2022/12/4(日)
中京競馬場・ダート1800m
過去8年分のチャンピオンズCのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
2週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
チャンピオンズC 登録馬
登録馬
予想人気(2週前)
2番人気 クラウンプライド
3番人気 ジュンライトボルト
4番人気 グロリアムンディ
5番人気 ノットゥルノ
参考:netkeiba.com
予想オッズでは昨年のチャンピオンズCを6馬身差で優勝、前走JBCクラシックも完勝だったテーオーケインズが抜けた支持を集めています。2番人気にはUAEダービー優勝、JBCクラシックで2着にはいぅたクラウンプライド、3番人気はシリウスS勝ちのジュンライトボルトが推されています。
4番手以下はムーア騎手に乗り替わり想定のグロリアムンディ、ジャパンダートダービーの勝ち馬ノットゥルノ、シリウス2着など古馬相手の重賞でも健闘しているハピ、中京で重賞2勝を挙げているオーヴェルニュなどが続きます。
チャンピオンズC コース&血統分析
中京ダート1800mの特徴
中京ダート1800mは直線坂の途中からのスタートで残り1000mまでは上り、そこから3~4コーナーにかけて一気に下りラストの直線の坂へ。
高低差が大きいのでスタミナを問われるコースですが、チャンピオンズCではマイル実績のある馬が好走することも多く見られます。
中京競馬場・ダート1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中…
チャンピオンズC 父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-4-2-37】
- キングカメハメハ系【2-1-0-9】
- デピュティミニスター系【1-1-1-2】
- ロベルト系【1-0-1-3】
- ボールドルーラー系【1-0-0-12】
- フォーティナイナー系【0-1-1-5】
- ミスタープロスペクター系【0-0-3-8】
レース相性が良いのはキングカメハメハ、ゴールドアリュール。デピュティミニスター系以外のノーザンダンサー系は苦戦しています。
またキングカメハメハ系を除くミスプロ系は(0-1-4-18)と3着が多いものの、昨年14番人気3着のアナザートゥルース、一昨年10番人気3着のインティと人気薄が前で粘ることが多いのが特徴。
チャンピオンズC 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【4-3-3-21】
- デピュティミニスター系【1-2-1-5】
- ミスタープロスペクター系【1-1-3-25】
- レッドゴッド系【1-0-0-4】
- キングマンボ系【1-0-0-3】
デピュティミニスターは父系・母系共に成績が良く血統表にヴァイスリージェントを持つ馬はプラス。大穴をあけたサンビスタの他ゴールドドリーム、ウェスタールンドと人気薄で好走した馬は4代目までにヴァイスリージェントを持っている馬が目立ちます。
またノーザンダンサーのクロスを持つ馬も安定しており、これを持たない場合はGⅠやダート1600m実績がある馬が優勢。また人気薄を狙うならリボー系やボールドルーラー系持ちに注意。
チャンピオンズC 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-2-2-10 | 0.0% | 28.6% |
2枠 | 2-2-1-11 | 12.5% | 31.3% |
3枠 | 2-0-1-13 | 12.5% | 18.8% |
4枠 | 1-0-0-15 | 6.3% | 6.3% |
5枠 | 2-0-1-13 | 12.5% | 18.8% |
6枠 | 1-1-2-12 | 6.3% | 25.0% |
7枠 | 0-3-1-12 | 0.0% | 25.0% |
8枠 | 0-0-0-15 | 0.0% | 0.0% |
優勝馬は真ん中から内寄りに多く、当日3番人気以内は1~4枠が(4-3-1-4)、5~8枠は(0-3-2-7)。6枠以降を狙うなら5歳以上かつ人気馬かGⅠ勝ちなどの実績馬優勢です。
馬番データ
- 偶数馬番【5-4-4-49】
- 奇数馬番【3-4-4-52】
馬番では2番が(1-2-1-4)、4番が(1-1-2-4)で複勝率50%。外寄りでは11番が3年連続で好走しています。
3~4歳馬
- 1~5枠【4-1-1-20】
- 6~8枠【0-0-0-17】
6枠以降で好走しているのは全て5歳以上なので、3~4歳馬は真ん中から内寄り狙い。3歳時のゴールドドリームや4歳時のクリソベリルといった人気馬も外枠から敗れています。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-0-3-6 | 0.0% | 33.3% |
先行 | 4-3-3-19 | 13.8% | 34.5% |
差し | 2-2-1-39 | 4.5% | 11.4% |
追込 | 2-3-1-37 | 4.7% | 14.0% |
コースデータ通り先行馬の成績が安定しています。4角10番手以下で好走しているのはJBCクラシック組かダートマイル組(武蔵野S、マイルCS南部杯)が多いのが特徴。
前走4角位置
- 5番手以内【7-4-6-47】
- 6番手以下【1-4-2-50】
前走4角5番手以内+前走4着以内は(6-4-4-31)、ここから当日5番人気以内に絞ると(5-3-2-13)。有力馬ではテーオーケインズ、クラウンプライドが該当します。
また前走4角6番手以下で好走した馬は前走が1600mだと(1-4-0-18)、それ以外だと(0-0-2-32)。前走が1800m以上の距離で先行できていない馬は割引きです。前走1600mで4角6番手以下だったのはサンライズノヴァ、タガノビューティー、スマッシングハーツ。
前走上がり3F(前走JRA)
- 5位以内【0-4-1-39】
- 6位以下【0-0-4-25】
前走JRA組は2~3着止まりですが、その中で連対しているのは前走上がり上位馬。前走上がり5位以内はサンライズホープ、ジュンライトボルト、スマッシングハーツ、タガノビューティー、ハピ、レッドガラン。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-459 | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% |
460-479 | 2-0-1-10 | 15.4% | 23.1% |
480-499 | 3-3-1-28 | 8.6% | 20.0% |
500-519 | 1-1-3-16 | 4.8% | 23.8% |
520- | 2-3-3-40 | 4.2% | 16.7% |
馬格による差はありませんが、前走から馬体増となる馬の勝率が高いのが特徴です。
前走との馬体重差
- +体重【7-6-3-63】
- 増減無【1-1-1-10】
- -体重【0-1-4-26】
当日6番人気以下は馬体の増減による成績の差はありませんが、当日5番人気以内はプラス体重が(5-5-1-16)、±0kg以下が(0-1-3-9)。
チャンピオンズC 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-3-0-3 | 25.0% | 62.5% |
2番人気 | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% |
3番人気 | 0-3-3-2 | 0.0% | 75.0% |
4-6番人気 | 2-0-1-21 | 8.3% | 12.5% |
7-9番人気 | 1-2-1-20 | 4.2% | 16.7% |
10番人気- | 1-0-3-49 | 1.9% | 7.5% |
2番人気の成績の悪さが目立ちますが、昨年のソダシや一昨年のカフェファラオなど3歳馬が2番人気に推されて飛ぶことが多いのが特徴。
中京開催も9年目で傾向が固まってきたこともあり近年は人気馬優勢。直近4年は当日4番人気以内から2頭は馬券に絡んでいます。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-1-2-19 | 8.3% | 20.8% |
栗東 | 6-7-6-78 | 6.2% | 19.6% |
地方 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
海外 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
関東馬で優勝した2頭はルヴァンスレーヴ、サウンドトゥルーでどちらも継続騎乗+そのコンビでGⅠ勝ちの実績がありました。今年は関東馬の登録はありません。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
3歳 | 2-1-0-10 | 15.4% | 23.1% |
4歳 | 2-0-1-27 | 6.7% | 10.0% |
5歳 | 2-2-3-20 | 7.4% | 25.9% |
6歳 | 2-4-2-20 | 7.1% | 28.6% |
7歳- | 0-1-2-24 | 0.0% | 11.1% |
3歳馬で好走した3頭はいずれもジャパンダートダービー1着→古馬相手の重賞で1着というローテでした。4歳馬の複勝率が低く出ていますが、優勝したテーオーケインズ、ゴールドドリームは同年GⅠ(地方含む)を勝っていました。
今年の3歳馬はクラウンプライド、ノットゥルノ、ハピの3頭。ノットゥルノはジャパンダートダービーを勝っていますが、いずれも古馬相手の重賞は勝っていません。
また今年の4歳馬はグロリアムンディ、シャマル、バーデンヴァイラー、ラーゴム、レッドソルダードでいずれもGⅠ未勝利。
騎手データ
- 継続騎乗【4-6-3-57】
- 乗り替わり【4-2-5-44】
率としては継続騎乗も乗り替わりもそれほど変わりませんが、前走下位着順からの巻き返しが多いのは乗り替わり組。継続騎乗は前走4着以内で(4-6-2-35)、5着以下で(0-0-1-22)。
生産者データ
- ノーザンF【3-4-0-12】
- 社台F【0-1-1-12】
ノーザンF生産馬は2017年から5年連続で連対しています。グロリアムンディ、ジュンライトボルト、スマッシングハーツ、ハピ、バーデンヴァイラー、ラーゴム、レッドソルダードがノーザンF生産馬。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
54.0 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
55.0 | 2-0-0-4 | 33.3% | 33.3% |
56.0 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
57.0 | 5-7-8-88 | 4.6% | 18.5% |
3歳馬は12/1以前の開催だと55kg、12/2以降は56kgとその年によって3歳馬は負担重量が変わります。今年は12/4の開催なので56kg。
前走との斤量差
- +斤量【1-2-0-29】
- 増減無【7-5-5-55】
- -斤量【0-1-3-17】
チャンピオンズC 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-1-8 | 0.0% | 11.1% |
GⅢ | 0-4-4-53 | 0.0% | 13.1% |
オープン | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
地方 | 8-4-3-33 | 16.7% | 31.3% |
海外 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
JBCクラシック、マイルCS南部杯組が中心で過去8年の優勝馬はいずれも前走が地方でした。みやこS、武蔵野Sと前走JRA組は相手まで。
主な前走
- JBCクラシック【4-2-2-27】
- マイルCS南部杯【2-2-1-5】
- JBCレディスクラシック【1-0-0-2】
- 日本テレビ盃【1-0-0-1】
- みやこS【0-2-3-25】
- 武蔵野S【0-2-0-21】
前走距離
- 1200m【0-0-1-1】
- 1400m【0-0-0-1】
- 1600m【2-4-1-26】
- 1700m【0-0-1-3】
- 1800m【2-2-3-29】
- 1900m【0-0-1-7】
- 2000m【2-0-1-25】
- 2100m【2-2-0-7】
前走場所
- 東京【0-2-0-23】
- 京都【0-2-3-25】
- 阪神【0-0-1-10】
- 札幌【0-0-1-1】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-1-3-20 | 11.1% | 25.9% |
2番人気 | 2-3-1-12 | 11.1% | 33.3% |
3番人気 | 1-3-1-14 | 5.3% | 26.3% |
4番人気 | 1-1-1-11 | 7.1% | 21.4% |
5番人気 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
6-9番人気 | 0-0-0-24 | 0.0% | 0.0% |
10番人気- | 0-0-1-8 | 0.0% | 11.1% |
昨年は前走みやこSで10番人気3着だったアナザートゥルースが3着に入りましたが、基本的には前走6番人気以下は消し。また前走3番人気以下で好走しているのは5歳以上で3~4歳は前走2番人気以内が好成績。
前走JRA
- 4番人気以内【0-4-4-36】
- 5番人気以下【0-0-1-28】
ジュンライトボルト、スマッシングハーツ、ハピ、ヴァーデンヴァイラーが前走JRAで4番人気以内。
3~4歳馬
- 2番人気以内【4-1-1-15】
- 3番人気以下【0-0-0-19】
3~4歳馬で前走2番人気以内だったのはクラウンプライドのみ。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 2-3-1-27 | 6.1% | 18.2% |
2着 | 1-0-2-9 | 8.3% | 25.0% |
3着 | 2-3-2-12 | 10.5% | 36.8% |
4着 | 2-0-0-9 | 18.2% | 18.2% |
5着 | 1-0-0-13 | 7.1% | 7.1% |
6-9着 | 0-2-1-17 | 0.0% | 15.0% |
10着- | 0-0-2-14 | 0.0% | 12.5% |
前走人気よりは緩く前走下位着順からの巻き返しも見られますが、前走下位だった場合は前走上位人気やレース実績ありなど強調できる点が無いと厳しいです。
前走JRA
- 3着以内【0-3-3-30】
- 4着以下【0-1-2-34】
前走4着以下から巻き返した3頭はいずれも前走がみやこSか武蔵野Sで3番人気以内でした。サンライズホープ、ジュンライトボルトが前走JRAで3着以内。4着以下で前走3番人気以内だったのはハピ、バーデンヴァイラー。
3歳馬
- 1着【2-1-0-2】
- 2着以下【0-0-0-8】
年齢別データで触れたように、3歳馬で好走した3頭はいずれもJDD1着→古馬相手の重賞で1着というローテ。今年は該当馬はいません。
4歳馬
- 1~2着【0-0-0-16】
- 3~5着【2-0-1-5】
- 6着以下【0-0-0-6】
逆に4歳馬は前走で連対している馬が全滅。昨年のテーオーケインズ(JBCクラシック4着)、2018年のサンライズソア(JBCクラシック3着)、2017年のゴールドドリーム(マイルCS南部杯5着)と少し負けている方が巻き返しています。
シャマル、レッドソルダードが前走3~5着の4歳馬。
チャンピオンズC データまとめ
買いデータ
★ノーザンダンサーのクロス持ち
★当日3番人気以内+1~4枠
★当日5番人気以内+前走4角5番手以内
★前走1着の3歳馬、3~5着の4歳馬
消しデータ
★前走ダート1600m以外で4角6番手以下
★前走JRAで上がり6位以下(3着まで)
★継続騎乗+前走5着以下
★前走JRAで5番人気以下
★前走3番人気以下の3~4歳馬
チャンピオンズC 予想
○クラウンプライド
▲ジュンライトボルト
△オーヴェルニュ
△サンライズホープ
△スマッシングハーツ
テーオーケインズは昨年6馬身差の圧勝。リピーターが多いレースであることや父系にデピュティミニスターを持つことなど強調要素が多く、昨年同様JBCクラシックからのローテ。3~4歳馬は枠による偏りがあるので5歳の今年の方がデータ的な死角は少なく、また他登録馬がデータ的に一長一短なタイプが多く、好走傾向の該当数で言えば断トツです。
クラウンプライドは過去好走した3歳馬に比べると実績では見劣りしますが今年のメンバーなら。特に今年は逃げ馬が少なくコースデータからも逃げ・先行馬の回収値が高いので展開次第では楽しめそうです。ただし今年の3歳馬は古馬から1kg減なので、テーオーケインズを逆転するまでは考えづらいか。
ジュンライトボルトはダート転向3戦目で重賞制覇。今年は数少ないデピュティミニスター持ちの1頭で、他にもノーザンダンサーのクロスを持つなど血統面は○。前走4角位置や斤量増など割引き要素もあり、またダートのイメージが薄い友道厩舎にコース経験の少ない関東の石川騎手と不安要素もありますが魅力も十分。
それ以外では中京の重賞では2勝を挙げており重~不良馬場なら評価を上げたいオーヴェルニュ、みやこSで脚質転換がハマり優勝、コース成績の良いマジェスティックウォリアー産駒のサンライズホープ。
最後にスマッシングハーツは中京では平安S4着やアルデバランS優勝の実績があり、ヘニーヒューズ産駒にノーザンダンサーのクロス、リボー系、ボールドルーラー系持ちと血統的な穴の魅力はあります。