過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
京都競馬場 ダート1200m
コース概要
直線:329.1m
京都ダート1200mは向こう正面の入り口あたりからのスタートになり、200m程走った所から上り坂になります。
3コーナーの下り坂でスピードに乗りやすく、直線も平坦なので逃げ・先行馬が有利なコースです。どちらかと言えば内枠より外枠の方が好走しやすい傾向があります。
京都ダート1200mで行われるレース
- 天王山S
- 室町S
- オータムリーフS
京都ダート1200m 傾向データ
京都ダート1200m 人気データ
1番人気の勝率34.6%は京都ダートコースの中では高めの数値ですが、連対率・複勝率は平均的な数値です。上位人気から下位人気までの回収値も大きなブレはなく、基本的には人気馬から狙いたいコースです。
特別レースのみに絞ると2番人気馬の成績が振るわず、3番人気馬が成績を大きく伸ばします。大きく分けると1~3番人気、4~7番人気、8番人気以下の3つのグループで成績の壁があり、8番人気以下は狙いづらいコースです。
京都ダート1200m 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
下級条件では前に行った馬が圧倒的に有利ですが、クラスが上がると緩和され特別レースでは先行馬と差し馬が半々くらいの成績に落ち着きます。
ただオープンクラスになると再び先行馬が台頭し、人気の先行馬がコース形態を活かした先行押し切りというケースが多く見られます。4コーナー6番手以内の成績が良く後方一気は難しいです。
京都ダート1200m 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
直線に坂が無い平坦コースですが、500kgを超えると全体的な成績が上がります。ただ特別レースになると480~499kgの連対率が10%を割り、前後と比べても2/3くらいの数値まで落ちています。
京都ダート1200m コースデータ(良馬場)
京都ダート1200m 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
良馬場時は真ん中から外寄りの連対率が若干高く、1枠は連対率11.4%とやや不振。ただそこまで大きな差はなく枠順より実力・人気重視で構いません。人気より上の着順になりやすいのは6~7枠。
馬番
馬番で成績が目立つのは10番、16番。枠順と同じくそこまで成績の差はありませんが12番以降は偶数枠の方が成績が良く、13番、15番と外の奇数枠に入った馬は割引き。
京都ダート1200m コースデータ(重馬場)
京都ダート1200m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
良馬場時と同じく外の7~8枠の連対率は高めで、特に牡馬は5枠以降の連対率は16~17%前後。
また良馬場時は全ての枠が回収値100未満でしたが、稍重以上になると2枠、4枠の単回値が100超え。時々2枠か4枠に入った牝馬が大穴をあけることがあります。
馬番
馬番では最内の1番、大外の16番の複勝率の高さが目立ちます。ただ16番から優勝した11頭は全て3番人気以内。単回値も良馬場に比べて真ん中より内側の100超えが多く、頭で狙いたいのは内枠です。
京都ダート1200m 血統データ
京都ダート1200m 種牡馬データ
クロフネやサウスヴィグラス産駒辺りが成績や回収値からは優秀ですが、近年頭角を現してきたのがボールドルーラー系のシニスターミニスターとパイロ。どちらも勝率14%台、複勝率30%前後と好調です。
特にシニスターミニスターは回収値が単・複共に100超えで人気薄での好走も多く馬券的にもお勧め。
また大穴狙いならプリサイスエンド産駒。単回値が飛び抜けて高く、カフジテイクの未勝利戦を始め14勝中10番人気以下での勝利が5回、そのうち3頭は単勝万馬券です。近年はロードカナロア産駒も穴で魅力的。
種牡馬系統別
- ボールドルーラー系【57-41-32-337】連対率21.0%
- ストームキャット系【60-51-54-406】連対率19.4%
- デピュティミニスター系【53-62-48-502】連対率17.3%
相性の悪い種牡馬
- スクワートルスクワート【0-1-2-45】連対率2.1%
- キングズベスト【1-0-1-42】連対率2.3%
- ジャングルポケット【1-1-3-55】連対率3.3%
京都ダート1200m 母父データ
駒数は少なめですがスキャンやトワイニングなどの母父ミスプロ系の成績が全体的に良く、ロベルト系のブライアンズタイムやシンボリクリスエスも回収値が高め。
サンデー産駒の中ではバブルガムフェロー、ジェニュインが複勝率30前後。あとはストームキャット系、テディ系、ニアークティック系あたりが相性が良いコースです。
母父系統別
- テディ系【13-8-5-81】連対率19.6%
- ニアークティック系【11-9-7-92】連対率16.8%
- フォーティナイナー系【34-25-27-269】連対率16.6%
相性の悪い母父
- ホワイトマズル【1-0-7-43】連対率2.0%
- サクラバクシンオー【5-6-10-173】連対率5.7%
- ネオユニヴァース【3-1-0-60】連対率6.3%
- ティンバーカントリー【1-2-1-46】連対率6.3%
サクラバクシンオーやネオユニヴァースなど極端に成績が悪い種牡馬が目立ちます。
京都ダート1200m 騎手・調教師データ
京都ダート1200m 騎手データ
全体的な成績では武豊騎手がトップですが、このコースでは平均人気がルメール騎手とほぼ同じで人気馬が多い影響も。そのルメール騎手は連対率26.9%、複勝率33.7%とこのコースはやや苦手です。
人気通り、または人気以上に持ってきやすい騎手を挙げると幸騎手、太宰騎手、藤岡康騎手あたりです。
相性の悪い騎手
- 三津谷隼人【1-0-0-72】連対率1.4%
- 荻野琢真【0-1-3-52】連対率1.8%
- 森一馬【3-3-0-61】連対率9.0%
京都ダート1200m 調教師データ
安田調教師が2位にダブルスコアで勝利数1位。オウケンビリーヴやダッシャーワンなどこのコースで行われる3勝~オープン特別でも結果を残しています。
表以外では松永幹調教師がモンペルデュなどで最近成績を伸ばしています。勝率18%、連対率45%と数値だけ見ると安田調教師を大きく上回っています。
相性の悪い調教師
- 大橋勇樹【5-4-12-142】連対率5.5%
- 西村真幸【0-3-4-35】連対率7.1%
- 角田晃一【2-3-9-52】連対率7.6%
京都ダート1200m 傾向まとめ
コース傾向
★オープンクラスでは先行馬が安定
★500kg以上の馬格がある馬が好成績
★やや外枠優勢、12番以降は偶数枠の成績が良い
★道悪時は1枠1番や内寄りの枠が好調
血統
★大穴ならプリサイスエンド、ロードカナロア産駒
★母父ミスプロ系、ロベルト系が好成績
★サンデー系では母父バブルガムフェローが好相性
騎手・調教師
★ルメール騎手は平均人気を考慮するとやや割引き
★安田・松永幹調教師が好成績
京都競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m