東京芝2400mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析

過去5年のコースデータから予想に役立つ傾向と特徴を紹介しています。

コースの特徴や人気・脚質・馬体重データに加え、枠順・馬番は良馬場時と重馬場時に分けて分析しています。またこのコースを得意とする血統(種牡馬・母父)や騎手・調教師の考察も行っています。

東京競馬場 芝2400m

コース概要

直線:525.9m

東京芝2400mはダービーやジャパンCなど日本を代表するGⅠが行われる舞台。直線の坂を上りきった地点からスタートし、前半1000mは平坦~下り坂となっています。

スピード、スタミナ、底力など総合力が問われるコースでレースレベルが上がるほど人気馬が好走しやすい特徴があります。

東京芝2400mで行われるレース

  • 東京優駿
  • オークス
  • ジャパンC
  • 青葉賞

東京芝2400m 傾向データ

東京芝2400m 人気データ

1800mや2000mと同様1番人気の信頼度は高く、特に牝馬の1番人気馬は勝率50%、複勝率80%と非常に優秀。重賞でも1番人気馬の成績は落ちずGⅠでも勝率は45%以上をキープしています。一方重賞での2番人気馬は(1-6-7-9)と勝率が低いのに注意。

また当日7番人気以下は勝率1%未満と期待できませんが、穴馬は良馬場よりは道悪の方が回収値が高いのが特徴。特に480kg未満の牡馬・セン馬が狙い目です。

東京芝2400m 脚質データ

※1勝クラス以上を集計

逃げ馬は条件戦では勝利数も多く回収値は高めですが、重賞では2~3着まで。GⅠでも近年逃げ切ったのは2016年ジャパンCのキタサンブラックまで遡ります。

クラスが上がるほど差し馬も届くようになり、重賞での牡馬は逃げ~差しまで複勝率は横並び。牝馬は先行馬の成績が抜けており、特にオークスではスタニングローズ、ウインマイティー、カレンブーケドールと人気薄で先行した馬が馬券に絡んでいます。

東京芝2400m 馬体重データ

※1勝クラス以上を集計

成績・回収値が安定しているのは480~499kg。馬格がある馬は人気になりやすいこともあり、520kg以上の大型馬はやや人気より着順を落としやすい傾向があります。

また440kg未満の小柄な馬は3勝クラス以上では(0-1-3-52)。ナミュールやクロノジェネシスが好走しているように小柄な馬は牝馬限定のオークスなら。

東京芝2400m コースデータ(良馬場)

東京芝2400m 枠順・馬番データ(良馬場)

枠順

1枠の勝率が10%台ですが1枠は人気になりやすいこともあり、枠順による差は小さいコースです。ただし3勝クラス以上になると1枠の成績が伸びる反面2~3枠は連対率10%未満と不振。

重賞では1枠の勝率が15.8%、複勝率36.8%と抜けた成績で、4~5枠が続きますが複勝率は20%台とかなりの差があります。特にGⅠのダービー、オークス、ジャパンCはゲートが内2つ分空いているので1枠1番は非常に有利です。

馬番

1~10番は複勝率では差は小さく、13番以降になると成績・回収値が落ちます。ただし大外18番は成績が良く、2022年はオークスでスターズオンアースが優勝、ダービーでイクイノックスが2着に好走しています。

また下級条件の方が馬番による差は小さく、クラスが上がるほど内寄り優勢になります。クラス別で見ると3勝~オープン特別では馬番5~6番、10~11番の成績が良く、GⅠでは1~2番の複勝率が40%前後と抜群の成績。

東京芝2400m コースデータ(重馬場)

東京芝2400m 枠順・馬番データ(稍重~不良馬場)

枠順

道悪では真ん中の4~5枠の成績・回収値が低く内の1~3枠、大外8枠は回収値含め優秀な成績。

また8枠は稍重時が(0-4-3-24)複勝率22.6%、重~不良馬場が(4-1-3-13)複勝率38.1%と馬場が悪い方が成績が良いのが特徴です。

馬番

内の2~3番は人気に推されることが多かったものの人気を上回る成績を残しており回収値も上々。牡馬は外寄りでもそれほど問題ありませんが、牝馬は特に2~4番に好走馬が固まっています。

また重賞では道悪は少ないものの、2019年の青葉賞は稍重で馬番②-③-⑤、ジャパンCは重馬場で馬番⑤-①-②と内決着。好走した馬はいずれも当日5番人気以内でしたが、内枠の人気馬は堅実と言えそうです。

東京芝2400m 血統データ

東京芝2400m 種牡馬データ

ディープインパクト産駒はダービーを7勝、オークスとジャパンCを4勝するなど実績は断トツ。2勝クラス以下または重賞で強く、3勝~オープン特別では成績はイマイチです。

系統ではキングカメハメハ系が安定しており、ルーラーシップ産駒はGⅠでは苦戦していますがGⅡ以下ではクラス問わず好成績。近年はドゥラメンテ産駒がオークスのスターズオンアースなど重賞でも活躍しています。

他では牡馬はハーツクライやオルフェーヴル産駒、牝馬はゴールドシップやハービンジャー産駒あたりが好調。特にゴールドシップ産駒の牝馬はオークスのユーバーレーベン、ウインマイティーなど(4-1-4-13)ですが牡馬は(0-5-5-32)と性別によって傾向が違うので注意。

種牡馬系統別

  • キングカメハメハ系【33-25-12-169】連対率24.3%
  • ディープインパクト系【50-34-42-270】連対率21.2%
  • ダンジグ系(欧)【10-11-7-84】連対率18.8%

相性の悪い種牡馬

  • ブラックタイド【0-0-2-21】連対率0.0%
  • シンボリクリスエス【0-0-3-23】連対率0.0%
  • ダイワメジャー【0-1-2-18】連対率4.8%

ナカヤマフェスタ産駒は(1-1-7-36)で連対率は4.4%ですが人気薄での3着が多く馬券次第。

またエピファネイア産駒はエフフォーリア、デアリングタクトの印象が強いものの馬券に絡んでいるのは未勝利戦かGⅠ。1勝クラス~GⅡでは(0-1-0-15)と人気より着順を落とすことが多いのが特徴です。

東京芝2400m 母父データ

母父サンデーサイレンスは産駒数が減ってきており、近年は母父キングカメハメハがデアリングタクト、ワグネリアンなどGⅠでも結果を残しています。特に牝馬はキングカメハメハ系を含むミスプロ系の回収値が高いのが特徴です。

母父シンボリクリスエスはオーソリティ、レッドヴェロシティ、アイブランコなどリピーターが多いのが特徴。母父クロフネはプラダリア、スタニングローズなど3歳重賞での好走馬が目立ちます。

近年は母父ディープインパクトが成績を伸ばしておりキセキ、ステラヴェローチェ、ワンダフルタウンと重賞でも好調です。

母父系統別

  • リファール系【5-7-3-33】連対率25.0%
  • サドラーズウェルズ系【11-13-9-83】連対率20.7%
  • ディープインパクト系【8-6-3-52】連対率20.3%

相性の悪い母父

  • マンハッタンカフェ【1-0-1-21】連対率4.3%
  • ジャングルポケット【0-1-1-19】連対率4.8%
  • メジロマックイーン【1-0-1-15】連対率5.9%

東京芝2400m 騎手・調教師データ

東京芝2400m 騎手データ

ルメール騎手はアーモンドアイのジャパンCの他にも乗り替わりのスターズオンアースで大外18番から優勝するなどクラス問わず圧倒的な成績。当日1番人気だと(28-11-3-11)複勝率は79.2%。

関東では戸崎騎手や田辺騎手、三浦騎手の成績が安定していますが、頭で狙えるのはオープン特別まで。重賞では過去5年の23レース中関西騎手が18勝、海外騎手が3勝、関東騎手が2勝と大きな差があります。

表以外では吉田隼騎手が複勝率43.8%、ダービーで9番人気ステラヴェローチェを3着に持ってくるなど回収値が高く、団野騎手は2022年に3回馬券に絡んでいますがいずれも6~7番人気馬。

相性の悪い騎手

  • 木幡巧也【0-0-0-35】連対率0.0%
  • 武士沢友治【0-0-1-22】連対率0.0%
  • 丹内祐次【0-0-1-19】連対率0.0%

川田騎手はオープン特別以下では(5-5-1-9)ですが重賞では(0-3-3-10)。ダービーのダノンプレミアム、ダノンベルーガなど1番人気馬の騎乗もありましたが近年は1着がありません。

東京芝2400m 調教師データ

他の東京コースと同じく堀調教師、国枝調教師、木村調教師などノーザンF生産馬を多く管理している厩舎が上位。

国枝調教師はアーモンドアイの印象は強いものの、オークスで12番人気2着のカレンブーケドール、ダービーで16番人気3着のコズミックフォースなど人気薄での好走も多いのが特徴です。

関西では友道調教師、矢作調教師、藤岡調教師とやはりリーディング上位厩舎が並びます。特に藤原調教師はシャフリヤールでダービーを制していますが当日2番人気以内では(4-4-1-0)と人気馬での信頼度は断トツ。

また騎手ほどの差はありませんが重賞では関西馬14勝に対して関東馬9勝と重賞ではやや関西馬優勢です。

相性の悪い調教師

  • 武市康男【0-0-1-18】連対率0.0%
  • 和田雄二【0-1-0-31】連対率3.1%
  • 久保田貴士【0-1-3-18】連対率4.5%

東京芝2400m 傾向まとめ

コース傾向

1番人気はクラス問わず堅実、穴狙いなら道悪+480kg未満の牡馬・セン馬
下級条件では先行、重賞では差しも届く
480~499kgが安定、重賞では440kg未満は割引き
良馬場ではクラスが上がるほど内優勢
道悪では4~5枠△、8枠は稍重△・重~不良○

血統

ディープインパクト産駒はGⅠでも安定
近年はルーラーシップ、ドゥラメンテ産駒も好調
エピファネイア産駒はGⅠか未勝利戦○
母父キングカメハメハが好成績、母父ミスプロ系の牝馬○
母父シンボリクリスエス、クロフネ、ディープインパクトも好調

騎手・調教師

ルメール騎手は人気馬で堅実
戸崎、田辺、三浦騎手はオープン特別以下○
重賞では関西騎手の勝率が圧倒的、関東騎手は2~3着まで
関東では堀、国枝、木村調教師
関西では友道、矢作、藤原調教師

 

東京競馬場 コースデータ

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全競馬場コースデータ

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