福島芝2000mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

福島競馬場 芝2000m

コース概要

直線:292m

福島芝2000mはスタンド前の直線ポケットからスタート。スタート直後が下り坂のためコーナーまでのペースは速くなりやすいのが特徴です。

開催後半になると内側の馬場の痛みが顕著になり、内は全く伸びず外差しが決まりやすくなります。福島の芝コースは開催前半か後半かで傾向がガラッと変わるので注意。

福島芝2000mで行われるレース

  • 福島記念
  • 七夕賞
  • 福島民報杯

福島芝2000m 傾向データ

福島芝2000m 人気データ

1番人気の信頼度はそれほど高くありません。性別で見ると牡馬の1番人気は複勝率60%に対して牝馬は52.6%と1番人気は牡馬の方が堅実です。

牝馬は1~2番人気よりも3~5番人気の回収値が高く、6番人気以下になると勝率は大きく下がります。10番人気前後の回収値が高めですが、大穴狙いなら牡馬。

福島芝2000m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

他の福島芝コースと同じく逃げ・先行馬が有利なコースです。道中最後方からの追い込みは決まりづらいコースですが、開催後半は直線大外を通っての直線一気が決まる事もあります。

重賞では先行馬の勝率が高く、差し・追い込みは2~3着までが多いのが特徴です。

福島芝2000m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

420kg未満は殆どが牝馬ですが、小柄な馬でも複勝率は変わりません。牡馬は馬格がある馬の勝率がやや高めですが、牡馬の500kg以上は(32-16-17-230)と複勝率は低めです。

福島芝2000m コースデータ(良馬場)

福島芝2000m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

良馬場時は外の7~8枠は成績が落ちます。1~6枠はほぼ横並びの成績ですが、人気以上の好走が目立つのは5枠。また開催後半でも外枠有利とはならず、開催後半は3~4枠、6枠が好成績。

馬番

馬番では真ん中から内寄りの5~9番くらいの連対率がやや高めです。

牡馬は枠順・馬番の影響は小さく大外に入ると若干不利程度の成績ですが、内寄りの1~6番の成績が高め。牝馬は内の2~4番、外の10番以降は成績が不安定で、6~9番の成績が安定しています。

福島芝2000m コースデータ(重馬場)

福島芝2000m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

7~8枠は良馬場では成績を落としていましたが、道悪では7~8枠の複勝率はトップクラス。勝率はやや低めですが、2~3着は十分狙えます。

馬番

馬番では4番、6番、12番など偶数枠の勝率が高く、偶数枠の勝率8.5%に対して奇数枠は5.8%。ただし複勝率は奇数枠の方が上です。

福島芝2000m 血統データ

福島芝2000m 種牡馬データ

ステイゴールド、ディープインパクト、ハーツクライの3頭は重賞でも上位の成績。ステイゴールド産駒は福島記念に強く、ディープインパクト産駒は七夕賞に強いのが特徴です。ただしディープ産駒は1800mの勝率16%前後に比べると2000mでは大きく成績を落としています。

現状はほぼ1勝クラス以下ですが、近年はルーラーシップが大きく成績を伸ばしています。他にはオルフェーヴル、ドリームジャーニー、ナカヤマフェスタなどステイゴールド系は相性が良さそうです

ハービンジャーは2~3着が多いのが特徴で、他にもネオユニヴァースやメイショウサムソンは頭ではやや狙いづらいです。

種牡馬系統別

  • サドラーズウェルズ系【9-19-16-120】連対率17.1%
  • サンデーサイレンス系【131-135-125-1367】連対率15.1%
  • グレイソヴリン系【15-14-11-153】連対率15.0%

相性の悪い種牡馬

  • マツリダゴッホ【0-1-2-28】連対率3.2%
  • クロフネ【0-2-3-33】連対率5.3%
  • シンボリクリスエス【6-5-12-90】連対率9.7%

シンボリクリスエス産駒は3番人気以内で(1-4-6-8)と勝ち切れず、4~6番人気で5勝を挙げています。

福島芝2000m 母父データ

グレイソヴリン系やボールドルーラー系などナスルーラ系の母父の相性が良く、重賞でも母父ジャングルポケットのミッキースワローや母父オールドトリエステのマルターズアポジーなどが活躍しています。

母父サンデーサイレンスは全クラス合計の成績はイマイチですが、重賞では(4-4-5-35)と馬券にはよく絡んでいます。グラスワンダーやブライアンズタイムなどの母父ロベルト系も重賞では好調。

母父系統別

  • ボールドルーラー系【10-7-4-60】連対率21.1%
  • ヘロド系【7-8-7-57】連対率19.0%
  • グレイソヴリン系【27-15-20-174】連対率17.8%

相性の悪い母父

  • マンハッタンカフェ【0-0-1-25】連対率0.0%
  • キングマンボ【0-0-2-21】連対率0.0%
  • サクラバクシンオー【1-0-0-26】連対率3.7%

他ではタイキシャトルやステイゴールド、エルコンドルパサーあたりも連対率5%前後と不振。

福島芝2000m 騎手・調教師データ

福島芝2000m 騎手データ

吉田隼騎手や戸崎騎手、内田騎手が複勝率40%前後と優秀。近年は田辺騎手や石橋騎手、丸山騎手も成績を伸ばしています。関西では菱田騎手や北村友騎手あたりが好調。

クラスが上がると戸崎騎手と柴田大騎手の成績が良く、柴田大騎手はラフィアン馬での好走が目立ちます。

相性の悪い騎手

  • 中井裕二【0-1-3-29】連対率3.0%
  • 鮫島克駿【1-1-3-36】連対率4.9%
  • 高倉稜【1-1-0-26】連対率7.1%

また1800mでは抜群の成績だった松岡騎手は2000mでは(2-1-8-29)。ウインブライトで福島記念を勝っていますが、人気馬穴馬関係なく3着が多いのが特徴です。

福島芝2000m 調教師データ

鹿戸調教師や小島調教師の成績が安定しています。鹿戸調教師は人気薄での好走が多いのも特徴。国枝調教師は牝馬の成績はイマイチですが牡馬の成績は優秀です。

ミッキースワローやダイワリベラルの菊沢調教師は3番人気以内だと(4-0-3-0)と非常に堅実。重賞ではマイネルラクリマやダイワファルコンの上原調教師、スティッフェリオやヒストリカルの音無調教師が好成績。

相性の悪い調教師

  • 石毛善彦【0-0-1-27】連対率0.0%
  • 畠山重則【1-1-2-28】連対率6.3%
  • 小笠倫弘【0-3-5-36】連対率6.8%

福島芝2000m 傾向まとめ

コース傾向

1番人気は牡馬なら。牝馬は3~5番人気が狙い目
逃げ・先行馬有利、重賞でも差し馬は2~3着が多い
牡馬は馬格がある馬の勝率が高いが、複勝率では差は無い
良馬場時は7~8枠は割引き。牡馬は1~6番、牝馬は6~9番が安定
道悪では7~8枠の複勝率が高め、偶数枠の勝率が高い

血統

七夕賞のディープインパクト、福島記念のステイゴールド
オルフェーヴルなどステイゴールド系は全体的に好相性
近年はルーラーシップも好調
母父ナスルーラ系が好成績
重賞では母父サンデーサイレンスかロベルト系がよく馬券に絡む

騎手・調教師

戸崎、吉田隼、内田騎手が好成績
クラスが上がると戸崎、柴田大騎手(ラフィアン)
松岡騎手は3着が多く1~2着が少ない
鹿戸、小島調教師。国枝調教師は牡馬の成績が良い
菊沢調教師は3番人気以内なら堅実

 

福島競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1800m 芝2000m 芝2600m ダ1150m ダ1700m ダ2400m

全競馬場コースデータ

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