阪神大賞典2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by Ogiyoshisan [CC BY-SA 4.0]
2019年3月17日(日)
阪神大賞典(GⅡ)
阪神競馬場・芝3000m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

かつてはゴールドシップが3連覇するなど前年のGⅠ馬が春天を目指しここから始動することが多かったのですが、今年はGⅠ馬や長距離GⅠでの好走馬が不在で混戦模様になりそうです。

阪神大賞典の傾向をまとめると

  • 1番人気馬は堅実
  • ステイゴールド、ハーツクライ産駒が強い
  • 前走有馬記念、年明けGⅡ、ダイヤモンドS組が中心

それでは2019年阪神大賞典のデータ分析を行なっていきます。

阪神大賞典 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 2.4倍 シャケトラ
  • 4.3倍 リッジマン
  • 4.8倍 アドマイヤエイカン
  • 7.0倍 ヴォージュ
  • 9.7倍 コルコバード

AJCCで1年振りの復帰戦を勝利で飾ったシャケトラが1番人気予想。GⅠで善戦した実績は今年のメンバーでは抜けています。ステイヤーズSで1、2着のリッジマン、アドマイヤエイカンらが続く人気。

阪神大賞典のコース分析

阪神芝3000mの特徴


向こう正面の直線入り口からスタートしコーナーを6回回ります。最初のコーナーまでにペースが落ち着くことが殆どで、2週目の3~4コーナーからペースアップしそのままゴールまでの追い比べになる事が多いです。

重賞ナビ

阪神競馬場・芝3000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪神芝…

阪神芝3000m 種牡馬データ


ステイゴールド、ハーツクライの長距離適性は疑いようもなく、阪神大賞典でも非常に良い成績です。

マンハッタンカフェ産駒はヒルノダムールが天皇賞・春を制していますがこのレースではイコピコ、ヒルノダムールがそれぞれ2番人気になりながら敗れるなど(0-0-0-6)という成績。

阪神大賞典 種牡馬別成績

  • ステイゴールド【4-2-0-2】
  • ハーツクライ【2-3-0-5】
  • ディープインパクト【1-1-1-2】

主な出走馬の血統分析

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種牡馬マンハッタンカフェの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。マンハッタンカフェ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…

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種牡馬ステイゴールドの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ステイゴールド産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…

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種牡馬ハーツクライの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ハーツクライ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまとめて…

阪神芝3000m 母父データ


母父メジロマックイーンは父ステイゴールドの特殊例。系統別ではサドラーズウェルズ系やノーザンダンサー系の複勝率が高く、シャケトラは母父サドラーズウェルズ系のシングスピールなので血統的に長距離をこなせる下地はあります。

阪神大賞典 母父別成績

  • サンデーサイレンス【1-1-1-8】
  • マキャヴェリアン【1-1-0-1】
  • サドラーズウェルズ【0-2-1-1】

阪神大賞典の傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-2-2-150.0%90.0%
2番人気1-1-1-710.0%30.0%
3番人気3-1-2-430.0%60.0%
4番人気0-3-1-60.0%40.0%
5番人気1-1-3-510.0%50.0%
6番人気0-1-1-80.0%20.0%
7-9番人気0-1-0-290.0%3.4%
10-番人気0-0-0-200.0%0.0%

1番人気馬の複勝率は90%と高く、小頭数になることも多いため人気通りに決まりやすいレースです。ただし2番人気馬は飛ぶことも多いため当日人気には注意。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠2-0-1-720.0%30.0%
2枠0-2-2-60.0%40.0%
3枠1-1-1-98.3%25.0%
4枠0-1-1-100.0%16.7%
5枠0-0-1-130.0%7.1%
6枠2-4-1-912.5%43.8%
7枠2-0-2-1212.5%25.0%
8枠3-2-1-1415.0%30.0%

好走馬が内と外に分かれていますが、人気馬が中枠に入りづらかっただけなのであまり枠の影響はありません。4~5枠は過去10年で3番人気以内の馬が入ったことがありませんでした。

馬番データ

  • 偶数番号【1-9-6-38】
  • 奇数番号【9-1-4-42】

ただし馬番では奇数枠が1着、偶数枠が2着になることが多いのが特徴です。オカルトデータに近いかもしれませんが、馬単や3連単を買う人は意識して組んでみるのも面白そうです。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-0-2-80.0%20.0%
先行6-5-3-2216.7%38.9%
差し1-4-3-223.3%26.7%
追込0-0-2-280.0%6.7%
マクリ3-1-0-075.0%100.0%

2周目3~4コーナーからのロングスパートになることが多く、バテた馬は後方に置かれるので脚質はあまり意味を成しません。

前走上がり3F

  • 1位【2-3-1-5】
  • 2~3位【4-1-3-15】
  • 4~5位【3-4-3-12】
  • 6位以下【1-2-3-42】

前走上がり6位以下の馬は好走率が下がります。アドマイヤエイカン、サイモンラムセス、ステイインシアトル、リッジマン、ロードヴァンドールの5頭が該当します。

阪神大賞典の傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳4-6-3-1315.4%50.0%
5歳3-3-4-1412.5%41.7%
6歳2-1-1-227.7%15.4%
7歳~1-0-2-312.9%8.8%

例年なら4~5歳馬が中心ですが、今年の登録馬は全て6歳以上です。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦0-2-0-180.0%10.0%
栗東10-8-10-6111.2%31.5%
地方0-0-0-10.0%0.0%

関東馬はあまり人気になることはありませんが、連対した2頭は当日4番人気以内でした。コルコバード、ソールインパクトが関東馬です。

生産者データ

  • ノーザンF【3-5-2-17】

アドマイヤエイカン、カフジプリンス、コルコバード、シャケトラ、ステイインシアトルの5頭がノーザンF生産馬です。

騎手データ

  • 岩田康誠【3-0-1-3】
  • 福永祐一【2-1-0-3】
  • 四位洋文【1-1-1-3】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
440-4592-3-0-1112.5%31.3%
460-4791-5-0-164.5%27.3%
480-4991-2-8-242.9%31.4%
500-5196-0-1-1725.0%29.2%
520-5390-0-0-100.0%0.0%
540~0-0-1-20.0%33.3%

500~519kgが6勝を挙げていますがゴールドシップ、サトノダイヤモンドなど実績からして別格だった馬が多く、複勝率では馬格による差はありません。

前走との馬体重差

  • +体重【4-2-6-24】
  • 増減無【2-3-2-11】
  • -体重【4-5-2-44】

阪神大賞典の前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ4-5-2-1019.0%52.4%
GⅡ4-1-4-2013.8%31.0%
GⅢ2-2-2-246.7%20.0%
オープン0-1-0-70.0%12.5%
1600万0-1-2-110.0%21.4%

前走GⅢから馬券に絡んでいるのは全てダイヤモンドSです。それ以外では有馬記念か年明けのGⅡ組が中心。また前走2000m以下は(0-0-0-14)と全て4着以下に敗れています。コルコバード、サイモンラムセスが該当。

主な前走

  • 有馬記念【4-5-1-6】
  • ダイヤモンドS【2-2-2-21】
  • 日経新春杯【2-1-2-6】
  • 京都記念【1-0-2-8】
  • AJCC【1-0-0-3】

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-5-1-433.3%73.3%
2番人気1-1-1-316.7%50.0%
3番人気1-1-1-89.1%27.3%
4番人気1-0-2-98.3%25.0%
5番人気0-1-2-60.0%33.3%
6-9番人気2-0-2-179.5%19.0%
10-番人気0-2-1-310.0%8.8%

前走1番人気馬の成績が抜けていますが今年は該当馬無し。5番人気以内に広げるとアドマイヤエイカン、カフジプリンス、ソールインパクト、ヴォージュの4頭です。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着3-4-3-1015.0%50.0%
2着2-0-1-622.2%33.3%
3着1-0-1-416.7%33.3%
4着1-1-0-514.3%28.6%
5着1-0-1-146.3%12.5%
6-9着2-4-2-236.5%25.8%
10-着0-1-2-170.0%15.0%

前走1着馬の複勝率は50%と安定しています。前走6着以下からの巻き返しは前走GⅠ・GⅡ組が中心。

阪神大賞典 データ注目馬

注目馬① シャケトラ

前走で破った相手も強くこのメンバーなら断然の実績。4歳時の天皇賞・春は9着に敗れていますが当時は完全にキャリア不足。本質は長距離馬ではありませんが母父サドラーズウェルズ系という血統からはこの距離でも対応可能。

 

注目馬② アドマイヤエイカン

万葉Sは7着に敗れましたが、ハーツクライ産駒は長距離適性がありながら菊花賞や天皇賞・春を勝ちきれていないように京都は苦手。阪神に戻る今回は見直しが必要で、母父フレンチデピュティも昨年のレインボーラインと同じです。

 

注目馬③ カフジプリンス

こちらもハーツクライ産駒で1年半近い休養から京都記念で復帰し0.6秒差10着、中1週で尼崎S3着。菊花賞で3番人気に推されたこともあり重賞で掲示板に乗る力はあります。距離は伸びますが、前走同じ阪神内回りでまずまず走れたのは好材料。

 

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