阪神ダート1200mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

阪神競馬場 ダート1200m

コース概要

直線:352.7m

阪神ダート1200mはスタート後200mが平坦でその後下り坂が800m続くコースです。そのため前半のペースが速くなりがちですが、直線に急坂があるためクラスが上がるにつれて差し馬が成績を伸ばしています。

阪神ダート1200mで行われるレース

  • 陽春S
  • なにわS
  • 花のみちS

阪神ダート1200m 傾向データ

阪神ダート1200m 人気データ

1番人気馬の成績は平均以上で回収値も単複共に89と近年は信頼できます。牡馬・牝馬共に人気通りに決まりやすいコースで馬場状態にもあまり左右されません。

6番人気以下の人気薄を狙うなら前で逃げ・先行馬である程度馬格がある馬が狙い目ですが、大穴を頭で狙うのはどのクラスでも厳しく2~3着付けが無難です。

阪神ダート1200m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

新馬・未勝利戦では逃げ馬の連対率が45%前後と高く前に行った馬で決まることが殆どです。1勝~オープンクラスになると逃げ・先行馬の連対率が25%前後で並びますが、先行有利は変わりません。

阪神ダート1200m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

460kgを境に成績が一段階上がり、500~519kgの成績が安定しています。他のコースと同様牡馬は馬格がある馬が強く、牝馬は450kg前後でも問題ありません。

阪神ダート1200m コースデータ(良馬場)

阪神ダート1200m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

良馬場では真ん中から外寄りの5~6枠、8枠の成績が良く最内1枠は揉まれやすいため連対率が10%を切っています。

クラスが上がっても外枠有利な傾向は変わらず、2勝クラス以上では8枠の牡馬が(10-5-8-41)勝率15.6%・複勝率35.9%・単複共に回収値200超えと非常に優秀。外枠ほど人気になりやすい傾向はありますが、内の1~3枠は単回値は低めです。

ただし牝馬は枠による成績の差はそれほどなく、どちらかと言えば内外極端な枠よりは真ん中前後の枠の複勝率が高めです。

馬番

馬番で見ると8~10番の成績・回収値が安定しており外の15~16番も好成績。牡馬はどの馬番でも連対率10%以上はキープしていますが牝馬は内の1~2番、外の13~16番あたりに入るとやや割引き。

2勝クラス以上になると外の13~16番の成績が上がり、内の1~6番は成績を落としています。

阪神ダート1200m コースデータ(重馬場)

阪神ダート1200m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

良馬場時と同じく稍重以上でも5~6、8枠の複勝率が高く最内の1枠は不振。良馬場では性別による差がありましたが、稍重以上では性別関係なく外寄りの枠が優勢です。

2勝クラス以上になると3枠、8枠の勝率が高く複勝率では5枠も健闘。それ以外の枠はあまり差はありません。

馬番

馬番で見ると2桁馬番に入った馬は勝率・連対率が高く内寄りは2~3着までが多いのが特徴。

牡馬は8番、11番が勝率15%以上と全体的に安定しており、牝馬は大外16番が勝率15%、単回値350と断トツの成績。

阪神ダート1200m 血統データ

阪神ダート1200m 種牡馬データ

エンドスウィープ系はサウスヴィグラス産駒数の減少に伴い成績を下げており、近年は2~3着が多いのが特徴。替わって好調なのがストームキャット系でヘニーヒューズ、ディスクリートキャット、ヨハネスブルグあたりが安定。スタチューオブリバティやドレフォンも悪くありません。

他系統ではロードカナロアやシニスターミニスター、キンシャサノキセキが安定しており、近年はミッキーアイルやスマートファルコン、リアルインパクトあたりも成績を伸ばしています。

他では出走数は少ないのですがスパイツタウンに注目。代表産駒のマテラスカイが3勝クラスの花のみちSを圧勝するなど相性が良く、スパイツタウンを父に持つセントラルバンカー産駒のピアシックもこのコースでは(3-1-2-4)。

種牡馬系統別

  • ストームキャット系【43-37-37-272】連対率20.6%
  • エンドスウィープ系【34.32-30-287】連対率17.2%
  • ボールドルーラー系【28-25-29-244】連対率16.3%

相性の悪い種牡馬

  • キングズベスト【0-0-1-38】連対率0.0%
  • ドゥラメンテ【0-1-0-20】連対率4.8%
  • スクリーンヒーロー【2-1-4-40】連対率6.4%

それ以外ではノヴェリスト、アイルハヴアナザー、ダンカークも連対率は10%以下。

阪神ダート1200m 母父データ

系統ではボールドルーラー系やグレイソヴリン系などナスルーラ系を母父に持つ馬の成績が良く、プリンスリーギフト系のサクラバクシンオーは良馬場では(8-5-5-45)、稍重以上では(4-0-4-42)と良馬場の成績が安定しています。

ロベルト系はブライアンズタイム、シンボリクリスエスの2頭が好調ですが、ロベルト系は不良馬場は非常に苦手なので良~重馬場まで。

表以外はレシプロケイトの母父Distorted Humorが複勝率50%台、ワークフォースやシャマルダル、マキャヴェリアンも好調です。

母父系統別

  • ボールドルーラー系【11-18-8-93】連対率22.3%
  • グレイソヴリン系【12-16-11-105】連対率19.4%
  • フォーティナイナー系【13-8-9-90】連対率17.5%

相性の悪い母父

  • ストームキャット【1-0-3-28】連対率3.1%
  • エンドスウィープ【0-1-2-24】連対率3.7%
  • ダンスインザダーク【2-4-6-85】連対率6.2%

父系では成績の良かったストームキャット、エンドスウィープは母父としては振るわず、ディープインパクトやアグネスデジタルも連対率は10%以下。

阪神ダート1200m 騎手・調教師データ

阪神ダート1200m 騎手データ

福永騎手、武豊騎手、川田騎手の3人が連対率35%前後と好調。その中でも当日3番人気以内の人気馬だと福永騎手の成績が抜群。川田騎手は2~3番人気の時は飛ぶことが多いので注意。

騎乗数の多い松山騎手は上の3人に比べるとやや成績は劣りますがどのクラスでもまずまず。幸騎手は3勝クラスのみ複勝率60%と好調です。ルメール騎手、デムーロ騎手は騎乗数は多くありませんが、デムーロ騎手の6勝は全て1番人気、ルメール騎手の8勝は全て1~2番人気馬。

人気薄では松田騎手は3着に穴馬を持ってくることが多く、西村騎手や川須騎手、太宰騎手あたりも紐荒れ狙いで。若手では岩田望騎手は健闘していますが、全体的にベテランの成績が良いコースです。

相性の悪い騎手

  • 城戸義政【0-1-1-42】連対率2.3%
  • 加藤祥太【0-2-1-67】連対率2.9%
  • 坂井瑠星【1-3-5-63】連対率5.6%

他に人気より着順を落とすことが多いのは鮫島克騎手、松若騎手あたり。

阪神ダート1200m 調教師データ

安田調教師はオウケンビリーヴやデュアリストなど上のクラスでも活躍していますが、唯一1勝クラスだけは(0-1-0-11)。近年は飯田調教師や中内田調教師、上村調教師が成績を伸ばしており、2勝クラス以下では堅実です。

特別レースでの好走馬が多いのはマテラスカイなどを管理する森調教師、レシプロケイトを管理する鮫島調教師。

相性の悪い調教師

  • 服部利之【2-0-1-64】連対率3.0%
  • 羽月友彦【0-2-9-49】連対率3.3%
  • 梅田智之【0-2-11-46】連対率3.4%

羽月調教師、梅田調教師は連対率は低いものの3着が多く馬券の種類によっては狙えます。リーディング上位では矢作調教師が(1-2-2-30)と人気より着順を落としやすく、庄野調教師や池添調教師も似た傾向があります。

阪神ダート1200m 傾向まとめ

コース傾向

性別問わず1番人気は信頼度が高め
下級条件ほど逃げ・先行馬有利
牡馬は馬格がある馬が強い
馬場状態問わず5~6枠、8枠が好成績、1枠は不振
2勝クラス以上+8枠の牡馬が抜群の成績

血統

ヘニーヒューズ産駒などストームキャット系が好成績
スパイツタウン系は抑え必須
近年はエンドスウィープ系は2~3着狙い
母父ナスルーラ系が好成績、母父サクラバクシンオーは良馬場○
母父ロベルト系は良~重○、不良×

騎手・調教師

福永騎手は人気馬での信頼度が高い
武豊、川田、ルメール、デムーロ騎手も安定
人気薄狙いなら松田、西村、川須、太宰騎手
安田調教師は1勝クラス以外は堅実
飯田、上村、中内田調教師も近年好調

 

阪神競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1400m 芝1600m 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ2000m

全競馬場コースデータ

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