2022/4/24(日)
東京競馬場・芝2000m
過去8年分のフローラSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
フローラS 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ルージュスティリア
3番人気 ルージュエヴァイユ
4番人気 マイシンフォニー
5番人気 パーソナルハイ
参考:netkeiba.com
予想オッズではシンザン記念で敗れた後1勝クラスを勝ち上がったキタサンブラック産駒のラスールが1番人気。2番人気にはチューリップ賞で6着だったルージュスティリア、3番人気には新馬戦・デイジー賞と連勝しているルージュエヴァイユが続きます。
4番手以下はフィリーズレビューで4着だったマイシンフォニー、桜花賞で6着だったパーソナルハイ、フラワーCで7着だったキタサンシュガーなどが支持を集めています。
フローラS コース&血統分析
東京芝2000mの特徴
東京芝2000mは1コーナー奥のポケットからスタート。2コーナーに進入するまでの距離が短いため外枠が不利なコース形態となっています。特に多頭数の場合外枠に入った逃げ・先行馬は苦戦傾向。
フローラS 父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-1-1-21】
- ロベルト系【2-1-0-9】
- キングカメハメハ系【1-1-2-15】
- ダンジグ系(欧)【1-1-1-5】
- ディープインパクト系【1-0-2-20】
- ステイゴールド系【0-2-2-5】
クールキャット、ウインマリリンと2年連続でスクリーンヒーロー産駒が優勝。ハービンジャー、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴルなどどちらかと言えば東京のイメージが薄い種牡馬の産駒が好走しています。
ディープインパクト産駒は(1-0-2-14)、ハーツクライ産駒は(0-2-0-19)と出走数の割に成績は振るわず好走しているのも当日2番人気以内が大半です。
フローラS 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【2-1-1-19】
- ミスタープロスペクター系【2-0-1-16】
- キングマンボ系【1-1-0-3】
- ロベルト系【1-1-0-8】
- ニジンスキー系【1-0-0-1】
近年はミスプロ系やキングカメハメハ系を母父に持つ馬の好走が多くノーザンダンサー系やナスルーラ系はやや苦戦しています。また昨年のスライリー、一昨年のフアナと母父ディープインパクトが2年連続で馬券に絡んでいます。
フローラS 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 2-1-1-12 | 12.5% | 25.0% |
2枠 | 3-0-1-12 | 18.8% | 25.0% |
3枠 | 1-2-1-12 | 6.3% | 25.0% |
4枠 | 0-2-0-14 | 0.0% | 12.5% |
5枠 | 0-0-1-15 | 0.0% | 6.3% |
6枠 | 0-2-0-14 | 0.0% | 12.5% |
7枠 | 0-0-1-19 | 0.0% | 5.0% |
8枠 | 2-1-3-17 | 8.7% | 26.1% |
近年は開幕週+2分を切る決着が多く内枠の優勝馬が目立ちます。8枠で優勝したクールキャット、チェッキーノはいずれも関東馬でルメール騎手の騎乗でした。
また8枠はフアナ、パイオニアバイオなど父キングマンボ系の好走馬が多く、キングマンボ系を含む母父ミスプロ系は1~4枠に好走馬が多いのが特徴です。
馬番データ
- 偶数馬番【4-3-4-57】
- 奇数馬番【4-5-4-58】
当日6番人気以下は偶数馬番が(0-1-1-43)、奇数馬番が(1-3-2-48)。
関西馬
- 1~4枠【4-2-1-17】
- 5~8枠【0-1-1-26】
関東馬は外枠でも好走していますが関西馬は5枠以降に入ると大きく成績を落としています。
ノーザンF生産馬
- 偶数馬番【3-1-4-15】
- 奇数馬番【0-2-1-21】
奇数馬番に入ったノーザンF生産馬は2020年のスカイグルーヴの他にもホウオウパフューム、ビッシュ、マジックタイムと1番人気馬がよく飛んでいます。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-0-1-7 | 0.0% | 12.5% |
先行 | 2-5-2-20 | 6.9% | 31.0% |
差し | 4-3-5-50 | 6.5% | 19.4% |
追込 | 2-0-0-38 | 5.0% | 5.0% |
当日5番人気以内の人気馬は脚質不問。当日6番人気以下は昨年のスライリーや2018年のパイオニアバイオのように、前で粘り込むパターンが近年続いています。
前走4角位置(前走中山)
- 4番手以内【4-2-2-22】
- 5番手以下【1-2-2-30】
出走馬の大半が前走中山か阪神ですが、中山組は4角好位組の成績・回収値が高く4角5番手以下だった馬は人気馬なら。
前走上がり3F
- 1~2位【6-3-3-43】
- 3~5位【2-1-1-40】
- 6位以下【0-4-4-32】
当日5番人気以内+前走上がり2位以内は(6-2-3-10)。上がり3位以下だと(1-2-2-14)になるので人気馬は前走上がり順位に注意。
前走上がり2位以内だったのはシンシアウィッシュ、ストキャスティーク、ラスール、ルージュエヴァイユ、ルージュスティリアの5頭。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-2-2-36 | 2.4% | 12.2% |
440-459 | 3-2-5-36 | 6.5% | 21.7% |
460-479 | 3-3-1-27 | 8.8% | 20.6% |
480-499 | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
500- | 1-1-0-0 | 50.0% | 100.0% |
440~479kgに好走馬が多く480~499kgは2019年のセラピア、2017年のホウオウパヒュームなど1番人気が飛んでいます。
前走との馬体重差
- +体重【1-2-2-33】
- 増減無【1-1-0-13】
- -体重【6-5-6-69】
当日5番人気以内でマイナス体重だと(6-3-5-12)複勝率53.8%。±0kg以上だと(1-1-0-12)と人気馬は当日の馬体重に注意。
フローラS 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-1-0-6 | 12.5% | 25.0% |
2番人気 | 1-3-2-2 | 12.5% | 75.0% |
3番人気 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
4-6番人気 | 3-1-2-18 | 12.5% | 25.0% |
7-9番人気 | 0-0-1-23 | 0.0% | 4.2% |
10番人気- | 1-3-2-61 | 1.5% | 9.0% |
人気馬同士で決まることもあれば上位人気が揃って飛ぶこともあります。10番人気以下の大穴が来ることも多く、単勝15倍を超えるとあまりオッズはアテになりません。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 4-5-6-72 | 4.6% | 17.2% |
栗東 | 4-3-2-43 | 7.7% | 17.3% |
複勝率では関東・関西で差はありません。関西馬は前走オープンクラスだと(0-0-0-17)、1勝クラス以下だと(5-3-2-26)。キタサンシュガー、パーソナルハイ、マイシンフォニー、ルージュスティリアが前走オープンクラスの関西馬。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
2戦 | 1-0-1-21 | 4.3% | 8.7% |
3戦 | 3-2-2-24 | 9.7% | 22.6% |
4戦 | 3-0-1-17 | 14.3% | 19.0% |
5戦 | 0-4-2-17 | 0.0% | 26.1% |
6戦 | 0-0-0-11 | 0.0% | 0.0% |
7戦- | 1-2-2-17 | 4.5% | 22.7% |
当日3番人気以内+キャリア3~5戦は(3-4-3-5)と安定。
騎手データ
- 継続騎乗【5-3-2-50】
- 乗り替わり【3-5-6-65】
関東馬は乗り替わり、関西馬は継続騎乗が好成績。また関東騎手が(3-4-5-90)複勝率11.8%に対して関西騎手は(5-3-2-25)複勝率28.6%と大きく差があります。
生産者データ
- ノーザンF【3-3-5-36】
- 社台F【1-1-1-15】
ノーザンF生産馬は出走数は多いものの2018年のパイオニアバイオや2016年のアウェイクなど大穴でも好走することがあります。エリカヴィータ、キタサンシュガー、ホウオウバニラ、マイシンフォニー、ラスール、ヴァンルーラーがノーザンF生産馬。
フローラS 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
GⅡ | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ | 1-4-5-29 | 2.6% | 25.6% |
オープン | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
1勝 | 6-3-2-46 | 10.5% | 19.3% |
未勝利 | 0-1-1-25 | 0.0% | 7.4% |
新馬 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
勝ち切っているのは1勝クラス組が多く、重賞組は2~3着が多いのが特徴です。
前走1勝クラスの関西馬が(4-3-1-13)複勝率38.1%と成績が良く、関東馬は複勝率では重賞組優勢ですが近年はウインマリリン、ウィクトーリアと前走1勝クラスからの優勝馬も出ています。
シンシアウィッシュ、トゥーサン、ホウオウバニラ、ヴァンルーラーが前走1勝クラスの関西馬。
主な前走
- フラワーC【1-2-4-13】
- 君子蘭賞【1-2-1-6】
- ミモザ賞【1-1-0-14】
- アネモネS【1-0-0-2】
- クイーンC【0-2-1-6】
前走距離
- 1600m【1-2-1-32】
- 1800m【4-4-6-46】
- 2000m【2-2-1-30】
- 2200m【0-0-0-1】
- 2400m【1-0-0-5】
前走場所
- 東京【0-2-2-22】
- 中山【5-4-4-52】
- 京都【1-0-0-6】
- 阪神【2-2-2-26】
- 中京【0-0-0-3】
- 小倉【0-0-0-4】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-2-3-13 | 0.0% | 27.8% |
2番人気 | 4-2-1-21 | 14.3% | 25.0% |
3番人気 | 1-2-0-20 | 4.3% | 13.0% |
4番人気 | 2-1-1-13 | 11.8% | 23.5% |
5番人気 | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 1-0-2-24 | 3.7% | 11.1% |
10番人気- | 0-1-1-14 | 0.0% | 12.5% |
前走5番人気以下で好走した5頭全てが関東馬でうち4頭は前走重賞。前走1勝クラス以下だった馬や関西馬は前走4番人気以内が目安になります。
前走1勝クラス
- 4番人気以内【6-3-1-28】
- 5番人気以下【0-0-1-21】
ストキャスティーク、トゥーサン、ヴァンルーラーが前走1勝クラスで6番人気以下。
関西馬
- 4番人気以内【4-3-2-23】
- 5番人気以下【0-0-0-20】
関西馬で好走しているのは大半が1勝クラス組ですが、前走での人気は4番人気以内が目安。キタサンシュガー、トゥーサン、パーソナルハイ、ルージュスティリア、ヴァンルーラーが前走5番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 6-3-1-41 | 11.8% | 19.6% |
2着 | 0-1-1-17 | 0.0% | 10.5% |
3着 | 0-1-3-6 | 0.0% | 40.0% |
4着 | 1-1-0-12 | 7.1% | 14.3% |
5着 | 1-0-1-9 | 9.1% | 18.2% |
6-9着 | 0-1-2-20 | 0.0% | 13.0% |
10着- | 0-1-0-10 | 0.0% | 9.1% |
前走1勝クラス以下だった馬が多いため前走1着馬が勝利数では抜けています。
重賞組で好走しているのは関東馬が大半ですが、前走重賞の関東馬は前走2着だと(0-0-0-6)、前走3着だと(0-1-3-1)と前走3着馬の成績が良いのが特徴。
関西馬
- 2着以内【3-3-2-18】
- 3着以下【1-0-0-25】
シンシアウィッシュ、ヴァンルーラーが前走2着以内の関西馬。
前走タイム差(1勝クラス・1着)
- 0.1秒差以上【4-2-0-6】
- タイム差無し【1-0-0-5】
ラスール、ヴァンルーラーが前走1勝クラスを0.1秒差以上で1着。
フローラS データまとめ
買いデータ
★当日5番人気以内+前走上がり2位以内
★当日5番人気以内+マイナス体重
★前走1勝クラスで4番人気以内+0.1秒差以上で1着
★前走重賞で3着だった関東馬
消しデータ
★5~8枠の関西馬
★奇数馬番のノーザンF生産馬
★前走オープンクラスの関西馬
★前走5番人気+4着以下の関西馬
フローラS 予想
○パーソナルハイ
▲ルージュエヴァイユ
△ルージュスティリア
△シンシアウィッシュ
△マイシンフォニー
ラスールは当日上位人気が予想されるノーザンF生産馬。前走上がり2位以内に関東馬なので枠を気にせず買える1頭です。キタサンブラック産駒の牝馬は中距離実績にはまだ欠けますが、左回りを得意とするので世代戦ならそれほど気にしなくても良さそうです。関西のルメール騎手想定という点も○。
パーソナルハイは中京2000mの未勝利戦ではスローからラスト3F33.7秒と内容が良く、東京で赤松賞の2着があるのも好材料。前走桜花賞で間隔が詰まるのは割引きですが、矢作厩舎はこういった使い方が多いのでそれほど気になりません。今年は少ない母父ミスプロ系という血統も魅力的です。
ルージュエヴァイユはキャリア2戦ですがラスールと同じで今年は数少ない1勝クラス勝ちの実績。前走中山で4角6番手は例年のデータだと割引きですが、着差以上に能力を感じさせる内容で東京替わりは楽しみ。
ルージュスティリアは新馬戦では桜花賞馬スターズオンアースを下し1着。長期休養明けとなったチューリップ賞でも上がり1位を記録するなどこちらも能力は上位。福永騎手想定という点も好材料です。
他では前走1勝クラスの関西馬でアルテミスSでも4着の実績があるシンシアウィッシュ、前走フィリーズレビューというローテが割引きですが、1800mの未勝利戦を好タイムで勝つなど距離自体はこなせそうなマイシンフォニー。