東京芝1800mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

東京競馬場 芝1800m

コース概要

直線:525.9m

東京芝1800mは2コーナー付近にあるポケットからスタート。スタート後すぐに2コーナーに斜めに進路を取るため内枠が有利なコース形態となっています。

3コーナーまでの距離が長いため前半は比較的ゆったり流れ、直線の瞬発力勝負になることが多いコースです。

東京芝1800mで行われるレース

  • 毎日王冠
  • 府中牝馬S
  • 東スポ杯2歳S
  • 共同通信杯
  • エプソムC

東京芝1800m 傾向データ

東京芝1800m 人気データ

1番人気馬は複勝率70%弱と高く軸としては最適です。2番人気以下も回収値のブレが少なく人気通りに決まりやすいコースなので、下位人気を頭で狙うのはお勧めできません。

重賞でも人気馬の信頼度は高く、過去5年の重賞27レース中5番人気以内の馬が優勝したのは23レース。また10番人気以下は(0-0-2-96)と大穴は狙いづらいです。

東京芝1800m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

スタート直後にコーナーがあることで前半のペースはそれほど速くならず先行馬の成績が安定していますが、ワンターンで直線も長いので脚質による有利不利はありません。

重賞ではアエロリット、クロコスミアなど牝馬の逃げ馬の成績が良く、牡馬の逃げ馬は勝ち切れません。

東京芝1800m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

牝馬は小柄な馬でも成績は落ちず回収値もむしろ軽量馬の方が優秀ですが、牡馬は馬格に連れて成績が上がり500kg台に乗ると連対率20%、複勝率30%台になります。

特に近年は毎日王冠のサリオス、2~3歳戦でもダノンザキッド、ダーリントンホールなど馬格がある馬の優勝が目立ちます。

東京芝1800m コースデータ(良馬場)

東京芝1800m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

下級条件は小頭数になることも多いので枠による差はそれほどありませんが、3勝クラス以上になると1~4枠の成績が上がり5枠以降は成績が落ちます。重賞では1~4枠の複勝率32%に対して5~8枠は19%と差が大きくなります。

また3勝クラス以上+性別で見ると牡馬は全体的に内寄り優勢。牝馬は3勝クラス+1~3枠は(1-9-7-62)と揉まれる影響が大きいのか勝ち切れず、その分4枠だけで8勝を挙げるなど頭で狙うなら4枠より外に入った馬。

馬番

クラス問わず外の17~18番は大きく割引き。クラスが上がっても安定しているのは内寄りの6~8番あたりで、外になるほど徐々に成績が落ちています。

3勝クラス以上の牡馬は1~3番も勝率10%台に乗るなど成績が良く、牝馬は6~8番以外は不安定。また過去5年間で良馬場で行われた重賞では、1~9番の15勝に対して10番以降は2勝となっています。

東京芝1800m コースデータ(重馬場)

東京芝1800m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪では内の1~2枠、外の7~8枠は人気より着順を落とすことが多く、3~5枠が比較的安定しています。重賞では1~2枠は成績・回収値共に低め。

馬番

馬番で見ると4番の成績・回収値が目立っており、4~9番は成績が安定しています。特に4~6番に入った牝馬は人気を上回る好走が多く、府中牝馬Sのサラキアやフロンテアクイーンなど重賞でも穴をあけています。

牡馬もノースブリッジやダイワキャグニーなど道悪の重賞では5~8番くらいに入った馬が人気より好走することが多く、道悪では注意しておきたいです。

東京芝1800m 血統データ

東京芝1800m 種牡馬データ

ディープインパクト産駒は牡馬の複勝率43%に対して牝馬は33%。牡馬は重賞でも圧倒的ですが牝馬は重賞では府中牝馬Sくらいしか選択肢がなく成績は(1-2-0-23)とイマイチ。また馬券に絡んだ3頭はいずれも道悪時でした。

ハーツクライ産駒はダノンベルーガ、サリオスなど晩年になったここ数年で成績を伸ばしています。他ではノヴェリスト、キズナ、リオンディーズ、ドゥラメンテあたりが近年好調。

上に挙げた種牡馬はいずれも2歳戦から活躍していますが、キズナ産駒だけは2歳馬が(0-3-8-9)、3~4歳が(8-5-1-27)と2歳時は人気問わず3着が多いのが特徴です。

種牡馬系統別

  • ディープインパクト系【88-70-77-497】連対率21.6%
  • ハーツクライ系【35-34-29-224】連対率21.4%
  • キングカメハメハ系【49-55-59-384】連対率19.0%

相性の悪い種牡馬

  • マツリダゴッホ【0-0-2-40】連対率0.0%
  • アイルハヴアナザー【1-0-3-29】連対率3.0%
  • ゴールドシップ【2-1-5-51】連対率5.1%

他ではスクリーンヒーロー産駒も連対率5%前後と苦戦しています。

東京芝1800m 母父データ

母父ストームキャットは父ディープインパクトとの配合で(7-3-2-10)、ダノンキングリーやリアルスティールなど重賞でも抜群の成績です。

近年はディープインパクト、キングカメハメハが母父としても成績を伸ばしており、母父ディープインパクトは特にモーリスなどのロベルト系、ドゥラメンテなどのキングカメハメハ系と相性○。母父キングカメハメハは父サンデー系と相性○。

母父シングスピールは特に牝馬に好走馬が多く、ウェルカムS12番人気2着のプレミオテーラーなど人気以上の好走が目立ちます。他ではキングヘイロー、ショーロコフ、オーペンなど母父ノーザンダンサー系が好成績。

母父系統別

  • ディープインパクト系【17-14-8-105】連対率21.5%
  • キングカメハメハ系【19-12-16-98】連対率21.4%
  • ストームキャット系【13-13-8-88】連対率21.3%

相性の悪い母父

  • アドマイヤムーン【1-0-3-27】連対率3.2%
  • ステイゴールド【1-0-3-26】連対率3.3%
  • エルコンドルパサー【0-2-3-38】連対率4.7%

東京芝1800m 騎手・調教師データ

東京芝1800m 騎手データ

ルメール騎手+当日1番人気は勝率37%、複勝率76%と非常に優秀。重賞でも過去5年で4勝を挙げており、ノーザンF生産馬に騎乗した時は外せません。

重賞では関西騎手や海外騎手が優勢で岩田康騎手、福永騎手、川田騎手あたりが好調ですが、関東では唯一戸崎騎手が健闘しています。

戸崎騎手は関東騎手では最も信頼でき、当日4番人気以内の複勝率は50%台をキープしており未勝利~オープン特別まで単回値100超えと非常に安定しています。

人気薄で注意したいのは丸山騎手。セントポーリア賞のショウナンハレルヤなど2~3歳戦で穴を持ってくることが多いのが特徴です。田中勝騎手も(1-7-10-41)と2~3着狙いですが複回値は150前後。

相性の悪い騎手

  • 藤田菜七子【0-0-2-36】連対率0.0%
  • 宮崎北斗【0-1-0-35】連対率2.8%
  • 山田敬士【0-1-0-34】連対率2.9%

東京芝1800m 調教師データ

紛れが少なく実力を発揮しやすいコースのため、国枝調教師、堀調教師、手塚調教師などノーザンF生産馬を多く管理する関東の厩舎が上位を占めています。

近年はグレートマジシャンを管理していた宮田調教師が複勝率70%台で、当日3番人気以内だと(9-3-3-1)と圧倒的な成績。

関西ではコントレイルの矢作調教師、サトノアーサーの池江調教師、ワグネリアンの友道調教師とリーディング上位厩舎が好調です。

相性の悪い調教師

  • 萱野浩二【0-0-0-31】連対率0.0%
  • 和田雄二【0-1-1-33】連対率2.9%
  • 青木孝文【0-1-3-29】連対率3.3%

東京芝1800m 傾向まとめ

コース傾向

人気通りに決まりやすいコース
ほぼ脚質不問、重賞での牡馬の逃げ馬△
牡馬は馬格に連れて成績が上がり、500kg以上○
良馬場+下級条件では枠不問、3勝クラス以上は1~4枠○
道悪では3~5枠が安定、重賞での馬番4~8番に注意

血統

ディープインパクト産駒の牡馬は堅実
ハーツクライ、ノヴェリスト、リオンディーズ、ドゥラメンテも好調
キズナ産駒は2歳だと3着が多く、3~4歳が高勝率
母父ストームキャット、キングカメハメハ、ディープインパクトが安定
母父シングスピール、キングヘイローなどノーザンダンサー系が好成績

騎手・調教師

ルメール、福永、戸崎騎手は安定
重賞では関西騎手、海外騎手優勢(特にノーザンF生産馬)
穴狙いなら丸田、田中勝騎手
堀、国枝、木村調教師が好成績
宮田調教師+当日3番人気以内は買い

 

東京競馬場 コースデータ

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