2022/12/10(土)
中京競馬場・芝2000m
過去5年分の中日新聞杯のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
中日新聞杯 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 プログノーシス
3番人気 キラーアビリティ
4番人気 アスクワイルドモア
5番人気 ハヤヤッコ
参考:netkeiba.com
予想オッズでは中京芝2000mで行われたきさらぎ賞勝ちの実績がある3歳馬マテンロウレオが1番人気。2番人気は3歳時の毎日杯以来の重賞挑戦となるプログノーシス、3番人気は昨年のホープフル優勝馬キラーアビリティが推されています。
以下京都新聞杯の優勝馬アスクワイルドモア、函館記念の優勝馬ハヤヤッコ、中京芝2000mの重賞で2勝を挙げているギベオン、2000mでは秋華賞3着・マーメイドS3着などの実績があるソフトフルートなどが続きます。
中日新聞杯 コース&血統分析
中京芝2000mの特徴
中京芝2000mはスタンド前の直線の坂の中間からスタートします。上り坂からのスタートで1コーナーまでの距離が短いため、やや内寄りの枠が有利なコースです。最後の直線は高低差2.0mの急坂があり、坂を上ったラスト200m強はほぼ平坦となっています。
道中のペースが緩みやすいため、差しが強い中京芝コースの中では比較的先行馬も健闘しています。
中日新聞杯 父系統別データ
- ディープインパクト系【2-0-0-12】
- サンデーサイレンス系【1-1-2-7】
- キングカメハメハ系【1-1-0-8】
- キングマンボ系【1-0-0-3】
- ステイゴールド系【0-2-0-8】
サンデー系・ミスプロ系が中心でノーザンダンサー系は不振。昨年はステイゴールド産駒のアフリカンゴールドが大穴で好走、ダイワメジャー産駒のシゲルピンクダイヤが2年連続好走するなど、父サンデー系はノーザンテーストを持つ馬に注意。
中日新聞杯 母父系統別データ
- ロベルト系【1-0-1-4】
- サンデーサイレンス系【1-0-0-15】
- ダンジグ系(欧)【1-0-0-3】
- フェアリーキング系【1-0-0-3】
- デピュティミニスター系【1-0-0-3】
- サドラーズウェルズ系【0-1-1-1】
ロベルト系やノーザンダンサー系の成績が安定しています。また血統では上に挙げたノーザンテーストの他にロベルト、サドラーズウェルズ、ダンジグを持つ馬はプラス。
中日新聞杯 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 2-0-0-7 | 22.2% | 22.2% |
2枠 | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% |
3枠 | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% |
4枠 | 0-0-1-9 | 0.0% | 10.0% |
5枠 | 1-2-2-5 | 10.0% | 50.0% |
6枠 | 0-1-1-8 | 0.0% | 20.0% |
7枠 | 1-1-1-10 | 7.7% | 23.1% |
8枠 | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% |
過去5年では8枠以外は全て馬券に絡んでいます。5枠は1番人気馬が3頭いた影響もありますが、昨年は10番人気のシゲルピンクダイヤが3着に入るなど人気問わず狙えます。
馬番データ
- 偶数馬番【3-4-2-33】
- 奇数馬番【2-1-3-36】
馬番では9番が(0-1-2-2)、2番が(2-0-0-3)、7番が(1-0-1-3)、10番が(0-2-0-3)。
また当日4番人気以下は偶数馬番が(2-3-2-28)、奇数馬番が(0-0-1-33)と偶数馬番優勢です。唯一当日4番人気以下+奇数馬番で好走したのは昨年のシゲルピンクダイヤで前年の2着馬。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-1-3 | 20.0% | 40.0% |
先行 | 0-2-0-14 | 0.0% | 12.5% |
差し | 3-3-3-31 | 7.5% | 22.5% |
追込 | 1-0-1-21 | 4.3% | 8.7% |
昨年は先手を取った2頭が押し切りましたが2020年以前は差し馬の好走が多く、脚質は不問。
前走4角位置
- 4番手以内【2-0-0-21】
- 5番手以下【3-5-5-48】
前走4角4番手以内で好走したショウナンバルディ、ギベオンは同年に左回りの重賞で連対した実績がありました。この実績を持つのはマテンロウレオ、持たないのはアイコンテーラー、イクスプロージョン、カントル。
前走上がり3F
- 1~2位【2-0-1-13】
- 3~5位【0-2-0-16】
- 6位以下【3-3-4-40】
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 2-2-0-14 | 11.1% | 22.2% |
460-479 | 1-2-1-17 | 4.8% | 19.0% |
480-499 | 1-1-1-13 | 6.3% | 18.8% |
500-519 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
520- | 0-0-2-7 | 0.0% | 22.2% |
人気馬は馬格不問。当日4番人気以下は480kg未満が(2-3-1-31)、480kg以上は(0-0-2-30)と連対しているのは比較的小柄な馬です。
前走との馬体重差
- +体重【3-3-4-41】
- 増減無【1-1-0-11】
- -体重【1-1-1-17】
中日新聞杯 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-1-1-2 | 20.0% | 60.0% |
2番人気 | 2-0-1-2 | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% |
4-6番人気 | 0-0-1-14 | 0.0% | 6.7% |
7-9番人気 | 2-1-1-11 | 13.3% | 26.7% |
10番人気- | 0-2-1-36 | 0.0% | 7.7% |
昨年は8-17-10番人気での決着で3連単は230万馬券になりましたが、それ以前の4年間では1~2番人気馬の成績はまずまず。ただし3番人気以下は人気順がアテにならず、毎年のように穴馬が馬券に絡んでいます。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-2-0-18 | 4.8% | 14.3% |
栗東 | 4-3-5-51 | 6.3% | 19.0% |
関東馬で好走した3頭は同年芝2000mの重賞で3着以内の実績がありました。また3頭中2頭は当日3番人気以内だったので、穴馬を狙うなら関西馬から。
関東馬はコトブキテティス、トゥーフェイス、ハヤヤッコ、バジオウ、フォワードアゲンの5頭。今年芝2000m重賞で3着以内の実績があるのはハヤヤッコ。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
3歳 | 1-1-0-4 | 16.7% | 33.3% |
4歳 | 3-2-3-18 | 11.5% | 30.8% |
5歳 | 1-0-2-25 | 3.6% | 10.7% |
6歳 | 0-1-0-17 | 0.0% | 5.6% |
7歳- | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
当日3番人気以内+3~4歳は(3-2-2-5)とまずまず。人気薄も5歳以下の好走が多く、6歳以上で好走した2頭はアフリカンゴールド、ショウナンバッハといずれもステイゴールド産駒でした。
騎手データ
- 継続騎乗【3-2-3-28】
- 乗り替わり【2-3-2-41】
継続騎乗組の回収値が高く乗り替わりは人気馬優勢。特に海外騎手への乗り替わりが(2-1-0-1)と好成績。
また関東騎手は(0-0-2-24)と過去5年では連対がありません。
生産者データ
- ノーザンF【2-1-1-20】
- 社台F【1-1-0-10】
- ダーレーJF【0-1-1-1】
ノーザンFまたは社台F生産で好走した6頭はいずれも当日3番人気以内でした。有力馬ではアスクワイルドモア、キラーアビリティ、プログノーシスがいずれかの生産馬です。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-52.0 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
53.0 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% |
54.0 | 0-3-2-20 | 0.0% | 20.0% |
55.0 | 3-1-0-14 | 16.7% | 22.2% |
56.0-56.5 | 1-0-1-17 | 5.3% | 10.5% |
57.0-57.5 | 0-1-2-9 | 8.3% | 25.0% |
複勝率はそれほど変わりませんが、斤量増になる馬は昨年2番人気4着のボッケリーニ、3番人気13着のラーゴムなど人気より着順を落とすことが多いのが特徴。唯一好走したラストドラフトは斤量増でも55kgでした。斤量増で56kg以上になる馬は割引きです。
前走との斤量差
- +斤量【0-1-0-10】
- 増減無【2-2-4-32】
- -斤量【3-2-1-27】
中日新聞杯 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 1-1-1-8 | 9.1% | 27.3% |
GⅡ | 1-1-1-9 | 8.3% | 25.0% |
GⅢ | 1-0-2-21 | 4.2% | 12.5% |
リステッド | 1-2-1-17 | 4.8% | 19.0% |
オープン | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
3勝 | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
前走クラスは不問ですが距離短縮組はやや苦戦しており、優勝した2頭はサトノガーネット、ギベオンとディープインパクト産駒。
また前走がハンデ戦だった馬は(1-1-3-40)とやや不振。連対したのはショウナンバルディ、ショウナンバッハの2頭で同年左回りの芝2000m重賞で3着以内に入っていました。前走がハンデ戦+同年左回りの2000m重賞で3着以内の実績を持つのはマテンロウレオのみ。
主な前走
- エリザベス女王杯【1-0-0-5】
- カシオペアS【1-0-0-1】
- 関屋記念【1-0-0-0】
- セントライト記念【1-0-0-0】
- ケフェウスS【1-0-0-0】
- オクトーバーS【0-2-0-7】
- 天皇賞・秋【0-1-1-1】
- 府中牝馬S【0-1-1-1】
前走距離
- 1600m【1-0-0-3】
- 1800m【1-1-2-6】
- 2000m【1-4-3-43】
- 2200m【2-0-0-7】
- 2400m【0-0-0-1】
- 2500m【0-0-0-7】
- 3000m【0-0-0-1】
前走場所
- 東京【0-4-2-23】
- 中山【1-0-0-2】
- 京都【2-1-1-14】
- 阪神【0-0-0-9】
- 中京【1-0-0-2】
- 福島【0-0-0-13】
- 新潟【1-0-0-2】
- 小倉【0-0-2-3】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-1-1-6 | 20.0% | 40.0% |
2番人気 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
3番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 0-0-1-5 | 0.0% | 16.7% |
5番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
6-9番人気 | 0-0-1-16 | 0.0% | 5.9% |
10番人気- | 1-2-1-23 | 3.7% | 14.8% |
前走で上位人気だった馬がやや優勢。前走下位人気で好走しているのはGⅠ・GⅡ組が多く前走がハンデ戦だった馬や関東馬は前走で上位人気に推されていた馬が優勢です。
前走ハンデ戦
- 5番人気以内【1-1-3-20】
- 6番人気以下【0-0-0-20】
キラーアビリティ、ソフトフルート、マテンロウレオが前走ハンデ戦で5番人気以内。
関東馬
- 3番人気以内【1-2-0-6】
- 4番人気以下【0-0-0-12】
トゥーフェイス、バジオウが前走3番人気以内の関東馬。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
2着 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% |
3着 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
4着 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
5着 | 0-0-1-5 | 0.0% | 16.7% |
6-9着 | 2-3-1-17 | 8.7% | 26.1% |
10着- | 2-2-3-23 | 6.7% | 23.3% |
前走好走馬は人気に推されやすいものの成績が悪く、前走5着以内で好走したボッケリーニ、アイスストームは当日2番人気。
昨年は前走オープン特別で下位に敗れていたショウナンバルディ、アフリカンゴールドが1~2着に入っており、前走クラス問わず6着以下だった馬に注意。
前走タイム差(2着以下)
- 0.5秒差以内【2-0-1-20】
- 0.6~0.9秒差【1-3-1-15】
- 1.0~1.9秒差【2-1-1-21】
- 2.0秒差以上【0-1-2-3】
2.0秒以上負けていた馬のうち2頭は前走が2017年の天皇賞・秋。超不良馬場で勝ちタイムが2.08.3というレースでした。ただ前走で1秒以上離されていても巻き返しているので、前走着順やタイム差は意識しなくて良さそうです。
中日新聞杯 データまとめ
買いデータ
★当日1~2番人気馬
★当日3番人気以内の3~4歳馬
★海外騎手への乗り替わり
消しデータ
★前走4角4番手以内
★当日4番人気以下+480kg以上(3着まで)
★前走ハンデ戦で6番人気以下
★前走5着以内(当日2番人気以内を除く)
中日新聞杯 予想
○プログノーシス
▲ギベオン
△トゥーフェイス
△バジオウ
△イクスプロージョン
マテンロウレオは同コースのきさらぎ賞勝ちの実績を持つので割引きデータはある程度回避でき、予想オッズ通りなら当日人気の3歳馬にも該当しそうで近年人気馬が優勢という傾向も強調できます。血統面も母系にロベルト、ダンジグを持つ点はコース巧者のギベオンに近く、中京でこそ狙いたい配合です。
プログノーシスは毎日杯でシャフリヤールの3着に入った実績があるように素質なら最上位。マテンロウレオ同様前走上位着順だった馬が苦戦しているレースですが、ディープ産駒にロベルト持ちと血統はまずまず。また川田騎手・中内田調教師は共にコース複勝率50%台のコンビです。
ギベオンは2018年の優勝馬で昨年も金鯱賞でデアリングタクトを抑え優勝、今年も鳴尾記念でヴェルトライゼンデ、ジェラルディーナと僅差の4着ととにかくコース相性抜群。母系にロベルト、ダンジグを持つなど血統面は勿論○。前走人気など割引き要素もありますが、コース実績・血統からは抑えておきたいです。
ハンデ決定前ということもあり他は混戦模様ですが、人気薄で面白そうなのはサドラー持ちの父モーリス×母父ディープでコース成績上位のデムーロ騎手想定のトゥーフェイス、前走下位着順でも問題ないレースなので前回の敗戦で人気落ちしそうなバジオウ、冬場の重賞に強いオルフェーヴル産駒+母系にロベルト、サドラーを持つイクスプロージョンあたり。