札幌芝1500mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

札幌競馬場 芝1500m

コース概要

直線:266.1m

JRA唯一の施行条件で1コーナー奥のポケットからスタート。平坦なコースですがコーナー3つで最初のコーナーまでの距離も170mと短くペースはあまり速くなりません。内枠有利なコースですが、直線が短い割にコーナーの角度は緩く、小回り適性はそれほど求められません。

また洋芝で行われるため時計がかかり、欧州血統やパワーのある馬が活躍する傾向がありますが、水はけが良いコースで函館より雨の影響を受けづらいのも特徴です。

札幌芝1500mで行われるレース

  • クローバー賞
  • STV賞
  • 道新スポーツ杯

札幌芝1500m 傾向データ

札幌芝1500m 人気データ

フルゲートでも14頭立てになるため紛れが少なく1~2番人気馬は堅実です。ただし3番人気馬は過去5年で3勝と勝率だけ極端に低いので注意。

牡馬はある程度人気順通りの成績ですが、牝馬は1番人気が(20-5-1-20)、2番人気が(19-11-9-20)で複勝率では2番人気馬の方が上。また3番人気が(1-13-6-41)、4番人気が(6-9-3-37)で複勝率は変わりませんが着別度数は特徴的です。

札幌芝1500m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

成績が安定しているのは逃げ・先行馬ですが札幌芝コースの中では比較的差しも届きます。ただし差して勝っているのは大半が当日2番人気以内なので人気薄の差し・追い込み馬は割引き。

札幌芝1500m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

440~459kgの成績・回収値が目立ちますが、特に牡馬の成績が良いのが特徴。牝馬は馬格の影響はほぼありませんが回収値では同じく440~459kgがトップ。多少小柄で近走不振でも、コース実績がある馬やダートを使っていた馬が人気落ちで好走するケースがあります。

札幌芝1500m コースデータ(良馬場)

札幌芝1500m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

スタート後の直線の短さと斜めに走るコース形態、コーナー3つという要素のため内の1~3枠の成績が安定していますが、内枠は人気しやすいため回収値で見ると5~6枠も好調。

性別で見ると牡馬は1~3枠の成績が良く内寄り優勢、牝馬は枠順不問です。

馬番

牡馬は1~5番の成績が良く、特に5番は複勝率40%台に単複共に回収値100超え。馬番10番以降になるとやや人気より着順を落としやすくなります。

牝馬は馬番による差は無くどこからでも買えます。全体的に奇数馬番の勝率・回収値が高く9番、13番あたりが狙い目。

札幌芝1500m コースデータ(重馬場)

札幌芝1500m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪だと最内1枠(1枠1番)は人気より着順を落とすことが多いので注意。2~3枠の成績が安定しており、外寄りでは5~6枠の成績も悪くないなど良馬場時とそれほど傾向は変わりません。

馬番

馬番12番以降になると勝率は落ちますが、レース数が少ない中でも1着馬はある程度バラけているので極端に不利な馬番はありません。牝馬は真ん中から内寄り、特に2~3番に好走馬が多いのが特徴です。

札幌芝1500m 血統データ

札幌芝1500m 種牡馬データ

ディープインパクトやロードカナロア、ダイワメジャーとリーディング上位・特に2歳リーディング上位の種牡馬は安定しています。

グラスワンダーのヴァトレニがこのコースで3勝を挙げていますがモーリスやエピファネイアなどロベルト系は全体的に相性が良いコース。他にもハーツクライ産駒や欧州型ノーザンダンサー系と、どちらかと言えばキレより持続力のイメージがある種牡馬が活躍しています。

また2歳戦ではノヴェリスト産駒が複勝率50%と好調。ミスプロ系やストームキャット系は2~3着までが多いのが特徴です。

種牡馬系統別

  • ロベルト系【10-6-6-43】連対率24.6%
  • ハーツクライ系【6-7-6-36】連対率23.6%
  • キングカメハメハ系【16-15-12-90】連対率23.3%

相性の悪い種牡馬

  • ディープブリランテ【0-1-4-21】連対率3.8%
  • エイシンフラッシュ【0-1-3-19】連対率4.3%
  • マツリダゴッホ【1-0-0-15】連対率6.3%

札幌芝1500m 母父データ

ストームキャット系やデピュティミニスター系などの米国型ノーザンダンサー系やボールドルーラー系など米国型の母父を持つ馬の成績が良く、ミスプロ系はやや勝ち切れないのが特徴。

ただし米国型ノーザンダンサー系は良馬場の複勝率32.2%に対して道悪では複勝率は23.5%まで落ちるので注意。

個別ではディープインパクトやクロフネ、ストームキャットが好調。More Than Readyは出走数は多くありませんが1勝クラスで14番人気1着のカズミドリーム、未勝利戦で12番人気3着のアスターベルデと見かけたら人気関係なく抑え推奨。

母父系統別

  • ストームキャット系【5-6-2-26】連対率28.2%
  • ダンジグ系(欧)【5-7-5-30】連対率25.5%
  • デピュティミニスター系【9-7-3-45】連対率25.0%

相性の悪い母父

  • ネオユニヴァース【0-0-1-13】連対率0.0%
  • ブライアンズタイム【0-1-2-23】連対率3.8%
  • ステイゴールド【0-1-1-13】連対率6.7%

札幌芝1500m 騎手・調教師データ

札幌芝1500m 騎手データ

ルメール騎手はクラス問わずこのコースでは成績が良く、2歳戦では他の成績上位騎手が複勝率30~40%に収まっている所、ルメール騎手は複勝率75%弱とこのコースでは信頼できます。ただし過去5年で(5-3-5-0)だった藤沢調教師が2022年に引退しているので、この成績を維持するのは難しそうです。

武豊騎手は騎乗数は多くありませんが人気馬では堅実、菱田騎手は芝1200mでも穴騎手でしたが1500mでも回収値が高いのが特徴です。若手では団野騎手や亀田騎手も好調。

相性の悪い騎手

  • 国分恭介【0-0-0-18】連対率0.0%
  • 古川吉洋【0-0-3-31】連対率0.0%
  • 黛弘人【0-2-0-26】連対率7.1%

札幌芝1500m 調教師データ

須貝調教師は芝1200m同様牝馬での成績が良いのが特徴。武幸調教師はウォーターナビレラやドーブネなど2歳の期待馬を使うことが多く、人気薄での好走も目立ちます。

1~2番人気が堅実なコースですが、3番人気以下で見ると松永康調教師や池江調教師、武井調教師あたりが回収値も高く狙い目です。

相性の悪い調教師

  • 伊藤大士【0-0-0-12】連対率0.0%
  • 小桧山悟【0-0-0-12】連対率0.0%
  • 藤原英昭【0-0-2-8】連対率0.0%

札幌芝1500m 傾向まとめ

コース傾向

1~2番人気は堅実、3番人気の勝率が極端に低い
逃げ・先行馬が有利、差しは当日2番人気以内なら
440~459kgの牡馬が好調
良馬場なら牡馬は1~3枠○、牝馬は枠順不問
道悪でも2~3枠○、1枠の成績が落ちるのに注意

血統

ディープインパクト、ロードカナロア産駒が好成績
父ロベルト系は全体的に安定
2歳戦ではノヴェリスト産駒が好調
母父が米国型種牡馬、またはディープインパクトが安定
母父米国型ノーザンダンサー系は良馬場△、道悪○

騎手・調教師

ルメール騎手はクラス問わず好成績
武豊騎手は人気馬で堅実
穴狙いなら菱田騎手、若手では団野騎手や亀田騎手も好調
須貝調教師は牝馬、武幸調教師は2歳馬で好調
中穴以下なら松永康、池江、武井調教師

 

札幌競馬場 コースデータ

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全競馬場コースデータ

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