過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
京都競馬場 芝2200m
コース概要
直線:403.7m
京都芝2200mは外回りコースを使用、正面スタンド前からのスタートでコースを1周します。
1コーナーまでに大体隊列が決まり、道中はスローペースで流れることが多め。残り800mを切った坂の下りからペースアップすることが多く、エリザベス女王杯もラスト4F戦になりやすいのが特徴です。
直線入り口では横に広がりやすいため、道中折り合いをつけられロスなく脚を溜められる内枠が有利です。
京都芝2200mで行われるレース
- エリザベス女王杯
- 京都記念
- 京都新聞杯
京都芝2200m 傾向データ
京都芝2200m 人気データ
2000m以下に比べてレース数が少ないこともありますが1番人気の勝率は27.8%、連対率45.7%と低め。回収値的には5~6番人気が狙い目で波乱が起きやすいコースです。
エリザベス女王杯では日本馬の1番人気での勝利は2007年のダイワスカーレットまで遡り、京都記念でもハープスターやジェンティルドンナが掲示板を外すなど1~2番人気が不振。他のコースと求められる適性が異なるコースと言えそうです。
京都芝2200m 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
条件戦では先行馬有利ですが、重賞では差し馬優勢。特にエリザベス女王杯では差し馬の優勝が多いのが特徴ですが、3年連続2着に粘ったクロコスミアやクィーンスプマンテ、テイエムプリキュアの年のように波乱を演出するのは逃げ・先行馬です。
京都芝2200m 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
馬体重440kg未満の軽量馬はかなり苦戦していますが、440kg以上なら大きく差はありません。
エリザベス女王杯では440~479kgに好走馬が集中しており、490kg台だった三冠馬アパパネもエリザベス女王杯では2年連続3着でした。
京都芝2200m コースデータ(良馬場)
京都芝2200m 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
道中ロスなく回れる内枠が有利なコースで特に1~3枠が好成績。4枠以降はあまり差はありませんが、重賞になると5枠、7枠はやや不振。
馬番
馬番では1~5番の成績が非常に良く、8番以降になると勝率が大きく下がります。内有利なコースなので内枠から人気する傾向はありますが、それでも外枠の馬は人気より着順を落としがちです。
重賞では6番、10~11番が複勝率30%台とやや目立った成績。
京都芝2200m コースデータ(重馬場)
京都芝2200m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
稍重以上になると内枠の勝率が大きく下がり、真ん中の4~5枠の勝率が上がるのが特徴。複勝率でも大外8枠の成績・回収値が上がります。
重馬場のエリザベス女王杯は過去10年で2回ありますが、2012年は8枠のレインボーダリアが優勝、2013年も8枠のラキシスが2着に入っています。
馬番
レース数が少ないため率が極端には見えますが、稍重以上では14番枠以降に入った馬が人気より上の着順に入るケースが多いのが特徴。
5番は全体的な成績は良く見えますが、人気馬が入りやすかったことも影響しています。
京都芝2200m 血統データ
京都芝2200m 種牡馬データ
ディープインパクトやハービンジャー産駒が好成績を挙げているのは2000mと同じ傾向ですが、ディープインパクトは重賞だと(6-10-13-47)とやや勝率は低め。
このコースで注目したいのはジャングルポケット産駒。エリザベス女王杯を11番人気で逃げ切ったクィーンスプマンテやスノーフェアリーに食い下がったアヴェンチュラなどこのコースとの相性は抜群です。
また産駒数は減っていますが非根幹距離のこのコースではマンハッタンカフェ産駒が強く、最近ではルーラーシップも成績を伸ばしています。
種牡馬系統別
- グレイソヴリン系【11-8-3-68】連対率21.1%
- キングマンボ系【20-15-18-131】連対率19.0%
- ダンジグ系【12-12-8-98】連対率18.5%
相性の悪い種牡馬
- クロフネ【1-0-5-27】連対率3.0%
- ブラックタイド【0-1-3-24】連対率3.6%
- シンボリクリスエス【1-3-3-51】連対率6.9%
京都芝2200m 母父データ
非根幹距離のため主流ではない血統が走ることもあり、ボールドルーラー系やニジンスキー系あたりの連対率が高めです。
重賞ではモズカッチャンやステイフーリッシュの母父キングマンボ系、ラキシスやアドマイヤアルバなどの母父ストームキャット系の成績が良く、大系統では勝率のミスプロ系、複勝率のノーザンダンサー系という感じです。
母父系統別
- ボールドルーラー系【3-6-1-24】連対率26.5%
- ヘロド系【4-8-7-37】連対率21.4%
- ニジンスキー系【5-3-3-28】連対率20.5%
相性の悪い母父
- エルコンドルパサー【1-0-3-24】連対率3.6%
- カーリアン【1-0-0-20】連対率4.8%
- ブライアンズタイム【2-1-5-38】連対率6.5%
母父エルコンドルパサーの1勝はマリアライトのエリザベス女王杯、カーリアンの1勝はブエナビスタ。どちらも全体的には苦手しているコースです。
京都芝2200m 騎手・調教師データ
京都芝2200m 騎手データ
2000mと同じく関西のベテラン騎手が強いコースですが、その中でもデムーロ騎手は6番人気のサトノクラウンで京都記念を、5番人気のモズカッチャンでエリザベス女王杯を勝つなど回収値も高く中穴くらいなら平気で持ってきます。
また関東所属の騎手も戸崎騎手が複勝率58%、横山典騎手が複勝率44%で2人とも回収値は100超え。他にも蛯名騎手や内田騎手もエリザベス女王杯で連対しているなど軽視できません。
相性の悪い騎手
- 太宰啓介【0-0-1-34】連対率0.0%
- 国分恭介【1-0-1-47】連対率2.0%
- 幸英明【2-7-6-81】連対率9.4%
幸騎手は複勝率はまずまずですが勝率がかなり低め。
京都芝2200m 調教師データ
このコースも池江調教師が強く、重賞では(4-2-5-5)で複勝率68.8%。京都新聞杯のトーセンホマレボシや京都記念のラブリーデイなど5番人気以内に推された時は狙い目。
関東ではサトノクラウンやダークシャドウの堀調教師が(2-2-0-2)と優秀。重賞以外での遠征は滅多にありませんがこのコースとの相性は抜群です。
音無調教師は重賞で(1-0-0-16)で優勝したのは京都記念のダンビュライト。出走数や人気の割には不振なコースです。
相性の悪い調教師
- 本田優【1-0-1-25】連対率3.7%
- 谷潔【1-0-0-22】連対率4.3%
- 村山明【1-1-4-20】連対率7.7%
京都芝2200m 傾向まとめ
コース傾向
★条件戦は先行馬有利、重賞では差し馬の勝率が高い
★残り800mからペースアップすることが多い
★良馬場なら1~3枠(馬番1~5番)の成績が良い
★道悪になると4~5枠の勝率が大きく上がる
血統
★ジャングルポケット産駒は穴でも狙える
★母父ボールドルーラー系、ニジンスキー系が好成績
★重賞では母父キングマンボ系、ストームキャット系
騎手・調教師
★戸崎・横山典騎手など関東所属騎手に注意
★重賞の池江厩舎は複勝率70%弱
★音無調教師は重賞では割引き
京都競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m