阪神芝1400mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

阪神競馬場 芝1400m

コース概要

直線:356.5m

阪神芝1400mは内回りコースを使用。スタート位置は1200mから200m分直線で後ろに下がります。コーナーまでの距離が長くなることで内枠が揉まれる可能性が低くなるため、内枠が有利なコースです。

2歳戦では先行有利ですが3歳以上になるとクラスが低くても差し馬の成績が比較的良いコースです。

阪神芝1400mで行われるレース

  • 阪神C
  • フィリーズレビュー
  • 阪急杯

阪神芝1400m 傾向データ

阪神芝1400m 人気データ

1番人気馬の勝率は34.6%と1200mに比べ高いもののクラスが上がるに連れて徐々に信頼度は下がります。

過去5年では代替開催含め重賞は20レース行われましたが1番人気馬は4勝(勝率20%)、4番人気以下が10勝を挙げており中穴以下も頭で狙えるコースです。

ただし9番人気以下になると2~3着までが多く、単勝オッズで見ると50倍以上は過去5年で1勝のみ。

阪神芝1400m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

逃げ馬は2~3着が少なく勝つか飛ぶかの2択。特に馬番3~5番の逃げ馬は(21-4-3-31)と極端な成績で重賞でも阪神Cのダイアナヘイロー、京都牝馬Sのイベリスが逃げ切っています。

クラスが上がると差し馬が届くようになり、2つのコーナーはカーブがきつめなので直線は馬群が横に広がりやすく、イン差しが決まることも多く見られます。

阪神芝1400m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

馬格による差はそれほど無く、性別問わず比較的小柄な馬でも問題ありません。ただし道悪時は500kgを超える大型馬は苦戦しやすく、稍重以上+500kg以上は過去5年で1勝のみ。良馬場なら馬格は気にせず買えます。

また重賞でも近年は470kg前後の馬が優勝することが多く、500kg以上の馬は勝ち切れません。短距離なので大型馬を狙いたくなりますがこのコースでは馬格はあまり強調材料にはなりません。

阪神芝1400m コースデータ(良馬場)

阪神芝1400m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

コーナーの角度がきついため外寄り、特に8枠に入った馬は成績を大きく落としています。真ん中から内寄りの成績が良いという点では阪神芝1200mと似た傾向。

重賞でも2~3枠を中心に内寄りの成績が良く、6枠以降は連対率も10%を切ります。ただし外枠というだけで人気を落とすことも多く、揉まれ弱い馬や480kg未満の比較的馬格に欠ける馬が外枠から好走し高配当を演出することも。

馬番

馬番1~9番に入った馬の成績は安定しています。特に牡馬は内になるほど成績が安定しており、2番、4番、6番と内寄りの偶数馬番が好調。牝馬は牡馬ほど内に偏っておらず1桁馬番ならOK。

重賞では馬番6番の複勝率が飛び抜けており阪急杯10番人気2着のミッキーブリランテ、阪神C10番人気3着のメイショウショウブなど穴馬の好走も目立ちます。

阪神芝1400m コースデータ(重馬場)

阪神芝1400m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪になると性別で傾向が異なります。牡馬は2~4枠の成績が若干良いものの内外で大きな差はなくどこからでも狙えます。

一方牝馬は1枠と3枠の成績が抜群に良く1~3枠は単回値も100超え。4枠以降は単回値は50未満、5~6枠は複勝率が10%を切るなど成績が悪く、道悪時の牝馬は枠順が非常に重要です。

馬番

牡馬は外寄りでも複勝率はそれほど落ちませんが勝率では内の3~5番あたりが高め。牝馬は2~3番、5~6番が好調です。

阪神芝1400m 血統データ

阪神芝1400m 種牡馬データ

ロードカナロア産駒は芝1200mと同じく勝利数トップ。オープンクラスではやや勝ち切れませんが2勝クラス以下では堅実です。ディープインパクトやダイワメジャーも成績が良く、特にディープ産駒はダノンファンタジー、ベストアクター、グランアレグリアと重賞で強いのが特徴。

また重賞ではフランケル、ファストネットロックなど欧州型ノーザンダンサー系の成績が良く回収値も抜群。一方米国型ノーザンダンサー系は重賞では振るわず、近年唯一好走したのは稍重だった阪神Cで2着に入ったミスターメロディくらい。

近年はミッキーアイル産駒が成績を伸ばしておりファンタジーSのナムラクレアやメイケイエール、フィリーズレビューのミニーアイルと重賞でも好走。ドゥラメンテやオルフェーヴル、スクリーンヒーローあたりも得意なコースです。

種牡馬系統別

  • ダンジグ系(欧)【9-12-1-77】連対率21.2%
  • ステイゴールド系【14-16-7-115】連対率19.7%
  • キングカメハメハ系【37-25-33-270】連対率17.0%

相性の悪い種牡馬

  • ワールドエース【1-0-1-26】連対率3.6%
  • ヨハネスブルグ【0-1-1-25】連対率3.7%
  • スウェプトオーヴァーボード【0-1-1-21】連対率4.3%

他ではキンシャサノキセキ、モーリス、キングズベストあたりが連対率10%以下で人気より着順を落としやすいのが特徴。特にキンシャサノキセキとモーリスは短距離型の種牡馬なので買いたくなりますが、どちらも3着がやや多めです。

阪神芝1400m 母父データ

母父グレイソヴリン系はクラス問わず成績が良く、ダノンファンタジーやプールヴィル、イスラボニータが重賞を勝っています。

サドラーズウェルズ系やダンジグ系(欧)などの欧州型ノーザンダンサー系も成績が良く、メイケイエールやレシステンシア、シゲルピンクルビーと牝馬に活躍馬が多いのが特徴。

近年はディープインパクト、キングカメハメハとこれまで種牡馬リーディングのトップだった2頭が成績を伸ばしており、産駒数も多いことから更に成績を伸ばしていくことが予想されます。

また出走数は少ないながら見かけたら抑えておきたいのがマッチェム系。具体的にはティズナウやウォーニングなどが該当しますが、コース成績は(4-3-2-10)複勝率47.4%。

母父系統別

  • グレイソヴリン系【14-14-13-73】連対率24.6%
  • ダンジグ系(欧)【8-5-3-38】連対率21.6%
  • サドラーズウェルズ系【12-16-13-129】連対率17.6%

相性の悪い母父

  • タイキシャトル【0-1-3-42】連対率2.2%
  • ネオユニヴァース【0-1-3-26】連対率3.3%
  • ゼンノロブロイ【2-0-2-23】連対率7.4%

阪神芝1400m 騎手・調教師データ

阪神芝1400m 騎手データ

川田騎手や福永騎手などリーディング上位騎手から。この2人は1200mでは1勝クラス以下での勝ち鞍が多かったのですが、1400mではクラスが上がっても問題なく買えます。

北村友騎手は(11-0-12-53)と尖った成績ですが回収値は抜群。ルメール騎手やデムーロ騎手、またCデムーロ騎手もそれぞれ複勝率は50%台と成績は安定しています。若手では団野騎手が好調。

表以外で気になるのは岩田康騎手が(1-5-8-64)、藤岡康騎手が(0-6-5-49)と2~3着数の割に勝率が低い点。

相性の悪い騎手

  • 富田暁【0-0-3-30】連対率0.0%
  • 小牧太【1-0-0-37】連対率2.6%
  • 太宰啓介【0-1-1-34】連対率2.6%

阪神芝1400m 調教師データ

中内田調教師はグレナディアガーズ、ダノンファンタジーを筆頭に性別・クラス問わず得意なコース。池江調教師はスマートオーディン、ジャンダルムなど牡馬の出走数が多いものの牝馬でも複勝率はそれほど落ちません。

この2人を除けばそれほど成績の目立つ調教師はいませんが、音無調教師は(2-3-10-26)と3着が極端に多く、特に2勝クラス以下での複回値は抜群です。

相性の悪い調教師

  • 服部利之【0-0-0-23】連対率0.0%
  • 松永昌博【0-2-2-23】連対率7.4%
  • 加用正【3-1-3-44】連対率7.8%

阪神芝1400m 傾向まとめ

コース傾向

1番人気の信頼度はクラスが上がると低め
クラスが上がると差し馬優勢、馬番3~5番の逃げ馬に注意
良馬場なら馬格不問、道悪の大型馬△
良馬場なら内寄り優勢、牡馬は内の偶数馬番○
道悪では牝馬の1枠、3枠○、4枠以降×

血統

ロードカナロア産駒は2勝クラス以下では堅実
重賞ではディープインパクト産駒、欧州型ノーザンダンサー系
近年はミッキーアイル、ドゥラメンテ、オルフェーヴルも好調
母父グレイソヴリン系、サドラーズウェルズ系、ダンジグ系(欧)
母父マッチェム系は見かけたら抑え

騎手・調教師

リーディング上位騎手は安定
岩田康、藤岡康騎手は2~3着が多い
中内田、池江調教師が好成績
音無調教師は2勝クラス以下での3着が多い

 

阪神競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1400m 芝1600m 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ2000m

全競馬場コースデータ

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