天皇賞・春2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by Cake6 [CC BY-SA 3.0]
2019年4月28日(日)
天皇賞・春(GⅠ)
京都競馬場・芝3200m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

平成最後のGⅠとなる天皇賞・春。人気が予想されていたシャケトラが調教中の骨折で残念ながら予後不良となりました。年によっては大荒れとなるGⅠですが、今年は様々なサイン馬券で盛り上がりそうです。

天皇賞・春の傾向をまとめると

  • ステイゴールド、ハーツクライ産駒が好相性
  • 内枠有利、穴馬は1~3枠から
  • 前走55kg以下は不振

それでは2019年天皇賞・春のデータ分析を行なっていきます。

天皇賞・春 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 2.8倍 エタリオウ
  • 3.0倍 フィエールマン
  • 6.9倍 ユーキャンスマイル
  • 8.7倍 グローリーヴェイズ
  • 10.5倍 メイショウテッコン

昨年の菊花賞1~3着馬をはじめ4歳馬が人気を集めそうですが、エタリオウとフィエールマンの2頭が中心。枠順によって3番人気以下は入れ替わりそうですがこの2頭の1~2番人気はほぼ確実。

天皇賞・春のコース分析

京都芝3200mの特徴


天皇賞・春でのみ使用されるコースです。菊花賞はスタートから上り坂ですが天皇賞・春ではスタートはほぼ平坦となっています。

距離ロスが少ない内枠が有利で、天皇賞・春では1枠に入った馬が過去10年で5勝を挙げています。前半はスローペースになりやすく2週目の坂からペースが一気に上がります。

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京都芝3200m 種牡馬データ


天皇賞・春において必ず抑えたいのはステイゴールドとハーツクライ。ステイゴールド産駒は人気馬中心ですがハーツクライ産駒は穴でも狙えます。

また血統表で注目すべきはディクタス、トニービン、凱旋門賞馬。マイネルキッツ、カレンミロティック、ビートブラックなどの穴馬も血統表にいずれかを持っていました。

天皇賞・春 種牡馬別成績

  • ステイゴールド【4-0-1-12】
  • ハーツクライ【0-5-3-13】
  • ディープインパクト【0-1-1-13】

主な出走馬の血統分析

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京都芝3200m 母父データ


キタサンブラック、カレンミロティックは母父ナスルーラ系、フェノーメノやサトノダイヤモンドは母父ダンジグ系、シュヴァルグランは母父ミスプロ系と近年はスピードのある血統が比較的好成績。

天皇賞・春 母父別成績

  • サンデーサイレンス【1-0-0-22】
  • トニービン【0-0-0-12】
  • ダンスインザダーク【0-0-0-7】
  • エリシオ【0-0-0-7】

ここで挙げたのは天皇賞・春で相性の悪い母父です。トニービンは父系に入ると優秀ですが、母父としては不振。

天皇賞・春の傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-1-0-810.0%20.0%
2番人気5-0-2-350.0%70.0%
3番人気0-4-1-50.0%50.0%
4番人気1-3-1-510.0%50.0%
5番人気0-0-2-80.0%20.0%
6番人気0-0-1-90.0%10.0%
7-9番人気1-1-0-283.3%6.7%
10-番人気2-1-3-802.3%7.0%

1番人気馬が長く不振でしたが2017年キタサンブラック、2018年シュヴァルグランと2年連続連対。2頭とも前年の天皇賞・春で連対していたレース実績がありました。

今年は4歳馬が人気の中心になりますが、菊花賞は上位馬が33秒台の上がりを使うヨーイドンだったので、長距離適性が出たレースとは言いづらいです。

過去10年で4歳馬の1番人気は(0-0-0-5)。オルフェーヴル、ゴールドシップ、キズナも敗れています。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠5-1-1-1325.0%35.0%
2枠1-2-2-155.0%25.0%
3枠1-1-1-175.0%15.0%
4枠1-0-2-175.0%15.0%
5枠0-0-0-200.0%0.0%
6枠2-2-2-1410.0%30.0%
7枠0-2-1-240.0%11.1%
8枠0-2-1-260.0%10.0%

枠順は超重要で、人気馬なら外寄りの枠から好走することもありますが穴馬は完全に内の1~3枠から

6番人気以下

  • 1枠【3-0-1-12】
  • 2~3枠【0-1-2-25】
  • 4~8枠【0-1-1-80】

7枠14番から2着になったのは2015年7番人気のフェイムゲーム。7枠13番から3着になったのは2013年6番人気のレッドカドー。8番人気以下+4~8枠は全滅です。

馬番データ

  • 偶数番号【5-6-6-69】
  • 奇数番号【5-4-4-77】

馬番では1番(3-1-0-6)、12番(2-1-1-6)が複勝率40%。13番より外は2~3着はありますが1着が無く、頭を狙うなら12番より内。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ2-0-0-1016.7%16.7%
先行3-6-5-218.6%40.0%
差し4-4-5-704.8%15.7%
追込0-0-0-430.0%0.0%
マクリ1-0-0-233.3%33.3%

先行・差しが半々くらいの成績ですが4角7番手以内が目安。

前走上がり3F

  • 1位【4-4-3-21】
  • 2~3位【1-3-3-38】
  • 4位以下【5-3-3-84】

前走上がり1位だった馬の複勝率がやや高めです。フィエールマン、ユーキャンスマイルの2頭が該当。

天皇賞・春の傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳3-1-5-356.8%20.5%
5歳4-4-1-398.3%18.8%
6歳3-3-2-278.6%22.9%
7歳0-1-2-180.0%14.3%
8歳上0-1-0-270.0%3.6%

4~6歳はほぼ変わりませんが、人気馬は4歳より5歳、5歳より6歳の方が信頼度が高め。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦4-2-1-379.1%15.9%
栗東6-8-8-1064.7%17.2%
海外0-0-1-20.0%33.3%

関東馬は2015年のフェイムゲーム以来3着以内が無く、近年は関西馬優勢です。

また関西馬は騎手が関東・関西どちらでも結果を残していますが、関東馬×関東騎手は(3-2-1-21)に対して関東馬×関西騎手は(0-0-0-14)。全体的に継続騎乗の方が好成績です。

生産者データ

  • ノーザンF【1-7-4-41】

ノーザンF生産馬は昨年のレインボーラインが久々の勝利。直近4年では3着以内に2頭ずつ送り出しています。ノーザンF生産+当日4番人気以内で(1-5-3-6)という成績。

今年はエタリオウ、カフジプリンス、パフォーマプロミス、フィエールマン、ユーキャンスマイルの5頭がノーザンF生産馬。

騎手データ

  • 蛯名正義【2-1-1-4】
  • 武豊【2-1-1-4】
  • 岩田康誠【1-1-0-7】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4390-0-1-10.0%50.0%
440-4591-2-1-184.5%18.2%
460-4792-4-2-295.4%21.6%
480-4993-1-3-544.9%11.5%
500-5192-1-3-335.1%15.4%
520-5392-1-0-818.2%27.3%
540~0-1-0-30.0%25.0%

前走との馬体重差

  • +体重【3-1-2-44】
  • 増減無【2-3-2-24】
  • -体重【5-6-5-76】

また前走からプラス体重+当日6番人気以下は(0-0-0-37)。穴馬は内枠からと書きましたが当日の馬体重次第では消し。

天皇賞・春の前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ1-1-0-320.0%40.0%
GⅡ9-8-8-1066.9%19.1%
GⅢ0-1-0-160.0%5.9%
オープン0-0-1-150.0%6.3%
1600万0-0-0-30.0%0.0%
海外0-0-1-30.0%25.0%

前走GⅡ組がほぼほぼを占めます。ローテとしては休み明け2戦目が中心です。

主な前走

  • 日経賞【3-3-2-47】
  • 阪神大賞典【3-2-5-47】
  • 大阪杯【1-1-0-2】
  • 京都記念【1-1-0-4】
  • ダイヤモンドS【0-1-0-13】

日経賞組は2014年に1~3着を独占しましたが、以降4年間は(0-0-0-20)と不振。

ダイヤモンドSから2着に入ったのは2015年のフェイムゲーム。前走58kgから同斤量で臨んでおり、ユーキャンスマイルは前走54kgからの斤量増になります。

前走斤量

  • 55kg以下【0-0-2-26】
  • 55.5~57kg【7-6-8-96】
  • 57.5~59kg【3-4-0-23】

また過去10年で前走55kg以下の馬は連対無し。1989年から見ても前走55kg以下は(0-2-2-67)と1着がありません。

近年は3番人気のシュヴァルグランが3着に入ったことはあり、過去30年前走55kg以下の1~2番人気馬はいないためメンバーが手薄な今年はデータが覆る可能性はありますが…

エタリオウ、グローリーヴェイズ、メイショウテッコン、ユーキャンスマイルの4頭が前走55kg以下。

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気4-2-3-1814.8%33.3%
2番人気1-2-1-155.3%21.1%
3番人気2-1-2-198.3%20.8%
4番人気0-2-0-180.0%10.0%
5番人気1-1-1-126.7%20.0%
6-9番人気2-2-1-424.3%10.6%
10-番人気0-0-1-190.0%5.0%

前走1番人気の成績がやや高めです。エタリオウ、グローリーヴェイズ、フィエールマン、ユーキャンスマイルの4頭が該当。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着5-5-4-2712.2%24.4%
2着3-1-3-2210.3%24.1%
3着0-2-1-170.0%15.0%
4着0-0-1-130.0%7.1%
5着1-0-0-146.7%6.7%
6-9着0-1-0-360.0%2.7%
10-着1-1-1-175.0%15.0%

前走2着以内が優勢です。エタリオウ、カフジプリンス、グローリーヴェイズ、フィエールマン、メイショウテッコン、ユーキャンスマイルの6頭が該当。

前走6着以下から巻き返した4頭は全て前走阪神コースでした。日経賞で下位のクリンチャー、チェスナットコートは厳しいか。

天皇賞・春 データ注目馬

注目馬① フィエールマン

桜花賞や皐月賞の結果からもローテーションは以前ほど重要ではなく、この馬自身を見ても菊花賞で過去のデータを一蹴した実績があります。前走はシャケトラより1kg重い斤量で上がり最速の2着、他馬に強調材料が少なく唯一のGⅠ馬であることや前走内容から相対的に上位評価。

 

注目馬② カフジプリンス

前走から注目していましたが予想を上回る走りで2着。近年の傾向からも前走阪神大賞典(阪神組)は最重要でハーツクライ産駒という血統も魅力。長期休養前は新潟記念3着・ダイヤモンドS3着など重賞での好走実績もあり、中谷騎手とも手は合っています。

 

注目馬③ クリンチャー

ディープスカイ産駒は東開催より西開催を得意としており、この馬も阪神・京都では安定しているのに前走日経賞を使ったのは謎。昨年4歳でレインボーライン、シュヴァルグランに食い下がった内容や菊花賞2着の実績があり、前走を度外視すれば長距離実績はここでは上位。

 

エタリオウ、ユーキャンスマイルはノーザンF生産馬+長距離に強い友道厩舎という背景があり、菊花賞上位の実績と今年のメンバーレベルなら両方馬券内も考えられますが、データからは2~3着まで。

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