中京芝1400mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

中京競馬場 芝1400m

コース概要

直線:412.5m

中京芝1400mは向こう正面の直線入り口からスタート。スタート後400mは緩やかな上り坂ですが、1200mと同様下り坂を走る距離が長いのが特徴です。最後の直線は高低差2.0mの急坂があり、坂を上ったラスト200m強はほぼ平坦となっています。

中京芝1400mで行われるレース

  • ファルコンS
  • トリトンS
  • 豊明S

中京芝1400m 傾向データ

中京芝1400m 人気データ

1200mに比べると人気通りに決まりやすくはなりますが、それでも連対率は50%を切っており他コースの1400mに比べるとやや低めの数値。1番人気は牝馬よりも牡馬の方が信頼できます。

道悪時は5番人気以内に推された馬の勝率が高く、特に道悪時の1~2番人気は(28-8-12-34)で勝率58.5%。6~9番人気は2着までというレースが非常に多いのが特徴。人気薄を頭で狙うなら良馬場時です。

また特別レースは人気サイドで決まることが多く、大穴を狙うとしたら平場です。

中京芝1400m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

逃げて残すのは難しいコースで勝利数では差し馬がトップです。クラスが上がるほど逃げ馬には厳しく、他のコースに比べ逃げ馬の回収値は低めです。

同じ左回りの東京コースでは上がり3Fの平均が34秒台ですが中京芝1400mでは35秒台になることが多く、東京に比べ前傾ラップになりやすいのが特徴。東京コースでいい脚を使って届かなかった馬が狙い目。

中京芝1400m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

480kg以上になると勝率など全体的な成績がアップします。特に牡馬は馬格と成績がリンクしやすく、牝馬は比較的小柄な馬でもそれほど問題ありません。

中京芝1400m コースデータ(良馬場)

中京芝1400m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

枠順は内外であまり差はありません。1200mが内枠有利のためか1~3枠は人気がやや先行しがちな傾向があり、結果的に人気より着順を落とすことがあります。人気より好走しやすいのは4~6枠。

牡馬はそれほど枠の影響はありませんが、牝馬は2枠と4枠の複勝率が25%前後とやや目立ちます。またサンデー系は枠順不問で走りますが、キングマンボ系は内の1~3枠よりも外目の4~7枠の方がやや成績が良いのが特徴。

馬番

やや成績が安定しているのは3~7番ですが、複勝率では外枠もそこまで落ちることはありません。牡馬は奇数馬番の成績が良く、牝馬は偶数馬番の成績が良い傾向にあります。

中京芝1400m コースデータ(重馬場)

中京芝1400m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪になると1~2枠の勝率が低く内に入った馬は2~3着狙い。牡馬は3~4枠、牝馬は4枠の勝率の高さが目立ちます。成績が安定しているのは2~5枠で特に牝馬は真ん中から内寄りに好走馬が固まっています。

馬番

馬番では3番の成績が断トツで10番から内に入った馬はまずまず安定しています。性別関係なく奇数馬番の成績が良く、偶数馬番は勝率5.0%・連対率10.3%に対して奇数馬番は勝率8.2%・連対率16.1%という成績。

中京芝1400m 血統データ

中京芝1400m 種牡馬データ

このコースを非常に得意としているのがオルフェーヴル産駒。人気馬中心ですがファルコンSのシャインガーネット、ききょうSのポールネイロンなど勝率45%は驚異の数字。

ディープインパクト産駒は性別関係なく走りますが、ロードカナロア産駒は牡馬の複勝率が16.7%に対して牝馬の複勝率は24.1%と牝馬の成績が良いのが特徴。ダイワメジャーは良馬場よりも道悪の方がやや好成績。

近年はキズナ、ノヴェリストが成績を伸ばしており、特にノヴェリスト産駒は飛騨S3番人気1着のヴェスターヴァルト、6番人気2着のトーセンリストなど人気を上回る好走が目立ちます。

他に穴狙いならジャングルポケットやエイシンヒカリ、ハーツクライあたりがお勧め。

種牡馬系統別

  • ヘイロー系【7-8-5-58】連対率19.2%
  • グレイソヴリン系【4-5-2-40】連対率17.6%
  • サンデーサイレンス系【80-82-85-861】連対率14.6%

相性の悪い種牡馬

  • メイショウサムソン【0-0-0-16】連対率0.0%
  • キングヘイロー【0-0-0-23】連対率0.0%
  • ベーカバド【0-0-1-18】連対率0.0%

他にはキングカメハメハ産駒はどのコースでも安定していますが、中京芝1400mは(1-1-3-34)と苦手としています。キングズベスト、ブラックタイド、ネオユニヴァース、ローエングリンあたりも成績は振るいません。

中京芝1400m 母父データ

母父ストームキャットの複勝率が50%と断トツの成績。2019年飛騨Sで7番人気1着のワンアフターなど人気薄でもよく馬券に絡んでいます。母父トニービンもCBC賞を勝ったアレスバローズ、ファルコンS3着のフロンティアを輩出するなどクラス問わず成績は安定しています。

それ以外ではハーツクライ、ダイワメジャー、ゴーンウエスト、フォーティナイナーあたりが好調。また父としては振るわなかったキングカメハメハも近年母父としての産駒数が増え、成績も順調に伸ばしています。

母父系統別

  • ストームキャット系【6-9-10-42】連対率22.4%
  • グレイソヴリン系【13-5-8-66】連対率19.6%
  • リファール系【6-4-3-47】連対率16.3%

相性の悪い母父

  • アフリート【0-0-0-17】連対率0.0%
  • エルコンドルパサー【0-0-0-17】連対率0.0%
  • グラスワンダー【0-0-1-21】連対率0.0%

他では母父ブライアンズタイムはタイセイアベニールが1200mを勝っているため得意なイメージはありますが、1400mだと(0-0-3-38)と連対無し。

またフレンチデピュティは複勝率は20%と複回値は高めですが、1~2着が少ないため頭で狙うのは危険です。

中京芝1400m 騎手・調教師データ

中京芝1400m 騎手データ

1200mと同じく福永騎手、川田騎手の成績は安定しています。このコースで大きく成績を伸ばしているのがデムーロ騎手で、デムーロ騎手+1番人気馬の成績は(7-3-1-2)と抜群。

また武豊騎手は2017年頃から成績が伸び始め、2017年以降は複勝率55%、回収値も単複共に100超えと優秀な成績。他には和田騎手や鮫島克騎手も成績を伸ばしています。

人気薄で狙いたいのは松若騎手や吉田隼騎手、菱田騎手あたり。

相性の悪い騎手

  • 森裕太朗【0-0-2-31】連対率0.0%
  • 川須栄彦【0-0-4-28】連対率0.0%
  • 柴山雄一【1-1-1-27】連対率6.7%

中京芝1400m 調教師データ

安田調教師、藤原調教師、池添調教師が複勝率45%前後と成績が良く、当日3番人気以内に絞ると池添調教師、清水調教師、今野調教師が好調です。藤原調教師はラベンダーヴァレイやサプルマインドなど特別での複勝率が高いのが特徴。

相性の悪い調教師

  • 石橋守【0-0-0-24】連対率0.0%
  • 梅田智之【0-0-0-24】連対率0.0%
  • 千田輝彦【1-0-2-21】連対率4.2%

中京芝1400m 傾向まとめ

コース傾向

道悪時の1~2番人気は堅実、人気薄を頭で狙うなら良馬場
差し馬優勢、特別レースだと逃げ馬は抑えまで
牡馬は480kg以上が優勢
1200mに比べると枠順の影響は小さい
道悪時は3~4枠の成績が良く、奇数馬番が好成績

血統

オルフェーヴル産駒の勝率が抜群
ディープインパクト産駒は性別不問、ロードカナロア産駒は牝馬
ノヴェリスト産駒は人気薄でも狙える
母父ストームキャットは人気問わず抑え
母父トニービン、ダイワメジャー、キングカメハメハも好調

騎手・調教師

福永、川田、デムーロ騎手(特に1番人気)
近年は武豊騎手の成績が安定
穴狙いなら松若、吉田隼、菱田騎手
池添調教師は人気馬、藤原調教師は特別レースで好成績
安田、清水、今野調教師も好調

 

中京競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1400m 芝1600m 芝2000m 芝2200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m

全競馬場コースデータ

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