中山ダート1200mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

中山競馬場 ダート1200m

コース概要

直線:308m

中山ダート1200mは向こう正面奥の芝コースからスタート。コーナーまでは500mで緩やかな下り坂が続いています。スタート後長く芝コースを走れる外枠が有利ですが、ハイペースになることも多く展開次第で前が総崩れになることもあります。

前半のハイペース、コーナーの攻防、直線の急坂とダート短距離の醍醐味を詰めたようなコースです。

中山ダート1200mで行われるレース

  • カペラS
  • 京葉S
  • 千葉S

中山ダート1200m 傾向データ

中山ダート1200m 人気データ

1勝クラス以下では人気馬優勢で5番人気以内が狙い目ですが、2勝クラス以上になると人気馬の信頼度は下がります。2勝クラス以上では1番人気の成績は勝率28%、複勝率50%という数字。一方で10番人気以下の回収値が高いのが特徴で、特に稍重以上になった時は大穴を積極的に狙いたいコースです。

中山ダート1200m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

下級条件では先行有利ですがクラスが上がるに連れて前半がハイペースになりやすく、差しも届きやすくなります。ただ回収値が高いのは前に行った馬なので、人気関係なく注意したいのは差し馬よりも逃げ・先行馬です。

中山ダート1200m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

540kgを超える大型馬はあまり見かけませんが、成績・回収値共に優秀で基本的には性別関係なく馬格がある方がプラス

そもそもダート戦なので大型馬が多い傾向はありますが、迷ったら馬格のある馬を選ぶのがベター。過去5年のカペラSも480kg未満が(0-0-0-19)、480kg以上が(5-5-5-46)という結果です。

中山ダート1200m コースデータ(良馬場)

中山ダート1200m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

芝スタートになるため外枠が有利なコースで、外の6~8枠の複勝率が20%台とやや高め。ただ8枠はやや過剰人気しやすい面もあります。また外有利でも内が不利ということはなく、どの枠も人気と着順の差はほぼありません。

性別で見ると牡馬は6~8枠の成績が良く、牝馬は枠順による成績の差はありません。

馬番

10番より外に入った馬は全体的に成績が良く、若干偶数馬番の成績が良いのが特徴です。外の14~16番あたりは過剰人気しやすい傾向があり、人気に対して好走しやすいのは10~12番。

内寄りでは1番、4番、6番も外枠に匹敵する成績を残しています。

中山ダート1200m コースデータ(重馬場)

中山ダート1200m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

稍重以上になるとクラスによって傾向が異なり、1勝クラス以下では外枠優勢で内の1~2枠は連対率は10%を切り外枠優勢。

一方2勝クラス以上になると成績が良いのは1~2枠と5枠。意外と内枠からの好走が多いのが特徴ですが、外枠から人気になりやすい傾向は変わらないため7~8枠は人気より成績を落としやすい傾向があります。

馬番

1勝クラス以下では外寄り優勢、2勝クラス以上になると1~4番、8~10番あたりの成績が安定しています。

中山ダート1200m 血統データ

中山ダート1200m 種牡馬データ

サウスヴィグラス産駒は産駒数が減ってきており、近年好調なのはヘニーヒューズ産駒。オープンクラスの産駒は少ないものの条件戦では高い回収値をキープしており、ストームキャット系はヨハネスブルグ、アジアエクスプレス、スズカコーズウェイなど全体的に好相性。

他にはデピュティミニスター系やヌレイエフ系など米国型ノーザンダンサー系は安定しています。一発狙いならブラックタイドで単回値は300弱、特に良馬場時に大穴をあけることが多いのが特徴です。

ロードカナロアやキンシャサノキセキも好調で、近年勢いがあるのがアポロキングダム。率としてはヘニーヒューズと同程度でアポロビビがオープン特別の千葉Sを勝っています。

種牡馬系統別

  • ストームキャット系【82-66-57-514】連対率20.6%
  • ヌレイエフ系【12-17-9-121】連対率18.2%
  • デピュティミニスター系【27-31-26-300】連対率15.1%

相性の悪い種牡馬

  • ナカヤマフェスタ【0-0-0-47】連対率0.0%
  • シンボリクリスエス【1-1-4-56】連対率3.2%
  • タニノギムレット【1-1-1-46】連対率4.1%

他ではエイシンフラッシュ、アンライバルドあたりも連対率は5%以下。またタイムパラドックス、ディープブリランテ、メイショウボーラー、ロードアルティマは連対率は低いものの3着が多いのが特徴です。

中山ダート1200m 母父データ

父系同様にストームキャット系の成績が安定しており、他にもサドラーズウェルズ系やデピュティミニスター系などノーザンダンサー系の複勝率がやや高めです。

表以外ではシングスピール、ストラヴィンスキー、エリシオあたりも複勝率は30%以上。またエルコンドルパサーは良馬場では(0-4-5-39)複勝率18.8%ですが、稍重以上だと(5-2-4-10)複勝率52.4%と馬場状態で成績が大きく変わります。

ロベルト系は未勝利・1勝クラスでの成績は低めですが新馬戦または2勝クラス~オープン特別では人気薄で好走することも多く、回収値的には悪くありません。

母父系統別

  • ストームキャット系【33-30-19-249】連対率19.0%
  • サドラーズウェルズ系【19-29-24-209】連対率17.1%
  • ボールドルーラー系【19-19-22-165】連対率16.9%

相性の悪い母父

  • エンドスウィープ【0-0-3-42】連対率0.0%
  • グラスワンダー【1-3-9-71】連対率4.8%
  • ハーツクライ【1-3-2-49】連対率7.3%

サンデー系ではディープインパクト、マンハッタンカフェも連対率は10%以下と苦戦しています。

中山ダート1200m 騎手・調教師データ

中山ダート1200m 騎手データ

戸崎騎手、田辺騎手、三浦騎手の三つ巴状態です。馬場状態で見ると良馬場では田辺騎手の成績が抜けており、稍重以上では戸崎騎手、三浦騎手の成績が拮抗。

若手では武藤騎手の成績が良く回収値も優秀、菊沢騎手は人気薄での騎乗が多いため成績は低めですが、1勝クラス以下では時々穴馬を持ってくることもあり回収値は悪くありません。

特別レースになると大きく成績を伸ばすのが横山典騎手。他には武豊騎手や坂井騎手、大野騎手あたりも好調です。

相性の悪い騎手

  • 嶋田純次【1-1-3-81】連対率2.3%
  • 嘉藤貴行【1-6-4-163】連対率4.0%
  • 武士沢友治【6-8-11-266】連対率4.8%

他では横山和騎手、丹内騎手、原騎手あたりは成績・回収値は共に低めです。

中山ダート1200m 調教師データ

近年成績を伸ばしているのが中館調教師で、千葉Sを勝ったアポロビビをはじめクラス問わず成績は安定しています。加藤征調教師や菊沢調教師、高柳調教師も同様の傾向で、特に勝率が高いのが特徴。

勝利数トップの伊藤調教師は1勝クラス以下の条件での成績が良く、2勝クラス以上では苦戦しています。

特別レースになると関西の調教師の成績が良く、浅見調教師や森調教師、松永幹調教師あたりが好調。関東では手塚調教師や小野調教師も健闘しています。

相性の悪い調教師

  • 加藤和宏【2-3-6-163】連対率2.9%
  • 石毛善彦【2-1-1-86】連対率3.3%
  • 黒岩陽一【2-1-5-49】連対率5.3%

中山ダート1200m 傾向まとめ

コース傾向

1勝クラス以下は人気馬優勢、2勝クラス以上は波乱傾向
大穴狙いなら稍重以上
性別問わず馬格がある馬が優勢
良馬場時は6~8枠の牡馬が好成績
稍重以上だと1勝クラス以下では外優勢、2勝クラス以上は1~2枠、5枠が好成績

血統

ヘニーヒューズ産駒など父ストームキャット系が好成績
ロードカナロア、キンシャサノキセキ、アポロキングダム産駒も近年好調
穴狙いなら良馬場のブラックタイド産駒
ストームキャット系は母父でも安定
母父エルコンドルパサーは良馬場△、稍重以上◎
ロベルト系は新馬戦または2勝クラス以上での穴狙い

騎手・調教師

良馬場は田辺騎手、稍重以上では戸崎、三浦騎手
若手では武藤、菊沢騎手、特別レースでは横山典騎手
中館、加藤征、菊沢、高柳調教師はクラス問わず安定
特別レースでは浅見、森、松永調教師などなど関西馬が強い

 

中山競馬場 コースデータ

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