京都芝2000mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

京都競馬場 芝2000m

コース概要

直線:328.4m

京都芝2000mは内回りコースを使用します。1800mと2200mは外回りを使用するため直線は404mありますが、内回りは直線も328mと短めで傾向は異なります。

小回りになるため先行馬が有利ですが、秋華賞など重賞クラスになると淀みのないペースで流れることが多く差し馬が台頭します。3コーナーの坂に短い直線とややトリッキーなので、騎手はベテランを狙いたいコースです。

京都芝2000mで行われるレース

  • 秋華賞
  • 京都2歳S
  • アンドロメダS
  • 若駒S

京都芝2000m 傾向データ

京都芝2000m 人気データ

1番人気馬は複勝率70%弱とまずまずの数値。上位人気馬は回収値もあまりブレがなく順当に決まりやすいコースです。

牡馬は1番人気馬の複勝率が73%台と高く京都2歳Sでも1番人気馬は堅実。8番人気以下になると勝率は大きく落ちます。牝馬は1番人気馬の複勝率は58%と低く、回収値込みで考えると1~5番人気はどこからでも狙えます。

京都芝2000m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

コーナーが多く直線が短いコース形態のため逃げ馬の回収値が高いのが特徴です。

クラスが上がるほど淀みのないペースになるため後ろから行く馬でも届きやすくなります。特に秋華賞は1分57~58秒台の決着になることが多く逃げ・先行馬は不振。速い上がりを使える差し馬の成績が良いのが特徴です。

京都芝2000m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

500kgを超えると成績が大きく上がります。牡馬は500~519kgの勝率が20%弱・単回値150と優秀で、牝馬は420~439kgと500~519kgが複勝率30%台と小柄な馬か大型馬と極端な方が成績が良いのが特徴。

京都芝2000m コースデータ(良馬場)

京都芝2000m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

成績が目立つのは4枠ですが枠順による成績の差は小さいコースです。

牡馬は4枠の成績が良く6~7枠も勝率は10%台、牝馬は3枠の複勝率が32.4%と断トツですが隣の4枠は複勝率14.5%と最も低い数値となっています。

馬番

回収値込みだと真ん中から内寄りの5~9番の成績が安定しており、内の2~3番は人気より着順を落とすことが多く回収値も低め。多頭数の15番以降は割引きです。

京都芝2000m コースデータ(重馬場)

京都芝2000m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪になると外枠の成績・回収値が落ち内枠有利になります。2~4枠は勝率10%台、回収値では2~5枠が安定しており6枠以降は人気馬なら頭でも狙えますが人気薄は相手までが無難です。

特に牡馬は内枠優勢な傾向が強く、牝馬は逆に外寄りでも問題ありません。また1枠の牝馬は(0-0-1-19)で人気より着順を大きく落としています。

馬番

2番、4番、8番と内寄りの偶数馬番に入った馬は回収値含め安定しており、偶数馬番全体だと単回値120/複回値80とベタ買いに近い買い方でも可。

牡馬は極端に成績が悪い馬番はありませんが、牝馬は内の1~2番に入ると(1-0-1-24)、また15番以降も(1-0-0-21)と内外極端な枠に入った牝馬は割引き。

京都芝2000m 血統データ

京都芝2000m 種牡馬データ

ディープインパクト産駒は秋華賞のヴィブロスや京都2歳Sのカデナなど重賞含めコース相性は抜群。ハービンジャー産駒は秋華賞のディアドラなどこちらも重賞含め好調ですが、条件戦で人気薄の好走も多く回収値が高いのが特徴です。

キズナは初年度産駒から若駒Sを勝ったケヴィンが出るなど世代戦では好調で、他にはドリームジャーニーやジャスタウェイも成績・回収値は高めです。

上位の種牡馬は産駒数が減っていますが上に挙げた以外ではルーラーシップ、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルあたりは順調に成績を伸ばしているのでディープインパクト、キングカメハメハ、ステイゴールド、ハーツクライは系統として今後も期待できそうです。

またハーツクライ産駒は京都2歳Sの成績が非常に良くタイムフライヤー、グレイル、マイラプソディと出走すれば高確率で馬券になっています。

種牡馬系統別

  • ディープインパクト系【55-54-44-259】連対率26.5%
  • ダンジグ系(欧)【30-18-28-147】連対率21.5%
  • ハーツクライ系【28-18-20-161】連対率20.3%

相性の悪い種牡馬

  • クロフネ【1-1-3-35】連対率5.0%
  • ディープブリランテ【1-1-2-35】連対率5.1%
  • ネオユニヴァース【1-2-4-39】連対率6.5%

他ではスクリーンヒーロー、エイシンフラッシュも連対率は10%以下と苦戦しています。

京都芝2000m 母父データ

母父ディープインパクトが高いレベルで成績を伸ばしており京都2歳Sで好走したヴァナヘイム、ケイティクレバーやヒンドゥタイムズ、アリストテレスなど上のクラスでも活躍。改修期間中に母父ディープも増えてきているので注目の血統です。

系統としては米国型のダンジグ系が安定しておりロジャーバローズ、サトノダイヤモンド、クイーンズリングなど特に父サンデー系との配合が○。デピュティミニスター系はクロノジェネシス、ロベルト系はマジックキャッスルなど重賞でも好調でこの3系統は回収値も優秀です。

他にはアンブライドルズソング、シルヴァーホーク、インティカブ、ピヴォタルあたりも複勝率が高め。

母父系統別

  • ダンジグ系(米)【11-12-4-46】連対率31.5%
  • ディープインパクト系【9-11-6-33】連対率33.9%
  • ロベルト系【25-24-15-147】連対率23.2%

相性の悪い母父

  • タイキシャトル【0-0-3-34】連対率0.0%
  • アフリート【0-1-1-21】連対率4.3%
  • サクラバクシンオー【0-1-0-21】連対4.5%

ジャングルポケット、シングスピール、コマンダーインチーフ、サドラーズウェルズも連対率は10%以下です。

京都芝2000m 騎手・調教師データ

京都芝2000m 騎手データ

ルメール騎手は1800m以下では2~3番手の成績でしたがこのコースではアーモンドアイ、ディアドラで秋華賞を制すなど勝率30%台と圧倒的な成績でクラス問わず好調です。川田騎手も安定していますが新馬戦のみ(1-3-3-8)と勝ち切れないので注意。

武豊騎手は2015年以降重賞では(3-1-2-4)。京都2歳Sで3勝を挙げ秋華賞でもリスグラシュー、カンタービレで馬券に絡んでいます。他にも岩田康騎手、北村友騎手など全体的に中堅~ベテランの成績が良いコースで、若手は苦戦しています。

相性の悪い騎手

  • 高倉稜【0-2-2-38】連対率4.8%
  • 川須栄彦【1-1-1-33】連対率5.6%
  • 坂井瑠星【3-0-4-31】連対率7.9%

京都芝2000m 調教師データ

池江調教師は勝率32%と抜けた成績でディープモンスター、サトノダイヤモンド、アブレイズなどデビュー戦やキャリアの浅いうちにこのコースを使うことが多いのが特徴です。

友道調教師や藤原調教師といった関西上位の調教師も複勝率では変わらず成績は安定しています。斉藤崇調教師はクロノジェネシスの秋華賞以外にもリュヌルージュ、アルサトワなど4~6番人気くらいの中穴での好走が多く回収値は優秀です。

相性の悪い調教師

  • 西園正都【0-1-3-31】連対率2.9%
  • 石橋守【0-1-0-24】連対率4.0%
  • 寺島良【0-1-2-22】連対率4.0%

リーディング上位では清水調教師が(3-2-3-37)連対率11.1%とやや相性が悪く、人気より着順を落としがちです。

京都芝2000m 傾向まとめ

コース傾向

牡馬は1番人気の成績が良く、牝馬は1~5番人気が混戦
逃げ優勢。秋華賞では差しが好成績
牡馬の500kg以上、牝馬は420~439kgか500~519kgが好成績
枠順の有利不利は少ない
道悪では外枠不利、2~5枠が安定

血統

ディープインパクト産駒の成績が抜群
近年はキズナ、ドリームジャーニー、ジャスタウェイ産駒も好調
京都2歳Sのハーツクライ産駒は買い
母父ディープインパクト、ダンジグ系(米)は安定
母父ロベルト系、デピュティミニスター系は重賞でも好調

騎手・調教師

ルメール騎手は堅実、川田騎手は新馬戦△
武豊、岩田康、北村友騎手など中堅~ベテラン優勢
池江調教師は2~3歳戦での成績が抜群
友道、藤原調教師も安定、斉藤崇調教師は中穴狙い

 

京都競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m

全競馬場コースデータ

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