2023/4/23(日)
東京競馬場・芝2000m
過去8年分のフローラSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
フローラS 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 イングランドアイズ
3番人気 キミノナハマリア
4番人気 ティファニードンナ
5番人気 ドゥムーラン
参考:netkeiba.com
重賞実績馬が少なく1勝馬が多いメンバーになりましたが、予想オッズではマジックキャッスルの半妹で未勝利戦を快勝したソーダズリングが1番人気。2番人気はキャリア1戦でクイーンC4着に健闘したイングランドアイズ、3番人気は君子蘭賞を3馬身差で勝ったキミノナハマリアが推されています。
4番人気以下はひいらぎ賞3着のティファニードンナ、未勝利戦でデビュー勝ちのドゥムーランやブライトジュエリー、フラワーC4着などオープンクラスでも掲示板以内に入っているゴールデンハインドなどが続きます。
フローラS コース&血統分析
東京芝2000mの特徴
東京芝2000mは1コーナー奥のポケットからスタート。2コーナーに進入するまでの距離が短いため外枠が不利なコース形態となっています。特に多頭数の場合外枠に入った逃げ・先行馬は苦戦傾向。
父系統別データ
- キングカメハメハ系【2-1-2-15】
- サンデーサイレンス系【2-1-1-23】
- ロベルト系【2-0-0-7】
- ディープインパクト系【1-1-3-20】
- ダンジグ系(欧)【1-1-1-6】
- ステイゴールド系【0-2-1-6】
キングカメハメハ、スクリーンヒーロー、ハービンジャー、オルフェーヴル産駒の成績が良くディープインパクトやハーツクライ産駒は不振。東京芝2000mのイメージとはややズレる傾向があります。
近年の好走馬だとウインマリリン、ユーバーレーベンがその後非根幹距離の重賞で好走しているなど、スピードやキレよりも持続力タイプの馬の方が狙い目です。
母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-1-1-15】
- ミスタープロスペクター系【2-1-1-16】
- キングカメハメハ系【1-1-0-3】
- ロベルト系【1-1-0-6】
- ネイティヴダンサー系【1-0-0-0】
近年はミスプロ系やキングカメハメハ系を母父に持つ馬の好走が多くノーザンダンサー系やナスルーラ系は苦戦。
また母父サンデー系はエリカヴィータやクールキャット、スライリーと中穴・大穴での好走もあり近年回収値は高めです。
フローラS 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-1-1-12 | 6.7% | 20.0% |
2枠 | 4-1-1-10 | 25.0% | 37.5% |
3枠 | 1-1-1-13 | 6.3% | 18.8% |
4枠 | 0-2-0-14 | 0.0% | 12.5% |
5枠 | 0-0-1-15 | 0.0% | 6.3% |
6枠 | 0-2-0-14 | 0.0% | 12.5% |
7枠 | 0-0-1-18 | 0.0% | 5.3% |
8枠 | 2-1-3-16 | 9.1% | 27.3% |
2枠を中心に優勝馬は内寄りに多く、特に母父ミスプロ系は内枠の成績が抜群です。逆に母父サンデー系は外枠の成績が良く、スライリー、パイオニアバイオのような大穴も馬券に絡んでいます。
他にも関西馬やノーザンF生産馬も枠順、馬番などに偏りが見られるレースです。
馬番データ
- 偶数馬番【4-3-5-54】
- 奇数馬番【4-5-3-58】
当日3番人気以内+馬番1~7番だと(3-3-2-6)、8番以降だと(1-1-1-8)と人気馬は内寄り優勢です。
母父ミスプロ系
- 1~4枠【3-3-1-12】
- 5~8枠【0-0-0-14】
関西馬
- 1~4枠【3-2-1-15】
- 5~8枠【0-1-2-28】
ノーザンF生産馬
- 偶数馬番【3-1-4-15】
- 奇数馬番【0-2-1-21】
奇数馬番に入ったノーザンF生産馬は2020年のスカイグルーヴの他にもホウオウパフューム、ビッシュと1番人気馬がよく飛んでいます。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-1-1-6 | 0.0% | 25.0% |
先行 | 3-4-3-20 | 10.0% | 33.3% |
差し | 4-3-4-48 | 6.8% | 18.6% |
追込 | 1-0-0-38 | 2.6% | 2.6% |
当日5番人気以内の人気馬は脚質不問。当日6番人気以下は昨年のシンシアウィッシュや一昨年のスライリーのように前で粘り込むパターンが近年続いています。
前走4角位置(前走中山)
- 4番手以内【4-2-2-21】
- 5番手以下【2-2-1-31】
出走馬の大半が前走中山か阪神ですが、中山組は4角好位組の成績・回収値が高く4角5番手以下で好走しているのはフラワーCかフェアリーS組。クイーンオブソウル、ティファニードンナ、ドゥムーラン、ピクシレーションが前走中山で4角5番手以下。
前走上がり3F
- 1~2位【5-2-4-43】
- 3~5位【3-1-1-40】
- 6位以下【0-5-3-29】
当日5番人気以内+前走上がり2位以内は(5-2-3-12)、上がり3位以下だと(2-3-2-11)。予想オッズ上位ではイングランドアイズ、キミノナハマリア、ソーダズリング、ドゥムーラン、ティファニードンナあたりが前走上がり2位以内。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-419 | 0-0-1-13 | 0.0% | 7.1% |
420-439 | 0-2-2-23 | 0.0% | 14.8% |
440-459 | 4-2-4-32 | 9.5% | 23.8% |
460-479 | 3-3-1-28 | 8.6% | 20.0% |
480-499 | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
500- | 1-1-0-0 | 50.0% | 100.0% |
440~479kgに好走馬が多く480~499kgは2019年のセラピア、2017年のホウオウパヒュームなど1番人気馬も馬券圏外に敗れています。
前走との馬体重差
- +体重【2-2-1-35】
- 増減無【1-1-0-13】
- -体重【5-5-7-64】
フローラS 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-1-0-6 | 12.5% | 25.0% |
2番人気 | 1-3-2-2 | 12.5% | 75.0% |
3番人気 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
4-6番人気 | 3-1-2-18 | 12.5% | 25.0% |
7-9番人気 | 0-0-2-22 | 0.0% | 8.3% |
10番人気- | 1-3-1-59 | 1.6% | 7.8% |
人気馬同士で決まることもあれば上位人気が揃って飛ぶこともありますが当日5番人気以内だと(7-5-5-23)、また5年連続で当日5番人気以内から2頭以上馬券に絡んでいます。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 5-5-5-69 | 6.0% | 17.9% |
栗東 | 3-3-3-43 | 0.0% | 0.0% |
関東馬は前走オープンクラスだと(3-4-4-18)、1勝クラス以下だと(2-1-1-51)。逆に関西馬は前走オープンクラスだと(0-1-0-18)、1勝クラス以下だと(3-2-3-25)。
クイーンオブソウル、ゴールデンハインドが前走オープンクラスの関東馬。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% |
2戦 | 1-0-1-25 | 3.7% | 7.4% |
3戦 | 3-2-2-22 | 10.3% | 24.1% |
4戦 | 3-0-1-18 | 13.6% | 18.2% |
5戦 | 0-4-3-16 | 0.0% | 30.4% |
6戦 | 0-0-0-11 | 0.0% | 0.0% |
7戦- | 1-2-1-13 | 5.9% | 23.5% |
当日3番人気以内+キャリア3~5戦は(3-4-3-5)と安定しています。またキャリア2戦で好走した2頭はいずれも当日5番人気で、4番人気以内だと(0-0-0-9)と全滅。
生月データ
- 1月【0-0-2-9】
- 2月【6-3-4-37】
- 3月【1-4-0-30】
- 4月【0-0-2-23】
- 5月【1-1-0-13】
2月生まれの成績が良く、当日5番人気以内は(5-3-2-10)複勝率50%。また当日6番人気以下は2~3月生まれが(1-3-2-52)、1月、4~5月生まれが(0-0-1-37)。
2月生まれはアウフヘーベン、マンマリアーレ。3月生まれはソーダズリング、バロッサヴァレー、レシプロシティです。
騎手データ
- 継続騎乗【4-3-2-51】
- 乗り替わり【4-5-6-61】
関東馬は乗り替わり、関西馬は継続騎乗が好成績。また関東騎手が(4-5-4-85)複勝率13.3%に対して関西騎手は(4-2-3-27)複勝率25.0%。
生産者データ
- ノーザンF【3-3-5-36】
- 社台F【1-1-1-13】
ノーザンF生産馬は出走数は多いものの2018年のパイオニアバイオや2016年のアウェイクなど大穴でも好走することがあります。ドゥムーラン、バロッサヴァレーがノーザンF生産馬。
フローラS 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-1-0-2 | 0.0% | 33.3% |
GⅡ | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ | 2-4-4-24 | 5.9% | 29.4% |
オープン | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
1勝 | 5-2-3-50 | 8.3% | 16.7% |
未勝利 | 0-1-1-22 | 0.0% | 8.3% |
新馬 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
勝ち切っているのは1勝クラス組が多く、重賞組は2~3着が多いのが特徴です。
所属データでも触れましたが関東馬は前走オープンクラス、関西馬は前走1勝クラスの複勝率が高いのが特徴です。
主な前走
- フラワーC【1-2-3-11】
- 君子蘭賞【1-1-2-17】
- ミモザS【1-1-0-13】
- アネモネS【1-0-0-1】
- クイーンC【0-2-1-3】
前走距離
- 1600m【2-3-1-29】
- 1800m【4-3-6-45】
- 2000m【1-2-1-29】
- 2200m【0-0-0-1】
- 2400m【1-0-0-6】
前走場所
- 東京【0-2-2-20】
- 中山【6-4-3-52】
- 阪神【2-2-3-27】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-2-3-12 | 0.0% | 29.4% |
2番人気 | 4-1-1-20 | 15.4% | 23.1% |
3番人気 | 1-2-1-22 | 3.8% | 15.4% |
4番人気 | 2-1-1-8 | 16.7% | 33.3% |
5番人気 | 0-0-0-11 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 1-0-2-26 | 3.4% | 10.3% |
10番人気- | 0-2-0-13 | 0.0% | 13.3% |
前走5番人気以下で好走しているのは前走重賞だった関東馬が多く、前走1勝クラス以下だった馬や関西馬は前走4番人気以内が目安になります。
前走1勝クラス
- 4番人気以内【5-2-2-29】
- 5番人気以下【0-0-1-21】
アウフヘーベン、マンマリアーレが前走1勝クラスで5番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 6-2-1-40 | 12.2% | 18.4% |
2着 | 0-1-2-14 | 0.0% | 17.6% |
3着 | 0-1-3-6 | 0.0% | 40.0% |
4着 | 0-1-0-11 | 0.0% | 8.3% |
5着 | 1-0-1-9 | 9.1% | 18.2% |
6-9着 | 0-2-1-22 | 0.0% | 12.0% |
10着- | 1-1-0-10 | 8.3% | 16.7% |
前走1勝クラス以下だった馬が多いため前走1着馬が勝利数では抜けています。
前走1勝クラス
- 1着【5-1-0-13】
- 2着【0-1-2-9】
- 3着以下【0-0-1-28】
キミノナハマリアが前走1勝クラスで1着、アウフヘーベン、ティファニードンナ、バロッサヴァレー、マンマリアーレは3着以下です。
フローラS データまとめ
買いデータ
★母父サンデー系(特に外枠)
★偶数馬番のノーザンF生産馬
★当日3番人気以内+キャリア3~5戦
★前走オープンクラスの関東馬、1勝クラスの関西馬
消しデータ
★母父ノーザンダンサー系、ナスルーラ系
★5~8枠の関西馬
★前走中山で4角5番手以下(前走重賞を除く)
★前走1勝クラスで5番人気+3着以下
フローラS 予想
○ゴールデンハインド
▲イングランドアイズ
△ブライトジュエリー
△ソーダズリング
キミノナハマリアはレース実績のあるハービンジャー産駒、関西馬なので前走が1勝クラスの君子蘭賞というローテも○。今年は1勝クラス組で前走1着だったのがこの馬のみとデータ的に有力というよりは他馬がデータ的に不足している分相対的に上位評価という形。ただ人気サイドでも当日馬体重が480~499kgなのはやや不安要素。
ゴールデンハインドは前走オープンクラスだった関東馬でフラワーC4着など相手なりに走るタイプ。血統的には母父ノーザンダンサー系が近年不振ですが、逆に父はコース実績のあるゴールドシップなので今回のコース替わりは魅力。ここで好走すればオークスでも気になる存在になりそうです。
イングランドアイズは新馬戦で2000mを経験しておりハーパー、マテンロウアルテを破っている点は評価。キャリア2戦と小柄な馬体がネックですが、ハービンジャーと同じくダンジグ系という点ではある程度コースには対応できそうです。
今年はデータ的に微妙な馬が多いのですが、ブライトジュエリーは前走未勝利戦では上がり34.6秒。上がり2位だった馬が36.0秒なので断トツの数字でした。エピファネイア×母父ミスプロ系とコースは合いそうで内枠なら一発も期待。
ソーダズリングはレース相性があまり良くないハーツクライ産駒ですが、前走では道中緩急のついたペースにも対応できており上のソーグリッタリングやマジックキャッスルを見ても東京自体は合いそうです。
あとは今年は母父ミスプロ系が多いのですが、母父ミスプロ系は内枠○外枠×と枠も重要。枠順データ通りに内寄りに入った馬を重視するのが良さそうです。