過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
京都競馬場 芝1600m(内)
コース概要
直線:328.4m
京都芝1600m(内回り)は主に2~3歳の新馬~1勝クラスで使用されるコースです。
ポケットからのスタートでコーナーまでの距離が長いため、1200mや内回りの1400mよりは枠順の有利不利は緩和されます。それでもコーナーで外を回ると距離ロスが大きいため、結果的に内を走れた馬が好走しやすいコースです。
京都芝1600m(内)で行われるレース
- こぶし賞
- 白菊賞
- 白梅賞
京都芝1600m(内) 傾向データ
京都芝1600m(内) 人気データ
下級条件で使用されるコースのため人気馬が強いコースです。また人気の牡馬の信頼度が高く、中波乱を狙うなら混合戦で4~6番人気に推されている牝馬や牝馬限定戦がお勧めです。
京都芝1600m(内) 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
下級条件のため前に行った馬が有利と言うか、強い馬は自然と前に行くことが多いコースです。コーナーがきつく直線も短めで坂が無いため、穴狙いでも前に行ける馬が狙い目。
こちらも性別で見ると牡馬は前に行った馬ほど成績が上がりますが、牝馬は中団前後から上がり最速というタイプの成績が良いのが特徴。
京都芝1600m(内) 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
成績が安定してくるのは460kg以上。480kg以上になると回収値も高く人気薄でも狙えます。また420kg未満で馬券に絡んだのは全て牝馬です。
京都芝1600m(内) コースデータ(良馬場)
京都芝1600m(内) 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
1200mほど極端に内有利ではありませんが、やはり内寄りに入った馬はプラス評価。特に成績が良いのは3枠で、2枠は内寄りの中では成績は下位。
馬番
11番以降は複勝率が20%を割っていることが多く、成績が良いのは3枠に当たることが多い5~6番。
京都芝1600m(内) コースデータ(重馬場)
京都芝1600m(内) 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
良馬場では2枠の成績が低く出ていましたが、稍重以上になると2枠の成績が上がります。また外の6~8枠の連対率が内よりも高く出ているのが特徴。良馬場と道悪では真逆の成績になっています。
馬番
道悪時に目立つのは2~4番と12番。また牡馬は2~4番と12番どこからでも成績は安定していますが、牝馬は12~13番の勝率が高いのが特徴。
京都芝1600m(内) 血統データ
京都芝1600m(内) 種牡馬データ
ディープインパクト産駒の複勝率が44%と圧倒的。京都マイルのディープと言うだけで人気にはなりますがこのコースでは無視できません。
1200~1400mでは相性の良いキングマンボ系はこのコースではあまり目立たず、表以外で目を引くのはロベルト系のスクリーンヒーローが複勝率32.4%、エピファネイアが複勝率43.8%。
ただロベルト系全体の成績が良い訳ではなく、シンボリクリスエスは複勝率14%、タニノギムレットは複勝率11.7%と微妙な成績です。
種牡馬系統別
- サンデーサイレンス系【198-213-215-1981】連対率15.8%
- キングマンボ系【47-36-38-394】連対率16.1%
- デピュティミニスター系【13-8-11-110】連対率14.8%
相性の悪い種牡馬
- マツリダゴッホ【0-3-3-35】連対率7.3%
- ロージズインメイ【3-1-2-38】連対率9.1%
- エイシンフラッシュ【1-2-4-26】連対率9.1%
出走数が多い所ではハーツクライ産駒が(12-15-19-156)で連対率13.4%で回収値もやや低め。
京都芝1600m(内) 母父データ
母父フレンチデピュティの成績が良く、他にもシングスピールやカーリアン、ホワイトマズル、エリシオなどの欧州型のノーザンダンサー系と相性が良さそうです。
それ以外ではエーピーインディが複勝率46.2%、ストリートクライが複勝率53.3%。
母父系統別
- デピュティミニスター系【27-28-15-211】連対率19.6%
- フェアリーキング系【7-5-4-25】連対率29.3%
- グレイソヴリン系【21-19-22-170】連対率17.2%
相性の悪い母父
- コマンダーインチーフ【0-0-5-40】連対率0.0%
- キングマンボ【0-2-5-53】連対率3.3%
- サクラバクシンオー【3-3-7-72】連対率7.1%
他ではブライアンズタイムやマンハッタンカフェ、ディープインパクトも連対率は10%以下です。
京都芝1600m(内) 騎手・調教師データ
京都芝1600m(内) 騎手データ
福永騎手の成績が抜群に良く、このコースではデムーロ騎手やルメール騎手以上に信頼できます。中穴狙いなら松山騎手や藤岡佑騎手、川島騎手あたりの回収値が高め。
相性の悪い騎手
- 藤懸貴志【0-0-0-25】連対率0.0%
- 荻野極【0-0-1-27】連対率0.0%
- 坂井瑠星【0-1-2-27】連対率3.3%
騎乗数が多い中では酒井騎手、国分恭騎手が連対率4%前後、松若騎手も(1-4-5-73)と勝ち切れていません。
京都芝1600m(内) 調教師データ
音無調教師や藤原調教師など関西のトップトレーナーが強いコースで、藤原調教師は複勝率55%と驚異的。エポカドーロやレッドサクヤ、フィニフティなど素質馬をこのコース使うことが多いのが特徴です。
最近では中内田調教師がこれ以上の成績で順位を上げており、連対率56%と軸にするには心強い数値。
相性の悪い調教師
- 牧浦充徳【0-1-2-39】連対率2.4%
- 牧田和弥【1-0-1-35】連対率2.7%
- 鮫島一歩【2-1-2-46】連対率5.9%
京都芝1600m(内) 傾向まとめ
コース傾向
★牡馬は先行馬、牝馬は差し馬
★460kg以上は安定
★良馬場なら1枠・3~4枠
★道悪になると馬番2~4番または12番が狙い目
血統
★近年はスクリーンヒーロー、エピファネイアが好調
★母父エリシオ、シングスピールなど欧州系ノーザンダンサー系が好成績
騎手・調教師
★穴狙いなら松山、藤岡佑、川島騎手
★藤原・中内田調教師が抜群の成績
京都競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m