アルテミスステークス予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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アルテミスステークス【GⅢ】
2022/10/29(土)
東京競馬場・芝1600m

過去8年分のアルテミスSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

アルテミスS 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 リバティアイランド
2番人気 ラヴェル
3番人気 ミシシッピテソーロ
4番人気 アリスヴェリテ
5番人気 マラキナイア

参考:netkeiba.com

予想オッズでは新潟マイルの新馬戦で上がり3F31.4秒と異次元の末脚を見せたリバティアイランドが抜けた1番人気。2番人気はキタサンブラック産駒でナミュールを姉に持つラヴェル、3番人気には新馬戦・ダリア賞と連勝のミシシッピテソーロが推されています。

以下野路菊S2着のアリスヴェリテ、中京マイルの新馬戦を勝ち上がったマラキナイア、新潟マイルの新馬戦を勝ち上がったデインバランスなどが続きます。

アルテミスS コース&血統分析

東京芝1600mの特徴

東京芝1600mはスタート後直線が続くため、枠順による有利不利は小さいコースです。他の競馬場ならペースが落ち着く3ハロン目辺りから下り坂になってコーナーに入るため、息が入らない流れになりがちです。

重賞ナビ

東京競馬場・芝1600mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、東京芝…

アルテミスS 父系統別データ

  • ディープインパクト系【2-2-1-15】
  • ステイゴールド系【2-0-1-4】
  • デピュティミニスター系【1-1-0-1】
  • ロベルト系【1-0-2-9】
  • キングカメハメハ系【0-3-0-6】

全体的にサンデー系優勢ですが昨年は1、3着がエピファネイア産駒で2着がドゥラメンテ産駒。2年前もクロフネ産駒のソダシなど非サンデー系が1~3着を占めています。

アルテミスS 母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【1-2-2-27】
  • ミスタープロスペクター系【1-2-0-5】
  • キングカメハメハ系【1-0-0-6】
  • ダンジグ系(欧)【1-0-0-2】
  • フォーティナイナー系【1-0-0-1】

母系は様々ですが、勝ち切っているのは欧州ノーザンダンサー系かミスプロ系。特にソダシ、リアアメリア、ラッキーライラックなど母父ミスプロ系の人気馬は近年堅実です。

アルテミスS 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-0-1-100.0%9.1%
2枠1-2-1-107.1%28.6%
3枠0-1-1-120.0%14.3%
4枠0-1-0-120.0%7.7%
5枠0-0-3-110.0%21.4%
6枠1-2-1-116.7%26.7%
7枠2-0-1-1411.8%17.6%
8枠4-2-0-1222.2%33.3%

8枠は人気馬が多かったこともありますが過去8年で4勝を挙げており、当日3番人気以内は1~4枠が(0-3-0-8)、5~8枠が(4-3-2-4)と外寄りの方が信頼できます。

馬番データ

  • 偶数馬番【4-5-4-42】
  • 奇数馬番【4-3-4-50】

関西馬

  • 1~4枠【0-3-3-16】
  • 5~8枠【5-1-3-15】

外枠の関西馬の勝率が高く、特に7~8枠の関西馬が当日3番人気以内に推されると(4-0-1-1)。

前走時の馬番(当日6番人気以下)

  • 1~7番【4-1-2-40】
  • 8~18番【0-0-1-28】

人気薄は前走で内寄りだった馬の成績が良く、昨年のサークルオブライフ、シゲルイワイザケも前走時の馬番は1番でした。コウセイマリア、ニシノコウフク、ラヴェルが前走時の馬番が8番以降。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-2-1-50.0%37.5%
先行3-2-4-1711.5%34.6%
差し2-4-3-443.8%17.0%
追込3-0-0-2610.3%10.3%

前半は平均~スロー気味で上がり3F勝負になることが多く、全体的には先行馬優勢。

前走4角位置

  • 4番手以内【6-7-6-49】
  • 5番手以下【2-1-2-43】

前走でも先行していた馬の成績が良く、近年前走4角5番手以下で好走したのは昨年のベルクレスタ、一昨年のテンハッピーローズとどちらも人気馬でした。

今年は比較的4角5番手以下だった馬が多く、前走4角4番手以内はアリスヴェリテ、ディナトセレーネ、ニシノコウフク、マラキナイアの4頭。

前走上がり3F

  • 2位以内【8-6-4-51】
  • 3位以下【0-2-4-39】

過去8年の優勝馬はいずれも前走上がり2位以内。前走阪神外回りの1600~1800mで上がり1位だと(2-1-2-3)。また昨年優勝のサークルオブライフ、2018年優勝のシェーングランツなど前走上がり1位馬は人気薄での好走も目立ちます。

前走上がり3位以下だったのはニシノコウフク、フェアエールングの2頭。また今年は前走阪神組は不在ですが、前走上がり1位だったのはデインバランス、マラキナイア、ミシシッピテソーロ、リバティアイランドの4頭。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4190-0-1-70.0%12.5%
420-4391-1-2-263.3%13.3%
440-4592-4-1-266.1%21.2%
460-4793-2-2-1513.6%31.8%
480-4992-1-1-1510.5%21.1%
5000-0-1-30.0%25.0%

人気馬は馬格の影響はありません。当日4番人気以下+440kg未満は(0-0-2-31)、440kg以上は(4-2-4-49)と人気薄で小柄な馬は割引き。

前走との馬体重差

  • +体重【4-3-3-34】
  • 増減無【1-0-2-10】
  • -体重【3-5-3-48】

アルテミスS 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-2-0-337.5%62.5%
2番人気1-4-1-212.5%75.0%
3番人気0-0-1-70.0%12.5%
4-6番人気1-1-4-184.2%25.0%
7-9番人気2-0-1-218.3%12.5%
10番人気-1-1-1-412.3%6.8%

当日2番人気以内に推された馬は堅実です。ちなみに1番人気で4着以下に敗れた3頭はいずれも関東馬でした。

またキャリア1戦馬も多いレースですが、当日6番人気以下で好走したのは全てキャリア2戦以上です。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦3-4-2-594.4%13.2%
栗東5-4-6-3110.9%32.6%
地方0-0-0-20.0%0.0%

全体的に関西馬の成績が良く、特にノーザンF生産馬は関東馬が(0-4-1-13)、関西馬が(4-2-1-8)。ラヴェル、リバティアイランドがノーザンF生産の関西馬。

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
1戦2-2-1-315.6%13.9%
2戦6-5-4-3113.0%32.6%
3戦0-0-0-160.0%0.0%
4戦0-0-2-110.0%15.4%
5戦0-1-1-10.0%66.7%
6戦-0-0-0-20.0%0.0%

データでも触れましたがキャリア1戦で好走したのは当日5番人気以内のみ。キャリア2戦で前走が未勝利戦だった馬が(5-3-2-9)と成績が良く回収値も抜群です。今年はディナトセレーネがこれに該当します。

騎手データ

  • 継続騎乗【4-5-7-49】
  • 乗り替わり【4-3-1-43】

当日4番人気以下は継続騎乗が(1-0-6-45)、乗り替わりが(3-2-0-35)と継続騎乗組は3着が多いのが特徴。またルメール騎手の騎乗馬は(0-4-0-3)と2着が多く、また前走でルメール騎手が騎乗していた馬も(1-5-0-3)と2着が目立ちます。

生産者データ

  • ノーザンF【4-6-2-21】

ノーザンF生産馬は当日2番人気以内で(4-5-0-2)、継続騎乗で(3-5-2-10)。また1~5枠が(0-2-2-13)、6~8枠が(4-4-0-8)です。

今年は予想オッズ1、2番人気のリバティアイランド、ラヴェルがノーザンF生産馬で継続騎乗想定。

アルテミスS 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅢ1-1-1-117.1%21.4%
オープン0-0-1-160.0%5.9%
1勝0-2-3-160.0%23.8%
未勝利5-3-2-1619.2%38.5%
新馬2-2-1-315.6%13.9%

未勝利戦組の成績が良く、前走クラスによる偏りはありませんが優勝しているのは前走1600~1800m組。特に前走1600~1800mだった関西馬は(5-3-6-20)で複勝率40%台。

主な前走

  • 札幌2歳S【1-1-1-3】
  • アスター賞【0-1-0-3】
  • りんどう賞【0-1-0-2】
  • サフラン賞【0-0-3-10】
  • クローバー賞【0-0-1-3】

前走距離

  • 1200m【0-0-0-8】
  • 1400m【0-1-0-14】
  • 1500m【0-1-1-8】
  • 1600m【4-5-5-44】
  • 1800m【4-1-2-17】
  • 2000m【0-0-0-1】

前走距離が長くなるに連れて成績が上がり、回収値が抜群に高いのが1800m組。シェーングランツやデンコウアンジュなど人気薄での好走が目立ちます。

前走場所

  • 東京【0-1-0-5】
  • 中山【1-1-3-23】
  • 京都【1-1-0-2】
  • 阪神【2-1-3-8】
  • 札幌【2-2-2-20】
  • 新潟【2-2-0-22】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-6-3-267.9%31.6%
2番人気3-0-1-1615.0%20.0%
3番人気1-0-2-145.9%17.6%
4番人気0-0-1-50.0%16.7%
5番人気1-1-0-416.7%33.3%
6-9番人気0-1-1-160.0%11.1%
10番人気-0-0-0-110.0%0.0%

前走が1勝クラス以上だと下位人気だった馬の好走もありますが、新馬・未勝利組上位人気馬優勢。また前走下位人気でも狙えるのは関西馬です。

前走新馬戦

  • 1番人気【1-2-1-12】
  • 2番人気【1-0-0-8】
  • 3番人気以下【0-0-0-11】

新馬戦2番人気から優勝したのは2017年のラッキーライラック。コウセイマリア、デインバランス、ニシノコウフクが前走新馬戦で2番人気以下。

前走未勝利戦

  • 1番人気【2-3-1-6】
  • 2~5番人気【3-0-1-7】
  • 6番人気以下【0-0-0-3】

未勝利組は2番人気以下だった馬でも好走していますが、近年好走しているのはサークルオブライフ、エールヴォア、リスグラシューと着差をつけて勝っている馬。

今年の未勝利組はディナトセレーネのみですが、前走1番人気+0.4秒差で勝っているので傾向には当てはまります。

前走4番人気以下

  • 関東馬【0-0-0-27】
  • 関西馬【1-2-2-10】

前走4番人気以下の関東馬は割引き。コウセイマリア、ニシノコウフク、ミシシッピテソーロが前走4番人気以下の関東馬。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着8-6-4-5710.7%24.0%
2着0-0-1-90.0%10.0%
3着0-1-2-40.0%42.9%
4着0-0-1-40.0%20.0%
5着0-1-0-30.0%25.0%
6-9着0-0-0-100.0%0.0%
10着-0-0-0-50.0%0.0%

新馬戦、未勝利戦からの馬が多いため前走1着馬ばかりですが、ある程度着差をつけて勝っている馬の方が複勝率は高めです。

前走1着+当日2番人気以内だと(4-5-1-5)と安定していますが、当日3~5番人気だと(0-1-2-15)とイマイチ。

前走タイム差(1着)

  • 0.6秒差以上【3-2-1-8】
  • 0.3~0.5秒差【2-2-0-17】
  • 0.1~0.2秒差【2-2-2-18】
  • タイム差無し【1-0-1-14】

前走タイム差(2着以下)

  • 0.5秒差以内【0-2-4-19】
  • 0.6秒差以上【0-0-0-16】

フェアエールング、マスキュリンが前走0.6秒差以上負けています。

アルテミスS データまとめ

買いデータ

母父ミスプロ系の人気馬
当日3番人気以内+5~8枠(特に7~8枠の関西馬)
前走阪神芝1600~1800mで上がり1位
ノーザンF生産馬(特に当日2番人気以内)
キャリア2戦+前走未勝利戦

消しデータ

当日6番人気以下+前走時の馬番が8番以降
前走4角5番手以下
当日4番人気以下+440kg未満
当日6番人気以下+キャリア1戦
前走4番人気以下の関東馬

アルテミスS 予想

1週前の登録時点での予想です
◎リバティアイランド
○ディナトセレーネ
▲ラヴェル
△マラキナイア
△アリスヴェリテ

リバティアイランドは新馬戦では前半スローとは言え上がり3F31.4秒は破格。今年は距離延長組が少ないので似たようなスローの上がり勝負が予想され、ノーザンF生産馬の人気馬であることや人気の関西馬であることなど特にデータからは問題ありません。関西馬なので5枠以降、外寄りに入るほど期待できます。

ディナトセレーネは予想オッズでは7~8番手ですが、キャリア2戦+前走未勝利戦を4角3番手から0.4秒差で勝利とデータ的には○。前走不良馬場で1.35.5秒の勝ちタイムは同日の芝のレースと比較しても良く、母父が欧州型ノーザンダンサー系という点も魅力があります。

ラヴェルはリバティアイランドと同じくノーザンF生産の関西馬なので当日2番人気以内なら買い。前走の時計はそれほど目立ちませんが加速ラップで勝っているので奥はありそうです。上にナミュール、ヴェスターヴァルトがいる血統からも外回りや左回りの方が良さそうなので東京替わりは楽しみです。

他ではマラキナイアは前走11秒台が続くラップを押し切った経験は評価できますが、上のラリュエルやステイフーリッシュを見てもキレで勝負するタイプではないので、スローの上がり勝負だと割引きか。アリスヴェリテは前走2000mのローテは例が少ないものの、過去2走のラストを見ると対応はできそうです。

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