中山芝2500mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

中山競馬場 芝2500m

コース概要

直線:310m

中山芝2500mは有馬記念が行われる舞台で外回りの3コーナーからスタート。そのまま4コーナーを回り内回りコースを1周します。コーナーの数も6つと多いため内枠が有利なコースで器用さも求められます。

最後の直線は310mと短く、残り180mから70mにかけては中山名物の急坂が待ち構えています。急坂を上るパワーや小回り適性・持続力が必要なコースですが、路盤改修の影響や野芝メインで行われることもあり9月開催は高速馬場になりやすいのが特徴。

中山芝2500mで行われるレース

  • 有馬記念
  • 日経賞
  • サンシャインS

中山芝2500m 傾向データ

中山芝2500m 人気データ

重賞以外では1番人気と2番人気の成績はほぼ変わらないため、回収値的には2番人気馬の方が優秀です。3~4番人気馬もそれほど成績は落ちないため軸は4番人気以内から。

一方有馬記念では1番人気馬が過去10年で6勝を挙げており、日経賞を含む重賞でも1~4番人気馬が18勝、5番人気以下が2勝と1着に来るのは大半が人気馬。古くは有馬記念のダイユウサクなど大荒れになることもありましたが、近年は人気薄は2~3着止まりです。

中山芝2500m 脚質データ

6つのコーナーを回りカーブが多いコース形態から先行有利となっています。差し馬も届きますが4コーナー10番手以内は必須。2014年のジャスタウェイは4コーナー12番手から33.4秒の末脚を使うも4着が精一杯でした。

有馬記念では3~4コーナーで馬群が一団になることが多いのですが、短い310mという直線のため前の馬が壁になったり一度ブレーキをかけるとロスを取り戻せない事も多いです。

中山芝2500m 馬体重データ

コース成績の良いステイゴールド産駒は小柄な馬でも問題ありませんでしたが、近年は産駒数も少なくなり上のクラスになるとある程度の馬格は必要です。一方牝馬は小柄でも問題なく、日経賞のウインマリリンや有馬記念のサラキアなどは450kgの馬体でも重賞で好走しています。

中山芝2500m コースデータ(良馬場)

中山芝2500m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

改修前は内枠有利なコースでしたが近年はそこまで極端ではありません。ただ小頭数になることも多い条件で、12頭立て以上になると7~8枠は割引き。全体的に人気以上に好走しやすいのは2~4枠です。

馬番

小頭数ならそれほど偏りはありませんが多頭数の馬番14番以降は割引き。また8番の成績も極端に悪いのが特徴です。また頭数が揃いやすい重賞でも以前ほど内枠有利ではなく近年はどこからでも好走可能ですが、やはり8枠だけは割引きです。

中山芝2500m コースデータ(重馬場)

中山芝2500m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪になると外の7~8枠の連対率が落ちます。2018年の有馬記念でシュヴァルグランが15番枠から3着に入ったように3着なら抑えられますが、軸にはできません。

また稍重以上の7~8枠からは5頭が連対していますが、この中で最も外の馬番は12番。また6枠が7勝を挙げていますが馬番で見ると6~9番。詳しくは下の馬番データで紹介しますが、多頭数の外枠は大きく割引きです。

馬番

道悪だと11番以降の1着は無く、2018年有馬記念のレイデオロも2着でした。また8番の成績・回収値が目立ちますが、同じく有馬記念のブラストワンピースと2012年日経賞のネコパンチが8番でした。良馬場では8番の成績は非常に悪かったのですが、道悪なら買い。

中山芝2500m 血統データ

中山芝2500m 種牡馬データ

このコースで圧倒的な成績を誇るステイゴールド産駒は産駒数が減っており、後継のゴールドシップやドリームジャーニーは複勝率は高いもののやや勝ち切れません。

近年はディープインパクトやハーツクライ産駒が上位。重賞ではスクリーンヒーローがゴールドアクター、ウインマリリンを輩出しており好調。クラスが上がっても強いのはサンデー系、ロベルト系でミスプロ系やリファール系は1~2勝クラスでの成績が良いのが特徴です。

種牡馬系統別

  • ステイゴールド系【23-24-18-122】連対率25.1%
  • リファール系【3-5-2-25】連対率22.9%
  • ハーツクライ系【11-10-10-67】連対率21.4%

相性の悪い種牡馬

  • ジャングルポケット【2-2-4-39】連対率8.5%
  • タニノギムレット【1-1-1-20】連対率8.7%
  • ゼンノロブロイ【3-0-0-30】連対率9.1%

他ではオルフェーヴル産駒は(0-0-2-9)。出走数が少なく有馬記念でラッキーライラックが4番人気4着と好走しているので苦手では無さそうですが、やや人気が先行しがちな面があります。

中山芝2500m 母父データ

フェアリーキング系やサドラーズウェルズ系など欧州型ノーザンダンサー系の成績が安定しており信頼度は高め。2020年の有馬記念でも母父ニジンスキー系のサラキア、フィエールマンが2~3着に入りました。

他ではリスグラシューやゴールドアクターの母父ネイティヴダンサー系、ジェンティルドンナやサトノダイヤモンドの母父ダンジグ系も重賞で好調、母父サンデー系やロベルト系は父がキングカメハメハ系なら抑えられます。

キングカメハメハ、エルコンドルパサー、クロフネはそれぞれGⅠ馬を輩出+複勝率・回収値も好調です。

母父系統別

  • フェアリーキング系【4-3-3-8】連対率38.9%
  • リファール系【6-5-2-32】連対率24.4%
  • キングマンボ系【7-3-6-27】連対率23.3%

相性の悪い母父

  • フレンチデピュティ【0-0-0-15】連対率0.0%
  • ダンスインザダーク【0-0-1-30】連対率0.0%
  • アフリート【0-1-0-20】連対率4.8%

他では母父ストームキャット、ブライアンズタイムも連対率は10%以下です。

中山芝2500m 騎手・調教師データ

中山芝2500m 騎手データ

戸崎騎手は3勝クラス以下で(8-8-0-19)ですが、重賞ではジェンティルドンナの有馬記念のみの(1-0-0-11)。吉田隼騎手は成績・回収値共に高くゴールドアクターの有馬記念の印象そのままに穴馬を持ってくることも多く馬券的にお勧め。

重賞では関西騎手が強く通算で有馬記念を4勝している池添騎手の他に武豊騎手、岩田康騎手、ルメール騎手あたりが上位。関東では田辺騎手は重賞で(1-1-3-11)ですが、馬券に絡んだ時の人気は4、6、6、9、10番人気といずれも人気以上の好走。

相性の悪い騎手

  • 石川裕紀人【0-0-0-19】連対率0.0%
  • 勝浦正樹【0-1-2-16】連対率5.3%
  • 石橋脩【1-2-5-30】連対率7.9%

人気より着順を落とすことが多いのがデムーロ騎手(2-2-0-20)、福永騎手(1-2-3-18)。特にこの2人は条件戦で騎乗した時に過剰人気しがちなので注意。また減量騎手は(0-0-2-27)と成績が悪く、基本的にはベテラン狙い。

中山芝2500m 調教師データ

出走数は少ないながら久保田調教師の複勝率の高さが目立ちます。有馬記念4着・日経賞3着のマリアライトをはじめベデザンジュ、ステイブラビッシモとリピーターが多く、特に1~2勝クラスで(4-1-4-2)という成績。

重賞では関西の調教師の成績が良く、オルフェーヴルやサトノダイヤモンドを管理した池江調教師が勝利数トップ。ただし出走数も多く率としては低めです。

近年はリスグラシューやチェスナットコートの矢作調教師、フィエールマンやウインマリリンの手塚調教師あたりが結果を残しています。友道調教師は重賞で(0-1-5-11)、オープン特別以下で(2-0-0-11)。長距離を得意とするイメージが強いものの、このコースでは人気の割になかなか勝ち切れません。

相性の悪い調教師

  • 古賀慎明【0-0-0-12】連対率0.0%
  • 大和田成【1-0-0-15】連対率6.3%
  • 菊川正達【0-2-1-23】連対率7.7%

中山芝2500m 傾向まとめ

コース傾向

重賞以外では1番人気より2番人気
先行有利、4角10番手以下は苦戦
ステイゴールド産駒以外はある程度馬格が欲しい
良馬場では12頭立て以上の7~8枠は割引き
馬番8番は良馬場なら割引き、道悪なら買い
道悪時の馬番11番以降は割引き

血統

ステイゴールド、ディープインパクト、ハーツクライ産駒○
クラスが上がるとサンデー・ロベルト系が強い
ミスプロ、リファール系は1~2勝クラスで買い
母父フェアリーキング系など欧州ノーザンダンサー系が好成績
近年は母父ダンジグ系、ネイティヴダンサー系も重賞で活躍

騎手・調教師

戸崎騎手は条件戦での成績が優秀
重賞では関西騎手優勢(池添、ルメール、武豊、岩田康)
関東では吉田隼、田辺騎手は中穴でも狙える
1~2勝クラスの久保田調教師は買い
重賞では池江、矢作、手塚、友道調教師

 

中山競馬場 コースデータ

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全競馬場コースデータ

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