京都芝1600m(内回り)の傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

京都競馬場 芝1600m(内)

コース概要

直線:328.4m

京都芝1600m(内回り)は主に2~3歳の新馬~1勝クラスで使用されるコースです。

ポケットからのスタートでコーナーまでの距離が長いため、1200mや内回りの1400mほど内有利ではありません。それでもコーナーで外を回ると距離ロスが大きいため、結果的に内を走れた馬が好走しやすいコースです。

京都芝1600m(内)で行われるレース

  • こぶし賞
  • 白菊賞
  • 白梅賞

京都芝1600m(内) 傾向データ

京都芝1600m(内) 人気データ

1~3番人気は回収値的には平均的な数値ですが、4~5番人気の方が回収値が高いのが特徴です。ただし6番人気以下になると勝率は大きく下がるため、人気薄は頭では狙いづらく2~3着まで。

性別で見ると牡馬は1~2番人気の成績がほぼ変わらないため回収値を含めると2番人気馬が狙い目で、3~5番人気も勝率は12~14%でほぼ変わりません。牝馬はある程度人気順通りの成績に収まっています。

京都芝1600m(内) 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

下級条件のため前に行った馬が有利と言うよりは強い馬が自然と前に行くことが多いコースです。コーナーがきつく直線も短めで坂が無いため、人気薄も逃げ・先行馬の回収値が高めです。

牡馬は逃げ・先行馬の成績はほぼ変わらず、牝馬は前に行くほど成績・回収値が上がります。

京都芝1600m(内) 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

牡馬は440kg未満の小柄な馬はやや割引きで、460kg以上になると成績が安定します。牝馬は420kg未満は回収値が低く人気馬なら。420kg台から徐々に成績が伸び牡馬と同じく460kg以上で安定するようになります。

京都芝1600m(内) コースデータ(良馬場)

京都芝1600m(内) 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

芝1200mや芝1400m(内)に比べると外枠からも届きますが、それでも全体的には内寄りが優勢です。特に牡馬は内の1~2枠の成績が良く、牝馬は内だと揉まれやすいデメリットがあるためか1~2枠よりも3~4枠の成績が安定しています。

馬番

多頭数になると外の16~18番は成績・回収値が落ちますが、15番までは回収値もそれほど落ちません。

牡馬は1~3番が複勝率30%前後と高く、牝馬は馬番による差はそれほどありません。

京都芝1600m(内) コースデータ(重馬場)

京都芝1600m(内) 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪になると外枠からの好走が増え、5枠と7枠は勝率が11%台に乗ります。

牡馬は3枠と8枠の成績が大きく上がり他の枠は回収値が低めに出ています。牝馬は5~6枠の成績が良く、良馬場では成績の良かった3~4枠が道悪になると勝率2%台、連対率7%台と大きく落ちます。

馬番

道悪でも多頭数の大外は勝ち切れませんが、複勝率はそれほど落ちません。

牡馬は内寄りなら3番・5番・7番と奇数馬番の成績がやや良く外寄りでは10番・12番と偶数馬番が安定。牝馬は内寄りでは4~7番、外寄りでは10~13番に好走馬が固まっています。

京都芝1600m(内) 血統データ

京都芝1600m(内) 種牡馬データ

ディープインパクト、キングカメハメハなど既にラストクロップを迎えた種牡馬も多く、直近ではエピファネイア産駒がやや勝ち切れないものの複勝率は40%弱と安定しています。

勝率が目立つ種牡馬はいませんが、複勝率で見ると牡馬は上に挙げたエピファネイアなどロベルト系の複勝率が高く、サンデー系ではブラックタイドやハーツクライもまずまず。

牝馬はエイシンフラッシュやワークフォースなどのキングマンボ系やダイワメジャー、ハービンジャーあたりが好調です。

種牡馬系統別

  • ディープインパクト系【41-51-36-230】連対率25.7%
  • キングカメハメハ系【33-22-14-208】連対率19.9%
  • ヘイロー系【4-4-3-44】連対率14.5%

相性の悪い種牡馬

  • ジャスタウェイ【1-0-3-33】連対率2.7%
  • マツリダゴッホ【0-1-1-28】連対率3.3%
  • ノヴェリスト【1-0-2-22】連対率4.0%

京都芝1600m(内) 母父データ

ノーザンダンサー系は全体でまとめると目立つ数字ではありませんが表の中ではクロフネやシングスピールの成績が良く、表以外でもエリシオ、ホワイトマズル、ハイチャパラルあたりの複勝率が優秀です。

他に目立つのは複勝率50%台のストリートクライですが、Mr.Greeleyやゴーンウエスト、フサイチペガサスなど父にミスプロを持つ馬は母父でも好成績。父系ではキングカメハメハが勝率20%台でしたが、ミスプロを3代目までに持つ馬は比較的安定しています。

母父系統別

  • フェアリーキング系【6-1-5-19】連対率22.6%
  • デピュティミニスター系【12-19-7-129】連対率18.6%
  • ダンジグ系(欧)【8-9-7-68】連対率18.5%

相性の悪い母父

  • キングマンボ【0-0-4-23】連対率0.0%
  • マンハッタンカフェ【0-0-4-27】連対率0.0%
  • ステイゴールド【0-1-0-20】連対率4.8%

他にはストームキャット、ディープインパクト、ブライアンズタイム、トニービンも連対率は10%弱です。

京都芝1600m(内) 騎手・調教師データ

京都芝1600m(内) 騎手データ

川田騎手、デムーロ騎手、ルメール騎手が複勝率45%前後で安定しています。岩田康騎手は牡馬の複勝率は48%ですが牝馬の複勝率は20%と性別で大きな差があります。

また京都開催の時期は短期免許の海外騎手も多く、Cデムーロ騎手やシュタルケ騎手、ムーア騎手は基本的に人気馬中心ですがキッチリ成績を残しています。

相性の悪い騎手

  • 国分恭介【0-0-2-56】連対率0.0%
  • 酒井学【1-0-1-57】連対率1.7%
  • 秋山真一郎【1-1-1-41】連対率4.5%

他では松若騎手が(2-4-7-75)、和田騎手も(4-10-16-94)と2~3着が多いのが特徴です。

京都芝1600m(内) 調教師データ

藤原調教師、中内田調教師が複勝率50%前後と優秀。この2厩舎は牝馬の出走が多い点・複勝率は牡馬の方が高い点が共通しています。

高橋亮調教師は人気馬での成績が良く、白菊賞2着のスカーレットカラーなど6~8番人気くらいの中穴での好走も多く回収値は抜群です。スマートリアンを管理する石橋調教師も似た傾向があります。

相性の悪い調教師

  • 大橋勇樹【1-0-0-29】連対率3.3%
  • 牧田和弥【0-1-2-25】連対率3.8%
  • 西園正都【1-2-3-42】連対率6.3%

京都芝1600m(内) 傾向まとめ

コース傾向

4~5番人気の回収値が高め、穴馬は2~3着まで
逃げ・先行馬優勢
牡馬の440kg未満、牝馬の420kg未満は割引き
牡馬の1~2枠、牝馬の3~4枠○
道悪では牡馬は3、8枠、牝馬は5~6枠○

血統

エピファネイア産駒の複勝率が優秀
牡馬は父ロベルト系、牝馬は父キングマンボ系
母父クロフネ、シングスピール、ストリートクライが好成績
父or母父3代目にミスプロを持つ馬が好調

騎手・調教師

川田、デムーロ、ルメール騎手が安定
短期免許の海外騎手も堅実
岩田康騎手は牡馬○、牝馬△
藤原・中内田調教師が好成績
高橋亮、石橋調教師は穴でも狙える

 

京都競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m

全競馬場コースデータ

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