過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
昨年は8番人気ジュールポレールが優勝、2015年には3連単2000万馬券が飛び出すなど荒れることも多いGⅠです。
ヴィクトリアマイルの傾向をまとめると
- 阪神牝馬S組が中心
- ディープインパクト産駒が強い
- ノーザンF生産馬○、社台F生産馬×
それでは2019年ヴィクトリアマイルのデータ分析を行なっていきます。
ヴィクトリアマイル 登録馬と予想オッズ
- 3.7倍 ラッキーライラック
- 4.5倍 アエロリット
- 5.4倍 ミッキーチャーム
- 6.9倍 レッドオルガ
- 8.7倍 プリモシーン
阪神牝馬S組のラッキーライラック、ミッキーチャームや昨年4着で東京巧者のアエロリットが上位人気予想。以下速い時計を持っているレッドオルガ、プリモシーンあたりが続きます。
ヴィクトリアマイルのコース分析
東京芝1600mの特徴
スタート後直線が続くため枠順による有利不利は小さいコースです。他の競馬場ならペースが落ち着く3ハロン目辺りから下り坂になってコーナーに入るため、息が入らない流れになりがちです。
東京芝1600m 種牡馬データ
ディープインパクト産駒は昨年8番人気1着のジュールポレール、7番人気3着のレッドアヴァンセなど下位人気でも問題ありません。
ヴィクトリアマイル 種牡馬別成績
- ディープインパクト【3-2-4-18】
- クロフネ【1-2-0-9】
- キングカメハメハ【1-1-1-16】
主な出走馬の血統分析
種牡馬オルフェーヴルの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。オルフェーヴル産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…
種牡馬ディープインパクトの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ディープインパクト産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…
東京芝1600m 母父データ
父サンデー系に対してはミスプロ系の勝率が高く、ヘイロー系やノーザンダンサー系も安定しています。
ヴィクトリアマイル 母父別成績
- タイキシャトル【2-0-1-1】
- マキャヴェリアン【2-0-0-0】
- サンデーサイレンス【1-2-1-22】
ヴィクトリアマイルの傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-3-0-4 | 30.0% | 60.0% |
2番人気 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
3番人気 | 0-1-2-7 | 0.0% | 30.0% |
4番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
6番人気 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
7-9番人気 | 2-2-3-23 | 6.7% | 23.3% |
10-番人気 | 1-4-2-70 | 1.3% | 9.1% |
1番人気馬はまずまず信頼できますが、2番人気以下は人気通りには収まりません。7番人気馬が複勝率50%、11番人気馬が複勝率40%と複勝率順で2位、3位となっています。
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-2-4-14 | 0.0% | 30.0% |
2枠 | 1-1-2-16 | 5.0% | 20.0% |
3枠 | 3-0-1-16 | 15.0% | 20.0% |
4枠 | 0-2-0-18 | 0.0% | 10.0% |
5枠 | 0-2-1-17 | 0.0% | 15.0% |
6枠 | 3-0-0-17 | 15.0% | 15.0% |
7枠 | 2-1-1-23 | 7.4% | 14.8% |
8枠 | 1-2-1-26 | 3.3% | 13.3% |
複勝率ではやや内寄りの方が高めです。4~5枠は優勝馬がおらず成績も低めですが、3着以内5頭中4頭が10番人気以下という大穴枠。
馬番データ
- 偶数番号【5-8-4-71】
- 奇数番号【5-2-6-76】
1枠1番が(0-0-4-6)複勝率40%。どの馬番でもそれほど差はありませんが過去10年で3着以内が無いのは9番と17番。偶数枠の方が人気より好走しやすいのが特徴です。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-2-7 | 10.0% | 30.0% |
先行 | 3-4-3-26 | 8.3% | 27.8% |
差し | 6-4-2-65 | 7.8% | 15.6% |
追込 | 0-2-3-49 | 0.0% | 9.3% |
速い上がりを使える差し馬は届きますが、前に行った馬がなかなか止まらないのも東京マイルの特徴。ヴィルシーナやミナレットのように穴なら逃げ・先行馬です。
ヴィクトリアマイルの傾向データ②
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 5-7-3-70 | 5.9% | 17.6% |
5歳 | 3-2-5-47 | 5.3% | 17.5% |
6歳 | 1-1-2-24 | 3.6% | 14.3% |
7歳 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
8歳上 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
若い馬が優勢で6~7歳で優勝したのはストレイトガール。スプリントを中心に使われてきた点ではレッツゴードンキが近い部分はあります。
またストレイトガール以外の6歳馬で馬券に絡んだ3頭は全て当年勝ちがありました。6歳馬を狙うなら今年重賞を勝っているデンコウアンジュ、フロンテアクイーン。
生月別データ
- 1月【0-2-0-15】
- 2月【1-4-1-31】
- 3月【6-3-2-34】
- 4月【2-1-5-41】
- 5月【1-0-2-15】
毛色別データ
- 鹿毛【5-3-8-57】
- 黒鹿毛【1-4-1-29】
- 栗毛【0-1-1-34】
- 芦毛【1-2-0-16】
- 青鹿毛【1-0-0-6】
- 青毛【2-0-0-3】
オカルト系ですが、栗毛が全く走らないのがヴィクトリアマイルで第1回から数えても栗毛の優勝馬は無し。
過去10年で馬券に絡んだのはどちらも2010年のヒカルアマランサスとショウナンラノビア。以降は人気だったヌーヴォレコルトやハナズゴール、レッツゴードンキも4着以下に敗れています。
今年はミエノサクシード、ラッキーライラック、レッツゴードンキの3頭が栗毛です。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-2-3-57 | 3.1% | 10.9% |
栗東 | 8-8-7-90 | 7.1% | 20.4% |
関西馬が優勢。関東馬は2015年にケイアイエレガント、ミナレットが大穴をあけましたが以降3年間馬券内無し。
生産者データ
- ノーザンF【5-5-2-27】
- 社台F【0-0-1-23】
ノーザンFの強さと社台Fの相性の悪さが目立ちます。
ノーザンF生産馬はアエロリット、ノームコア、プリモシーン、ラッキーライラック、レッドオルガ。社台F生産馬はアマルフィコースト、サウンドキアラ、ソウルスターリング、ワントゥワン。
騎手データ
- 内田博幸【2-1-0-5】
- 戸崎圭太【2-0-0-4】
- 横山典弘【2-0-0-6】
- 蛯名正義【1-2-0-6】
関西馬が強いレースですが騎手では関東のベテランが強く、回収値も関東騎手の方が高いのが特徴。
継続騎乗と乗り替わりでは複勝率では差はありませんが勝率では継続騎乗組が優勢。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
~439 | 1-2-0-20 | 4.3% | 13.0% |
440-459 | 3-3-5-53 | 4.7% | 17.2% |
460-479 | 4-2-2-41 | 8.2% | 16.3% |
480-499 | 2-1-2-20 | 8.0% | 20.0% |
500-519 | 0-0-1-6 | 0.0% | 14.3% |
520-539 | 0-2-0-5 | 0.0% | 28.6% |
540~ | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
馬体重別では500kgを超えると1着がありませんが、ケイアイエレガントやブラボーデイジーなど穴馬が目立ちます。アエロリット、プリモシーン、ラッキーライラック、レッツゴードンキあたりが500kg前後の馬体です。
前走との馬体重差
- +体重【1-5-4-57】
- 増減無【3-2-1-26】
- -体重【4-2-5-62】
ヴィクトリアマイルの前走データ
前走クラス
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 1-0-1-13 | 6.7% | 13.3% |
GⅡ | 6-5-4-66 | 7.4% | 18.5% |
GⅢ | 1-4-4-52 | 1.6% | 14.8% |
オープン | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
1600万 | 0-0-1-9 | 0.0% | 10.0% |
阪神牝馬Sは2016年から1600mになり前哨戦としての結びつきが強まりました。2016、2017年は3着内に2頭、2018年は3着内全てを阪神牝馬S組が占めている最重要ローテです。
主な前走
- 阪神牝馬S【4-4-3-54】
- 中山牝馬S【1-1-2-10】
- 福島牝馬S【0-2-2-31】
前走距離
- 1200m【1-0-1-13】
- 1400m【1-2-1-40】
- 1600m【4-3-3-35】
- 1800m【1-3-4-46】
- 2000m【1-2-1-8】
前走1200mはストレイトガールの高松宮記念、1400mは阪神牝馬Sのみです。
前走人気
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-2-1-19 | 4.3% | 17.4% |
2番人気 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
3番人気 | 2-2-1-22 | 7.4% | 18.5% |
4番人気 | 2-1-3-17 | 8.7% | 26.1% |
5番人気 | 2-0-0-14 | 12.5% | 12.5% |
6-9番人気 | 0-4-0-37 | 0.0% | 9.8% |
10-番人気 | 0-0-4-22 | 0.0% | 15.4% |
前走が国内のレースだった馬で優勝したのは前走5番人気以内。前走6番人気以下は掲示板に乗っていれば2~3着で狙えます。
前走6番人気以下
- 5着以内【0-3-4-17】
- 6着以下【0-1-0-42】
前走6番人気&6着以下から巻き返したのは2013年のホエールキャプチャで前走阪神牝馬Sで6番人気14着。クイーンC勝ち、桜花賞2着などの実績がありました。
サトノワルキューレ、メイショウオワラ、ワントゥワンの3頭が前走6番人気&6着以下。
前走阪神牝馬S
- 5番人気以内【4-3-2-27】
- 6番人気以下【0-1-1-27】
阪神牝馬S組は着順よりも人気が重要。アマルフィコースト、クロコスミア、サトノワルキューレ、ミエノサクシード、ワントゥワンが阪神牝馬Sで6番人気以下でした。
前走着順
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 0-2-3-31 | 0.0% | 13.9% |
2着 | 2-1-3-21 | 7.4% | 22.2% |
3着 | 0-1-3-8 | 0.0% | 33.3% |
4着 | 1-1-0-10 | 8.3% | 16.7% |
5着 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
6-9着 | 3-2-0-39 | 6.8% | 11.4% |
10-着 | 2-3-0-33 | 5.3% | 13.2% |
前走6着以下から巻き返しているのは阪神牝馬S、ドバイミーティング、GⅡ時代の産経大阪杯など格の高いレースが中心です。また前走1着馬の優勝がありません。
前走阪神牝馬S
- 1着【0-0-0-9】
- 2~5着【2-2-3-18】
- 6着以下【2-2-0-27】
阪神牝馬Sが1600mになってからの3年間で3着以内を7頭送り出していますが、そのうち6頭が阪神牝馬Sで2~5着。唯一6着以下から巻き返したのはストレイトガールで前年の覇者でした。
アマルフィコースト、ミエノサクシード、クロコスミアの3頭が該当しますがこの3頭は6番人気以下だったのでデータ的には一長一短。
ヴィクトリアマイル データ注目馬
昨年は4着でしたがその後の安田記念、毎日王冠では牡馬相手に非常に強い内容。クロフネ産駒で高速馬場適性も高く、今回久々に横山典騎手に戻るのも好材料。前走がアメリカ遠征で3か月半振りのレースという点はやや嫌われそうですが、天栄で調整されていたので問題なさそうです。
母エリモピクシーというだけで東京マイルでは抑えるべき存在。阪神牝馬Sは7着でしたがタイム差は0.1秒差。阪神牝馬Sは着順より人気が直結しやすいレースであり、他にもディープ産駒やノーザンF生産馬であること、ストレイトガールで2回優勝している藤原厩舎などがプラス要素。
ダービー卿CTは55kgを背負いながら1.31.7の速い時計で2着。ローテとしては阪神牝馬Sより強調はできませんが阪神牝馬S組も一長一短な馬が多く、マイル実績や持ち時計、ノーザンF生産のディープ産駒という点でプラス評価。長い直線とは言え前が止まらない馬場になりそうなので偶数枠が欲しい所。
他では前走は5カ月の休み明け、他馬より1kg重い55kg、2200mからの大幅な距離短縮とマイナス要素が多かったカンタービレ。
大穴ならワントゥワンは昨年の富士Sではエアスピネル、ペルシアンナイト相手に先着、関屋記念でも3kg差でプリモシーンにクビ差2着。ハイペースで流れたらチャンスあり。
またヴィクトリアマイルは2年連続稍重で行われており、枠順以上に当日の天気・馬場状態は重要です。