東京ダート1300mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

東京競馬場 ダート1300m

コース概要

直線:501.6m

東京ダート1300mは主にダートの下級条件で使われるコース。スタート後に上り坂があるため、序盤から極端なハイペースになることは多くありません。

ダートとしては中途半端な距離ですが、どちらかと言えば1200mを主戦場としている馬が好走しやすいのが特徴です。

東京ダート1300mで行われるレース

  • 秋嶺S
  • 三浦特別
  • 2勝クラス

東京ダート1300m 傾向データ

東京ダート1300m 人気データ

1番人気馬の勝率は35.6%とまずまずですが、下級条件の方が信頼度が高く2勝クラス以上ではやや不安定。性別で見ると牡馬の1番人気馬は複勝率70%、牝馬は59%と牡馬の方が安定しており、牝馬は1~3番人気が複勝率50%台と拮抗しています。

また良馬場の方が人気通りに収まることが多く、稍重以上では1~3番人気の単回値48に対して4~6番人気が単回値132、7~9番人気が単回値111とちょい荒れを狙うなら稍重以上。

東京ダート1300m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

主に下級条件で使われるコースのため、性別問わず前で競馬をした馬の成績・回収値が安定しています。

表は1勝クラス以上ですが新馬戦・未勝利戦では差し・追い込み馬の成績が悪く3着までが多いのが特徴。また差しで好走しているのはミスプロ系やストームキャット系など米国型の父を持つ馬が多く、サンデー系は逃げ・先行馬優勢です。

東京ダート1300m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

460kgを超えると複勝率が20%台で安定し、特に牡馬はその傾向が顕著です。牝馬も小柄な馬は割引きですが牡馬ほど馬格の影響はなく460~479kgが比較的安定しています。

東京ダート1300m コースデータ(良馬場)

東京ダート1300m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

真ん中の4~5枠がやや好調ですが、人気を考慮するとどの枠でもそれほど差はありません。

牡馬は1枠・8枠と内外離れた枠の回収値が高く、6~7枠は連対率10%未満とやや不調。牝馬は2枠・4枠の成績が良く回収値も抜群です。

馬番

8番の成績が全体的に良く、牡馬は1番や7~10番、牝馬は3~4番や7~8番の成績が安定しています。

また15~16番の成績が良く見えますが、人気馬が入りやすかったこともあります。牡馬なら問題ありませんが牝馬の15~16番は(1-5-5-62)と勝ち切れないので注意。

東京ダート1300m コースデータ(重馬場)

東京ダート1300m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

稍重以上では1枠、8枠が連対率10%を切るなど内外離れた枠は回収値が低めに出ており、4~6枠は単回値100超えと真ん中あたりに好走馬が多いのが特徴です。

特に牡馬は7~8枠に入ると人気より成績を落としやすく、8枠の牡馬は(1-1-3-48)複勝率9.4%と大きく割引き

馬番

回収値を含めると7~11番あたりが狙いやすく、外の13番以降は単回値が低く人気馬または牝馬なら。また最内1番の成績が極端に悪く、馬券に絡んだ5頭はいずれも当日4番人気以内の人気馬でした。

東京ダート1300m 血統データ

東京ダート1300m 種牡馬データ

プリサイスエンドやサウスヴィグラスなどエンドスウィープ系の成績が良く、他にもストームキャット系やボールドルーラー系など米ダート血統が中心です。

サンデー系ではゴールドアリュールやマンハッタンカフェは産駒数も減ってきており近年劣勢ですが、まずまず走っているのはキンシャサノキセキ、エスポワールシチー、スマートファルコンあたり。

キングカメハメハは孫世代の活躍が目立つようになり、ロードカナロアやベルシャザールは安定。リオンディーズもほぼ未勝利戦ですが複勝率50%前後と好調で、ホッコータルマエは新馬・未勝利戦で穴をあけることが多いのが特徴。

種牡馬系統別

  • エンドスウィープ系【22-22-19-186】連対率17.7%
  • ボールドルーラー系【10-14-7-106】連対率17.5%
  • キングマンボ系【8-6-3-64】連対率17.3%

相性の悪い種牡馬

  • ヨハネスブルグ【1-0-1-28】連対率3.3%
  • クロフネ【1-0-0-23】連対率4.2%
  • シニスターミニスター【1-1-2-37】連対率4.9%

1300mという特殊な距離のせいか系統の中でも得意苦手がハッキリしており、ストームキャット系のヨハネスブルグ、ボールドルーラー系のシニスターミニスターは苦手なコース。

またロベルト系は(3-9-8-132)と全体的に苦手としており、特に頭では狙えません。

東京ダート1300m 母父データ

ストームキャット系は父系としても好調ですが母系に入っても優秀。他にもデピュティミニスター系やリファール系などの母父ノーザンダンサー系は良馬場よりも稍重以上の方が成績が良いのが特徴です。

母父サンデー系は全体的に良馬場の方が安定していますが、ダンスインザダークだけは良馬場が(1-1-2-27)に対して稍重以上では(3-1-2-5)。近年は父が米国型×母父がサンデー系かキングカメハメハの好走馬が目立ちます。

また母父ヘイロー系は大半がタイキシャトルですが、成績は(1-10-6-38)とかなり極端。ただ2勝クラスで16番人気3着のソランなど、中穴~大穴が激走することもあり、馬券次第では紐に抑えておきたいです。

母父系統別

  • ストームキャット系【5-6-5-42】連対率19.0%
  • ヘイロー系【3-13-7-64】連対率18.4%
  • デピュティミニスター系【12-11-7-120】連対率15.3%

相性の悪い母父

  • ロックオブジブラルタル【0-0-0-10】連対率0.0%
  • ディープインパクト【0-0-1-20】連対率0.0%
  • アフリート【0-1-2-27】連対率3.4%

母父サンデー系の中で最も成績が悪いのはディープインパクト。マンハッタンカフェもそれなりに見かける割に成績は悪く連対率は10%以下です。

東京ダート1300m 騎手・調教師データ

東京ダート1300m 騎手データ

戸崎騎手は騎手人気しやすいため回収値は高くありませんが、当日1番人気だと(9-1-4-49)複勝率77.8%、当日6番人気以下は(0-1-0-20)なので人気になるほど買い。ルメール騎手や内田騎手も似た傾向です。

横山典騎手は近年は騎乗数を抑えているとは言え中穴くらいなら普通に持ってきます。またここ2~3年で成績を伸ばしているのが田中勝騎手。人気馬の騎乗は少ないものの過去5年で10番人気以下で3回連対するなど穴狙いでお勧め。

相性の悪い騎手

  • 菊沢一樹【0-0-3-33】連対率0.0%
  • 柴田大知【1-1-2-54】連対率3.4%
  • 吉田豊【2-0-5-47】連対率3.7%

他には柴田善騎手、大野騎手、松岡騎手も連対率10%以下に加え回収値は低めです。

東京ダート1300m 調教師データ

竹内調教師は1着に比べて2着の多さが目立ちますが複勝率は高く、クラス問わず好走しているので馬券的にもお勧め。田村調教師や萩原調教師も好調です。関西では安田隆調教師が(2-3-0-0)、西園調教師が(1-2-0-1)。

表以外では複勝率は高いものの2~3着が多いのが斎藤誠調教師(1-6-4-17)や大竹調教師(1-4-2-9)、高橋文調教師(2-4-8-11)。

またこのコースの新馬戦では関西の有力馬が勝つことが多く、新馬戦×関西馬×1番人気だと過去5年で(6-0-0-0)。

相性の悪い調教師

  • 小桧山悟【0-0-0-33】連対率0.0%
  • 石毛善彦【0-0-0-25】連対率0.0%
  • 的場均【0-1-1-42】連対率2.3%

東京ダート1300m 傾向まとめ

コース傾向

牡馬の1番人気は安定、牝馬は1~3番人気が拮抗
下級条件ほど逃げ・先行馬優勢
牡馬は460kg以上、牝馬は馬格不問
良馬場では4~5枠○(馬番7~10番くらい)
稍重以上では4~6枠○、1・8枠△

血統

父エンドスウィープ系、ストームキャット系など米ダート血統が好相性
父ゴールドアリュール系、キングカメハメハ系○
父ロベルト系は2~3着まで
母父ストームキャット系○、ノーザンダンサー系は稍重以上○
母父ダンスインザダークは稍重以上◎

騎手・調教師

戸崎・ルメール・内田騎手は人気馬で堅実
横山典、田中勝騎手は穴馬でも抑え
竹内、田村、萩原調教師が好成績
斎藤誠、大竹、高橋文調教師は2~3着が多い
新馬戦×関西の1番人気馬が高勝率

 

東京競馬場 コースデータ

芝1400m 芝1600m 芝1800m 芝2000m 芝2300m 芝2400m 芝2500m 芝3400m ダ1300m ダ1400m ダ1600m ダ2100m ダ2400m

全競馬場コースデータ

東京競馬場 中山競馬場 阪神競馬場 京都競馬場 中京競馬場 新潟競馬場 福島競馬場 小倉競馬場 札幌競馬場 函館競馬場

テキストのコピーはできません。