函館芝2600mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

函館競馬場 芝2600m

コース概要

直線:262.1m

函館芝2600mは向こう正面からのスタート。スタート後3コーナーまでの約600mが上りになるため序盤からペースは落ち着く傾向にあります。2周目の向こう正面あたりからペースが上がりやすく、ロングスパートの持久力勝負になります。

同じ洋芝ですが、北海道の札幌競馬場と比べるとコーナーの角度が急で起伏に富んだコースです。

函館芝2600mで行われるレース

  • 北海ハンデキャップ
  • 駒ヶ岳特別
  • 横津岳特別

函館芝2600m 傾向データ

函館芝2600m 人気データ

洋芝の長距離戦と他のコースとは違った条件のため人気馬でもあっさり飛ぶことがあります。

関東馬と関西馬で傾向が異なり、1番人気の関東馬は勝率35%、複勝率65%と安定しており割と人気順通りの成績に収まっています。一方関西馬は1番人気の勝率は27%とやや低く、複勝率では1~5番人気までほぼ変わらないため回収値では3~5番人気馬が高めです。

函館芝2600m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

脚質で分けると先行馬優勢ですが、小頭数になることも多く長バテた馬は道中下がっていき直線を向いた頃には大勢が決しているため、脚質での分け方はあまり気にしなくて良さそうです。

函館芝2600m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

長距離戦らしく小柄な馬の方が好走しやすく420~479kgは回収値は単複共に100超え、人気を上回る好走が目立ちます。人気馬はそれほど影響はありませんが、当日4番人気以下だと480kg未満が9勝に対して480kg以上は3勝。

函館芝2600m コースデータ(良馬場)

函館芝2600m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

コーナー6つの長距離戦になるため、インベタで回りやすい1~3枠の成績が良く外枠はやや苦戦しています。ただし大外の8枠は折り合いをつけやすいこともあるのか、外寄りの枠の中では最も良い成績を残しています。

馬番

馬番では2番の成績が断トツ。ただし3番、5番、7番と奇数馬番は単回値が低く内寄りの偶数馬番が狙い目。偶数馬番は単回値126、複回値105と全体的に成績が良いのが特徴です。

外寄りでは12番が内枠に匹敵する成績を残していますが13番以降は割引き。

函館芝2600m コースデータ(重馬場)

函館芝2600m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪でも内の1~2枠は変わらず好成績。良馬場以上に大外8枠の成績が良いのが特徴ですが、人気馬が多かったこともあり中穴以下なら抑えまでが無難です。

馬番

馬番では内の1~2番は人気より好走することが多く、特に2番は勝率30%弱。5番も複勝率では2番に匹敵する成績を残しています。

函館芝2600m 血統データ

函館芝2600m 種牡馬データ

芝2000mと同じくハービンジャー産駒の成績が良く、クラシックエースやマスターコードなど下位人気でも好走することが多いのが特徴。また馬体重が420~439kgのハービンジャー産駒は(5-5-2-4)とコース傾向通り小柄な馬ほど走っています。

サンデー系は多少馬格がある方が勝ち切っており、ハーツクライ産駒は7勝中6勝が460kg以上。父サンデー系+440kg未満は(1-2-9-29)と3着止まりが多いのが特徴です。

他ではオルフェーヴル、ルーラーシップと長距離適性が高い種牡馬が好調ですが、長距離の印象が強いゴールドシップ産駒は(1-1-2-15)とやや苦手としています。

種牡馬系統別

  • ダンジグ系(欧)【9-8-7-36】連対率28.3%
  • キングカメハメハ系【6-6-6-39】連対率21.1%
  • ハーツクライ系【7-5-7-43】連対率19.4%

相性の悪い種牡馬

  • ゼンノロブロイ【0-1-1-16】連対率5.6%
  • ダイワメジャー【0-1-2-12】連対率6.7%
  • メイショウサムソン【0-1-0-8】連対率11.1%

函館芝2600m 母父データ

母父サンデーサイレンスは産駒数は減っていますが人気以上に好走することが多く血統のみで抑えられます。ディープインパクトやハーツクライなどサンデー系は現役時代に長距離実績がある母父が好調。

父サンデー系に対しては母父ミスプロ系の勝率が高くディアスティマ、ポンデザールとその後オープンクラスで好走する馬も輩出しています。

母父系統別

  • ノーザンダンサー系【3-3-4-13】連対率26.1%
  • サンデーサイレンス系【21-25-11-125】連対率25.3%
  • ミスタープロスペクター系【15-5-9-73】連対率19.6%

相性の悪い母父

  • メジロマックイーン【0-0-0-10】連対率0.0%
  • クロフネ【0-0-1-11】連対率0.0%
  • トニービン【0-0-1-10】連対率0.0%

それ以外ではキングカメハメハも(1-0-0-16)と人気より着順を落とすことが多いのが特徴です。

函館芝2600m 騎手・調教師データ

函館芝2600m 騎手データ

吉田隼騎手は以前から人気薄を持ってくることが多かったのですが、近年は社台系生産の人気馬に騎乗することが多いのが特徴。関東馬・関西馬どちらでも結果を残しておりこのコースでは頼りになります。

ルメール騎手も社台系の人気馬中心、他では武豊騎手や勝浦騎手、大野騎手は人気馬をキッチリ持ってきます。大野騎手は人気薄での成績も良く、他に人気薄で狙いたいのは岩田康騎手(2~3着狙い)。

相性の悪い騎手

  • 黛弘人【0-0-0-23】連対率0.0%
  • 菱田裕二【0-0-4-21】連対率0.0%
  • 藤岡佑介【0-1-3-19】連対率4.3%

藤岡佑騎手は芝2000mでは非常に勝率が高く頼りになりますが、2600mでは勝ち切れません。

函館芝2600m 調教師データ

庄野調教師は丹頂Sで10番人気2着のトラストワンなど人気関係なく好調。

堀調教師はルメール騎手や大野騎手、木村調教師はルメール騎手や吉田隼騎手と成績上位の騎手に依頼することが多く、コースデータ上位の騎手×調教師のコンビは抑えておきたいです。

相性の悪い調教師

  • 本間忍【0-0-0-7】連対率0.0%
  • 平田修【0-0-0-7】連対率0.0%
  • 吉田直弘【1-0-1-9】連対率9.1%

函館芝2600m 傾向まとめ

コース傾向

関東馬は人気順通り、関西馬は1~5番人気が横並び
480kg未満の回収値が高く、大型馬は割引き
良馬場では1~3枠が好成績
内寄りの偶数馬番の回収値が高く、外寄りでは12番も好調
道悪でも内優勢、1~2枠が好成績

血統

ハービンジャー産駒(特に420~439kg)が好成績
ハーツクライ、オルフェーヴル、ルーラーシップ産駒も好調
440kg未満の父サンデー系は3着までが多い
母父サンデーサイレンスは成績・回収値共に優秀
母父ミスプロ系、ノーザンダンサー直系も好調

騎手・調教師

吉田隼、大野騎手は人気関係なく好調
ルメール、武豊、勝浦騎手は人気馬で安定
岩田康騎手は人気薄での2~3着が多い
庄野、堀、木村調教師が好成績

 

函館競馬場 コースデータ

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