東京ダート2100mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

東京競馬場 ダート2100m

コース概要

直線:501.6m

東京ダート2100mはスタンド前の直線の坂を上りきった所からのスタートになり、前半900mは平坦~下り坂が続きます。

1コーナーまでの先行争いは激しくなるため内外極端な枠はやや不利です。コーナーを回って向こう正面でペースが落ちることが多く、先行馬有利なコースです。

東京ダート2100mで行われるレース

  • スレイプニルS
  • ブリリアントS
  • ブラジルC

東京ダート2100m 傾向データ

東京ダート2100m 人気データ

1番人気馬は未勝利~2勝クラスでは複勝率65%とまずまずの成績ですが、3勝クラス以上では複勝率45%前後。

また3勝クラス以上では2~7番人気馬は複勝率25~40%くらいに収まっており、8番人気から複勝率10%以下と成績が大きく落ちます。単勝オッズでは30倍以内くらいまでが好走の目安。

東京ダート2100m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

クラス問わず先行馬の成績が安定しており、下級条件ほど先行馬の回収値が高いのが特徴。クラスが上がると脚質による差は小さく、差し・追い込みも届きます。

3勝クラス以上で見ると良馬場の方が逃げ馬が粘りやすく、稍重以上だと差しが届きやすいのが特徴。

東京ダート2100m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

馬場状態問わずある程度の馬格は必要で460kg未満は割引き。関東馬は520kg以上になると勝率10%前後まで上がり、関西馬は480~519kgに好走馬が多く520kg以上になると成績を落としています。

東京ダート2100m コースデータ(良馬場)

東京ダート2100m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

スタート後コーナーまでの距離が短いため揉まれやすい1~2枠は割引き。3枠以降は人気を考慮するとそれほど差はありませんが、多頭数の外枠はやや成績を落としています。

馬番

馬番では内の1~3番、外の11番以降の連対率が低く4~10番は成績・回収値共に安定しています。クラスが上がると全体的に内寄りからの好走馬が増えますが、それでも1枠1番は割引きです。

オープンクラスでは6番の成績・回収値が断トツでスレイプニルSのサクラアリュール、ブリリアントSのクラシックメタルなど穴馬の好走が非常に目立ちます。

東京ダート2100m コースデータ(重馬場)

東京ダート2100m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

稍重以上でも内の1枠、外の6~8枠の成績が悪く真ん中から内寄りの成績が安定しています。

クラスが上がるほど枠による差も大きくなり、3勝クラス以上では1枠、6~8枠の連対率は8%を切っています。逆に3枠、5枠は連対率20%台に乗るなど好調。

馬番

外の10番以降の成績が落ちているのは良馬場時とほぼ同じ傾向。3~9番の成績が安定しており、クラスが上がっても傾向は変わりません。内の1番は複勝率は悪くありませんが勝率が低いので注意。

東京ダート2100m 血統データ

東京ダート2100m 種牡馬データ

キングカメハメハ産駒は出走数も多く成績は安定しています。良馬場時は成績は並ですが大穴の好走が多く回収値は優秀、稍重~重馬場では人気馬が非常に堅実です。

アイルハヴアナザー産駒も良馬場では複勝率8%、稍重以上では30%、シニスターミニスター産駒も良馬場では複勝率20%、稍重以上では40%と馬場状態で成績が大きく変わる種牡馬が多いのが特徴です。

逆に良馬場で成績が良いのはディープインパクト、ロージズインメイ、リオンディーズあたり。オルフェーヴルは2着が多くルーラーシップは3着の多さが目立ちます。

種牡馬系統別

  • ボールドルーラー系【13-12-10-101】連対率18.4%
  • デピュティミニスター系【12-6-7-77】連対率17.6%
  • ディープインパクト系【14-18-13-155】連対率16.0%

相性の悪い種牡馬

  • ハービンジャー【0-2-3-35】連対率5.0%
  • ルーラーシップ【5-1-11-68】連対率7.1%
  • エンパイアメーカー【3-1-2-46】連対率7.7%

ハービンジャー産駒は京都ダート1900mや阪神ダート2000mではまずまず走っているので人気になることもありますが、成績は振るいません。

東京ダート2100m 母父データ

クロフネ、フレンチデピュティなどのデピュティミニスター系はクラス・馬場状態問わず成績が安定しておりこのコースでは信頼できます。特に父ロベルト系はヒロイックテイル、サトノティターンとコース巧者が生まれています。

近年は母父キングカメハメハの勢いが良くこちらもクラス問わず好走。1~7番人気までが複勝率50%以上と中穴での旨味が大きいのが特徴です。ただ良馬場は(2-9-4-38)、稍重以上では(9-7-4-30)と良馬場では勝ち切れないのに注意。

母父ハーツクライもここ2~3年で成績を伸ばしており、他にはフォーティナイナーズサン、カリズマティック、ヴィンディケーション、プルピットあたりも好調。

母父系統別

  • キングカメハメハ系【11-16-8-68】連対率26.2%
  • デピュティミニスター系【33-26-16-164】連対率24.7%
  • リファール系【8-8-4-61】連対率19.8%

相性の悪い母父

  • ジャングルポケット【2-1-2-40】連対率6.7%
  • エルコンドルパサー【0-3-4-29】連対率8.3%
  • ダンスインザダーク【6-3-4-78】連対率9.9%

東京ダート2100m 騎手・調教師データ

東京ダート2100m 騎手データ

このコースでもルメール騎手、戸崎騎手は安定していますが、戸崎騎手はコース傾向と異なり内枠より外枠から勝ち切ることが多いのが特徴。1~4枠の4勝に対して5~8枠で11勝を挙げています。

当日3番人気以内だとどの騎手もそれほど成績に差がありませんが、当日4番人気以下での成績が良いのは田辺騎手、大野騎手、和田騎手、武豊騎手あたり。武豊騎手は戸崎騎手と真逆で内枠での成績が良く、6勝は全て1~4枠で挙げています。

長丁場だけにベテランの成績が良く減量騎手でも買いづらいコースですが、若手では武藤騎手、菅原騎手は成績は悪くなく回収値は平均以上。

相性の悪い騎手

  • 木幡育也【0-0-2-33】連対率0.0%
  • 野中悠太郎【2-0-2-85】連対率2.2%
  • 津村明秀【2-1-4-54】連対率4.9%

東京ダート2100m 調教師データ

堀調教師はコース巧者のサトノティターンなどを管理しており、7勝は全て当日3番人気以内と人気馬なら買い。田村調教師、戸田調教師、高木調教師と上位の厩舎は基本的には人気馬でキッチリ勝たせています。

逆に中川調教師は7勝が全て当日4番人気以下。丹沢Sを勝ったリッターシュラークなどクラスが上がっても中穴での好走が目立ちます。ただ3番人気以内に推される機会が少なかったので、必ずしも穴向けの調教師という訳ではなく単純にコース相性が良さそうです。

クラスが上がると関西馬の成績が良く、角田調教師や村山調教師、池添学調教師あたりが複勝率40~50%と好調です。

相性の悪い調教師

  • 小島茂之【0-0-2-23】連対率0.0%
  • 大竹正博【0-1-3-25】連対率3.4%
  • 鈴木伸尋【1-1-5-45】連対率3.8%

東京ダート2100m 傾向まとめ

コース傾向

2勝クラスまでは人気馬優勢、3勝クラス以上は7番人気以内は混戦
先行馬優勢、クラスが上がると脚質不問
460kg未満は割引き、480~519kgの関西馬○
馬場状態問わず1~2枠、6枠以降はやや割引き
馬番では4~10番の成績・回収値が安定

血統

キングカメハメハ産駒は良馬場で高回収値、稍重~重は人気馬が堅実
アイルハヴアナザー、シニスターミニスター産駒は良馬場△、稍重以上○
良馬場ではディープインパクト、ロージズインメイ、リオンディーズ産駒が好調
母父デピュティミニスター系はクラス・馬場問わず安定
母父キングカメハメハは1~7番人気まで複勝率50%台

騎手・調教師

ルメール騎手は人気馬での信頼度が高い
戸崎騎手は外枠、武豊騎手は内枠での1着が多い
人気薄なら田辺、大野、和田騎手
堀、田村、戸田調教師は人気馬で安定
中川調教師は中穴での1着が多い

 

東京競馬場 コースデータ

芝1400m 芝1600m 芝1800m 芝2000m 芝2300m 芝2400m 芝2500m 芝3400m ダ1300m ダ1400m ダ1600m ダ2100m ダ2400m

全競馬場コースデータ

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