葵S2019予想|過去9年の傾向とデータ分析

by Nadaraikon [CC BY-SA 3.0]
2019年5月25日(土)
葵ステークス(重賞)
京都競馬場・芝1200m

昨年から重賞になりましたが、同距離で行われていたオープン特別時代を含む9年分のデータ分析です。

※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

昨年から重賞に格上げされたスプリント戦。昨年は2着同着でしたが内枠の人気薄2頭が好走し、3連単は10万超えという結果になりました。

葵Sの傾向をまとめると

  • 内枠有利
  • 前走橘S、または阪神組が中心
  • 牡馬は460kg以上欲しい

それでは2019年葵Sのデータ分析を行なっていきます。

葵S 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 3.7倍 アウィルアウェイ
  • 4.1倍 ディアンドル
  • 4.9倍 ディープダイバー
  • 7.3倍 ローゼンクリーガー
  • 10.4倍 ココフィーユ

前走桜花賞のアウィルアウェイ、相性の良いローテの橘Sを勝ったディープダイバー、4連勝でマーガレットSを勝ったディアンドルあたりが上位人気予想です。

葵Sのコース分析

京都芝1200mの特徴


内回りコースを使用。スタート後すぐに3コーナーの坂に差し掛かるため前半はあまりハイペースにはならず、古馬クラスでは前半3Fと後半3Fのラップはほぼ同じです。

4コーナーの坂の下りでペースが上がりますが、京都内回りコースはコーナーの角度が急なので外側の馬は距離損が大きく、内枠有利となっています。

重賞ナビ

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京都芝1200m 種牡馬データ


牡馬はサンデー系かキングマンボ系が良く走っており、ノーザンダンサー系はイマイチ。

牝馬はノーザンダンサー系が抜群の成績でサンデー系、ナスルーラ系もまずまずですがミスプロ系は全般的に不振です。

葵S 種牡馬別成績

  • クロフネ【1-1-0-3】
  • マツリダゴッホ【1-1-0-0】
  • ネオユニヴァース【1-1-0-0】

主な出走馬の血統分析

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京都芝1200m 母父データ


牡馬で優勝したのは全て母父ノーザンダンサー系。牝馬は母父ヘイロー系、ロベルト系あたりが勝ち切っており、ナスルーラ系やノーザンダンサー系は2~3着までが多め。

葵Sの傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-1-0-622.2%33.3%
2番人気1-2-1-511.1%44.4%
3番人気1-0-0-811.1%11.1%
4番人気2-1-0-622.2%33.3%
5番人気0-1-0-80.0%11.1%
6番人気0-3-2-40.0%55.6%
7-9番人気3-0-1-2311.1%14.8%
10-番人気0-2-4-440.0%12.0%

最も複勝率が高いのが6番人気馬で下位人気馬の激走も多く人気はアテになりません。抜けた馬がいないことが多く人気がバラけやすいレースですが、1番人気で優勝した2頭はどちらも単勝3倍を切る人気でした。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-2-1-97.7%30.8%
2枠4-1-0-928.6%35.7%
3枠3-0-2-1118.8%31.3%
4枠0-1-0-150.0%6.3%
5枠0-2-2-140.0%22.2%
6枠1-2-2-135.6%27.8%
7枠0-1-0-170.0%5.6%
8枠0-1-1-160.0%11.1%

コースデータからも内有利で過去9年で1~3枠が8勝と1着固定を狙うなら内枠から。2~3着はどこからでも考えられますが4枠、7~8枠は人気より着順を落としやすいです。

馬番データ

  • 偶数番号【2-6-2-55】
  • 奇数番号【7-4-6-49】

3番が(4-0-2-3)で断トツの成績。昨年9番人気のゴールドクイーンが優勝しており人気馬・穴馬関係なく走るので3番だけは人気薄でも抑えたいです。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ2-2-0-522.2%44.4%
先行2-4-3-246.1%27.3%
差し3-2-4-425.9%17.6%
追込2-2-1-335.3%13.2%

差し・追い込みからも好走馬は出ていますが、まずは内枠の先行馬を重視したい所。

前走4角位置

  • 2番手以内【5-4-1-35】
  • 3~5番手以下【0-3-5-27】
  • 6番手以下【4-3-2-42】

前走3~5番手は複勝率が高めですが1着がありません。有力馬ではディアンドル、ローゼンクリーガーあたりが4角3~5番手。

前走上がり3F

  • 1~2位【4-3-0-13】
  • 3~5位【2-1-2-22】
  • 6位以下【3-6-6-66】

前走上がり2位以内だった馬の連対率が高く、有力馬ではディープダイバー、ディアンドル、アイラブテーラーあたりが該当。

葵Sの傾向データ②

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
3戦0-0-0-70.0%0.0%
4戦2-1-0-1015.4%23.1%
5戦1-1-0-146.3%12.5%
6戦2-2-1-914.3%35.7%
7戦1-2-4-263.0%21.2%
8戦1-2-1-155.3%21.1%
9戦2-2-1-1410.5%26.3%
10戦~0-0-1-90.0%10.0%

キャリアは幅広く出ています。昨年上位のゴールドクイーンは橘S3着、ラブカンプーは紅梅S2着と京都のオープン特別で好走した実績があり、トゥラヴェスーラも京都内回りの新馬戦(1600m)を3馬身差で楽勝していました。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦1-1-3-302.9%14.3%
栗東8-9-5-738.4%23.2%
地方0-0-0-10.0%0.0%

2016年は関東馬が1~3着を独占しましたが、基本的には関西馬中心で問題ありません。

騎手データ

  • 藤岡康太【2-0-0-2】
  • 幸英明【1-1-0-5】
  • 池添謙一【0-1-2-2】

勝率が高いのは継続騎乗組ですが2~3着は乗り替わり組が多く、複勝率では若干継続騎乗組が高くなっています。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4392-2-3-188.0%28.0%
440-4593-2-0-289.1%15.2%
460-4790-4-2-280.0%17.6%
480-4991-1-3-194.2%20.8%
500-5192-1-0-818.2%27.3%
520-5390-0-0-30.0%0.0%
540~1-0-0-0100.0%100.0%

小柄な馬で馬券になっているのは殆ど牝馬で、牡馬は460kg以上は欲しい所です。

前走との馬体重差

  • +体重【6-3-4-45】
  • 増減無【2-1-3-9】
  • -体重【1-6-1-50】

葵Sの前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ0-1-1-80.0%20.0%
GⅡ2-1-0-818.2%27.3%
GⅢ0-1-1-150.0%11.8%
オープン5-4-5-409.3%25.9%
500万2-3-1-305.6%16.7%

前走は京都芝1400mで行われる橘Sが中心。前走京都から馬券に絡んでいるのは橘Sが多く、それ以外では前走阪神組がお勧め。

主な前走

  • 橘S【5-3-2-24】
  • フィリーズレビュー【1-1-0-2】
  • 桜花賞【0-1-1-8】

前走距離

  • 1200m【2-2-0-30】
  • 1400m【6-6-6-56】
  • 1600m【1-2-2-14】

前走1200mから優勝した2頭は小倉・福島とローカル組。

前走場所

  • 中山【1-0-1-10】
  • 中京【0-0-2-14】
  • 京都【5-4-2-36】
  • 阪神【1-6-3-28】

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-1-0-1610.5%15.8%
2番人気1-2-0-89.1%27.3%
3番人気0-1-0-50.0%16.7%
4番人気0-1-0-70.0%12.5%
5番人気0-0-1-90.0%10.0%
6-9番人気5-3-3-2314.7%32.4%
10-番人気1-2-4-362.3%16.3%

前走500万組は上位人気だった馬が優勢ですが、オープン特別・重賞組は下位人気だった馬でも問題ありません。

前走500万

  • 3番人気以内【2-3-0-18】
  • 4番人気以下【0-0-1-12】

前走500万で3番人気以内だったのはアイラブテーラー、ショウナンタイガ、セプタリアン、タマモメイトウの4頭。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着2-3-1-295.7%17.1%
2着1-0-1-320.0%40.0%
3着2-1-0-525.0%37.5%
4着0-1-0-60.0%14.3%
5着2-1-1-328.6%57.1%
6-9着1-1-3-213.8%19.2%
10-着1-3-2-372.3%14.0%

500万組は1着必須、オープン特別組は前走下位からの巻き返しもありますが、優勝しているのは前走5着以内です。重賞組は着順不問。

前走橘S

  • 5着以内【5-3-1-9】
  • 6着以下【0-0-1-15】

前走橘Sは5着以内が好成績ですが、0.6秒差以上離されていると(0-0-0-11)。今年は3着でも優勝したディープダイバーから0.6秒差をつけられています。

葵S データ注目馬

注目馬① ディープダイバー

ローテ相性の良い橘S組で上がり最速の1着、2着ジュランビルとはクビ差でしたが3着馬には差をつけており京都実績も豊富。3歳のこの時期でキャリア11戦というのはやや気になりますが、大きく馬体を減らすなど当日の状態に不安がなければ安定感は抜群。デビュー戦がサートゥルナーリアの2着というのも注目されそうです。

 

注目馬② エイティーンガール

前走フィリーズレビューは9着に敗れましたが、前走下位人気馬の成績が良いレースで父ノーザンダンサー系という血統も○。シルクロードS同日の若菜賞は時計のかかる馬場だったのでタイムは目立ちませんが、内容は優秀。鞍上未定となっていますがこのレースと相性が良い池添騎手が乗れたらさらにプラス。

 

注目馬③ ラミエル

こちらも前走フィリーズレビューですが前走は13番人気で6着と健闘。京都で行われた秋明菊賞は大敗していますがこの時は超スロー。小倉の未勝利戦では速いペースから押し切っており、良馬場で1分8秒を切るくらいの決着になれば十分好走可能です。

 

登録25頭で枠順が重要なレースなので現時点では予想が難しいですが、それ以外では連勝中のディアンドル、紅梅S勝ちのあるメイショウケイメイあたりは抑えたいです。あとはとにかく1~3枠に入った馬から。

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