過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・枠順・馬体重などのデータを分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
京都競馬場 芝3000m
コース概要
直線:403.7m
京都芝3000mは菊花賞と万葉Sで使用されるコースで、バックストレートの上り坂の途中からスタートし淀の坂を2回下るコースです。
最初のコーナーまでの距離が短いため内枠で脚を溜めた馬が有利ですが、近年はスタミナに加え直線の瞬発力も求められます。ディープインパクトやステイゴールドなどのサンデーサイレンス系が得意とするコースです。
京都芝3000mで行われるレース
- 菊花賞
- 万葉S
京都芝3000m 傾向データ
京都芝3000m 人気データ
1番人気の勝率が高いコースで、菊花賞では過去10年で5回1番人気が優勝しています。
5~7番人気の中穴も良く来ており菊花賞でも5番人気で勝ったキタサンブラック7番人気で勝ったフィエールマンなどが挙げられます。
また2度の坂越えなどトリッキーなコースのため人気薄で馬券に絡んでいるのはほぼ関西騎手。近年では菊花賞のゴールドアクター(吉田隼騎手)くらいです。
京都芝3000m 脚質データ
先行馬の信頼度が高く差し馬はやや成績が落ちます。ただ長距離戦ということで徐々にバテた馬が下がっていくこともあり、脚質と言うより道中内をロスなく回れることが重要。直線は403mありますが4コーナー5番手以内の回収値が高いコースです。
2017年の菊花賞は不良馬場で全馬内を空けていましたが、2014年のトーホウジャッカルや2019年のワールドプレミアのような競馬が理想的です。
京都芝3000m 馬体重データ
馬体重480kg以上の馬格のある馬が強く、菊花賞では480~499kgに好走馬が集中しています。
520kg越えの馬体重で勝ったのはキタサンブラックですがそれ以外はアルアイン、ベルシャザール、サトノアラジンといった適性外の馬も多く、基本的には長距離を走れるバランスの取れた馬体が好ましいです。
京都芝3000m コースデータ
京都芝3000m 枠順・馬番データ
枠順
万葉Sは毎年10頭立て前後と出走頭数が少ないため枠順の影響はあまりありませんが、菊花賞では1~2枠か6~7枠からの好走馬が多いのが特徴。また過去10年の菊花賞では関東騎手が馬券に絡んだのは全て1~2枠となっています。
馬番
菊花賞では1~4番、10~14番あたりに好走馬が固まっています。
京都芝3000m 血統データ
京都芝3000m 種牡馬データ
ディープインパクト産駒は初めは長距離を苦手としていましたが、サトノダイヤモンド、フィエールマン、ワールドプレミアと近年の菊花賞では抜群の成績。
他にもステイゴールドやゼンノロブロイなどサンデー系が強いコースですが、長距離適性の高いハーツクライ産駒が(0-1-1-16)と勝っていません。
またキングカメハメハも(0-4-3-18)と2~3着は多いものの近年は1着無し。
相性の悪い種牡馬
- ジャングルポケット【0-0-0-6】連対率0.0%
- ゴールドアリュール【0-0-0-7】連対率0.0%
- ハービンジャー【0-0-0-9】連対率0.0%
ハービンジャー産駒は菊花賞で人気になったブラストワンピース、ニシノデイジー、万葉Sで人気になったマイネルサージュなどはいますが全て4着以下。
京都芝3000m 母父データ
全体的にはノーザンダンサー系の母父を持つ馬の複勝率が高めです。
またノーザンダンサーのクロスを持つ馬の成績が非常に良く、2019年の菊花賞も1~2着がノーザンダンサーのクロス持ち、3着に敗れたヴェロックスはこのクロスを持っていませんでした。
京都芝3000m 騎手・調教師データ
京都芝3000m 騎手データ
武豊騎手は菊花賞を通算5勝。近年もエアスピネル、ユーキャンスマイル、ワールドプレミアで人気以上の結果を残しており非常に信頼できます。
それ以外では和田騎手、ルメール騎手、福永騎手あたりが良く馬券に絡んでいます。酒井騎手もトーホウジャッカルの菊花賞だけでなく、万葉Sでも7番人気のラブラドライドで2着に入るなど長距離レースを得意としています。
あまり得意でないのは川田騎手で人気馬が多い反面成績はイマイチ。
相性の悪い騎手
- 藤岡康太【0-0-0-5】連対率0.0%
- 松若風馬【0-0-0-6】連対率0.0%
- 松山弘平【0-0-0-7】連対率0.0%
京都芝3000m 調教師データ
友道調教師はワールドプレミアで菊花賞初制覇。大穴だったユーキャンスマイル、ポポカテペトルも管理しておりこのコースは得意としています。
池江調教師もオルフェーヴルやサトノダイヤモンドで菊花賞を勝ち、2019年は8番人気サトノルークスで2着と結果を残しています。
相性の悪い調教師
- 堀宣行【0-0-0-5】連対率0.0%
- 鮫島一歩【0-0-0-7】連対率0.0%
- 国枝栄【0-0-0-6】連対率0.0%
京都芝3000m 傾向まとめ
コース傾向
★菊花賞は480~499kgの好走馬が多い
★1~2枠、6~7枠の成績が良い
血統
★ハーツクライはやや苦手、ハービンジャーは苦手
★母父ノーザンダンサー系が強い
★ノーザンダンサーのクロス持ちが好走しやすい
騎手・調教師
★川田騎手や池添騎手はやや苦手
★友道、池江調教師は人気薄でも注意
京都競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1400m内 芝1400m外 芝1600m内 芝1600m外 芝1800m 芝2000m 芝2200m 芝2400m 芝3000m 芝3200m ダ1200m ダ1400m ダ1800m ダ1900m