2023/4/22(土)
福島競馬場・芝1800m
過去8年分の福島牝馬Sのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
※新潟競馬場で行われた2021年を除く過去8年分のデータになります。
福島牝馬S 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ストーリア
3番人気 ウインピクシス
4番人気 ステラリア
5番人気 ミスニューヨーク
参考:netkeiba.com
予想オッズでは昨年の2着馬で前走中山牝馬Sでは5着だったクリノプレミアムが1番人気。2番人気は中山牝馬Sで2着に入ったストーリア、3番人気は中山牝馬Sで8着だったウインピクシスが推されています。
以下約1年近い休養明けとなりますがエリザベス女王杯2着の実績を持つステラリア、ダービー卿CT8着のミスニューヨーク、幕張Sを勝ちオープン入りを果たしたジネストラなどが続きます。
福島牝馬S コース&血統分析
福島芝1800mの特徴
福島芝1800mは直線スタンド前からスタートしコースを1週するコース。直線が短く前に行く馬が有利なので、先行争いが激しくなりテンが速くなりがちです。
開催後半になると内側の馬場の痛みが顕著になり、内は全く伸びず外差しが決まりやすくなります。福島の芝コースは開催前半か後半かで傾向がガラッと変わるので注意。
父系統別データ
- キングカメハメハ系【3-0-0-10】
- サンデーサイレンス系【2-2-1-31】
- サドラーズウェルズ系【2-1-1-5】
- ミスタープロスペクター系【1-0-1-4】
- ディープインパクト系【0-3-2-12】
- ステイゴールド系【0-2-0-12】
サンデー系で優勝したのはデュランダル産駒・オンファイア産駒とどちらかと言えばマイナー種牡馬。キングカメハメハ系やミスプロ系の優勝が多く、ディープインパクト産駒などリーディング上位のサンデー系産駒は2~3着までが多いのが特徴です。
母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【2-1-1-18】
- ニジンスキー系【2-0-1-6】
- ボールドルーラー系【1-0-1-4】
- ロベルト系【1-0-0-2】
- プリンスリーギフト系【1-0-0-1】
- ダンジグ系(米)【1-0-0-1】
母父ノーザンダンサー系が(3-5-2-26)、ナスルーラ系が(2-2-2-14)と比較的複勝率が高めです。
またミスプロ系は母系だと(0-0-0-19)と全滅ですが、人気薄で4~5着に入ったシンハリングやウインプリメーラ、トーセンアルニカはノーザンテースト持ち。他にも昨年1~2着のアナザーリリック、クリノプレミアムや2020年に13番人気で2着に入ったリープフラウミルヒなどノーザンテースト持ちは人気問わず注意。
福島牝馬S 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-1-12 | 0.0% | 14.3% |
2枠 | 1-0-0-13 | 7.1% | 7.1% |
3枠 | 3-1-1-9 | 21.4% | 35.7% |
4枠 | 1-3-1-9 | 7.1% | 35.7% |
5枠 | 1-0-1-13 | 6.7% | 13.3% |
6枠 | 1-2-0-12 | 6.7% | 20.0% |
7枠 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
8枠 | 0-1-3-12 | 0.0% | 25.0% |
昨年は開催3日目でAコース使用、2020年以前と今年は開催5日目でBコース替わり週となります。2020年以前を見ると内外どちらからでも好走しているのでそれほど枠を意識しなくても良さそうです。
馬番データ
- 偶数馬番【6-6-6-41】
- 奇数馬番【2-2-2-53】
全体的に偶数馬番の成績が良く、馬番では6番が(3-1-1-3)。過去8年中7年で優勝馬は4~8番から出ています。
前走時の馬番(前走中山牝馬S)
- 1~9番【2-0-1-26】
- 10~18番【4-5-0-19】
中山牝馬Sからのローテとなる馬が多いレースですが、中山牝馬Sで馬番10番以降だった馬の連対率が高いのが特徴です。1~9番で好走した3頭中2頭は中山牝馬Sで3着以内でした。
ウインピクシス、ストーリア、スライリーが中山牝馬Sで馬番10番以降。エイシンチラー、クリノプレミアムは1桁馬番でした。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-1-1-7 | 10.0% | 30.0% |
先行 | 2-5-3-19 | 6.9% | 34.5% |
差し | 3-2-2-33 | 7.5% | 17.5% |
追込 | 2-0-1-34 | 5.4% | 8.1% |
マクリ | 0-0-1-1 | 0.0% | 50.0% |
複勝率では逃げ・先行有利ですが昨年1着のアナザーリリックは1角15番手、2020年1着のフェアリーポルカも1角12番手と近年は序盤控えていた馬の方が勝ち切っています。
前走4角位置
- 4番手以内【2-5-2-38】
- 5番手以下【5-3-6-56】
前走4角10番手以下になると(2-0-0-26)と複勝率は大きく落ちます。エリカヴィータ、ステラリアの2頭が該当します。
前走上がり3F
- 1~3位【2-4-2-24】
- 4~5位【1-0-0-11】
- 6位以下【4-4-6-55】
前走上がり6位以下だった馬は前走が愛知杯か中山牝馬Sなら(4-4-2-32)、他のレースだと(0-0-4-23)と3着止まり。ジネストラ、ストゥーティ、ニシノラブウインク、ビッグリボン、ミスニューヨークが前走愛知杯・中山牝馬S以外のレースで上がり6位以下。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-1-1-15 | 5.6% | 16.7% |
440-459 | 1-3-2-20 | 3.8% | 23.1% |
460-479 | 1-3-3-38 | 2.2% | 15.6% |
480-499 | 3-1-1-15 | 15.0% | 25.0% |
500- | 2-0-1-6 | 22.2% | 33.3% |
牝馬同士なので馬格による差はそれほどありませんが、前走からプラス体重になる馬は2~3着までが多いのが特徴。
前走との馬体重差
- +体重【0-2-3-18】
- 増減無【1-2-0-16】
- -体重【6-4-5-60】
福島牝馬S 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-3-1-4 | 0.0% | 50.0% |
2番人気 | 0-1-1-6 | 0.0% | 25.0% |
3番人気 | 4-0-0-4 | 50.0% | 50.0% |
4-6番人気 | 2-2-2-18 | 8.3% | 25.0% |
7-9番人気 | 1-1-0-22 | 4.2% | 8.3% |
10番人気- | 1-1-4-40 | 2.2% | 13.0% |
過去8年では1~2番人気が未勝利、また下位人気の好走も多く難解なレースです。単勝オッズでは4.9倍以下が(0-4-2-6)、5.0~9.9倍が(6-1-2-16)。
また4歳馬は当日4番人気以内で(2-3-1-6)ですが5番人気以下は(0-1-0-28)と成績が悪く穴を狙うなら5歳以上。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 4-4-4-50 | 6.5% | 19.4% |
栗東 | 4-4-4-44 | 7.1% | 21.4% |
当日5番人気以内だと関東馬が(4-2-3-6)、関西馬が(2-3-1-19)と関東馬が堅実です。逆に人気薄を狙うなら関西馬が狙い目。予想オッズ上位ではクリノプレミアム、ウインピクシス、ジネストラが関東馬。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 2-4-1-34 | 4.9% | 17.1% |
5歳 | 3-4-4-34 | 6.7% | 24.4% |
6歳 | 2-0-3-19 | 8.3% | 20.8% |
7歳- | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
4歳馬は前走1着で(1-3-1-7)、前走2着以下だと(1-1-0-27)。前走2着以下から巻き返したアナザーリリック、フロンテアクイーンはいずれも当日4番人気以内でした。今年の4歳馬はいずれも前走2着以下なので、買いやすいのは当日人気に推されている馬です。
生月データ
- 3~4月【6-7-7-49】
- それ以外【2-1-1-45】
なぜかこのレースは3~4月生まれの成績が良く、3~4月以外の生まれで好走した4頭中3頭は当日3番人気以内でした。波乱も多いレースなので手広く買う人は3~4月生まれに注意してみてもいいかもしれません。
エイシンチラー、エリカヴィータ、ジネストラ、ステラリア、ストゥーティ、パーソナルハイ、ホウオウエミーズが3~4月以外の生まれ。
騎手データ
- 継続騎乗【4-6-2-34】
- 乗り替わり【4-2-6-60】
4歳馬は乗り替わりが(0-1-0-23)、5歳以上は継続騎乗でも乗り替わりでも複勝率は変わりません。
福島牝馬S 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
GⅡ | 0-0-1-5 | 0.0% | 16.7% |
GⅢ | 8-5-3-52 | 11.8% | 23.5% |
リステッド | 0-0-1-2 | 0.0% | 33.3% |
オープン | 0-0-1-12 | 0.0% | 7.7% |
3勝 | 0-2-2-11 | 0.0% | 26.7% |
2勝 | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
出走馬の半数以上が中山牝馬S組で、他にも愛知杯や前走が牝馬限定戦だった馬が(8-7-5-66)。
前走オープン特別以下は2~3着までですが昨年は13番人気シンハリングが4着、2020年も13番人気リープフラウミルヒが3着と紐荒れ狙いなら。
主な前走
- 中山牝馬S【6-5-1-45】
- 愛知杯【2-0-1-2】
- 初音S【0-1-1-1】
- 美浦S【0-1-0-1】
- 阪神牝馬S【0-0-1-5】
- 京都牝馬S【0-0-1-2】
前走距離
- 1200m【0-0-0-1】
- 1400m【0-0-0-4】
- 1600m【0-0-4-21】
- 1800m【6-7-2-55】
- 2000m【2-1-2-7】
前走場所
- 東京【0-1-1-4】
- 中山【6-6-2-65】
- 京都【0-0-1-1】
- 阪神【0-1-3-14】
- 中京【2-0-0-2】
- 小倉【0-0-1-4】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
2番人気 | 0-2-1-9 | 0.0% | 25.0% |
3番人気 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
4番人気 | 0-2-0-6 | 0.0% | 25.0% |
5番人気 | 1-1-1-10 | 7.7% | 23.1% |
6-9番人気 | 1-2-3-23 | 3.4% | 20.7% |
10番人気- | 4-1-3-37 | 8.9% | 17.8% |
中山牝馬S組だけではなく、オープン特別や3勝クラス組も含め前走下位人気だった馬が良く走っています。
前走中山牝馬S
- 5番人気以内【1-2-0-12】
- 6番人気以下【4-3-1-33】
エイシンチラー、ストーリア、スライリーが前走中山牝馬Sで6番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 1-4-1-13 | 5.3% | 31.6% |
2着 | 1-1-0-4 | 12.5% | 25.0% |
3着 | 0-1-1-8 | 0.0% | 20.0% |
4着 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
5着 | 0-1-0-6 | 0.0% | 14.3% |
6-9着 | 3-1-1-23 | 10.7% | 17.9% |
10着- | 1-0-4-32 | 2.7% | 13.5% |
前走中山牝馬Sで2着以内だと(2-3-0-2)と信頼できます。昨年のクリノプレミアムのように中山牝馬Sで10番人気以下であっても連対していれば抑え推奨。また前走中山組は敗れている場合0.5秒差以内が目安になります。
また年齢別データでも触れましたが4歳馬で好走しているのは前走1着馬が多く、前走2着以下を狙うなら人気馬。
前走タイム差(前走中山・2着以下)
- 0.2秒差以内【3-3-2-10】
- 0.3~0.5秒差【1-1-0-17】
- 0.6秒差以上【0-0-0-30】
ストーリアが中山牝馬S2着で着差も0.2秒差。他の中山牝馬S組は0.6秒差以上離されています。
福島牝馬S データまとめ
買いデータ
★ノーザンテースト持ち
★偶数馬番(特に馬番6番)
★当日5番人気以内の関東馬
★3~4月生まれ
消しデータ
★前走中山牝馬Sで馬番1~9番
★当日5番人気以下+前走2着以下の4歳馬
★今回乗り替わりになる4歳馬
★前走中山で0.6秒差以上負け
福島牝馬S 予想
○ウインピクシス
▲ミスニューヨーク
△ビッグリボン
△クリノプレミアム
△ホウオウイクセル
ストーリアは前走中山牝馬Sで12番枠から6番人気2着、着差は0.2秒差と絶妙な内容で前走傾向としてはクリア。昨年優勝のアナザーリリックと同じリオンディーズ産駒で横山武騎手の継続騎乗想定、3月生まれなど好データが揃っています。3kg増が気になりますが当日4番人気以内に推されたら買い。
ウインピクシスは中山牝馬Sで0.9秒差の内容は割引きですが、今年は中山牝馬S組の上位馬不在のためある程度度外視。関東馬なので当日5番人気以内に推されたら買いやすく、前週福島で好調だったノーザンテースト持ちのゴールドシップ産駒など血統面もまずまず。
ミスニューヨークはダービー卿CTで上がり下位だったので傾向としては3着候補。福島は3歳時に松島特別を勝って以来ですが小回りの1800m実績もあり、キングズベスト産駒は福島相性○。
同じくビッグリボンも前走が牝馬限定戦ではなく上がり6位以下なので3着に該当するデータが多めですが、ルーラーシップに母父ディープは重賞でも好走が多い配合です。
他ではクリノプレミアムは昨年2着の実績を持ち血統的にも問題ありませんが、昨年と比較すると前走内容で割引き。ただし今年は中山牝馬S組が少ないので相対的には上位です。最後に愛知杯組で4月生まれの5歳馬、ノーザンテースト持ちと穴候補としては悪くないデータが揃っているホウオウイクセル。