福島芝1800mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

福島競馬場 芝1800m

コース概要

直線:292m

福島芝1800mは直線スタンド前からスタートしコースを1週するコース。直線が短く前に行く馬が有利なので、先行争いが激しくなりテンが速くなりがちです。

開催後半になると内側の馬場の痛みが顕著になり、内は全く伸びず外差しが決まりやすくなります。福島の芝コースは開催前半か後半かで傾向がガラッと変わるので注意。

福島芝1800mで行われるレース

  • 福島牝馬S
  • ラジオNIKKEI賞
  • 天の川S

福島芝1800m 傾向データ

福島芝1800m 人気データ

荒れやすいイメージの福島コースですが1番人気馬は勝率34%、複勝率60%弱なので軸としてはまずまず信頼できます。1番人気の牡馬は複勝率57%に対して牝馬は64%と牝馬の方が信頼度は高め。

また2~3番人気よりも4~6番人気の方が回収値が若干良く、下位人気もそれなりに馬券に絡むので紐荒れが狙えます。

福島芝1800m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

直線が短いため1200mと同じく逃げ・先行馬が有利。開催後半は直線大外を通っての直線一気が決まる事もあります。

このコースでは福島牝馬S、ラジオNIKKEI賞と2つの重賞が行われますが重賞では先行・差しが中心。ただしラジオNIKKEI賞のキボウノダイチ、マルターズアポジーや福島牝馬Sのオツウなど人気薄の逃げ馬が2~3着に残ることがあります。

福島芝1800m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

牡馬は馬体重500kgを超えると全体的な成績が上がります。特別レースになると520kg以上の成績が良く、セダブリランテスやファイナルフォームなど重賞でも馬格がある牡馬には注意。牝馬は馬格の影響はそれほどありません。

福島芝1800m コースデータ(良馬場)

福島芝1800m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

良馬場時は均すと枠順による成績の差はありません。開催前半は2枠の成績が非常に良いのが特徴ですが、開催後半になると2枠の成績が最も悪くなります。

ただ開催後半でも1200mほど外枠有利にはならず、3~6枠くらいの内過ぎず外過ぎずくらいの枠が狙い目です。

馬番

馬番では6番の成績が良く、真ん中より内寄りが好成績。また開催後半になると2桁馬番は偶数枠○、奇数枠△。外寄りでも奇数枠に入った馬は抑えまでが無難です。

福島芝1800m コースデータ(重馬場)

福島芝1800m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪では外の7~8枠の成績が良く、真ん中から内はやや不振。ただし外枠が人気になりやすいため内寄りの回収値は高めです。

開催後半になると内の1~2枠の成績が大きく下がり、外の6~8枠は人気以上の好走が目立ちます。

馬番

馬番では12~13番を中心に外寄りの好走が目立ちますが、14番だけは成績が悪く人気と比較しても着順を落とすことが多いのが注意が必要です。内では3番も7勝を挙げていますが、殆どが開催前半です。

福島芝1800m 血統データ

福島芝1800m 種牡馬データ

フェアリーキング系はほぼファルブラヴ1頭の成績で近年はほぼ見かけません。ディープインパクト産駒はラジオNIKKEI賞3勝など重賞でも成績が良く、メイショウサムソン産駒はデンコウアンジュ、キンショーユキヒメと牝馬の活躍が多いのが特徴です。

出走数が少ない所で注意したいのはファストネットロック。西郷特別を6番人気で勝ったフィアーノロマーノ、きんもくせい特別で5番人気2着のラスエモーショネス、未勝利を9番人気で勝ったロックザボートと出走した3頭がいずれも人気薄で馬券圏内。

リアルインパクトも新馬・未勝利のみですが3戦して複勝率100%です。あとはドリームジャーニーが(0-1-6-9)で3着の多さが目立ちます。

種牡馬系統別

  • フェアリーキング系【5-3-3-17】連対率28.6%
  • サンデーサイレンス系【177-154-140-1641】連対率15.7%
  • サドラーズウェルズ系【15-10-12-135】連対率14.5%

相性の悪い種牡馬

  • アグネスデジタル【0-1-2-31】連対率2.9%
  • ネオユニヴァース【4-6-9-99】連対率8.5%
  • クロフネ【1-4-4-46】連対率9.1%

ネオユニヴァースは1200mも1800mも相性が悪く、荒れ馬場に強そうなロベルト系のシンボリクリスエス、タニノギムレットも連対率は10%前後です。

福島芝1800m 母父データ

ストームキャット自身やジャイアンツコーズウェイやタバスコキャットなど、ストームキャット系は全体的に成績が良く、トニービンやジャングルポケットなどのグレイソヴリン系も複勝率は優秀です。

出走数が少ない所ではモンズーンの成績が良く、きんもくせい特別を勝ったレーツェル、ケルフロイデが母父モンズーン。他にはアンブライドルズソング、アサティスあたりも好調です。

母父系統別

  • ストームキャット系【11-11-14-66】連対率21.6%
  • グレイソヴリン系【21-21-31-191】連対率15.9%
  • ヘイロー系【9-6-9-71】連対率15.8%

相性の悪い母父

  • ジェイドロバリー【0-1-2-22】連対率4.0%
  • アドマイヤベガ【0-1-0-17】連対率5.6%
  • キングカメハメハ【1-2-4-40】連対率6.4%

母父キングカメハメハの成績が悪く、他にはマンハッタンカフェやネオユニヴァース、ダンスインザダークあたりも勝ち切れません。

福島芝1800m 騎手・調教師データ

福島芝1800m 騎手データ

吉田隼騎手、田辺騎手、三浦騎手が近年好調。戸崎騎手は騎手人気しがちで5番人気以内に騎乗した時は複勝率36%。他の上位騎手が40~50%なので人気馬で飛ぶことが多めです。

ただし3番人気以内に絞ると柴田大騎手が(7-9-4-13)複勝率60.6%、松岡騎手は(6-5-4-4)複勝率78.9%という成績。

また若手では川又騎手が勝率42%と抜群の成績。多くが減量時の成績ですが、二本松特別で6番人気カフジジュピターで優勝するなどこのコースは非常に得意としています。

相性の悪い騎手

  • 中谷雄太【0-0-4-36】連対率0.0%
  • 武士沢友治【0-2-6-58】連対率3.0%
  • 木幡初也【1-2-0-48】連対率5.9%

福島芝1800m 調教師データ

松永幹調教師が複勝率50%弱と抜けた成績。関東では国枝調教師や堀井調教師が安定しており、穴狙いなら宗像調教師がお勧めです。

関西は藤岡調教師や浅見調教師、鮫島調教師など1着か3着以下かというパターンが多く、関東馬の勝率6.0%に対して関西馬の勝率は10.2%。関西の有力馬は1着固定で狙うのも良さそうです。

相性の悪い調教師

  • 杉浦宏昭【0-0-2-30】連対率0.0%
  • 岩戸孝樹【0-0-2-38】連対率0.0%
  • 田村康仁【1-0-0-38】連対率2.6%

福島芝1800m 傾向まとめ

コース傾向

1番人気の信頼度はまずまず、4~6番人気が狙い目
逃げ・先行馬有利
牡馬は500kg以上が優勢、牝馬は馬格の影響は小さい
良馬場では開催前半の2枠○、開催後半の2枠×。3~6枠が安定
道悪では6~8枠の成績が上がり、特に馬番12~13番の成績が抜群

血統

ディープインパクト、メイショウサムソン産駒(牝馬)が好成績
ファストネットロック、リアルインパクト産駒に注意
母父ストームキャット系、グレイソヴリン系が好成績
近年は母父モンズーン、アンブライドルズソングも好調

騎手・調教師

吉田隼、田辺、三浦騎手は安定
戸崎騎手は騎手人気しやすく飛ぶことも多い
人気馬なら松岡騎手の成績が断トツ、次いで柴田大騎手
若手では川又騎手の成績が非常に良い
松永幹、国枝、堀井、藤岡調教師が好成績
人気薄狙いなら宗像調教師

 

福島競馬場 コースデータ

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