中京芝2200mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

中京競馬場 芝2200m

コース概要

直線:412.5m

中京芝2200mは直線入り口あたりからのスタート。芝2000mよりもコーナーまでの距離が長く直線の上り坂もあるため、先行争いはあまり激しくならずペースが落ち着きやすいのが特徴です。最後の直線は高低差2.0mの急坂があり、坂を上ったラスト200m強はほぼ平坦となっています。

主に2勝クラス以下で使われるコースですが、ここを勝った馬はムスカテールやパフォーマプロミス、リオンリオンなど後に2200m以上の重賞で活躍する馬も多く見られます。

中京芝2200mで行われるレース

  • 熊野特別
  • 尾張特別
  • 木曽川特別

中京芝2200m 傾向データ

中京芝2200m 人気データ

1番人気の勝率は30%弱とまずまずですが2着~3着数では2番人気の方が多く、複勝率では1~2番人気は変わりません。牝馬の出走は多くありませんが、牡馬だけを見ると1番人気の複勝率が56.1%に対して2番人気は61.5%。

軸としては4番人気以内・または単勝オッズ10倍以内がお勧めです。穴狙いなら良馬場時で、道悪になると9番人気以下は(1-0-1-120)とほぼ馬券に絡んでいません。

中京芝2200m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

上がり最速馬の複勝率が80%弱と非常に高く、差し馬が優勢。前半のペースが落ち着きやすいため3コーナーからの下りで一気にマクる馬も見られます。

京都改修の影響で重賞の代替開催も行われますが、2021年の日経新春杯では4角16番手のミスマンマミーアが13番人気2着、2020年の神戸新聞杯でも4角16番手のヴェルトライゼンデが2着に入るなど、重賞では差し・追い込み馬が狙い目です。

中京芝2200m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

馬格と共に徐々に成績が上がり、馬体重500kgを超える馬はプラス評価。特に500~519kgはクラスが上がっても成績や回収値の数値は高く、軸として信頼できます。

ただし小柄な馬でも回収値はそれほど下がることはなく、ムーンライトHでは434kgのアドマイヤビルゴが優勝するなど人気馬なら馬格は不問です。

中京芝2200m コースデータ(良馬場)

中京芝2200m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

中京芝2000mでは真ん中から内が優勢でしたが、2200mでは枠順による成績の差はそれほどありません。ただし6枠は人気以上に好走しやすいのが特徴です。また頭数が揃わないことも多く多頭数だと大外は割引きです。

馬番

馬番では6番、11番の複勝率が30%を超えており、6~7番や11~12番は人気以上の好走が目立ちます。多頭数時の13番以降は成績が悪いので注意。

またクラスが上がると馬番3~7番の3着率が高く、2020年の神戸新聞杯では3枠5番のロバートソンキーが14番人気3着、2021年の美濃Sでは4枠6番のコンダクトレスが7番人気3着。3連系を狙うなら3~7番は3列目に抑えておきたいです。

中京芝2200m コースデータ(重馬場)

中京芝2200m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪では1~3枠の成績が極端に落ちます。好走した馬を見てもほぼ5番人気以内の人気馬なので、道悪時に人気薄を狙うなら真ん中から外寄り。

馬番

馬番では5番、16番の成績が抜群ですが5番は人気馬が多かった影響もあり人気と比較するとイマイチ。内の1~5番は単回値20前後という数値なので、内は人気馬なら。

中京芝2200m 血統データ

中京芝2200m 種牡馬データ

ディープインパクト産駒は成績に対して回収値はそれほど高くなく、このコースで狙いたいのはハーツクライやディープブリランテ、ロードカナロア産駒。

特にディープブリランテ産駒の成績は抜群で、距離は違いますが中京芝3000mで代替開催された万葉Sでもナムラドノヴァンが7番人気1着。中京では2000mのみ勝率は低いものの、1400mや1600mでも勝率10%を超えており中京では非常に頼りになる種牡馬です。

またエピファネイア産駒は大寒桜賞を7番人気で勝ったメイショウボサツ、小牧特別を勝ったアリストテレスなど出走数はまだ少ないものの適性は高そうで、ロベルト系は全体的に好成績。

種牡馬系統別

  • ロベルト系【10-8-0-64】連対率22.0%
  • サンデーサイレンス系【51-53-55-478】連対率16.3%
  • キングマンボ系【13-11-16-140】連対率13.3%

相性の悪い種牡馬

  • キズナ【0-0-2-13】連対率0.0%
  • キングカメハメハ【2-1-7-43】連対率5.7%
  • エイシンフラッシュ【1-0-0-14】連対率6.7%

キズナ産駒はディープボンドが神戸新聞杯で4着に入るなど買えなくはありませんが、下級条件での成績が悪く未だ連対無し。キングカメハメハ産駒は1~2着が少なく3着が多いのが特徴です。

中京芝2200m 母父データ

母父クロフネやシンボリクリスエス、キングカメハメハ、マンハッタンカフェあたりが好成績。

大系統ではノーザンダンサー系やナスルーラ系を母父に持つ馬が上位に並び、ミスプロ系やキングマンボ系は表に入っている以外は割引き。

他に目立つのはサドラーズウェルズ系の2~3着の多さ。またサッカーボーイやアカテナンゴなどハンプトン系も(0-5-0-10)と2着が多く、過去5年以前を遡っても1着が無く2~3着までという傾向が続いています。神戸新聞杯のヴェルトライゼンデやこのコースで2着2回のアールスターが近年の代表例。

母父系統別

  • ノーザンテースト系【4-7-2-37】連対率22.0%
  • デピュティミニスター系【11-6-8-55】連対率21.3%
  • ボールドルーラー系【6-2-4-26】連対率21.1%

相性の悪い母父

  • ジャングルポケット【0-0-3-11】連対率0.0%
  • スペシャルウィーク【0-1-1-14】連対率6.3%
  • エルコンドルパサー【0-1-0-12】連対率7.7%

中京芝2200m 騎手・調教師データ

中京芝2200m 騎手データ

このコースでも福永騎手の連対率は40%台と非常に安定しており、騎乗数は多くありませんがルメール騎手も堅実です。北村友騎手、吉田隼騎手あたりも人気馬では安定した成績。

川田騎手は人気馬に騎乗することが多い割に勝ち切れず、このコースでは2~3着狙い。

鮫島克騎手は人気馬での成績も安定していますが、6~10番人気くらいの穴馬も時々持ってきておりこのコースでは抑えておきたい騎手です。他には松山騎手、和田騎手、丸田騎手あたりも人気薄の2~3着狙いで。

相性の悪い騎手

  • 荻野極【1-0-2-23】連対率3.8%
  • 川須栄彦【0-1-1-19】連対率4.8%
  • 酒井学【0-1-0-14】連対率6.7%

中京芝2200m 調教師データ

2000mでもトップクラスの成績だった藤原調教師が複勝率60.0%と圧倒的な成績。1番人気馬では(3-3-0-0)連対率100%です。

後の中~長距離重賞で活躍する素質馬がこの条件を使うことも多いため、他にも友道調教師や池江調教師と基本的にはリーディング上位厩舎が強いコース。

相性の悪い調教師

  • 斉藤崇史【0-0-0-14】連対率0.0%
  • 中竹和也【0-0-0-11】連対率0.0%
  • 角田晃一【0-0-1-10】連対率0.0%

中京芝2200m 傾向まとめ

コース傾向

1~2番人気の複勝率は変わらず、道悪時の9番人気以下は消し
差し馬優勢、逃げ馬は苦戦傾向
人気馬は馬格不問、500kg以上の馬はプラス評価
6番、11番が好成績。多頭数時の13番以降は割引き
クラスが上がると馬番3~7番の3着率が高い
道悪では1~3枠(馬番1~4番)は割引き

血統

ディープブリランテ産駒の成績が抜群
ハーツクライ、ロードカナロア、エピファネイア産駒も好調
母父クロフネ、シンボリクリスエス、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ○
母父サドラーズウェルズ系、ハンプトン系は2~3着狙い

騎手・調教師

福永、ルメール騎手は安定
川田騎手は人気馬での2~3着が多い
穴狙いなら鮫島克、丸田、松山騎手
藤原厩舎の1番人気馬には逆らえない

 

中京競馬場 コースデータ

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全競馬場コースデータ

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