札幌ダート1700mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

札幌競馬場 ダート1700m

コース概要

直線:264.3m

スタンド前からのスタートでコースを1周。ダート1000mは逃げ馬が断然有利ですが1700mでは総合力が求められます。ただしコーナー4つに高低差がなく直線も短いため、やはり先行馬が有利なコースです。

芝同様に直線が短い割にコーナーの角度は緩く、小回り適性はそれほど求められません。

札幌ダート1700mで行われるレース

  • エルムS
  • 釧路湿原特別
  • 大雪H

札幌ダート1700m 傾向データ

札幌ダート1700m 人気データ

1番人気馬は1勝クラス以下では堅実ですが2勝クラス以上になるとやや不安定になり、人気薄を狙いやすいのは2~3勝クラス。2歳戦では当日4番人気以内が18勝に対して5番人気以下は2勝と人気サイドが優勢。

また1勝クラス以上になると牡馬はある程度人気順通りの成績に収まっていますが、牝馬は1~2番人気、4番人気馬の複勝率が50%台で横並び。3番人気も複勝率35%と買いやすいのは1~4番人気で5番人気以下になると成績・回収値は大きく下がります。

札幌ダート1700m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

先行馬の成績が非常に安定しており、逃げ馬は当日3番人気以内なら複勝率45%ですが4番人気以下だと複勝率14%まで落ちます。

4角位置が前になるほど回収値も高くなり、差し馬は2~3着が多いため道中後方からの馬はマクリ気味に動ける脚が必要になります。

札幌ダート1700m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

全体的に良馬場では馬格がある馬が優勢、稍重以上では馬格不問です。

牡馬は460~499kgが成績・回収値共に安定しており、460kg未満や500kg以上になると回収値を落としています。牝馬は小柄な馬でも走っていますが500kg以上になると成績・回収値は大きく下がるので注意。

札幌ダート1700m コースデータ(良馬場)

札幌ダート1700m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

性別問わず良馬場では1枠の成績が悪く、内寄りの1~3枠は人気より着順を落とすことが多いのが特徴。4枠以降は成績の差はありません。

牡馬は8枠の回収値が非常に高く、牝馬は枠によって多少ブレはありますが1枠を除けば回収値の差はそれほどありません。

馬番

内の1~2番は単回値が20前後と低く、外の12~14番は単回値100超え。また性別問わず7番の成績が非常に良く当日2番人気以内だと複勝率70%台、中穴での好走も目立ちます。

また牝馬は偶数馬番と奇数馬番で複勝率は変わりませんが、勝率は偶数馬番が5%に対して奇数馬番は10%と差があります。特に5、7、9番は単回値も100超えと優秀。

札幌ダート1700m コースデータ(重馬場)

札幌ダート1700m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

良馬場では真ん中から外寄り優勢でしたが、稍重以上になると真逆の傾向。1~2枠は回収値含め非常に成績が良く、6枠以降になると成績・回収値共に不振。

牡馬は外枠でもそこまで成績は落ちませんが、牝馬は7~8枠に入ると複勝率は10%を切り、6~8枠は単回値20前後と牡馬に比べ成績の落ち方が激しいので注意。

馬番

内の1~2番の成績が良く、真ん中では7~8番も好成績。2桁馬番になると全体的な成績が下がります。枠順データで触れたように牡馬は外枠でもある程度の成績はキープしていますが2桁馬番の牝馬は大きく割引き。

札幌ダート1700m 血統データ

札幌ダート1700m 種牡馬データ

ハーツクライ産駒はエルムSを制したタイムフライヤーなどクラスが上がってもこのコースでは信頼度が高め。ヘニーヒューズやディープインパクト産駒は2勝クラス以下が中心です。クラスが上がるとミスプロ系やボールドルーラー系など米国型の父を持つ馬の成績が上がります。

近年はマジェスティックウォリアー産駒が複勝率50%台と好調ですが牡馬が(1-2-7-10)、牝馬が(3-2-1-4)。表以外ではアメリカンファラオ、リアルインパクト、グランプリボスも複勝率は優秀ですが2~3着が目立ちます。

上に個別で挙げた種牡馬の中でアメリカンファラオ以外は良馬場の方が成績が良く、稍重以上で成績を伸ばしているのはネオユニヴァース、メイショウボーラー、カネヒキリあたり。

種牡馬系統別

  • ハーツクライ系【10-12-4-65】連対率24.2%
  • ヘイロー系【8-4-2-44】連対率20.7%
  • ストームキャット系【13-14-10-101】連対率19.6%

相性の悪い種牡馬

  • メイショウサムソン【0-1-0-22】連対率4.3%
  • スマートファルコン【1-0-1-20】連対率4.5%
  • ハービンジャー【0-2-2-26】連対率6.7%

ルーラーシップ産駒は出走数は多いものの(6-2-2-56)連対率12.1%。1着の6頭はいずれも当日2番人気以内でした。

札幌ダート1700m 母父データ

性別問わず母父キングカメハメハのコース相性が抜群。複勝率45%に加え単回値300超えと人気薄での好走が非常に多く、母父キングカメハメハというだけで抑えたいレベル。

他にはジャングルポケット、ストラヴィンスキー、パラダイスクリーク、アジュディケーティング、ジャイアンツコーズウェイあたりも複勝率は40%以上。

母父系統別

  • キングカメハメハ系【12-16-15-52】連対率29.5%
  • レッドゴッド系【8-4-3-32】連対率25.5%
  • サドラーズウェルズ系【17-6-11-74】連対率21.3%

相性の悪い母父

  • トニービン【0-0-0-19】連対率0.0%
  • マヤノトップガン【0-0-1-17】連対率0.0%
  • ダンスインザダーク【2-2-1-51】連対率7.1%

札幌ダート1700m 騎手・調教師データ

札幌ダート1700m 騎手データ

ルメール騎手は大半が人気馬ですがこのコースでは安定しています。クラス別に見ると新馬戦・1勝クラスでの成績が良く未勝利戦・2勝クラスでは複勝率は45%前後。また2歳戦では全て当日3番人気以内ですが(8-5-3-1)複勝率94.1%と抜群の成績。

横山武騎手や横山和騎手が勝利数で続きますが、この2人は1番人気での複勝率50%前後に対して2番人気では複勝率70~80%と2番人気での成績が良いのが特徴。逆に1番人気での成績が良いのが武豊騎手で(7-4-2-5)複勝率72.2%。2番人気以下だと(0-5-4-15)。

人気薄を狙うなら池添騎手、岩田康騎手、大野騎手、国分恭騎手あたりが狙い目です。

相性の悪い騎手

  • 小崎綾也【0-1-3-26】連対率3.3%
  • 山田敬士【1-1-1-34】連対率5.4%
  • 古川吉洋【3-6-4-88】連対率8.9%

札幌ダート1700m 調教師データ

全体的に関西馬の成績が良く、須貝調教師や角田調教師は特に未勝利戦での成績が良いのが特徴。1勝クラス以上では武英調教師や矢作調教師が好調です。

相性の悪い調教師

  • 小桧山悟【0-0-3-31】連対率0.0%
  • 浜田多実雄【0-1-0-24】連対率4.0%
  • 高橋義忠【1-0-2-21】連対率4.2%

札幌ダート1700m 傾向まとめ

コース傾向

下級条件の1番人気馬は堅実、穴狙いなら2~3勝クラス
先行馬が安定、逃げ馬は当日3番人気以内なら
牡馬は460~499kg○、牝馬の500kg以上×
良馬場では1枠△、4枠以降○
稍重以上では1~2枠○、6~8枠△

血統

ハーツクライ産駒はクラス問わず安定
ヘニーヒューズ、ディープインパクト産駒は下級条件
稍重以上ならネオユニヴァース、メイショウボーラー、カネヒキリ産駒
母父キングカメハメハのコース成績が抜群
母父ジャングルポケット、ジャイアンツコーズウェイ好調

騎手・調教師

ルメール騎手は安定、特に2歳戦は堅実
横山武、横山和騎手は1番人気より2番人気の方が好成績
人気薄狙いなら池添、岩田康、大野、国分恭騎手
須貝、角田調教師は未勝利戦○
武英、矢作調教師は1勝クラス以上○

 

札幌競馬場 コースデータ

芝1200m 芝1500m 芝1800m 芝2000m 芝2600m ダ1000m ダ1700m ダ2400m

全競馬場コースデータ

東京競馬場 中山競馬場 阪神競馬場 京都競馬場 中京競馬場 新潟競馬場 福島競馬場 小倉競馬場 札幌競馬場 函館競馬場

テキストのコピーはできません。