過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
京都競馬場 芝1600m(外)
コース概要
直線:403.7m
マイルCSが行われる京都芝1600m(外回り)は、下級条件で使用される内回りに対して上級条件や重賞で使用されます。前半からペースは速めになり、中盤で緩むことも少ないのが特徴で淡々とした流れになります。
下り坂でスピードに乗ることや直線が404mと長めなので差し馬でも届きますが、コーナーで外を回ると距離ロスが大きいためある程度内を回るイン差しが有効です。
京都芝1600m(外)で行われるレース
- マイルCS
- マイラーズC
- シンザン記念
- デイリー杯2歳S
京都芝1600m(外) 傾向データ
京都芝1600m(外) 人気データ
1番人気馬の勝率27%という数字は各競馬場の1600mコースの中では低い数値となっています。複勝率は悪くないのですが単回値も4~5番人気以下の方が高く、1番人気馬が好走しつつも勝ち切れないコースと言えます。
マイルCSでも2009年のカンパニー以来1番人気が勝っておらず、2019年も1番人気ダノンプレミアムが2着に敗れています。
京都芝1600m(外) 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
先行・差しが半々くらいの割合ですが高配当を狙うなら逃げ・先行馬は抑えておきたいコース。重賞になると差し・追い込み馬の成績が上がります。
京都芝1600m(外) 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
440kg以下の小柄な馬は割引きですが、440kg以上なら馬体重による成績の差はほとんどありません。480kg以上になると回収値が高めに出ているので、人気薄狙いなら馬格がある馬。
京都芝1600m(外) コースデータ(良馬場)
京都芝1600m(外) 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
1400m以下と同様に内寄りの枠がやや有利なコースです。重賞でもやはり1~4枠が強く、重賞では5枠の成績が非常に悪いのも特徴。
馬番
馬番でも1~9番は複勝率20%台で安定していますが、10~11番は大きく成績を落としています。ただ12~13番は内枠に匹敵する成績になるのも特徴。14番以降は割引きです。
京都芝1600m(外) コースデータ(重馬場)
京都芝1600m(外) 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
道悪になると内の1~2枠の成績が落ち、外寄りの6~8枠の複勝率が上がります。。稍重だった2017年のマイルCSでは8枠のペルシアンナイトが1着、6枠のエアスピネルが2着でした。
馬番
稍重以上だと2番、5番の連対率が極端に落ちます。特に2番の成績が悪いのが枠順別の成績にも影響していますが、1番や3~4番の成績は悪くないので枠順より馬番で判断する方がいいかもしれません。
京都芝1600m(外) 血統データ
京都芝1600m(外) 種牡馬データ
アドマイヤムーン産駒の成績が良いコースですが、重賞になるとやはりサンデー系かキングカメハメハ産駒が強いコースです。特にディープインパクト産駒は重賞でも複勝率が落ちず非常に優秀。
近年はロードカナロアやヴィクトワールピサ、スクリーンヒーローも成績を伸ばしています。
またダイワメジャーは短距離種牡馬の割に勝率が低めですが、重賞では(1-6-1-31)で優勝したのはデイリー杯2歳Sのアドマイヤマーズ。穴で2~3着に入ることはありますが勝ち切れないので注意。
種牡馬系統別
- サンデーサイレンス系【142-134-139-1293】連対率16.2%
- キングマンボ系【22-28-17-208】連対率18.2%
- エンドスウィープ系【10-8-4-78】連対率18.0%
相性の悪い種牡馬
- ジャングルポケット【0-3-4-54】連対率4.9%
- クロフネ【2-3-6-57】連対率7.4%
- タニノギムレット【1-4-5-55】連対率7.7%
クロフネ産駒はアエロリットがマイルCSで大敗したように全体的には苦手なコースに入りますが、2勝はパクスアメリカーナとジューヌエコールでいずれも重賞。
京都芝1600m(外) 母父データ
母父ストームキャットの成績が抜群ですが、ダノンキングリーやサトノアラジンがマイルCSで4着以下に敗れるなど重賞では不振。
重賞ではやはり母父サンデーサイレンスが強く、ダンシングブレーヴ、ジェネラスやカーリアンなどの欧州系ノーザンダンサー系も好調。
最近では母父キングカメハメハがインディチャンプ、タガノエスプレッソなど好走馬を多く輩出しています。
母父系統別
- ストームキャット系【12-11-8-67】連対率23.5%
- カーリアン系【10-9-8-60】連対率21.8%
- キングマンボ系【9-9-4-72】連対率19.1%
相性の悪い母父
- エルコンドルパサー【3-0-4-29】連対率8.3%
- フジキセキ【2-3-3-41】連対率10.2%
- サクラバクシンオー【1-3-1-31】連対率11.1%
フジキセキやサクラバクシンオーの他、タイキシャトルやクロフネなど短距離系の血統が不振。
京都芝1600m(外) 騎手・調教師データ
京都芝1600m(外) 騎手データ
人気馬で信頼できるのは福永騎手とデムーロ騎手、ルメール騎手。関西リーディングの上位騎手が強いコースです。
回収値では岩田騎手、池添騎手、和田騎手あたりが好調。岩田騎手と池添騎手は牡馬の成績が良く、和田騎手は牝馬での好走が多いのが特徴です。
相性の悪い騎手
- 川島信二【0-0-1-32】連対率0.0%
- 藤岡康太【1-2-6-62】連対率4.2%
- 秋山真一郎【4-3-5-75】連対率8.0%
他では幸騎手が(4-11-12-121)で2~3着は多めですが1着が少ないのが特徴。
京都芝1600m(外) 調教師データ
内回りと同様に藤原調教師の成績が特に良く、トーセンラーやフィエロといった京都巧者が多いのが特徴です。池江調教師もペルシアンナイトやワールドエースなど重賞でも強く、この2人は出走数も多いのに対して成績も優秀なため馬券からは外せません。
あとは中内田調教師も複勝率62.5%と非常に優秀、ダノンシャークの大久保調教師も最近は条件戦が多めですが馬券に良く絡んでいます。
相性の悪い調教師
- 森秀行【0-0-1-21】連対率0.0%
- 石橋守【0-0-2-25】連対率0.0%
- 松永幹夫【1-1-5-26】連対率6.1%
あとはモーリスやネオリアリズムの堀調教師も(1-0-1-18)という成績。20頭中11頭がマイルCSなので苦手という訳ではありませんが、リアルインパクトやストロングリターンなど人気で飛ぶことが多いです。
京都芝1600m(外) 傾向まとめ
コース傾向
★重賞では差し馬が優勢
★人気薄を狙うなら馬格がある馬
★内枠有利で重賞でも1~4枠が強い
★道悪になると6~8枠の成績がアップ
血統
★最近はロードカナロア産駒が好調
★重賞のダイワメジャーは勝ち切れない
★母父サンデーか欧州系ノーザンダンサー系が好相性
騎手・調教師
★牡馬の岩田、池添騎手、牝馬の和田騎手
★池江、藤原調教師は重賞でも強い
★最近では中内田調教師、条件戦では大久保調教師が好調
京都競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m