過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
京都競馬場 ダート1400m
コース概要
直線:329.1m
京都ダート1400mはポケットからの芝スタートとなり、芝コースを走る距離も150m前後と長いことで前半のペースが速くなりがちです。クラスが上がるほど前半のラップが速くなるため差し馬が台頭します。
京都ダート1400mで行われるレース
- すばるS
- 栗東S
- 端午S
京都ダート1400m 傾向データ
京都ダート1400m 人気データ
ダート1200mに比べ1番人気馬の成績・回収値は低いものの、下級条件の方が成績が良かったダート1200mに対してダート1400mではどのクラスでもあまり成績は変わりません。最も1番人気の成績が良いのは3勝クラスで勝率45%、複勝率70%。
牡馬はある程度人気順通りの成績に収まっており、6~9番人気くらいの中穴も期待できます。牝馬は人気馬よりも5~7番人気の回収値が高くこちらも中穴が狙えますが、それ以下の大穴はあまり期待できません。
京都ダート1400m 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
前で競馬ができる人気馬の成績が良く、差し・追い込みも人気馬なら。性別で見ると牡馬の方が逃げ・先行馬の成績が良いのが特徴。牝馬は下級条件中心ということもあり複勝率が高いのは逃げ・先行馬ですが差し切りも割と見られます。
京都ダート1400m 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
馬格がある馬が有利なコースで、牡馬の460kg未満は割引き。牝馬は小柄な馬でもある程度走りますが480kg以上になると勝率が大きく上がり、あまり見かけませんが520kg以上の牝馬を見かけたら抑え推奨。
京都ダート1400m コースデータ(良馬場)
京都ダート1400m 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
ダート1200mは純粋なダート戦ですが、ダート1400mは芝スタートになります。ただ芝を長く走れる外枠が有利とはならず、8枠は大きく成績を落としています。それ以外の枠は大きな差はありませんが、6~7枠の成績が若干目立ちます。
馬番
8枠に相当する15~16番は成績が悪く回収値も低め。牡馬は11~14番くらいが成績・回収値共に安定していて内寄りでは3~4番も好成績。牝馬は10番より内に好走馬が多く、11番以降は人気より着順を落とすことが多いのが特徴です。
京都ダート1400m コースデータ(重馬場)
京都ダート1400m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
良馬場では成績の良かった7枠が連対率10%以下、また成績の悪かった8枠が成績・回収値全てにおいてトップ。数字自体が抜けているわけでは無いので枠をそこまで気にする必要はないかもしれませんが、8枠を軸に考えるなら馬場状態も含め考えたいです。
馬番
馬番では3番、9番、15番と若干ですが奇数馬番の勝率が高め。特に牡馬は3番の複勝率が唯一30%台で奇数馬番全体で回収値は単複共に100前後と好調です。牝馬は2番の複勝率が30%超えで牡馬とは逆に偶数馬番の回収値が高いのが特徴。
京都ダート1400m 血統データ
京都ダート1400m 種牡馬データ
京都ダート1200mとあまり変わらず、ヘニーヒューズなどのストームキャット系、パイロやシニスターミニスターなどのボールドルーラー系が好調。ヘニーヒューズ産駒はこのコースでは良~稍重の成績が良く、重~不良馬場では勝ち切れていません。
ステイゴールド系はオルフェーヴル産駒の成績が良く、他にもナカヤマフェスタやフェノーメノなど全体的に相性が良いコース。表以外ではロードカナロア、アンクルモー、ストリートセンス、ルーラーシップも好調です。
種牡馬系統別
- ステイゴールド系【14-18-8-111】連対率21.2%
- ストームキャット系【38-31-29-244】連対率20.2%
- ボールドルーラー系【46-36-43-307】連対率19.0%
相性の悪い種牡馬
- タイムパラドックス【0-0-0-38】連対率0.0%
- アドマイヤムーン【0-1-3-34】連対率2.6%
- ハービンジャー【0-1-1-35】連対率02.7%
他にはキングズベスト、ファスリエフ、ワークフォースも連対率は5%前後と振るいません。
京都ダート1400m 母父データ
スキャン、ゴーンウエストなどミスプロ系の母父を持つ馬の成績が良く、出走数が少ない所ではベストウォーリアやスマートダンディーの母父Mr.Greeleyが(5-9-0-13)で複勝率52%と非常に優秀。アンブライドルズソング、ミスワキ、アルカセットも複勝率40%前後です。
サンデー系ではマンハッタンカフェの複勝率が高く、マーベラスサンデーやバブルガムフェローもまずまずの成績。
米国型ノーザンダンサー系ではデピュティミニスター系、ストームキャット系は安定しています。アジュディケーティング、ウォーフロントなどのダンジグ系は良馬場の連対率が10.7%に対して稍重以上では19.7%と大きく差があります。
母父系統別
- ミスタープロスペクター系【76-94-73-727】連対率17.5%
- フォーティナイナー系【17-15-11-147】連対率16.8%
- レッドゴッド系【11-6-9-82】連対率15.7%
相性の悪い母父
- サクラバクシンオー【3-3-5-94】連対率5.7%
- ゴールドアリュール【0-2-2-26】連対率6.7%
- タイキシャトル【4-5-5-119】連対率6.8%
またフォーティナイナー系は全体的に優秀ですが、日本で生まれたフォーティナイナー産駒の牝馬を母に持つ馬は不振。
京都ダート1400m 騎手・調教師データ
京都ダート1400m 騎手データ
松山騎手は3番人気以内での複勝率は62%台と上位の騎手の中でもトップクラスですが、6~9番人気くらいの中穴での好走も多く回収値は抜群です。成績の安定感で言えば武豊、川田、ルメール、デムーロ騎手ですが回収値は高くありません。
比較的人気薄での好走も多いのは藤岡佑騎手、池添騎手。太宰騎手は人気薄での騎乗が多いので成績としては目立ちませんが、回収値は単複共に100を超えています。
このコースでは若手より中堅~ベテランの方が成績が良く、若手では荻野極騎手、森裕太朗騎手、西村淳騎手が比較的買えます。
相性の悪い騎手
- 高倉稜【3-2-4-107】連対率4.3%
- 城戸義政【3-2-3-91】連対率5.1%
- 水口優也【0-3-0-53】連対率5.4%
京都ダート1400m 調教師データ
ダート1200mと同じく中内田調教師が得意としているコース。特に1番人気馬は(9-3-2-1)複勝率93.3%と断トツの成績でクラス問わず人気馬なら買い。
大久保調教師は牝馬の複勝率が50%弱と高く、安田調教師は牡馬の成績が良いのが特徴です。人気薄では1200mで成績の良かった鈴木孝調教師、村山調教師、飯田調教師あたりがよく馬券に絡んでいます。
相性の悪い調教師
- 服部利之【0-0-4-63】連対率0.0%
- 千田輝彦【0-1-5-47】連対率1.9%
- 谷潔【2-3-3-67】連対率6.7%
京都ダート1400m 傾向まとめ
コース傾向
★人気の逃げ・先行馬は安定。下級条件の牝馬は差しも届く
★牡馬の460kg未満は割引き、480kg以上の牝馬○
★8枠は良馬場△、稍重以上○
★牝馬は馬場状態問わず真ん中から内寄りが狙い目
血統
★ヘニーヒューズ産駒は良~稍重で好成績
★オルフェーヴルなど父ステイゴールド系も好調
★Mr.Greeleyなど母父ミスプロ系が安定
★母父米国型ダンジグ系は稍重以上○
騎手・調教師
★人気薄狙いなら藤岡佑、池添、太宰騎手
★中内田調教師はクラス問わず安定、人気馬は堅実
★大久保調教師は牝馬、安田調教師は牡馬○
★村山、飯田、鈴木孝調教師も好調
京都競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m