函館芝2000mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

函館競馬場 芝2000m

コース概要

直線:262.1m

直線入り口奥のポケットからのスタートで、1コーナーまでの長さは約480mと長いため1800mよりも前傾ラップになるのが特徴。洋芝のため上がり平均も36秒台とキレより持続力が必要なコースです。

同じ洋芝ですが、北海道の札幌競馬場と比べるとコーナーの角度が急で起伏に富んだコースです。

函館芝2000mで行われるレース

  • 函館記念
  • 五稜郭S
  • 松前特別

函館芝2000m 傾向データ

函館芝2000m 人気データ

当日3番人気以内と4番人気以下で成績に大きな差があり、1着候補は3番人気以内。函館記念ではさすがに人気馬同士の決着は多くありませんが、3勝クラス以下では性別問わず人気馬優勢。特に前で競馬が出来る馬ほど信頼度は上がります。

オッズで見ると単勝1倍台が(11-4-1-5)ですが2.0~2.9倍は(4-12-2-10)と2着が多いのも特徴。

また稍重以上では7番人気以下の成績は(0-3-6-71)と1着が無く、人気薄を頭で狙うなら良馬場時の逃げ・先行馬。

函館芝2000m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

芝1800mに比べると前傾ラップになりやすいコースですが、それでも逃げ・先行馬が好成績。牡馬は前で競馬が出来る馬ほど複勝率が高く、牝馬も逃げ優勢ではありますが先行・差しでもそれほど成績は落ちません。

函館芝2000m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

函館芝1800mと似た傾向があり、牡馬は小柄な馬でもそれほど成績は落ちず馬格不問ですが、牝馬は460~499kgが複勝率35%弱とある程度馬格がある馬の成績が良いのが特徴です。

函館芝2000m コースデータ(良馬場)

函館芝2000m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

真ん中から内寄りの2~5枠の成績が良く、最内の1枠と6~8枠は割引き。

性別で見ると牡馬は1枠と6~8枠は複勝率が17~18%ですが2枠と5枠は複勝率35%前後と枠によって大きな差があります。牝馬は外枠でも複勝率はそれほど落ちませんが、7枠は(1-8-5-28)、8枠は(2-2-7-41)と頭では狙いづらく2~3着候補が無難です。

馬番

馬番では2~5番の勝率が10%台など真ん中から内寄りの成績が良く、11番以降は不安定になります。

牡馬はその傾向が顕著で11~16番に入ると人気よりも着順を落とすことが多いのが特徴。牝馬は良馬場での24勝中15勝が馬番1~5番と勝ち馬は内から出ることが多いものの、外寄りでも9~10番は複勝率30%台と悪くありません。

函館芝2000m コースデータ(重馬場)

函館芝2000m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

1枠は人気馬が多かった影響もありほぼ平均人気通りなので特に1枠が有利ということはありませんが、全体的に人気以上に走っているのは1~4枠。7~8枠など外枠の複勝率は悪くありませんが、人気や回収値を含めて見ると良馬場と同じく真ん中から内寄りが優勢という結果です。

馬番

出走数がそれほど多くないため数値のブレはありますが、1番、3~4番と内寄りの勝率の高さが目立ちます。外では10番も複勝率50%と好調。ただし2番は15頭中当日5番人気以内が6頭いましたがいずれも4着以下と不振。

函館芝2000m 血統データ

函館芝2000m 種牡馬データ

函館芝1800mだと積極的に買えるのはほぼ2番人気以内だったハービンジャー産駒ですが、芝2000mでは中穴以下での好走も多く回収値もまずまず。特に牝馬の好走馬が多いのが特徴です。

一瞬のキレよりもスピードの持続力やタフさが求められるコースのため、ローエングリンやノヴェリスト、モーリスなど非サンデー系の種牡馬が好調です。

サンデー系はディープインパクト、ジャスタウェイ、ヴィクトワールピサあたりは健闘していますがオルフェーヴルは2~3着が多く、キズナも人気薄が多かったものの(0-1-0-15)と苦手としています。

種牡馬系統別

  • ロベルト系【8-5-8-43】連対率20.3%
  • ダンジグ系(欧)【9-7-7-58】連対率19.8%
  • ステイゴールド系【5-16-15-75】連対率18.9%

相性の悪い種牡馬

  • ディープブリランテ【0-0-0-10】連対率0.0%
  • ゴールドシップ【0-0-1-10】連対率0.0%
  • ブラックタイド【0-0-2-15】連対率0.0%

函館芝2000m 母父データ

キングカメハメハやフォーティナイナー、マイネルラヴなどミスプロ系は全体的に安定しており馬場状態にもそれほど影響されないため買いやすい系統。特に母父キングカメハメハは函館記念のアイスバブル、ステイフーリッシュなどクラスが上がっても好調です。

シンボリクリスエスやブライアンズタイムなどロベルト系も複勝率は35%前後と好相性。

サンデー系では出走数の多い母父ダンスインザダーク、ディープインパクト、フジキセキはいずれも単回値が30前後。複回値は100台と高いため2~3着狙いとしては問題ありませんが頭では狙いづらいです。

母父系統別

  • フェアリーキング系【4-2-0-9】連対率40.0%
  • キングカメハメハ系【3-4-5-19】連対率22.6%
  • ロベルト系【6-4-9-36】連対率18.2%

相性の悪い母父

  • クロフネ【1-1-2-22】連対率7.7%
  • アグネスタキオン【2-1-1-34】連対率7.9%
  • ロージズインメイ【0-1-1-10】連対率8.3%

函館芝2000m 騎手・調教師データ

函館芝2000m 騎手データ

ルメール騎手は他の函館コースと同じく騎乗するのはほぼ人気馬。未勝利戦や1勝クラスと下級条件の方が騎手人気しやすいためか成績を落としています。

近年勝率が非常に高いのが藤岡佑騎手で戦法も逃げからマクりまで幅広く、このコースは相性が良さそうです。

全体的に中堅~ベテラン騎手が上位を占めていますが、若手では横山武騎手が好調。1番人気馬では(1-5-0-2)と勝ち切れていませんが2~6番人気では(4-0-5-14)、特に逃げ・先行した時の成績が良いのが特徴です。

相性の悪い騎手

  • 黛弘人【0-0-0-19】連対率0.0%
  • 松岡正海【0-1-1-21】連対率4.3%
  • 坂井瑠星【2-0-0-24】連対率7.7%

函館芝2000m 調教師データ

全体的な傾向としては3歳は関東馬の成績が良く、4歳以上になると関西馬が大きくリードします。4歳以上の関東馬は勝率4.7%、複勝率18.8%に対して4歳以上の関西馬は勝率9.5%、複勝率28.4%。

須貝調教師は芝1800mも得意なコースでしたが2000mでも好成績。回収値では函館記念を15番人気で勝ったアドマイヤジャスタの影響は大きいものの人気馬でもキッチリ馬券に絡んでいます。

相性の悪い調教師

  • 宗像義忠【0-0-0-8】連対率0.0%
  • 手塚貴久【0-1-2-10】連対率7.7%
  • 藤原英昭【1-0-0-9】連対率10.0%

函館芝2000m 傾向まとめ

コース傾向

1着候補は1~3番人気馬。4番人気以下は勝率が大きく落ちる
逃げ・先行馬が安定。牝馬は差しも届く
牡馬は馬格不問、牝馬は460kg以上の複勝率が高い
良馬場では2~5枠○、馬番11番以降は割引き
道悪でも内寄り優勢、馬番1、3~4番○

血統

ハービンジャー産駒は安定
ノヴェリスト、モーリス産駒など非サンデー系が好成績
オルフェーヴル産駒は2~3着が極端に多い
母父キングカメハメハなどミスプロ系が好調
母父サンデー系は2~3着狙い(サンデーサイレンスを除く)

騎手・調教師

ルメール騎手は1勝クラス以下では過剰人気しがち
近年は藤岡佑騎手の勝率が高い
横山武騎手は逃げ・先行馬が狙い目
3歳は関東馬優勢、4歳以上は関西馬優勢
須貝調教師が好成績

 

函館競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1800m 芝2000m 芝2600m ダ1000m ダ1700m ダ2400m

全競馬場コースデータ

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