函館ダート1700mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

函館競馬場 ダート1700m

コース概要

直線:260.3m

スタートから2コーナー辺りまでの約600mは下り坂になっているためテンが速くなるのが特徴。そこから上り坂になるため4ハロン目あたりからペースが落ち、最後まで1ハロン12秒台中盤のラップが続きます。

北海道の札幌競馬場と比べるとコーナーの角度が急で起伏に富んだコースです。

函館ダート1700mで行われるレース

  • マリーンS
  • 大沼S
  • 駒場特別

函館ダート1700m 傾向データ

函館ダート1700m 人気データ

牡馬の1番人気馬は勝率38%、複勝率67%と安定しておりまずまず人気順通りの成績。一方牝馬の1番人気馬は勝率25%、複勝率50%とイマイチで当日5番人気以内なら成績に大きな差はありません。特に未勝利戦での1番人気の牝馬は複勝率40%前後と不振。

また稍重以上の方が順当に決まりやすく、良馬場の方が中穴以下の好走がやや目立ちます。

函館ダート1700m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

4コーナーから下り坂が続くため逃げ・先行馬が有利なコースで、後方から行く馬は向こう正面までに差を縮めるかマクリ気味に動ける脚が必要です。

函館ダート1700m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

牡馬・牝馬共に馬格の影響は小さいものの、回収値を含めると牡馬は480~519kgの成績が安定しています。

函館ダート1700m コースデータ(良馬場)

函館ダート1700m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

枠順の影響は小さいコースですが人気と比較すると内枠の方が好走しやすく、7~8枠は若干成績を落としています。牝馬の方がその傾向が強く、牡馬はほぼ枠順不問です。

馬番

馬番で見ると9番以降に入ると若干人気より着順を落としがちですが回収値が大きく下がることはありません。

牡馬は6~8番の複勝率が高めですが基本的には馬番不問、牝馬は成績では2番、4番と内寄りの偶数馬番の成績が良いものの、回収値が高いのは1番と6~9番。

函館ダート1700m コースデータ(重馬場)

函館ダート1700m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

稍重以上になると内枠の成績が不安定になります。2枠は複勝率・回収値共に優秀ですが1枠、3枠の成績が悪く、真ん中から外寄りの成績が安定します。

良馬場同様に牡馬は枠順の影響を受けづらく、牝馬は過去5年では1枠が(0-2-0-22)、3枠が(0-1-3-30)と1着がありません。

馬番

牡馬はどの馬番でもそれほど影響はありませんが、勝率で見ると偶数馬番が11.6%、奇数馬番が7.4%と偶数馬番優勢。ただし複勝率は変わりません。

牝馬は内の1~4番が(2-7-11-77)と極端に勝率が低く2~3着狙いまで。また牝馬は稍重以上での単回値が30前後と低いので頭で狙うなら人気馬です。

函館ダート1700m 血統データ

函館ダート1700m 種牡馬データ

特定の系統の偏りはなくどの系統でも走っています。ゴールドアリュール産駒は産駒数が減っておりルーラーシップ、ハーツクライ、ヘニーヒューズ産駒あたりが成績・回収値では安定しています。

近年はマクフィ、マジェスティックウォリアー、クリエイター、ヨハネスブルグの成績が良く、エンパイアメーカーやシニスターミニスター、サマーバードは2~3着が多いのが特徴。

またキングカメハメハ系を除くミスプロ系は良馬場よりも稍重以上の方が成績が良く、キングカメハメハ系は逆に良馬場時の方が成績が良いのが特徴です。

種牡馬系統別

  • ボールドルーラー系【12-16-13-94】連対率20.7%
  • ハーツクライ系【9-9-5-64】連対率20.7%
  • デピュティミニスター系【8-9-9-57】連対率20.5%

相性の悪い種牡馬

  • ディープインパクト【0-0-3-27】連対率0.0%
  • ヴィクトワールピサ【1-1-4-31】連対率5.4%
  • キングカメハメハ【2-3-4-57】連対率7.6%

ディープインパクト、キングカメハメハはこのコースを苦手としています。ただしキングカメハメハ産駒のルーラーシップ、ロードカナロアやディープインパクト産駒のリアルインパクトなどそれぞれ後継種牡馬はまずまず好調。

函館ダート1700m 母父データ

出走数は多くありませんがサドラーズウェルズ系やニジンスキー系、グレイソヴリン系の連対率が高く、サンデー系も2~3着が多いものの成績は悪くありません。

特徴的なのは母父バブルガムフェローで(2-8-1-8)と2着が多いものの複勝率は57.9%。表以外ではラムタラ、アドマイヤベガあたりも複勝率は優秀です。

母父系統別

  • サドラーズウェルズ系【9-8-4-55】連対率22.4%
  • グレイソヴリン系【8-4-4-40】連対率21.4%
  • サンデーサイレンス系【43-67-50-449】連対率18.1%

相性の悪い母父

  • ジャイアンツコーズウェイ【1-0-0-18】連対率5.3%
  • キングヘイロー【0-1-1-15】連対率5.9%
  • アジュディケーティング【1-0-2-12】連対率6.7%

函館ダート1700m 騎手・調教師データ

函館ダート1700m 騎手データ

ルメール騎手は他のコース同様大半が人気馬なので目立つ成績ではなく、回収値を含めると藤岡佑騎手、横山和騎手が安定しています。

特に当日3番人気以内に限ると他の上位騎手は複勝率50~60%程ですが、横山和騎手は複勝率77%と非常に堅実。4番人気以下での成績も良くこのコースでは頼りになります。

吉田隼騎手も当日4番人気以下では(3-2-10-50)と3着に入ることが多く回収値は優秀。他に特徴的なのは丹内騎手で(0-10-7-91)。勝ち切れませんが中穴を2~3着に持ってくることがあるので紐荒れ狙いで。

相性の悪い騎手

  • 木幡初也【1-0-3-30】連対率2.9%
  • 秋山稔樹【1-1-0-31】連対率6.1%
  • 菊沢一樹【1-1-0-29】連対率6.5%

函館ダート1700m 調教師データ

全体的に関西馬優勢で、池添学調教師や中竹調教師は成績・回収値共に優秀。角田調教師は当日3番人気以内だと(4-2-1-1)と堅実で、他に人気馬でキッチリ勝っているのは平田調教師や吉田調教師。

矢作調教師は出走数が多く率としては低めですが、当日5番人気以内が(2-1-3-15)複勝率28.6%に対して6番人気以下が(4-1-2-25)複勝率21.9%と人気薄での成績が悪くありません。矢作調教師らしく、前走大敗していても使いながら状態を上げてくる馬が目立ちます。

相性の悪い調教師

  • 本田勝【0-0-3-20】連対率0.0%
  • 藤沢則雄【0-1-0-19】連対率5.0%
  • 高柳大輔【1-0-0-15】連対率6.3%

函館ダート1700m 傾向まとめ

コース傾向

人気の牡馬は信頼度が高く、牝馬は低め
逃げ・先行馬が有利
牡馬は馬格がある方が有利
良馬場では2~3枠の成績が良く7~8枠は若干割引き
稍重以上では1枠、3枠の牝馬が不振

血統

ハーツクライ、ルーラーシップ、ヘニーヒューズ産駒が好成績
近年はマクフィ、マジェスティックウォリアー、ヨハネスブルグ産駒も好調
ミスプロ系は稍重以上○(キングカメハメハ系を除く)
母父サドラーズウェルズ系、ニジンスキー系、グレイソヴリンが好調
母父バブルガムフェロー、ラムタラ、アドマイヤベガも複勝率が高め

騎手・調教師

横山和騎手は人気問わず好調
ルメール、藤岡佑騎手も安定
吉田隼騎手は人気薄の3着、丹内騎手は人気薄の2~3着が多い
池添学、中竹、角田調教師が好成績
矢作調教師は人気薄での好走が目立つ

 

函館競馬場 コースデータ

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全競馬場コースデータ

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