過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
阪神競馬場 ダート1400m
コース概要
直線:352.7m
阪神ダート1400mは1200mのスタートを後ろに200m延長し、芝のポケットからのスタートになります。そのため前半のペースが速くなりやすく、ペース次第では先行勢が総崩れになることもあります。
阪神ダート1400mで行われるレース
- コーラルS
- ポラリスS
- ギャラクシーS
阪神ダート1400m 傾向データ
阪神ダート1400m 人気データ
1番人気馬の成績はまずまず平均的ですが、ダート1200mに比べると10番人気以下の大穴も若干期待できます。
性別で見ると牡馬は2勝クラス以上になると2~5番人気の勝率は12%前後で横並びですが、牝馬は4番人気以下になると勝率を大きく落としています。牡馬の人気薄は連でも狙えますが、牝馬の人気薄は3着付けが無難です。
またレース数は多くありませんが新馬戦が最も荒れやすく、真ん中から外寄りに入ったミスプロ系やボールドルーラー系の人気薄に注意。
阪神ダート1400m 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
ダート1200mと同様逃げ・先行馬が強いコースで、差し馬は人気馬中心。クラスが上がると差し馬も届きやすくはなりますが、それでも勝率では逃げ・先行馬の方が高く差し馬は2~3着狙い。
阪神ダート1400m 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
馬格に連れて少しずつ成績が上がり500kg台になると回収値も安定しますが、小柄な馬でも複勝率はそれほど落ちません。
また牡馬は馬格による差はそれほどありませんが、牝馬は460kgを境に連対率が1.5倍くらいまで上がり、460kg未満は大きく割引きです。
阪神ダート1400m コースデータ(良馬場)
阪神ダート1400m 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
内の1~2枠は人気より着順を落としやすく外枠が有利なコース。クラスが上がっても外枠有利、内枠不利の傾向は変わりません。
牡馬は外枠になるほど成績が上がりますが、牝馬は8枠の成績が最も悪く5~7枠が成績・回収値共に安定します。
馬番
1~2枠に当たることが多い馬番1~4番は全体的に成績が低く、外寄りの10番前後が比較的安定しています。
牡馬は10~13番、16番の成績が良く内寄りでは4番も好成績。牝馬は外寄りの8~14番の成績が良いものの15~16番は大きく成績を落としています。
阪神ダート1400m コースデータ(重馬場)
阪神ダート1400m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
稍重以上でも外寄りの枠が優勢。外寄りの方が人気しやすいものの8枠は成績・回収値共に全枠の中でトップの数値。
8枠を除くと牡馬は4~5枠の成績も良く、牝馬は7枠が好成績。性別問わず最内の1枠は割引きです。
馬番
牡馬は7~9番、14~15番の連対率が20%前後と高く、1~2番は連対率が10%を切っています。牝馬は外の13~16番の成績が良く、内では3番のみ勝率が10%に乗っていますが、それ以外の内寄りは2~3着狙い。
阪神ダート1400m 血統データ
阪神ダート1400m 種牡馬データ
ダート1200mと似ていますがミスプロ系、ボールドルーラー系、ストームキャット系と米ダート血統が強いコースでヘニーヒューズ、シニスターミニスターは阪神のダート短距離では安定しています。
サンデー系ではゴールドアリュール産駒は減ってきておりキンシャサノキセキ、ダイワメジャーあたりが健闘。1勝クラス以下ではキズナ産駒が勝利数を伸ばしています。
また近年非常に成績が良いのがストリートセンス。ファッショニスタやフィールドセンスなど(7-7-4-16)で複勝率は50%台と相性抜群。アジアエクスプレスも下級条件が中心ですが複勝率は同じく50%台。
他に特徴的なのはマジェスティックウォリアーが(3-12-5-50)、ハーツクライが(2-14-4-89)と2着が極端に多く、ルーラーシップは(6-8-14-92)と3着が目立ちます。
種牡馬系統別
- フォーティナイナー系【10-8-4-74】連対率18.8%
- ボールドルーラー系【49-41-39-356】連対率18.6%
- ミスタープロスペクター系【55-47-43-463】連対率16.8%
相性の悪い種牡馬
- スマートファルコン【3-1-4-52】連対率6.7%
- ディープインパクト【3-3-7-53】連対率9.1%
- ヨハネスブルグ【2-4-6-48】連対率10.0%
ヨハネスブルグはダート1200mではまずまずの成績ですが1400mは苦手としています。他ではヴァーミリアンやキングズベストあたりもこのコースは苦手としています。
阪神ダート1400m 母父データ
母系もミスプロ系やストームキャット系など米ダート血統の成績が良く、ジャイアンツコーズウェイやコロナドズクエスト、ゴーンウエスト、Mr.Greeleyあたりが複勝率40%前後。
米ダート血統は馬場状態問わず買えますが、キングカメハメハ系やサドラーズウェルズ系、リファール系は良馬場時の連対率は10%そこそこに対して稍重以上では連対率は20%前後まで伸びます。逆にロベルト系は良馬場では連対率15%前後ですが稍重以上だと連対率は10%弱まで落ちます。
サンデー系では母父スペシャルウィークの成績・回収値が高く、オータムリーフSを7番人気で勝ったデンコウリジエールなど人気薄での好走も目立ちます。馬場状態不問で特に新馬・未勝利戦の回収値が抜群です。
母父系統別
- ストームキャット系【23-15-12-177】連対率16.7%
- ミスタープロスペクター系【68-64-72-631】連対率15.8%
- デピュティミニスター系【34-27-24-304】連対率15.7%
相性の悪い母父
- フォーティナイナー【0-0-2-31】連対率0.0%
- ハーツクライ【0-1-1-35】連対率2.7%
- ロックオブジブラルタル【0-1-1-28】連対率3.3%
阪神ダート1400m 騎手・調教師データ
阪神ダート1400m 騎手データ
川田騎手はクラス問わず勝率が高く、2勝クラス以上では単回値100以上をキープ。特に安田調教師、中内田調教師とのコンビでは勝率40%弱と堅実です。
勝率では川田騎手を超えているデムーロ騎手は2~3着が極端に少ないのが特徴。こちらは未勝利~1勝クラスで人気馬に騎乗した時が高勝率。また戸崎騎手も騎乗数は多くありませんが(9-2-2-13)で勝率34.6%。
福永騎手は近年は2~3着がやや多く回収値は低め。松山騎手や武豊騎手は2~3歳馬での勝率が高く、穴狙いなら秋山騎手や国分恭騎手、藤岡康騎手あたりが狙い目です。
相性の悪い騎手
- 小崎綾也【0-2-2-71】連対率2.7%
- 加藤祥太【2-0-4-65】連対率2.8%
- 荻野極【2-3-5-69】連対率6.3%
他では西村騎手や川須騎手、富田騎手も回収値は低めです。
阪神ダート1400m 調教師データ
安田調教師、中内田調教師はダート1200mも成績上位でしたがこのコースでもトップクラスの成績。騎手データでも触れたように川田騎手を騎乗させた時の信頼度が高いのが特徴です。
クラスが上がるとヴェンジェンスやプレスティージオの大根田調教師、ウインムートやサウススターマンの加用調教師、ピンシャンの森調教師が成績を伸ばしています。野中調教師は2勝クラス以上では2~3着が多いものの複勝率は抜群。
またこのコースでの出走数が最も多いのは村山調教師ですが成績は(5-18-13-110)と2~3着が多いのが特徴。特に1勝クラスでの2~3着が目立ちます。近年は武幸調教師がこのコースの未勝利戦を使うことが多く(7-1-5-26)と勝利数を伸ばしています。
相性の悪い調教師
- 高橋康之【1-0-5-53】連対率1.7%
- 橋口慎介【0-2-1-38】連対率4.9%
- 羽月友彦【1-3-2-57】連対率6.3%
橋口調教師は平均人気7.4に対して平均着順は10.1とこのコースでは大きく成績を落としています。
阪神ダート1400m 傾向まとめ
コース傾向
★荒れやすいのは新馬戦
★逃げ・先行馬が有利
★牡馬は馬格がある方がやや優勢、牝馬の460kg未満は割引き
★馬場問わず外枠有利、1~2枠は割引き
血統
★ストリートセンス、アジアエクスプレス産駒も好調
★マジェスティックウォリアー、ハーツクライ産駒は2着が多い
★母父ミスプロ系、ストームキャット系○
★母父キングカメハメハ系、サドラーズウェルズ系は良馬場△、稍重以上○
★母父スペシャルウィークの回収値が抜群(特に新馬・未勝利戦)
騎手・調教師
★デムーロ、戸崎騎手は勝率が高い
★人気薄狙いなら秋山、藤岡康、国分恭騎手
★安田、中内田、野中調教師が安定
★村山調教師は1勝クラスでの2~3着が多い
阪神競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m 芝1600m 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ2000m