過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
新潟競馬場 芝1600m
コース概要
直線:658.7m
新潟芝1600mは外回りコースを使用。スタート後の直線が長いため前半はややペースが速くなりやすいのが特徴。コーナーが坂になっているためそこで一旦ペースが緩み、658mの直線を迎えます。
枠順ではやや外寄りの枠が有利で差し馬が優勢。血統的にはやはりディープインパクトやハーツクライをはじめとするサンデー系が得意としています。
新潟芝1600mで行われるレース
- 関屋記念
- 新潟2歳S
- 谷川岳S
新潟芝1600m 傾向データ
新潟芝1600m 人気データ
1番人気は連対率50%と平均的な数値ですが、回収値では3~4番人気の方が高め。軸にするなら4番人気以内がお勧めです。
10番人気以下の大穴はあまり期待できず、穴狙いなら父か母父がサンデー系、または母父ミスプロ系かネイティヴダンサー系。
新潟芝1600m 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
直線の長さは659mでJRA最長。速い上がりを使える差し馬が優勢ですが、一瞬のキレだけではなくスピードの持続力も要求されます。
新潟芝1600m 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
520kgを越える大型馬は成績や回収値も高く、関屋記念でもヤングマンパワーやレッドスパーダなど人気以上の好走が目立ちます。
ただ必ずしも大型馬が強い訳ではなく、500~519kgの馬が大きく成績を落としているのに注意。過去10年では1勝クラス以上で1着になった8頭中7頭は当日4番人気以内でした。
新潟芝1600m コースデータ(良馬場)
新潟芝1600m 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
良馬場では6枠を中心に外枠の成績がやや高めで、人気より好走しやすいのは6~7枠。牝馬は内の1~2枠、大外8枠は割引き。
馬番
内寄りでは3~4番、外寄りでは10、12、14、16番と偶数枠の成績や回収値が高めです。外寄りの偶数枠はクラスが上がるほど成績も上がり重賞でも好成績。
新潟芝1600m コースデータ(重馬場)
新潟芝1600m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
道悪では外有利な傾向が顕著になり、6~8枠の成績が抜群。牡馬は6~8枠の勝率が高く8枠は2~3着が多めですが、牝馬は6枠→7枠→8枠と外になるに連れて勝率が上がります。
馬番
馬番では12番より外の成績が非常に良いものの、15番は人気馬であっても割引き。16番も人気馬が多かったものの2~3着が多いので注意。内寄りでは7~8番も好調です。
新潟芝1600m 血統データ
新潟芝1600m 種牡馬データ
実力を発揮しやすいコースなのでディープインパクトを始めリーディング上位種牡馬が強いコース。近年はハーツクライやロードカナロアが成績を伸ばしており、この2頭は道悪でも買えます。
ディープインパクト産駒は1勝クラス以下、もしくはオープン特別やGⅢの成績が良く2勝クラスは(0-4-2-32)、3勝クラスは(0-2-1-14)と勝ち切れないのが特徴。
また出走数は少ないながらローエングリン産駒が(4-3-1-22)でヴゼットジョリー、ゴットフリート、アドマイヤシナイと全4勝を特別レースで挙げています。最近ではノヴェリスト産駒も好調です。
種牡馬系統別
- キングマンボ系【31-32-23-296】連対率16.5%
- サンデーサイレンス系【170-165-155-1816】連対率14.5%
- サドラーズウェルズ系【8-8-8-99】連対率13.0%
相性の悪い種牡馬
- バゴ【0-1-6-28】連対率2.9%
- ハービンジャー【1-2-3-46】連対率5.8%
- ブラックタイド【2-2-5-56】連対率6.2%
バゴは3着が多く、他にはキングヘイロー産駒が(1-10-4-58)で2着が多いのが特徴。
新潟芝1600m 母父データ
母父ヘイロー系の成績が良く、タイキシャトルは回収値は単複共に170超え。母父ロージズインメイも新馬戦で14番人気2着のチェインドレディーを輩出しており穴でも狙えます。
個別ではストームキャット、エンドスウィープ、ダンシングブレーヴ、メジロライアンあたりの成績が良く、メジロライアンは父としても関屋記念を勝ったレッツゴーキリシマを輩出しています。
後は関屋記念のミエノサクシードや新潟2歳のウインファビラスなど、グレイソヴリン系やボールドルーラー系など母父ナスルーラ系は人気薄での2~3着が多いのが特徴。
母父系統別
- ヘイロー系【13-5-8-77】連対率17.5%
- デピュティミニスター系【17-17-13-148】連対率17.4%
- キングマンボ系【13-18-16-143】連対率16.3%
相性の悪い母父
- サドラーズウェルズ【1-1-4-27】連対率6.1%
- マンハッタンカフェ【2-0-2-26】連対率6.7%
- アグネスデジタル【0-2-1-21】連対率8.3%
トニービンは(5-6-7-114)で連対率8%程度ですが、16番人気で2着のマイネルディアベルや10番人気3着のアイリーグレイなど時々穴馬が突っ込むので複回値は高め。
新潟芝1600m 騎手・調教師データ
新潟芝1600m 騎手データ
田辺騎手や戸崎騎手、柴田善騎手は2~3着よりも1着が多くこのコースの勝ち方を知っていると言えそうです。関西ではデムーロ騎手、福永騎手、ルメール騎手などリーディング上位騎手が好調。
2~3着が多めの北村宏騎手は重賞では(3-2-4-8)で複勝率50%超えという成績。松岡騎手もマイネイサベルやウインファビラスなど重賞での好走が目立ちます。
相性の悪い騎手
- 藤田菜七子【0-0-2-39】連対率0.0%
- 横山和生【1-0-3-35】連対率2.6%
- 杉原誠人【3-1-1-64】連対率5.8%
新潟芝1600m 調教師データ
近年は木村調教師や手塚調教師、安田調教師がノーザンF生産馬で堅実な成績。藤沢調教師や国枝調教師は安定していますが、宗像調教師は近年出走数は多くありません。
関西の素質馬が新馬戦や2歳戦に使ってくることが多く矢作調教師はリスグラシュー、須貝調教師はジャスタウェイ、松永幹調教師はラッキーライラック、池江調教師はオルフェーヴルやサトノアラジオンでこのコースを使っています。
松永幹調教師は3番人気以内だと(5-3-2-3)で複勝率80%弱と堅実。
相性の悪い調教師
- 大和田成【0-0-0-26】連対率0.0%
- 矢野英一【0-0-1-26】連対率0.0%
- 小野次郎【0-0-2-36】連対率0.0%
新潟芝1600m 傾向まとめ
コース傾向
★差し馬優勢
★520kg以上の大型馬が強い反面、500~519kgは不振
★良馬場では6~7枠の成績が良く、外寄りの偶数枠が好成績
★道悪では6~8枠の成績が抜群
血統
★ディープインパクト産駒は2~3勝クラスでは勝ち切れない
★ローエングリン、ノヴェリスト産駒に注意
★母父タイキシャトル、ストームキャット、エンドスウィープが好調
★母父ナスルーラ系は人気薄での2~3着が多め
騎手・調教師
★北村宏、松岡騎手は重賞で強い
★木村、手塚、安田調教師+ノーザンF生産馬は安定
★関西の素質馬が2歳戦で使うことが多く、その後の重賞でも注目
新潟競馬場 コースデータ
芝1000m 芝1200m 芝1400m 芝1600m 芝1800m 芝2000m内 芝2000m外 芝2200m 芝2400m ダ1200m ダ1800m