過去10年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。
コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。
札幌競馬場 芝2600m
コース概要
直線:266.1m
向こう正面の中間からのスタートで、150m程走るとすぐにコーナーになりますが長丁場のためペースはゆったり流れることが多いのが特徴。高低差もほぼなく直線まではスタミナ消費を抑えることが重要になり、ポジションを取りやすい内枠がやや有利です。コーナーの角度は比較的緩く、それほど小回り適性は問われません。
また洋芝で行われるため時計がかかり、欧州血統やパワーのある馬が活躍する傾向がありますが、水はけが良いコースで函館より雨の影響を受けづらいのも特徴です。
札幌芝2600mで行われるレース
- 札幌日経オープン
- 丹頂S
- 札幌日刊スポーツ杯
札幌芝2600m 傾向データ
札幌芝2600m 人気データ
1番人気馬の勝率は44%と高いものの複勝率は平均的な数値。1番人気を狙うなら複軸よりも1着固定の方が良さそうです。2~5番人気を見ると4番人気馬のみ複勝率が大きく落ちますがそれ以外はまずまずの成績。
また11番人気以下はあまり狙えませんが、6~10番人気の中穴は牡馬の複勝率が16.8%に対して牝馬は29.8%。クラス問わず回収値も高いので、穴狙いなら牝馬を絡めるのが面白そうです。
札幌芝2600m 脚質データ
※1勝クラス以上を集計
逃げ・先行馬が有利ですが10頭前後の小頭数になることも多く、脚質よりも折り合いが重要になります。力のある馬なら前半は折り合いに集中し後半一気にマクる場合もあります。
札幌芝2600m 馬体重データ
※1勝クラス以上を集計
馬格の影響はそれほどありません。大型馬の方が人気しやすい傾向があるため、人気と比較して上の着順に入りやすいのは比較的小柄な牡馬。牝馬は馬格不問です。
札幌芝2600m コースデータ(良馬場)
札幌芝2600m 枠順・馬番データ(良馬場)
枠順
スタートしてすぐコーナーに差し掛かるため揉まれやすいこともあり、最内の1枠は連対率3.1%と不振。複勝率で見るとそれほど差はありませんが、勝率が高いのは外寄りの5~7枠。
馬番
1枠1番を除けば人気と比較しても大きな差はなくどこからでも好走可能。6枠の複勝率が38.1%でトップですが馬番6~7番は人気以上の好走が目立ちます。
また牡馬は偶数、奇数馬番で差はありませんが牝馬は偶数馬番が複勝率31.8%、奇数馬番が複勝率20.7%と偶数馬番の成績や回収値が高いのが特徴です。
札幌芝2600m コースデータ(重馬場)
札幌芝2600m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)
枠順
レース数が少ないため参考程度の成績ですが、道悪では人気馬は枠順不問。当日4番人気以下は5~6枠からの好走馬があやや多めです。
馬番
内寄りでは奇数馬番、外寄りでは偶数馬番に好走馬が固まっていますが均すと偶数、奇数馬番での差はありません。10番は複勝率100%ですが好走した4頭中2頭は当日8番人気以下と穴馬でも注意。
札幌芝2600m 血統データ
札幌芝2600m 種牡馬データ
平坦コースということもあり、長距離をやや苦手とするディープインパクト産駒もこのコースでは安定しています。全体的にサンデー系の成績が良く、ハーツクライやステイゴールドも複勝率ではほぼ変わりませんが、いずれも種牡馬を引退済。
近年は人気馬ならスクリーンヒーローやドゥラメンテ産駒あたりが安定、キズナ産駒は好走した4頭中3頭が当日7番人気以下で回収値は抜群です。
ロージズインメイやノヴェリスト、ジャングルポケットは複勝率は悪くありませんが2~3着が多いのが特徴。
種牡馬系統別
- ディープインパクト系【11-14-5-53】連対率30.1%
- ハーツクライ系【11-7-13-49】連対率22.5%
- ステイゴールド系【10-10-6-65】連対率22.0%
相性の悪い種牡馬
- オルフェーヴル【0-0-1-16】連対率0.0%
- ブラックタイド【0-0-1-13】連対率0.0%
- ネオユニヴァース【0-1-1-12】連対率7.1%
オルフェーヴルは長距離適性の高い産駒が多いものの、このコースでは不振。特に直近の函館芝2600mで好走したことで人気に推されるものの飛ぶケースが目立ちます。オルフェーヴル産駒は函館や福島、小倉とローカルの2600mは得意としていますが唯一札幌だけは苦手としているので注意。
札幌芝2600m 母父データ
ボールドルーラー系やグレイソヴリン系などナスルーラ系は全体的に複勝率が高く、ミスプロ系も高勝率。
3勝クラス以上になるとミスプロ系かロベルト系の成績が良く、特にロベルト系はカフジプリンスやタイセイトレイルの母父シンボリクリスエス、ヴォージュの母父タニノギムレット、モンドインテロの母父ブライアンズタイムと信頼度が高めです。
表以外ではホワイトマズル、フサイチペガサス、ジャングルポケットあたりが好調。
母父系統別
- ボールドルーラー系【4-1-6-9】連対率25.0%
- ミスタープロスペクター系【14-7-6-70】連対率21.6%
- サドラーズウェルズ系【4-5-4-34】連対率19.1%
相性の悪い母父
- アフリート【0-0-0-16】連対率0.0%
- キングカメハメハ【0-0-1-16】連対率0.0%
- フジキセキ【0-1-0-14】連対率6.7%
札幌芝2600m 騎手・調教師データ
札幌芝2600m 騎手データ
ルメール騎手が断トツの成績。他の札幌芝コースでは2番人気以下だと勝ち切れなかったものの、このコースでは1番人気が(8-2-0-7)、2番人気以下でも(6-3-2-8)。1番人気での成績はやや不安定ですが、買うなら1着固定で狙いたいです。
池添騎手や吉田隼騎手も札幌芝コースでは上位ですが、他の札幌芝コースに比べると岩田康騎手の成績の良さが目立ちます。武豊騎手も複勝率は70%で長距離ということもありベテランの存在感が光ります。
近年は札幌で騎乗することは少ないものの三浦騎手は人気薄での2~3着が多く、藤岡康騎手も人気薄での好走が目立ちます。
相性の悪い騎手
- 丸田恭介【0-0-1-14】連対率0.0%
- 菱田裕二【1-0-2-21】連対率4.2%
- 坂井瑠星【1-0-1-16】連対率5.6%
札幌芝2600m 調教師データ
リピーターが多いコースのため成績が1頭に左右されやすい傾向がありますが、堀調教師はポンデザール、カウディーリョなどクラス問わず勝率が高く、当日3番人気以内は(11-1-0-8)。
国枝調教師もボスジラやアンティシペイトを管理しており複勝率は優秀、矢作調教師はタイセイトレイルやキングオブドラゴンなど近年は3着が多いもののこの人気馬は安定しています。
相性の悪い調教師
- 岡田稲男【0-0-1-9】連対率0.0%
- 藤岡健一【0-0-2-7】連対率0.0%
- 友道康夫【1-0-1-13】連対率6.7%
札幌芝2600m 傾向まとめ
コース傾向
★逃げ・先行馬が安定
★馬格不問、小柄な馬の方が回収値が高い
★5~7枠が安定、牝馬は偶数馬番○
★1枠1番は連対率が低く3着が多い
血統
★近年はスクリーンヒーロー、ドゥラメンテ産駒が好調
★オルフェーヴル産駒は不振
★母父ボールドルーラー系などナスルーラ系が好成績
★3勝クラス以上では母父ロベルト系が好調
騎手・調教師
★武豊、岩田康騎手も安定
★人気薄なら三浦、藤岡康騎手
★堀、国枝、矢作調教師が好成績
札幌競馬場 コースデータ
芝1200m 芝1500m 芝1800m 芝2000m 芝2600m ダ1000m ダ1700m ダ2400m