過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
京都競馬場 芝1400m(外)
コース概要
直線:403.7m
京都芝1400m(外回り)は下級条件で使用される内回りに対して上級条件や重賞で使用され、直線の長さが328m→404mに伸びるなど実力を発揮しやすいコースになります。
内回りに比べて3コーナーの勾配が急で下りでスピードがつくため、直線では馬群が広がりやすくイン差しも決まりやすいコースです。
京都芝1400m(外)で行われるレース
- スワンS
- 京都牝馬S
- ファンタジーS
京都芝1400m(外) 傾向データ
京都芝1400m(外) 人気データ
1400mは他のコースも人気馬の信頼度はイマイチですが、京都外回りでも勝率は30%を切っているなど高い数値ではありません。
馬券的には2番人気の方が回収値が高くお勧め。また中穴~大穴も時々期待できるコースです。特に牝馬戦は荒れやすく、フィリーズレビューや京都牝馬S、ファンタジーSと3つの重賞は荒れることが多いのが特徴です。
京都芝1400m(外) 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
京都芝1200mと同様に逃げ・先行馬が有利なコース。人気より上の着順になりやすいのも逃げ馬で、重賞ではファンタジーSを12番人気で2着に粘ったショーウェイやスワンSを8番人気で勝ったコパノリチャードなどが挙げられます。
京都芝1400m(外) 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
馬格があるに越したことはないという感じの分布になっています。540kg以上の超大型馬は稀でこのコース3勝のサワノパンサーが含まれているため、大型馬が有利という訳ではありません。
このコースで行われる重賞3つのうち2つが牝馬限定戦ですが、それでも440kg未満の小柄な馬は成績が振るいません。
京都芝1400m(外) コースデータ(良馬場)
京都芝1400m(外) 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
良馬場では1~2枠、5~6枠の連対率がやや高く7~8枠は割引き。ただし重賞になると外寄りの枠の方が強く、このコースで行われた重賞26回では1~4枠が8勝、5~8枠が18勝を挙げています。
馬番
馬番では12番より外に入った馬は全体的に成績が落ちます。また5番も内寄りの中で唯一連対率が10%を割っているなど成績が悪いのが特徴。
ただし重賞では10~12番あたりに好走馬が固まっており、特に重賞の10番は(4-5-3-12)で複勝率50%。
京都芝1400m(外) コースデータ(重馬場)
京都芝1400m(外) 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
良馬場だと最も成績が悪かった7枠ですが、稍重~不良馬場になると断トツの成績。3歳時のセイウンコウセイが11番人気で優勝した渡月橋Sや、2019年のスワンSでは16番人気のタイムトリップが4着に食い込みました。
馬番
馬番では真ん中あたりの8~9番、また外の17~18番の複勝率が落ちますがそれ以外はまずまずの成績。目立つのは7番、10番、15番あたりです。
京都芝1400m(外) 血統データ
京都芝1400m(外) 種牡馬データ
ディープインパクト、キングカメハメハ産駒の成績はほぼ変わらずリーディング上位種牡馬が強いコースですが、最近はロードカナロア産駒が圧倒的な成績。数年後には1位になっていると思われます。
重賞ではディープインパクト、ダイワメジャー、マンハッタンカフェが中心ですが、牝馬戦ならクロフネ産駒の成績が良くホエールキャプチャやアドマイヤビジンなど人気薄での好走が目立ちます。
他ではマツリダゴッホが産駒数は少ないですが単回値338と非常に高く見かけたら注意。
種牡馬系統別
- キングマンボ系【22-12-16-130】連対率18.9%
- デピュティミニスター系【11-11-10-88】連対率18.3%
- サドラーズウェルズ系【4-6-3-34】連対率21.3%
相性の悪い種牡馬
- ゼンノロブロイ【0-1-2-28】連対率3.2%
- ディープブリランテ【1-0-2-21】連対率4.2%
- キンシャサノキセキ【1-1-4-40】連対率4.3%
- ハービンジャー【1-1-2-19】連対8.7%
キンシャサノキセキ産駒は2017年にベルーガがファンタジーSを勝って以降は散発的に2~3着馬を出していますが軸にしづらいのは変わりません。
京都芝1400m(外) 母父データ
母父サンデーサイレンスはダイアトニックやグランプリボスなど重賞でも活躍している産駒を輩出していますが、それ以上に成績が良いのがストームキャット、ダンシングブレーヴ、デピュティミニスターの3頭。
重賞ではノーザンダンサー系の信頼度が高く、特にレシステンシアやロードクエスト、クイーンズリングなどの母父ダンジグ系が好成績。
母父系統別
- ストームキャット系【15-15-8-80】連対率25.4%
- リファール系【9-2-8-57】連対率14.5%
- デピュティミニスター系【9-17-13-11】連対率17.3%
- マッチェム系【4-4-1-26】連対率22.9%
相性の悪い母父
- フジキセキ【2-4-7-66】連対率7.6%
- クロフネ【2-2-6-32】連対率9.5%
- ゴーンウエスト【2-1-2-25】連対率10.0%
全く走らない血統はありませんが、母父フジキセキはほぼ人気馬しか馬券になっておらず回収値も低め。
京都芝1400m(外) 騎手・調教師データ
京都芝1400m(外) 騎手データ
京都内回り1400mでは2着が多かったルメール騎手ですが外回りでは勝ち切っています。武豊騎手や川田騎手など基本的には関西リーディングの上位騎手から。またCデムーロ騎手が複勝率70%と素晴らしい成績。
人気薄を持ってくることが多いのはディーパワンサ、キングハートの中谷騎手やアドマイヤビジンの秋山騎手あたり。
相性の悪い騎手
- 菱田裕二【0-0-2-30】連対率0.0%
- 鮫島良太【0-1-0-28】連対率3.4%
- 太宰啓介【1-2-5-52】連対率5.0%
- 藤岡康太【3-2-4-57】連対率7.6%
リーディング上位の騎手では藤岡康騎手がこのコースを苦手としています。
京都芝1400m(外) 調教師データ
安田調教師はダイアトニック、ダノンスマッシュなど2017年以降一気に成績を伸ばしています。藤岡調教師も複勝率は40%以上と好調。
重賞ではモズアスコットやグランプリボスを管理する矢作調教師の成績が良く、ミスパンテールやマイスタイルの昆調教師も好成績。
相性の悪い調教師
- 服部利之【1-0-2-32】連対率2.9%
- 西村真幸【1-0-1-24】連対率3.8%
- 荒川義之【0-2-6-34】連対率4.8%
京都芝1400m(外) 傾向まとめ
コース傾向
★逃げ・先行馬が有利
★440kg未満の小柄な馬は割引き
★1~2枠、5~6枠が好成績
★重賞では外寄りの枠の勝率が高く、特に10番は優秀
★道悪になると7枠の成績が大きく上がる
血統
★牝馬戦ならクロフネ、穴ならマツリダゴッホ産駒
★母父サンデーサイレンスは安定
★重賞ならノーザンダンサー系(特にダンジグ、ストームキャット系)
騎手・調教師
★人気薄狙いなら秋山騎手
★安田、藤岡調教師が好成績
★重賞なら安田、矢作、昆調教師
京都競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m