札幌芝1800mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

札幌競馬場 芝1800m

コース概要

直線:266.1m

スタンド前からのスタートで1コーナーまでの距離は200m弱と短く、先行争いは激しくなりますがコーナーに入るとペースは落ち着きます。コーナー4つの短い直線のため内枠からスムーズに位置を取れる先行馬が有利ですが、直線が短い割にコーナーの角度は緩く、小回り適性はそれほど求められません。

また洋芝で行われるため時計がかかり、欧州血統やパワーのある馬が活躍する傾向がありますが、水はけが良いコースで函館より雨の影響を受けづらいのも特徴です。

札幌芝1800mで行われるレース

  • クイーンS
  • 札幌2歳S
  • コスモス賞

札幌芝1800m 傾向データ

札幌芝1800m 人気データ

1番人気は勝率42%、複勝率は80%台と堅実で上位4番人気までの人気馬で決まりやすいコースです。

性別+当日3番人気以内で見ると、勝率が高いのは牝馬ですが複勝率が高いのは牡馬。特に牝馬の1番人気馬は勝率50%弱と高く、重賞でもクイーンSのミッキーチャームやディアドラ、札幌2歳Sのロックディスタウンと1番人気が勝ち切っています。

また当日4番人気以下は良馬場だと(21-29-38-481)、道悪だと(2-6-13-145)と頭で狙えるのは良馬場時です。

札幌芝1800m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

直線が短い平坦コースなので他の札幌芝コース同様逃げ・先行馬が有利なコースです。人気馬なら後方からでも届きますが人気薄を狙うなら前で競馬が出来る馬。

札幌芝1800m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

2歳戦が多い影響もありますが、古馬戦でも480kg未満の成績・回収値が良く480kgを超えると回収値が下がります。特に牡馬は480kg以上が(7-10-12-101)ですが7勝は全て当日3番人気以内。牝馬は馬格による差はほぼありません。

札幌芝1800m コースデータ(良馬場)

札幌芝1800m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

フルゲート14頭ですがスタート後すぐに1コーナーに入るため外枠はロスが生まれやすく、真ん中から内寄りの枠がやや優勢です。

牡馬は1枠の複勝率が45%弱と高く3枠も回収値は単複共に100超え。外枠は全体的に単回値が低めに出ています。牝馬はも複勝率ではやや内枠優勢ですが、外枠の回収値は悪くなくどこからでも狙えます。

馬番

馬番では1番の成績が最も良く、外寄りでは13番は内枠に匹敵する成績を残していますが11~14番は若干人気より着順を落としやすいのが特徴。

性別で見ると牡馬は1~4番の勝率が高く、牝馬は1番、5番、13番など奇数馬番の勝率が高く偶数馬番は2~3着が多いのが特徴。

札幌芝1800m コースデータ(重馬場)

札幌芝1800m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪になると内枠の回収値が大きく下がり、真ん中から外寄りの4~5枠、7枠は人気以上の好走が目立ちます。良馬場時と同じく牝馬は枠順による差はそれほどありませんが牡馬は外寄り優勢、特に7枠の牡馬は勝率20%台と好調です。

馬番

馬番で見ても内寄りの回収値が低く、真ん中から外寄りが狙い目です。また道悪では偶数馬番の複勝率24.6%に対して奇数馬番は32.2%と性別関係なく奇数馬番がやや優勢。

札幌芝1800m 血統データ

札幌芝1800m 種牡馬データ

ディープインパクトは安定しており後継のキズナ産駒も好調。キングカメハメハもルーラーシップやロードカナロア、ドゥラメンテなど後継の成績は全体的に良くこの2系統が中心です。

牡馬に限るとハービンジャーやエピファネイア、ゴールドシップ産駒が成績を伸ばしています。スクリーンヒーロー産駒の牡馬は(1-3-6-9)と複勝率は抜群ですが勝ち切れないのが特徴。

表以外ではブラックタイド産駒が(0-7-2-15)と2着が多く、出走数が少ない所ではミッキーアイルやベーカバド、タートルボウルも複勝率は優秀です。

種牡馬系統別

  • キングカメハメハ系【17-12-9-73】連対率26.1%
  • ロベルト系【7-10-6-47】連対率24.3%
  • ディープインパクト系【22-15-15-102】連対率24.0%

相性の悪い種牡馬

  • ディープブリランテ【0-0-1-12】連対率0.0%
  • エイシンフラッシュ【1-0-2-16】連対率5.3%
  • ジャスタウェイ【0-1-2-12】連対率6.7%

札幌芝1800m 母父データ

このコースと非常に相性が良いのがヘイロー系とディープインパクト。ヘイロー系は1500mでも成績の良かったMore Than Ready、2~3着が多いロージズインメイが好調。母父ディープインパクトはオーソクレースやアンティシペイトといった後のオープン馬もこのコースの新馬戦でデビューしており、特に2~3歳の成績が良いのが特徴です。

母父キングカメハメハは2歳が(8-0-5-12)、3歳以上が(1-2-1-17)ととにかく2歳戦に強く、札幌2歳Sでもジオグリフ、ソダシ、ブラックホールと過去5年で3勝を挙げています。

母父デュランダルはグレースオブナイル、トーセンスーリヤの2頭のみですが7戦全て人気以上の成績なので今後見かけたら注意。他ではマルジュ、タニノギムレットあたりも複勝率が高めです。

母父系統別

  • ヘイロー系【3-7-3-14】連対率37.0%
  • ディープインパクト系【4-5-2-15】連対率34.6%
  • キングカメハメハ系【9-2-6-29】連対率23.9%

相性の悪い母父

  • マイネルラヴ【0-0-0-12】連対率0.0%
  • マンハッタンカフェ【0-0-0-10】連対率0.0%
  • ダンスインザダーク【2-0-1-19】連対率9.1%

札幌芝1800m 騎手・調教師データ

札幌芝1800m 騎手データ

ルメール騎手は1番人気馬だと(18-10-5-6)ですが2番人気以下だと(1-7-4-14)。また2歳戦の1番人気馬だと(14-6-1-2)で勝率は60%まで上がるので単系を狙うならここ。

元々上位人気馬が強いコースですが、当日3番人気以内だと横山武騎手が(11-1-0-9)、池添騎手は(7-1-5-13)と勝率は高いものの複勝率は50%台。

逆に勝率は低めですが2~3着が多く複勝率が高いのが藤岡佑騎手、武豊騎手、福永騎手、横山和騎手、丹内騎手あたり。福永騎手は重賞週などスポット参戦が基本ですが、過去5年では(0-8-2-7)。

また若手や減量騎手の成績があまり目立たず、ベテランやリーディング上位騎手が安定しています。

相性の悪い騎手

  • 団野大成【0-0-4-25】連対率0.0%
  • 古川吉洋【1-0-4-26】連対率3.2%
  • 黛弘人【0-1-0-21】連対率4.5%

札幌芝1800m 調教師データ

池江調教師や木村調教師はノーザンF生産の有力馬を2歳戦で使うことが多く複勝率は優秀です。須貝調教師は札幌2歳Sのソダシなど人気馬でも安定していますが、3~6番人気くらいでも2~3着に入ることが多くある程度の人気なら抑えておきたいです。

矢作調教師はここ2~3年で成績を伸ばしておりバスラットレオンの新馬戦、2勝クラスのラヴユーライヴなどクラス問わず好成績。

相性の悪い調教師

  • 谷潔【0-0-1-10】連対率0.0%
  • 斎藤誠【0-0-2-11】連対率0.0%
  • 大和田成【0-1-1-13】連対率6.7%

札幌芝1800m 傾向まとめ

コース傾向

1番人気は堅実、人気薄を頭で狙うなら良馬場
逃げ・先行馬が有利
480kg未満の成績・回収値が高い
良馬場では牡馬の1~3枠○、牝馬は枠順不問
道悪では内枠は不安定、4枠以降○

血統

ディープインパクト系、キングカメハメハ系は安定
ハービンジャー、エピファネイア、ゴールドシップ産駒の牡馬が好調
スクリーンヒーロー産駒の牡馬は2~3着が多い
母父ヘイロー系、ディープインパクトが好調
母父キングカメハメハは2歳戦の成績が抜群

騎手・調教師

ルメール×2歳戦での1番人気馬○
池添、横山武騎手は人気馬での1着狙い
藤岡佑、武豊、福永、横山和、丹内騎手は2~3着狙い
池江、木村、須貝調教師が好成績
近年は矢作調教師が好調

 

札幌競馬場 コースデータ

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全競馬場コースデータ

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