阪神芝1800mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

阪神競馬場 芝1800m

コース概要

直線:473.6m

阪神芝1800mは外回りコースを使用。スタート後の直線距離が長くコーナーを2つしか回らないため逃げ粘るのは難しく、決め手のある差し馬が好成績を挙げています。

スピードや瞬発力を必要とするコースでリーディング上位種牡馬の成績が良いのが特徴です。

阪神芝1800mで行われるレース

  • ローズS
  • 毎日杯
  • 野路菊S

阪神芝1800m 傾向データ

阪神芝1800m 人気データ

1番人気馬の成績が良くオープンクラスだと(6-6-3-3)複勝率83%と非常に堅実。条件戦でも複勝率は70%前後ありますが、唯一3勝クラスだけは(4-2-1-13)複勝率35%と不振。

2番人気馬も複勝率60%台と上位人気が堅実で波乱はあまり期待できないコースです。人気薄を狙うなら逃げ馬の前残り。

阪神芝1800m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

直線部分が多いコースなので脚質は不問。他のコースに比べて追い込みも決まりやすく、上がり3ハロン1位馬の複勝率が70%台となっています。クラスが上がるほど差し馬の成績が上がり、重賞でも逃げ粘るのは至難の業。

阪神芝1800m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

500kg以上の大型馬は成績が一段階アップし回収値も優秀。特に牝馬の500kg以上は(10-4-3-24)複勝率41.5%と出走数は少ないながら抜群の成績です。

440kg未満の好走馬は牝馬に多く、その中でもローズSは世代限定戦+高速決着になりやすいため小柄な馬でも勝負になっています。

阪神芝1800m コースデータ(良馬場)

阪神芝1800m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

1枠を中心に若干内寄りの成績が良く、外寄りの枠は若干成績を落としています。ただ内枠の方が人気しやすいこともあり回収値を含めるとそれほど差はありません。

ただしクラスが上がると性別で傾向が変わります。牡馬は内の1~3枠の成績が良く大外8枠も悪くありません。一方牝馬は1~2枠の成績が極端に悪く、真ん中から外寄りの枠が好成績。

馬番

馬番で見ると真ん中から内寄りの成績が良く13番以降は成績を落としていますが、外寄りの馬番になるに連れて平均人気も低くなるので人気馬なら外からでも問題ありません。

牡馬は内の1~2番、また11~12番の成績が良く、牝馬は4番のみが(10-11-12-39)複勝率45.8%と断トツの成績。

阪神芝1800m コースデータ(重馬場)

阪神芝1800m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪では2枠の複勝率が40%弱と高く、4~6枠も回収値含め好調です。外の7~8枠は人気より着順を落としやすいのが特徴。性別で見ると牡馬は外からでもそれほど成績は落ちませんが、牝馬は6枠以降に入ると成績を落としています。

馬番

内の2~4番は成績・回収値共に安定しています。外寄りでは12~13番の成績が良いものの、13番以降に入ると3着が多く頭では狙いづらいです。

また牡馬は偶数馬番の複勝率31.3%に対して奇数馬番は複勝率20%。特に外寄りの奇数馬番に入ると割引きです。

阪神芝1800m 血統データ

阪神芝1800m 種牡馬データ

芝1600m同様ディープインパクト産駒が強いコースで出走数・勝利数共に断トツ。また若干内寄りの成績が良いコースですがディープ産駒は外枠でも成績が落ちず、8枠の複勝率が49.1%と最も高いのが特徴。

2番手以下は混戦ですが、1勝クラス以上では回収値を含めるとキズナ産駒が若干リード。ハービンジャーや、オルフェーヴル、エピファネイアあたりが続きます。

ロードカナロアは1勝クラス以上では(7-2-0-31)で当日2番人気以内なら頭で狙えますが3番人気以下だと割引き。ルーラーシップは牝馬なら頭でも狙えますが牡馬は(2-11-9-52)と2~3着が多いのが特徴。

新種牡馬ではドゥラメンテ、モーリス、リオンディーズあたりも複勝率は30%台とまずまずの成績。

種牡馬系統別

  • ディープインパクト系【84-57-56-358】連対率25.4%
  • キングカメハメハ系【31-42-33-290】連対率18.4%
  • ロベルト系【12-18-13-122】連対率18.2%

相性の悪い種牡馬

  • ワークフォース【0-2-3-32】連対率5.4%
  • ノヴェリスト【1-2-3-36】連対率7.1%
  • エイシンフラッシュ【2-3-1-45】連対率9.8%

阪神芝1800m 母父データ

出走数は多くありませんが母父ボールドルーラー系の成績が良く、兄弟で毎日杯を勝ったシャフリヤール、アルアインも母父ボールドルーラー系。

ディープ産駒が強いコースですが、近年は母父ディープインパクトも成績を伸ばしています。父キングカメハメハ系、ロベルト系など系統問わず活躍馬が増えています。母父キングカメハメハも1勝クラス以上では複勝率46.9%。ダンスインザダークは(2-10-11-46)と2~3着が多いのが特徴です。

ガリレオやシングスピールなどのサドラーズウェルズ系は道悪で好調。未勝利戦を11番人気で勝ったプリペアード、15番人気3着のブライトアイズなど道悪時は回収値が単複共に300越え。良馬場では母系はそれほど差はありませんが、道悪時の母父ノーザンダンサー系は回収値が抜群です。

母父系統別

  • ボールドルーラー系【7-7-2-37】連対率26.4%
  • ディープインパクト系【12-12-12-79】連対率20.9%
  • サドラーズウェルズ系【12-13-11-87】連対率20.3%

相性の悪い母父

  • ハーツクライ【1-0-0-22】連対率4.3%
  • ネオユニヴァース【0-1-1-20】連対率4.5%
  • タニノギムレット【0-1-2-19】連対率4.5%

他では母父ストームキャットも(2-2-2-35)連対率は10%を切っています。

阪神芝1800m 騎手・調教師データ

阪神芝1800m 騎手データ

社台F・ノーザンF生産馬がこのコースで行われる2歳・3歳戦を使ってくることが多く、川田騎手や福永騎手、ルメール騎手、デムーロ騎手の4人に有力馬が集まりやすく成績も堅実。

2着狙いとしては松山騎手や池添騎手の成績が良く、岩田康騎手や岩田望騎手は3着が多いのが特徴。

また社台F、ノーザンF生産馬は短期免許の海外騎手を騎乗させることも多いですが、短期免許騎手を合計しても(8-6-12-23)単回値171、複回値99と無条件で買い目に入れても良いレベル。

相性の悪い騎手

  • 国分恭介【0-1-3-50】連対率1.9%
  • 鮫島克駿【0-1-1-48】連対率2.0%
  • 小牧太【1-1-0-41】連対率4.7%

阪神芝1800m 調教師データ

友道調教師の管理馬はヨーホーレイクやレッドジェネシスなどこのコースで新馬・未勝利戦を勝ち上がることが多く、性別問わずこのコースでは買い。

藤原調教師や中内田調教師も似た傾向がありますが、この2厩舎は牝馬の出走は多くなく有力牡馬を出走させることが多いのが特徴。牝馬で結果を残しているのは矢作調教師、池添調教師、高野調教師あたり。

特に池添学調教師は特別レースに絞ると(4-5-1-10)で複勝率50%。野路菊Sを勝ったカテドラルやローズS2着のサラキアなどを管理しています。

相性の悪い調教師

  • 大橋勇樹【0-0-0-23】連対率0.0%
  • 中尾秀正【0-0-0-24】連対率0.0%
  • 服部利之【1-0-0-25】連対率3.8%

阪神芝1800m 傾向まとめ

コース傾向

1番人気馬は堅実(3勝クラスを除く)
スローになりやすく、速い上がりを使える差し馬が優勢
馬体重500kgが好成績(特に牝馬)
良馬場では牡馬の1~3枠○、牝馬は1~2枠×
道悪だと2枠、4枠(馬番2~4番)が好成績

血統

ディープインパクト産駒が圧倒的、外枠でも問題なし
近年はキズナ、ハービンジャー、オルフェーヴル、エピファネイアも好調
母父ボールドルーラー系が好成績
近年は母父ディープインパクト、キングカメハメハが好調
道悪ではサドラーズウェルズ系などノーザンダンサー系が狙い目

騎手・調教師

川田、福永、ルメール、デムーロ騎手が安定
2着狙いなら松山、池添騎手、3着狙いなら岩田康、岩田望騎手
海外の短期免許騎手+社台、ノーザンF生産馬は無条件で買い
友道、藤原、中内田調教師は新馬戦から買い
池添学調教師は特別レースの成績が抜群

 

阪神競馬場 コースデータ

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