小倉芝2000mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

小倉競馬場 芝2000m

コース概要

直線:293m

小倉芝2000mはスタンド前直線のポケットからのスタートで、1800mに最初の直線を200m後ろに下げたコースです。

1コーナーまでの距離が十分にあるためポジション争いが激しくなり前半のペースはやや速めになります。1800mに比べると逃げ馬の成績が落ち、差しが届きやすくなっています。

小倉芝2000mで行われるレース

  • 小倉記念
  • 博多S
  • 壇之浦特別

小倉芝2000m 傾向データ

小倉芝2000m 人気データ

フルゲート18頭立てになりますが、2桁人気馬の期待値は低く大穴は狙いづらいコースです。上位人気馬の信頼度は高いとは言えませんが、人気サイドが順当に走るコースでクラスが上がっても傾向はあまり変わりません。

小倉芝2000m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

芝1800mに比べて逃げ馬が苦戦しています。特にクラスが上がると2~3着はあっても1着が少ないのが特徴。先行馬が最も安定していますが、差し馬もよく馬券に絡むコースです。

小倉芝2000m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

同じ小倉の1200mや1800mでは馬格のある馬が優勢でしたが、2000mでは軽量馬から重量馬までほぼ成績が変わらないのが特徴です。牡馬・牝馬で見ても馬体重別の成績の差はほとんどありません。

ただし500kg以上の馬は平均人気も高く、その点では人気より着順を落としやすくなっているので注意。

小倉芝2000m コースデータ(良馬場)

小倉芝2000m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

5枠の連対率が低く出ていますが人気薄が入りやすかったこともあります。若干内寄りの成績が良く見えますが、人気を考慮すると内外でそれほど差はありません。

馬番

1~9番は複勝率20%台で10番以降に入った馬は徐々に成績が下がっていきます。特に13番以降に入ると連対率が10%を切る馬番もあり、多頭数の外枠は割引き

小倉芝2000m コースデータ(重馬場)

小倉芝2000m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪でのレース数は多くありませんが、5枠の成績が振るわないのは良馬場時と同じ。4枠は人気より好走することが多く、複勝率も唯一の30%台です。

また6枠の勝率が高いのが特徴ですが、特に1~2勝クラスでの回収値が高いのが特徴。稍重の小倉記念では2014年のサトノノブレス、2011年のコスモファントムが6枠から優勝しています。

馬番

良馬場時と変わらず真ん中から内寄りの成績が安定していますが、11~12番の回収値や15番の複勝率など目立つ数字もあり、外枠に入った馬は別のファクターで取捨選択した方が良さそうです。

小倉芝2000m 血統データ

小倉芝2000m 種牡馬データ

ディープインパクトなどリーディング上位の種牡馬が強いコースです。キングカメハメハやルーラーシップなどのキングマンボ系は2~3着より1着が多く、勝率が高いのが特徴。

ドリームジャーニーは(6-5-2-15)複勝率46%と近年好調。産駒数の少なさによる上振れも考えられますが注意したい存在です。

また2019年9月の未勝利戦で3連単360万馬券が飛び出しましたが、その時の2着馬ディオーネプリンスの父はロジユニヴァース。同父のツクバソヴァールもこのコースでは2戦してどちらも3着以内。産駒数はあまりいませんが、もしこのコースで見かけたら注意したい種牡馬です。

種牡馬系統別

  • キングマンボ系【49-31-28-334】連対率18.1%
  • ダンジグ系【22-19-20-189】連対率16.4%
  • サンデーサイレンス系【187-200-202-1907】連対率15.5%

相性の悪い種牡馬

  • マツリダゴッホ【0-1-0-21】連対率4.5%
  • アドマイヤムーン【1-2-3-32】連対率7.9%
  • タニノギムレット【5-3-5-88】連対率7.9%

小倉芝2000m 母父データ

母父サンデー系はクラス関係なく回収値は高めでメールドグラース(父ルーラーシップ)、ベルーフ(父ハービンジャー)、トリオンフ(父タートルボウル)など異なる父で重賞馬を輩出。

ノーザンダンサー系ではヌレイエフ系の勝率が高いのが特徴で、マーティンボロが母父ヌレイエフ。また母父サドラーズウェルズ系はタツゴウゲキやメイショウナルト、母父ニジンスキー系はアズマシャトルとこちらも重賞で好調。

また以前は母父トニービンが得意としていたコースですが、メールドグラースやメイショウナルト、また9番人気で小倉記念を勝ったニホンピロレガーロは血統表にトニービンを持ちます。トニービンの血を持つ馬は人気薄でも注意

母父系統別

  • ヌレイエフ系【12-4-5-77】連対率16.3%
  • ミスタープロスペクター系【40-50-44-444】連対率15.6%
  • グレイソヴリン系【27-25-25-258】連対率15.5%

相性の悪い母父

  • フォーティナイナー【1-0-2-40】連対率2.3%
  • タイキシャトル【1-1-2-41】連対率4.4%
  • スペシャルウィーク【1-4-7-59】連対率7.0%

サンデー系の中では母父スペシャルウィークがこのコースを苦手としています。

小倉芝2000m 騎手・調教師データ

小倉芝2000m 騎手データ

1800mと同じく川田騎手は複勝率も60%近く、人気馬ばかりとは言えこのコースでは非常に信頼できます。浜中騎手や北村友騎手も好成績。

勝利数4~5位の丸山騎手、太宰騎手は2~3着に比べて勝率が高いのが特徴。逆に幸騎手や酒井騎手は2~3着が多く、騎手によっても傾向が分かれるので馬単や3連単狙いの人は騎手の傾向から馬券を組み立てるのも面白いかもしれません。

相性の悪い騎手

  • 西田雄一郎【0-0-0-37】連対率0.0%
  • 古川吉洋【1-0-3-42】連対率2.2%
  • 高倉稜【3-4-6-145】連対率4.4%

小倉芝2000m 調教師データ

基本的には1800mと同様に関西のリーディング上位の調教師が強いコース。池江調教師はほとんど牡馬ですが、重賞でも(1-4-2-10)複勝率40%台とクラス関係なくこのコースで強いのが特徴です。

牝馬では角居調教師や須貝調教師、松田国調教師あたりが複勝率40%前後。

相性の悪い調教師

  • 大根田裕之【0-0-0-31】連対率0.0%
  • 松永昌博【2-0-5-32】連対率5.1%
  • 川村禎彦【0-2-1-33】連対率5.6%

小倉芝2000m 傾向まとめ

コース傾向

1800mよりペースが速くなりやすく、逃げ馬は苦戦
500kg以上の大型馬はやや割引き
1桁馬番優勢、多頭数の13番以降は割引き
道悪になると4枠の複勝率、6枠の勝率が上がる

血統

リーディング上位種牡馬は堅実
ドリームジャーニー産駒が近年好調、大穴でロジユニヴァース産駒
母父サンデー系、ノーザンダンサー系は重賞でも活躍
血統表にトニービンを持つ馬に注意

騎手・調教師

川田、浜中、北村友騎手が好成績
丸山、太宰騎手は2~3着に比べて1着が多い
池江調教師は重賞でも複勝率が高い

 

小倉競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1800m 芝2000m 芝2600m ダ1000m ダ1700m ダ2400m

全競馬場コースデータ

東京競馬場 中山競馬場 阪神競馬場 京都競馬場 中京競馬場 新潟競馬場 福島競馬場 小倉競馬場 札幌競馬場 函館競馬場

テキストのコピーはできません。