桜花賞2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by TRJN [CC BY-SA 4.0]
2019年4月7日(日)
桜花賞(GⅠ)
阪神競馬場・芝1600m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

昨年はアーモンドアイがムチを入れずにレコードで快勝。今年は阪神JFの1~5着馬を中心に有力馬は順調に駒を進め、28頭の登録となりました。

桜花賞の傾向をまとめると

  • 前走チューリップ賞が中心、別路線組は1着馬
  • ノーザンF、社台F生産馬が強い
  • 真ん中から外寄りの枠が優勢

それでは2019年桜花賞のデータ分析を行なっていきます。

桜花賞 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 2.3倍 ダノンファンタジー
  • 3.1倍 グランアレグリア
  • 4.3倍 クロノジェネシス
  • 9.4倍 ビーチサンバ
  • 12.8倍 シェーングランツ

牡馬とは違い牝馬は2歳時の序列が人気に直結しやすく、2歳GⅠで掲示板に載っている馬たちが上位人気予想。

以下阪神JF5着でフィリーズレビューを勝ったプールヴィル、最重要トライアルのチューリップ賞2着のシゲルピンクダイヤあたり。

除外対象馬
  • メイショウショウブ
  • アズマヘリテージ
  • ラブミーファイン
  • アフランシール
  • イベリス
  • ココフィーユ
  • ラヴズオンリーユー
  • シャドウディーヴァ
  • セントセシリア
  • トロイメント

3/29時点での除外対象馬です。

桜花賞のコース分析

阪神芝1600mの特徴


外回りコースを使用。コーナーが内回りに比べてゆったりしているため直線で横一線になりやすく、直線の長さが474mと長く坂もあるため差しや追い込みが決まりやすいコースです。

重賞ナビ

阪神競馬場・芝1600mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪神芝…

阪神芝1600m 種牡馬データ


ディープインパクトが過去10年で4勝を挙げており、サンデー系とキングマンボ系以外は割引きです。

クロフネ産駒は2011年のホエールキャプチャが1番人気2着、バゴ産駒は2010年のオウケンサクラが3番人気2着に入っています。

桜花賞 種牡馬別成績

  • ディープインパクト【4-4-1-19】
  • キングカメハメハ【2-0-2-4】
  • ダイワメジャー【1-0-1-11】

主な出走馬の血統分析

重賞ナビ

種牡馬ディープインパクトの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ディープインパクト産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…

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種牡馬クロフネの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。クロフネ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまとめています。…

阪神芝1600m 母父データ


父サンデー系の場合、勝ち切っているのは母父ノーザンダンサー系で(5-3-2-35)。母父ミスプロ系は(0-4-1-19)と2着が多いのが特徴です。

父キングマンボ系なら母父サンデー系かデピュティミニスター系。

桜花賞の傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-2-1-430.0%60.0%
2番人気3-4-0-330.0%70.0%
3番人気1-2-2-510.0%50.0%
4番人気0-1-1-80.0%20.0%
5番人気1-0-2-710.0%30.0%
6番人気0-0-1-90.0%10.0%
7-9番人気2-1-1-266.7%13.3%
10-番人気0-0-2-860.0%0.0%

3番人気以内の信頼度は高めですが、近年は1番人気のメジャーエンブレムやルージュバックが敗れるなど全幅の信頼は置けず。

当日の単勝オッズ別では1.5~2.9倍が(1-1-0-4)、3.0~4.9倍が(3-3-0-0)。恐らくダノンファンタジーが1番人気に推されると思いますが、3倍を切っていたら波乱の余地はあるかもしれません。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-1-1-170.0%10.5%
2枠0-0-0-190.0%0.0%
3枠1-1-0-185.0%10.0%
4枠2-2-0-1610.0%20.0%
5枠4-0-4-1220.0%40.0%
6枠0-2-2-160.0%20.0%
7枠2-2-2-246.7%20.0%
8枠1-2-1-263.3%13.3%

全体的に真ん中から外側の成績が良く、5枠は2017年8番人気1着のレーヌミノル、2013年13番人気3着のプリンセスジャックなど大穴もあり。

馬番データ

  • 偶数番号【5-7-3-74】
  • 奇数番号【5-3-7-74】

馬番では2~5番が過去10年で1度も3着以内が無く、人気馬ではメジャーエンブレム、アプリコットフィズ、ダンスファンタジアも4着以下に敗れています。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-1-0-810.0%20.0%
先行2-2-1-315.6%13.9%
差し2-3-6-742.4%12.9%
追込5-4-3-3510.6%25.5%

上がりの速さが順位に直結しやすく差し・追い込み馬が優勢です。稍重だった2017年は4角4番手のレーヌミノルが勝ちましたが、良馬場なら基本的には後ろから。

前走4角位置

  • 2番手以内【1-1-0-38】

馬券になった2頭はレッツゴードンキとヴィルシーナでどちらも当日5番人気以内でした。アウィルアウェイ、グランアレグリア、ルガールカルムが前走4角2番手以内です。

前走上がり3F

  • 1位【5-4-2-23】
  • 2~3位【2-3-3-34】
  • 4位以下【3-1-4-63】

桜花賞の傾向データ②

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
2戦0-1-0-30.0%25.0%
3戦3-3-1-1513.6%31.8%
4戦4-3-5-2810.0%30.0%
5戦2-1-1-384.8%9.5%
6戦1-2-3-332.6%15.4%
7戦~0-0-0-310.0%0.0%

キャリア7戦以上は3着以内無し。キャリア3戦以下で馬券に絡んだのはノーザンFか社台F生産馬です。グランアレグリアアクアミラビリスはクリアしていますが、シゲルピンクダイヤが天羽牧場生産馬。

初勝利時のタイム差

  • 0.0~0.1秒差【0-2-2-56】
  • 0.2秒差【1-5-3-39】
  • 0.3~0.9秒差【9-3-5-47】
  • 1.0秒差以上【0-0-0-6】

1着馬狙いなら初勝利時に0.3~0.9秒差をつけていることが望ましく、クロノジェネシス、グランアレグリア、シェーングランツ、ダノンファンタジー、ビーチサンバはクリア。

有力馬ではアクアミラビリス、シゲルピンクダイヤは0.2秒差なので頭よりも2~3着付けか。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦3-1-3-584.6%10.8%
栗東7-9-7-906.2%20.4%

関東馬は8番人気以下で(0-0-0-31)と人気馬中心。大穴狙いなら関西馬です。

生産者データ

  • ノーザンF【5-5-2-32】
  • 社台F【2-3-5-23】

昨年はノーザンF生産馬が3着内独占。当日4番人気以内なら(5-4-2-6)ですが5番人気以下は(0-1-0-26)なので人気馬なら抑え、人気薄ならバッサリでも良さそうです。

5番人気以下で2着に入ったのは2015年のクルミナル。ディープ産駒で馬格があり桜花賞の好走データには多く当てはまる馬でした。

今年のノーザンF生産馬の中で上位4頭を挙げるとダノンファンタジー、クロノジェネシス、グランアレグリア、ビーチサンバと人気が予想される馬ばかりです。

騎手データ

  • 岩田康誠【2-0-2-4】
  • 池添謙一【1-3-0-3】
  • デムーロ【1-1-0-4】

関東騎手は(1-3-0-52)という成績。4頭とも当日4番人気以内でした。

継続騎乗と乗り替わりで成績はそれほど変わりませんが、回収値は乗り替わり組の方が高め。継続騎乗+当日3番人気以内で(6-6-3-8)と人気馬なら継続騎乗組の方が信頼度は高めです。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4190-1-0-120.0%7.7%
420-4390-4-2-330.0%15.4%
440-4593-1-4-525.0%13.3%
460-4794-1-3-3110.3%20.5%
480-4993-3-1-1712.5%29.2%
500~0-0-0-30.0%0.0%

1着馬はある程度の馬格が必要です。439kg以下で3着以内に入った7頭は全て当日6番人気以内。

前走との馬体重差

  • +体重【4-3-1-35】
  • 増減無【0-2-4-20】
  • -体重【6-5-5-93】

桜花賞の前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ0-1-0-30.0%25.0%
GⅡ1-1-3-551.7%8.3%
GⅢ8-7-7-5810.0%27.5%
オープン1-1-0-303.1%6.3%

昨年からGⅡに昇格しましたが、GⅢ時代を含めチューリップ賞が最重要ローテです。

主な前走

  • チューリップ賞【7-5-7-26】
  • エルフィンS【1-1-0-3】
  • フィリーズレビュー【1-0-2-53】
  • クイーンC【0-2-0-15】

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気6-4-3-2217.1%37.1%
2番人気3-4-1-268.8%23.5%
3番人気0-1-1-200.0%9.1%
4番人気0-0-2-70.0%22.2%
5番人気1-1-1-145.9%17.6%
6-9番人気0-0-2-340.0%5.6%
10-番人気0-0-0-250.0%0.0%

前走6番人気以下はチューリップ賞のみ。前走2番人気以内が殆どを占めており、3番人気以下は前走チューリップ賞か別路線で1着になっている馬が基本。

前走フィリーズレビュー

  • 1番人気【1-0-2-4】
  • 2番人気以下【0-0-0-49】

フィリーズレビュー組は1番人気だった馬しか馬券に絡んでいません。ただ馬券に絡んだ3頭は全てフィリーズレビューで2着以内でした。今年は該当馬無し。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着4-7-3-368.0%28.0%
2着3-0-2-337.9%13.2%
3着2-1-2-169.5%23.8%
4着1-0-0-811.1%11.1%
5着0-0-1-80.0%11.1%
6-9着0-1-2-220.0%12.0%
10-着0-1-0-250.0%3.8%

前走3着以下からの好走は全てチューリップ賞組。前走2着もチューリップ賞かフィリーズレビューしかおらず、別路線組は前走1着が必須。

桜花賞 データ注目馬

注目馬① ダノンファンタジー

新馬戦こそグランアレグリアに敗れましたがそこから重賞3連勝を含む4連勝。過去の好走馬と比較しても遜色無く馬格も合格点。母父グレイソヴリン系はコース相性も悪くなく、この馬自身も阪神マイルで3勝を挙げている実績やノーザンF生産などデータ的には盤石。

 

注目馬② グランアレグリア

桜花賞はパンパンの良馬場であれば1分33秒台前半の時計が予想されます。新馬戦ながらマイルの持ちタイム1.33.6は破格で馬格があるのも○。行きたがる性格と久々のローテ不安ですが、ダノンを負かせる可能性があるのはこの馬。

 

注目馬③ シゲルピンクダイヤ

チューリップ賞では4番人気で上がり最速の2着。過去キャリア3戦で馬券になったのは社台系のみですが、他有力馬と比較してチューリップ賞を使い4角10番手以下から上がり最速で2着という点が大きなプラス。渡辺厩舎で和田騎手と色々ロマンのある馬。

 

クロノジェネシスは前哨戦にクイーンCを選んだのはオークスまで見据えての事だと思いますが、データ的には2着止まり。

穴っぽい所ではエールヴォア。前走フラワーCはコントラチェックに完敗しましたが、中山開催の同レースで1分48秒を切ったのは初めてでこの馬も翌日のスプリングSと同じ勝ちタイムで走破しています。

 

重賞の最終予想はコチラ


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