函館ダート1000mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

函館競馬場 ダート1000m

コース概要

直線:260.3m

函館ダート1200mは向こう正面の直線入り口からスタート、残り400mまでは上り坂となりそこからは緩やかな下り。直線も短く逃げ・先行馬が有利なコースですが内枠は包まれやすくやや外枠が優勢です。

ダート1000mではそれほど勾配はありませんが、北海道の札幌競馬場と比べるとコーナーの角度が急で起伏に富んだコースです。

函館ダート1000mで行われるレース

  • 噴火湾特別
  • 1勝クラス

函館ダート1000m 傾向データ

函館ダート1000m 人気データ

大半が1勝クラス以下のレースなので人気馬が強く、1番人気馬は勝率38%・回収値90前後とまずまず優秀。性別で見てもそれほど差はなく、牡馬牝馬共に7番人気以下になると割引き。

また7番人気以下の穴馬を狙うなら父ミスプロ系。特に外枠の父ミスプロ系は人気より好走しやすいのが特徴です。

函館ダート1000m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

ダート1000mという短距離戦なので脚質云々という話でもなく、スタートが良い馬やテンの速い馬がそのまま押し切ることが多いコースです。1コーナーで3番手以内が31勝、4番手以下が11勝と大きな差があります。

函館ダート1000m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

ダートの短距離戦なので馬格がある方が有利。480kg以上になると成績・回収値は安定します。小柄な馬は良馬場時は割引きで稍重以上の方が成績の差は小さくなります。

函館ダート1000m コースデータ(良馬場)

函館ダート1000m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

1コーナーまでの先行争いが激しくなるためスタートで後手を踏むと包まれやすい内枠はやや不安定。フルゲート12頭という条件でもあるため、外枠になるに連れ成績が上がり7~8枠は複勝率30%台と好調。内では2枠も悪くありません。

性別で見ると牡馬は1枠と7~8枠の複勝率が40%弱と高く中枠が不振。牝馬は1枠の複勝率が15%弱と極端に低く、2枠以降はあまり差はありません。

馬番

外寄りの6番、10~11番は複勝率40%前後と成績が良く回収値も優秀。外枠有利なコースですが大外12番は不振。牡馬は1番と8~11番の成績が良く、牝馬は8番、10番の成績が良いものの他の馬番でもそれほど落ちません。

函館ダート1000m コースデータ(重馬場)

函館ダート1000m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

良馬場と傾向は変わらず、大外8枠の成績・回収値が抜群で2枠・7枠も安定しています。特に牡馬の8枠は(4-1-4-9)複勝率50%、単回値1320と飛び抜けた成績。

馬番

外では11~12番、次いで8番や2番あたりが好調。牡馬は回収値では7番、9番、11番と外寄りの奇数馬番の成績が良いのが特徴。牝馬はそれほど回収値では差がありません。

函館ダート1000m 血統データ

函館ダート1000m 種牡馬データ

ミスプロ系やストームキャット系など米国型の血統が強いコースです。ストームキャット系は馬場状態不問ですが、ミスプロ系は良馬場での複勝率22.7%に対して稍重以上では複勝率が42.3%まで上がります。

パイロやシニスターミニスターなどのボールドルーラー系は良馬場では複勝率31.9%ですが稍重以上だと複勝率16.7%まで落ちます。

サンデー系ではカレンブラックヒルやリアルインパクトは出走数は少ないながら好調。キンシャサノキセキ産駒は(1-6-2-16)と2着が多いのが特徴です。

種牡馬系統別

  • ミスタープロスペクター系【10-16-8-58】連対率28.3%
  • ストームキャット系【12-13-4-65】連対率26.6%
  • エンドスウィープ系【15-18-18-107】連対率20.9%

相性の悪い種牡馬

  • ディープブリランテ【0-0-1-10】連対率0.0%
  • ヨハネスブルグ【0-0-1-10】連対率0.0%
  • タートルボウル【0-0-1-10】連対率0.0%

函館ダート1000m 母父データ

シングスピールやテイエムオペラオーなどサドラーズウェルズ系の複勝率が高く、個別ではブライアンズタイムやフレンチデピュティ、マンハッタンカフェやマーベラスサンデーが好調。

特徴的なのは母父フォーティナイナーで(1-9-1-18)と極端に2着が目立ちますが、稍重以上では(0-2-0-8)と狙いたいのは良馬場時。

稍重以上だとナスルーラ系の成績や回収値が上がり、特に母父ボールドルーラー系が安定しています。

母父系統別

  • サドラーズウェルズ系【7-5-2-21】連対率34.3%
  • デピュティミニスター系【8-11-7-46】連対率26.4%
  • ロベルト系【8-8-2-46】連対率25.0%

相性の悪い母父

  • キングカメハメハ【0-1-4-18】連対率4.3%
  • サンデーサイレンス【2-0-0-21】連対率8.7%
  • タイキシャトル【3-0-1-27】連対率9.7%

函館ダート1000m 騎手・調教師データ

函館ダート1000m 騎手データ

人気馬では池添騎手、団野騎手、横山武騎手あたりの成績が良く、岩田康騎手は1番人気馬だと(2-2-2-5)複勝率54.5%とやや勝ち切れず2~3番人気馬の方が狙い目。

表以外では国分恭騎手、北村友騎手の回収値が高く穴狙いでお勧め。ルメール騎手は(0-3-3-8)、武豊騎手は(0-2-2-8)と過去5年では1着がありません。

また全体的に外枠有利なコースですが、内枠での成績が良いのが亀田騎手で1~4枠での成績は(3-3-2-3)複勝率72.7%。内枠の人気馬に騎乗する機会が多かったのですが、他の騎手が内枠の人気馬で苦戦する中では抜群の成績を残しています。

相性の悪い騎手

  • 山田敬士【0-0-0-20】連対率0.0%
  • 菊沢一樹【0-0-1-19】連対率0.0%
  • 加藤祥太【1-0-1-15】連対率5.9%

函館ダート1000m 調教師データ

関東馬の複勝率が23.0%、関西馬の複勝率が32.7%と関西馬優勢ですが、人気薄での好走が多く回収値が高いのは関東馬。

角田調教師は出走した9頭中8頭が当日5番人気以内ですが安定感は抜群。尾形調教師は好走した5頭全てが当日4番人気以下と中穴での好走が目立ちます。

表以外では牧浦調教師は未勝利戦に出走させることが多いのですが、(1-6-4-11)と2~3着が多いのが特徴。他にも蛯名利調教師が(0-4-2-7)、上原調教師が(0-2-2-3)。

相性の悪い調教師

  • 牧光二【0-0-0-13】連対率0.0%
  • 伊藤伸一【0-1-1-15】連対率5.9%
  • 武藤善則【1-0-1-15】連対率5.9%

函館ダート1000m 傾向まとめ

コース傾向

1番人気馬は安定、穴狙いなら外枠の父ミスプロ系
逃げ馬が圧倒的に強い
480kg以上が成績・回収値共に安定
馬場関係なく7~8枠、2枠が好成績
稍重以上+奇数馬番の牡馬○

血統

父ストームキャット系は馬場問わず好調
父ミスプロ系は良馬場△、稍重以上○
母父サドラーズウェルズ系は安定
母父ナスルーラ系は稍重以上○
良馬場時の母父フォーティナイナーは2着が多い

騎手・調教師

池添、団野、横山武騎手が好成績
ルメール、武豊騎手は2~3着が多い
亀田騎手は内枠でも買い
関西馬優勢、穴狙いなら関東馬
角田、尾形調教師が好成績

 

函館競馬場 コースデータ

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