新潟芝1000mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

新潟競馬場 芝1000m

コース概要


アイビスサマーダッシュが行われる新潟芝1000mはJRA唯一の直線コースです。

スタート後200mは上り坂で下りに入る2ハロン目が最も速くなり、他のレースで通らない外ラチ沿い(外枠)が有利。馬も騎手も得意不得意が分かれるコースです。

新潟芝1000mで行われるレース

  • アイビスサマーダッシュ
  • ルミエールオータムダッシュ
  • 韋駄天S

新潟芝1000m 傾向データ

新潟芝1000m 人気データ

JRA唯一の直千コースのため比較は難しいですが、1番人気の成績はスプリント戦としては平均的です。5~6番人気よりも7~8番人気の方が勝利数が多いなど下位人気馬の激走もあり、他コースでイマイチでも直線1000mでこそ買える馬を見極めるのが重要です。

またこのコースの特徴として、牝馬の信頼度が高いことが挙げられます。特に1番人気の勝率は牡馬23.3%に対して牝馬は31.3%と高く、アイビスサマーダッシュでも毎年のように牝馬が好走しています。逆に牡馬は疑いから入った方が良いコースです。

新潟芝1000m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

ペースは無いに等しい直線勝負なので、スタートの上手い馬やテンの速い馬がそのまま押し切ることが多いです。特別レースになると差し馬も届くようになりますが基本的には前有利。

新潟芝1000m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

スプリント戦ですが馬体が大きすぎる馬はやや苦戦しており、バランスの取れた480~499kgの馬が好成績を挙げています。

ただここも性別で傾向が異なり、牡馬は500kgを超えると明らかに成績が悪くなりますが、牝馬は500kgを超えても成績はあまり変わりません。牝馬は無条件に買いやすく、牡馬は慎重に吟味する必要があるコースと言えます。

新潟芝1000m コースデータ(良馬場)

新潟芝1000m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

他のレースでは走らない外側の芝状態が良好なので、ほとんどの馬がスタート後に外ラチに向かいます。そのため外ラチ沿いの位置を取りやすい6~8枠の成績が良く、全ての成績で8枠がトップ。

ただし新潟直線1000mでは外枠というだけで人気になりやすい傾向があり平均人気よりも着順を落としているため、内寄りの枠に入った馬を軽視しすぎるのは危険です。

馬番

馬番でも10番より外に入ったの成績が良く7番より内に入った馬は割引きです。特別レースになると15~18番に入った馬の成績がさらに上がりますが、8番が勝率では外枠に匹敵する成績を残しています。

新潟芝1000m コースデータ(重馬場)

新潟芝1000m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪になると外有利な傾向がさらに強くなります。ただし内枠から大穴が出ることもあり、ルミエールADのイオラニや飛翼特別のジョーカナチャンなどキングマンボ系やミスプロ系は穴で注意。

馬番

馬番でも10番より外に入った馬が圧倒的な成績ですが、外枠は大外18番を除き奇数枠の勝率が高いのが特徴です。

新潟芝1000m 血統データ

新潟芝1000m 種牡馬データ

アドマイヤムーンやロードカナロア、キングヘイローなどスプリントGⅠ勝ちのある種牡馬の産駒が活躍しています。近年はアルデバランⅡ、アイルハヴアナザー、ルーラーシップも成績を伸ばしています。

牡馬はショウナンカンプやクロフネ、ヨハネスブルグあたりの成績が良く、牝馬はアドマイヤムーンやマンハッタンカフェ、ロードカナロアが好調。

サンデー系はこのコースではイマイチで、キンシャサノキセキやマンハッタンカフェ、ハーツクライはまずまずの成績。ダイワメジャー産駒は2~3着が多く頭では狙いづらいです。

種牡馬系統別

  • デピュティミニスター系【11-10-13-85】連対率17.6%
  • プリンスリーギフト系【18-21-15-198】連対率15.5%
  • キングマンボ系【14-21-15-191】連対率14.5%

相性の悪い種牡馬

  • サウスヴィグラス【0-1-2-43】連対率2.2%
  • ケイムホーム【0-1-3-39】連対率2.3%
  • ネオユニヴァース【1-0-1-41】連対率2.3%

他ではブラックタイドやプリサイスエンド、メイショウボーラー、ステイゴールドあたりも連対率は6%弱とかなり低め。

新潟芝1000m 母父データ

系統別ではストームキャット系やダンジグ系の成績が良いのが特徴で、サンデーサイレンスやフジキセキなどもまずまず安定しています。

ミスプロ系は不振ですが、ミスプロ系の中で勝利数上位のスピードワールド、ジェイドロバリー、アフリートの3頭はいずれもナスルーラのクロスを持つ種牡馬です。

ボストンハーバーやサクラユタカオー、サクラバクシンオーもナスルーラのクロスを持っており、母父がナスルーラのクロスを持つ馬に注意。

母父系統別

  • ストームキャット系【11-15-14-86】連対率20.6%
  • ダンジグ系【26-15-29-168】連対率17.2%
  • ボールドルーラー系【11-7-9-79】連対率17.0%

相性の悪い母父

  • ヘクタープロテクター【0-0-1-30】連対率0.0%
  • トニービン【2-0-6-60】連対率2.9%
  • ウッドマン【0-1-4-26】連対率3.2%

ナスルーラのクロス持ちでもウッドマン、ヘクタープロテクターはコース相性が悪く、他にはブライアンズタイムやアグネスタキオンも成績はかなり低め。

新潟芝1000m 騎手・調教師データ

新潟芝1000m 騎手データ

ラインミーティアやケイティラブの西田騎手が得意としているコース。西田騎手の凄い所は2~4枠の成績も良い点。1枠の成績はさすがに落ちますが、6~8番人気くらいの中穴を持ってくることもあるのでやや内枠でも注意が必要です。

それ以外では戸崎騎手、デムーロ騎手、鮫島克騎手あたりが好調。

またこのコースは斤量の恩恵が大きく、特に減量騎手の中では▲(3kg減)の成績が目立ちます。藤田騎手は女性騎手の負担重量制度が変わった2019年、このコースで3連勝しています。

相性の悪い騎手

  • 柴田大知【1-3-5-68】連対率5.2%
  • 武士沢友治【1-3-0-72】連対率5.3%
  • 吉田隼人【7-1-11-83】連対率7.8%

中堅では吉田隼騎手が苦手としており、特に人気の牝馬で飛ぶことが多いのが特徴。

新潟芝1000m 調教師データ

菊川調教師はフジマサアクトレスやブライトチェリーなどコース巧者が多く、特に牝馬を使うことが多いのが特徴です。他には矢野亮教師、武藤調教師、角田調教師あたりが牝馬で結果を残しています。

牡馬ではライオンボスを管理する和田調教師の成績が良く、父の和田正道調教師もこのコースを得意としていました。他には南田調教師や音無調教師あたりが好調。

相性の悪い調教師

  • 古賀史生【1-0-1-36】連対率2.6%
  • 伊藤大士【1-3-5-46】連対率7.3%
  • 萱野浩二【3-0-0-38】連対率7.3%

新潟芝1000m 傾向まとめ

コース傾向

牝馬の信頼度が高い
牡馬は500kgを超えると苦戦、480~499kgの成績が良い
良馬場では6~8枠の成績が良く、8枠の成績が抜群
道悪では外の奇数枠(11、13、15、17番)+大外18番の成績が良い

血統

アドマイヤムーン、ロードカナロア、キングヘイロー産駒が好成績
近年はアルデバランⅡ、アイルハヴアナザー、ルーラーシップ産駒も好調
母父ストームキャット系、ダンジグ系は安定
母父ミスプロ系、ナスルーラ系+ナスルーラのクロス持ちに注意

騎手・調教師

戸崎、デムーロ、鮫島克騎手が好成績
斤量の恩恵が大きく、減量騎手や藤田騎手も狙い目
菊川、矢野、武藤、角田調教師は牝馬の成績が良い
和田、南田、音無調教師は牡馬の成績が良い

 

新潟競馬場 コースデータ

芝1000m 芝1200m 芝1400m 芝1600m 芝1800m 芝2000m内 芝2000m外 芝2200m 芝2400m ダ1200m ダ1800m

全競馬場コースデータ

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