札幌芝2000mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

札幌競馬場 芝2000m

コース概要

直線:266.1m

ポケットからのスタートでコースを1周。1800mとの違いはスタート後の直線部分のみで、コーナーまでの距離が長い分前半からゆったりしたペースになりやすいのが特徴です。ただし直線が短い割にコーナーの角度は緩く、小回り適性はそれほど求められません。

また洋芝で行われるため時計がかかり、欧州血統やパワーのある馬が活躍する傾向がありますが、水はけが良いコースで函館より雨の影響を受けづらいのも特徴です。

札幌芝2000mで行われるレース

  • 札幌記念
  • 日高特別
  • HTB賞

札幌芝2000m 傾向データ

札幌芝2000m 人気データ

牡馬は1番人気馬の勝率が35%前後、2~3番人気馬は勝率10~12%前後と牡馬の1番人気馬は堅実です。

一方牝馬は1番人気馬の勝率は40%前後とこちらも優秀ですが、2~3番人気馬も勝率は20%台と高めで1~3番人気馬は複勝率でもあまり差がありません。また4番人気以下の複勝率も牡馬に比べ高く、馬券的な妙味があるのは牝馬。

札幌芝2000m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

前有利な札幌芝コースの中では逃げ馬の成績はイマイチですが、特に牡馬は逃げ馬の複勝率10%、先行馬の複勝率39%と逃げ馬は不振。牝馬は逃げ・先行馬がいずれも複勝率35%前後と安定しています。

また直線での追い込みは届きづらいもののマクりはよく見られます。特にルメール騎手や三浦騎手がマクりで結果を残しています。

札幌芝2000m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

440kg未満になると勝率は落ちますが、平坦コースということもあり複勝率では差はありません。ただしこのコース唯一の重賞である札幌記念では470kg未満の馬は苦戦しており、オープンクラスでは馬格に連れて徐々に成績が上がります。

札幌芝2000m コースデータ(良馬場)

札幌芝2000m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

良馬場では外の6~8枠はやや人気より着順を落としやすく、真ん中の4~5枠が安定しており全体的に内寄り優勢。特に牡馬はその傾向が強く、牝馬も人気と比較すると内寄りがやや優勢ですが、札幌記念を8枠から勝ったソダシなど外枠でも成績はあまり落ちません。

馬番

馬番では7番が複勝率40%とやや抜けた成績。馬番11番以降の牡馬は(1-6-6-125)と勝ち切れず2~3着まで。牝馬は11番以降でも(12-6-5-96)と成績は良く、2桁馬番に入った馬は性別に注意。

札幌芝2000m コースデータ(重馬場)

札幌芝2000m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

良馬場では4~5枠の成績が最も安定していましたが、道悪になると4~5枠の成績が大きく落ちます。それ以外の枠はそれほど差がなく、人気と比較すると1枠と6枠の成績が優秀。

馬番

馬番では内の2~3番の成績・回収値が安定しており、特に牡馬の成績が優秀。牝馬はどの馬番でもあまり差はありません。

札幌芝2000m 血統データ

札幌芝2000m 種牡馬データ

回収値を含めるとキングカメハメハ系の成績が安定しています。ロードカナロア産駒は特に牡馬の成績が(3-3-2-3)複勝率72.7%と断トツの成績で牝馬はそれほど目立たず、逆にルーラーシップ産駒は牝馬が(4-0-4-16)、牡馬は(1-2-2-21)と牝馬の成績が良いのが特徴。

ディープインパクト系やステイゴールド系も好調ですが、ハーツクライ系やロベルト系はイマイチ。ロベルト系ではモーリス産駒が(1-3-1-5)と下級条件ではまずまずの成績。

ハービンジャー産駒は3着が多く連対率では見劣りしますが、札幌記念ではノームコア、ブラストワンピース、ペルシアンナイトが好走するなど好相性。穴馬の好走も多く、他にはエイシンフラッシュやノヴェリストも人気薄の好走が目立ちます。

種牡馬系統別

  • キングカメハメハ系【18-14-18-104】連対率20.8%
  • ステイゴールド系【17-12-11-103】連対率20.3%
  • ディープインパクト系【13-18-10-112】連対率20.3%

相性の悪い種牡馬

  • ディープブリランテ【0-0-0-18】連対率0.0%
  • ヴィクトワールピサ【1-0-1-24】連対率3.8%
  • アイルハヴアナザー【1-0-0-19】連対率5.0%

他ではゴールドシップも札幌2歳Sで好走したブラックホール、ユーバーレーベンの印象が強いものの、札幌では1800m以下に比べて2000m、2600mでの成績・回収値が落ちるので注意。

札幌芝2000m 母父データ

母父ディープインパクトは1800mでも好調でしたが2000mでも非常に成績が良く、当日3番人気以内だと(5-2-3-3)。

タイキシャトルやロージズインメイなどのヘイロー系、ボストンハーバーやタピットなどのボールドルーラー系も全体的に複勝率が高いのが特徴です。

また母父ロベルト系は良馬場だと複勝率29.5%ですが道悪では複勝率16.7%と成績が悪く、逆にデピュティミニスター系などの米国型ノーザンダンサー系は良馬場での複勝率13.1%に対して道悪では複勝率32.4%まで上がります。

母父系統別

  • ヘイロー系【6-1-3-18】連対率25.0%
  • ボールドルーラー系【5-5-2-22】連対率29.4%
  • ディープインパクト系【6-3-8-22】連対率23.1%

相性の悪い母父

  • フォーティナイナー【0-0-0-11】連対率0.0%
  • エルコンドルパサー【0-0-1-10】連対率0.0%
  • フレンチデピュティ【1-1-0-28】連対率6.7%

母父フレンチデピュティはコース成績が非常に悪く、好走した2頭は未勝利戦のヘリオスと札幌記念のマカヒキでいずれも当日1番人気+稍重でした。

札幌芝2000m 騎手・調教師データ

札幌芝2000m 騎手データ

ルメール騎手は1番人気では(17-8-5-16)、2番人気以下だと(1-8-4-12)と芝1800mとほぼ同じ傾向。横山武騎手や藤岡佑騎手も札幌では安定しておりこのコースでも上位の成績。

出走数は多くありませんが武豊騎手、デムーロ騎手、川田騎手、戸崎騎手などリーディング上位騎手は安定しています。池添騎手はこのコースでは3着が多く、当日3番人気以内だと(0-4-4-4)。

吉田隼騎手はソダシの札幌記念など近年成績を伸ばしていますが、関西の牝馬が(5-1-4-5)なので関東馬、または牡馬では割引き。これは美浦所属のままですが拠点を栗東に移している影響もありそうです。

相性の悪い騎手

  • 石川裕紀人【0-0-0-17】連対率0.0%
  • 柴山雄一【0-0-0-27】連対率0.0%
  • 丸山元気【0-1-0-22】連対率4.3%

札幌芝2000m 調教師データ

大竹調教師は札幌記念のブラストワンピースの他にも1勝クラスを10番人気で勝ったペルソナデザイン、未勝利戦で12番人気2着のティイなど過去5年の出走回数11回は全て人気以上の着順で回収値も抜群です。

友道調教師は重賞以外でもブラヴァス、トリコロールブルーなど期待馬をこのコースで使うことが多く、手塚調教師や国枝厩舎も似た傾向。

藤原調教師は牝馬を出走させることが多いのですが、アルテラローザやメイズオブオナーなど中穴での好走が目立ちます。

相性の悪い調教師

  • 小桧山悟【0-0-0-14】連対率0.0%
  • 中野栄治【0-0-0-14】連対率0.0%
  • 吉村圭司【0-0-0-11】連対率0.0%

札幌芝2000m 傾向まとめ

コース傾向

牡馬の1番人気は安定、牝馬は1~3番人気が拮抗
牡馬の逃げ馬は不振、牝馬は逃げ・先行が安定
馬格の影響は小さい
良馬場では牡馬の6~8枠(馬番11番以降)は2~3着まで
道悪では4~5枠は不振

血統

ロードカナロア産駒の牡馬、ルーラーシップ産駒の牝馬が好調
ディープインパクト系、ステイゴールド系も安定
ハービンジャー産駒は重賞や人気薄でも妙味あり
母父ディープインパクト、ヘイロー系、ボールドルーラー系が好調
母父ロベルト系は良○、道悪△、米国型ノーザンダンサー系は良△、道悪○

騎手・調教師

ルメール騎手は2番人気以下なら2~3着まで
武豊、川田騎手などリーディング上位騎手は安定
吉田隼騎手は関西牝馬での成績が抜群
大竹調教師は無条件で買い
友道、手塚調教師は安定、藤原調教師は牝馬の好走が目立つ

 

札幌競馬場 コースデータ

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全競馬場コースデータ

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