含め阪神マイルを3戦連続で使われており持ち時計も優秀。想定10番人気以下で当日はもう少し人気すると思われますが、人気薄だったとしても前で競馬が出来るタイプなのでレース傾向には合っています。
同じく1勝クラス組のジュンブロッサムは前走1800mからの距離短縮はデータ的に割引きですが、共同通信杯4着にアルメリア賞ではピースオブエイトの2着と戦ってきた相手が強く今回は魅力的。大阪杯、阪神牝馬Sなど直近の阪神では母父デピュティミニスター系が穴を空けており人気薄でも抑えたい1頭。
タイセイディバインは前走距離短縮がハマりましたが阪神外回りでもまずまず走れています。前走重賞にルーラーシップ産駒と血統は悪くありませんが、休みなくコンスタントに使われキャリア8戦という部分は割引き。
キングエルメスは重賞勝ちの実績から人気にはなると思いますが、骨折明けを抜きにしてもキャリア3戦の人気馬とこのレースでは毎回飛ぶパターンなのが気になります。最後にスプリングSでは0.3秒差の5着、関西圏では3戦全て阪神マイルを使われているディオ。あとは1~4枠の成績が悪いレースなので枠順次第で。