過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
京都競馬場 ダート1800m
コース概要
直線:329.1m
京都ダート1800mはスタンド前からスタート。1コーナーまでの距離はそれほど無いため内枠の先行馬が有利なコースです。
直線に坂がなく3コーナーからの下りで加速できるため、速い時計が出易いコースです。オープンクラスでは1分50秒を切る高速決着になることも多く、重賞のみやこSでも4歳馬を中心に若い馬が好走しやすいのが特徴です。
京都ダート1800mで行われるレース
- みやこS
- 鳳雛S
- 東大路S
京都ダート1800m 傾向データ
京都ダート1800m 人気データ
阪神ダート1800mに比べると1番人気の勝率・連対率は落ちます。人気馬の信頼度はまずまずですが下位人気の単回値が100を超えている所が多く、中穴~大穴の激走もしばしば見られます。
7番人気以下を狙うなら逃げ・先行タイプがお勧めで近年はエンパイアメーカー、ブラックタイド、フレンチデピュティ産駒がよく穴をあけています。
京都ダート1800m 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
逃げ・先行馬が非常に強く差しや追い込みが届きづらいコースです。コーナー4つで直線も329mと短いため、スタートで後手を踏むと位置を押し上げていくのも難しく後方のまま終わる場合も。
クラスが上がってもその傾向は変わりません。差し・追い込み馬でも上がり1~2位の脚を使える馬は信頼できますが、4コーナー10番手以下は不振。追い込み馬は小回り実績のある馬やコーナリングの上手い馬が狙い目。
京都ダート1800m 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
基本的には馬格がある馬が優勢で480kg未満は勝率がやや低め。ただ大型馬の方が人気になりやすく、人気以上に好走しやすいのは420~459kg。
京都ダート1800m コースデータ(良馬場)
京都ダート1800m 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
内の1~3枠の連対率が高めで外枠になるに連れ徐々に成績は下がります。ただ外枠でも複勝率が多く落ちることはなく、下級条件では枠順の影響は小さいコースです。
クラスが上がると先行争いが激化するため、2枠の成績が大きく上がります。特別レースでは完全に内枠有利で、5枠と7枠の連対率が低く出ています。
馬番
馬番でも内寄りが優勢で、10番以降に入るとやや成績を落としています。また特別レースでは最内の1番の成績が悪く、2~4番の成績・回収値が高いのが特徴です。
京都ダート1800m コースデータ(重馬場)
京都ダート1800m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
稍重以上になると1枠の勝率が10%を超え、4枠より内に入った馬の好走が目立つようになります。ただ8枠だけは内枠に匹敵する成績を残しています。
馬番
馬番でも1番は勝率11%、7番より内は勝率8%台が並びますが8番以降はやや成績が落ちます。複勝率では特に1~4番が安定しています。
京都ダート1800m 血統データ
京都ダート1800m 種牡馬データ
キングカメハメハやクロフネ、ゴールドアリュール産駒が得意としているコースですが、アグネスデジタルもこのコースとの相性が良くダイシンオレンジやカゼノコなどを重賞クラスの産駒を輩出しています。
近年はブラックタイド産駒の勝率が高く、単回値は250超えという優秀な数値。下級条件ではオルフェーヴルやフリオーソの成績が良く、共にコース適性がありそうです。
種牡馬系統別
- ボールドルーラー系【49-37-42-320】連対率19.2%
- ニアークティック系【21-21-17-158】連対率19.4%
- キングマンボ系【136-95-102-1018】連対率17.1%
相性の悪い種牡馬
- ワークフォース【3-1-3-103】連対率3.6%
- ハービンジャー【0-6-11-72】連対率6.7%
- ジャングルポケット【7-8-10-147】連対率8.7%
ワークフォースはこのコースで割と出走してくる割に成績は振るわず、ハービンジャー産駒は2~3着が多く複回値は100超えですが2019年終了時点ではまだ1着がありません。
京都ダート1800m 母父データ
系統別に見るとストームキャット系やデピュティミニスター系の成績が高め。特にデピュティミニスター系はローマンレジェンド、ミラクルレジェンドを輩出したオーサムアゲインの成績が飛び抜けています。
それ以外ではエーピーインディ、ラーイ、アドマイヤベガ、ロックオブジブラルタルなどが好成績。
母父系統別
- ストームキャット系【37-38-34-277】連対率19.4%
- デピュティミニスター系【88-68-70-655】連対率17.7%
- キングマンボ系【43-46-43-375】連対率17.6%
相性の悪い母父
- メジロライアン【1-1-1-30】連対率6.1%
- ディープインパクト【0-2-4-26】連対率6.3%
- ヘクタープロテクター【3-4-8-95】連対率6.4%
京都ダート1800m 騎手・調教師データ
京都ダート1800m 騎手データ
デムーロ騎手は3番人気以内の人気馬に騎乗することが殆どですが、それでも複勝率や回収値は悪くありません。レース数が多いため基本的にはリーディング上位騎手や騎乗数が多い騎手を選ぶのが無難です。
人気薄を狙うなら藤岡佑騎手、池添騎手、浜中騎手、古川騎手あたりが狙い目。海外騎手ではCデムーロ騎手が複勝率50%。
相性の悪い騎手
- 三津谷隼人【1-3-1-92】連対率4.1%
- 中井裕二【1-2-2-59】連対率4.7%
- 坂井瑠星【4-3-8-77】連対率7.6%
また苦手な騎手ではありませんが、武豊騎手は6番人気以下だと(1-2-2-75)連対率3.8%。このコースでは過剰人気しやすい傾向がありますが、それでも6番人気以下ならバッサリでも良さそうです。
京都ダート1800m 調教師データ
回収値を含めると野中調教師や昆調教師、藤原調教師の信頼度が高め。
特別レースではテイエムジンソクの木原調教師の成績が良く、テイエムジンソク以外でもテイエムジョウネツ、テイエムグンカンがそれぞれ人気薄で優勝。複勝率では安田調教師、藤原調教師が安定しています。
相性の悪い調教師
- 浜田多実雄【5-1-10-74】連対率6.7%
- 牧田和弥【3-4-6-73】連対率8.1%
- 谷潔【3-12-11-149】連対率8.6%
京都ダート1800m 傾向まとめ
コース傾向
★内枠に入った先行馬が有利なコース
★特別レースでは馬番2~4番の成績が抜群
★稍重以上だと1枠の成績が良く、馬番1~4番が狙い目
血統
★下級条件や穴狙いならブラックタイド、オルフェーヴル、フリオーソ産駒
★ワークフォース、ハービンジャー産駒は割引き
★母父デピュティミニスター、ストームキャット系が好成績
騎手・調教師
★人気薄なら浜中、藤岡佑、池添、古川騎手が狙い目
★武豊騎手は5番人気以内で抑え、6番人気以下なら軽視
★野中・昆・藤原調教師が好成績
京都競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m