金鯱賞2019予想|過去7年の傾向とデータ分析

by Nadaraikon [CC BY-SA 3.0]
2019年3月10日(日)
金鯱賞(GⅡ)
中京競馬場・芝2000m

過去7年分のデータ分析と予想です。中京競馬場リニューアル後の7年分を対象にしていますが開催時期が何度も変わっているため参考程度にご覧ください。

※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

ダービー1番人気のダノンプレミアムがここで復帰。アルアインやリスグラシュー、ペルシアンナイトなどの実績馬に加え連勝中のエアウィンザー、同コースの中日新聞杯を勝ったギベオンら楽しみなメンバーが揃いました。

金鯱賞の傾向をまとめると

  • 前走重賞で5着以内が優勢
  • 馬格のある馬が強い
  • 父サンデー系かキングカメハメハ

それでは2019年金鯱賞のデータ分析を行なっていきます。

金鯱賞 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 3.4倍 ダノンプレミアム
  • 3.8倍 エアウィンザー
  • 4.4倍 アルアイン
  • 5.1倍 リスグラシュー
  • 8.3倍 ギベオン

GⅠ馬5頭という豪華な面子ですが、その中でも人気を集めそうなのはダノンプレミアム、アルアイン、リスグラシューか。GⅠ馬に割って入りそうなのが4連勝中のエアウィンザー。

金鯱賞のコース分析

中京芝2000mの特徴


スタンド前からのスタートで1コーナーまでの距離が短めのためやや内寄りの枠が有利なコースです。ペースも緩やかになりやすいため、差しが強い中京芝コースの中では比較的先行馬も健闘しています。

重賞ナビ

中京競馬場・芝2000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中京芝…

中京芝2000m 種牡馬データ


サンデー系の出走数が大半です。それ以外ではキングカメハメハは相性が良さそうですが他系統はイマイチ。クロフネ産駒のパドルウィール、ジャングルポケット産駒のエアソミュール、シンボリクリスエス産駒のミトラが馬券に絡んでいますが全て母父サンデーサイレンスでした。

金鯱賞 種牡馬別成績

  • キングカメハメハ【2-1-1-7】
  • ハーツクライ【2-0-3-7】
  • ディープインパクト【1-3-3-13】

主な出走馬の血統分析

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種牡馬ハーツクライの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ハーツクライ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまとめて…

中京芝2000m 母父データ


父サンデー系に対しては母父ナスルーラ系、ミスプロ系の成績が良くノーザンダンサー系は2~3着まで。また母父トニービンの馬券内4回は全てサトノノブレスです。

金鯱賞 母父別成績

  • グラスワンダー【2-0-0-3】
  • サンデーサイレンス【1-1-2-14】
  • トニービン【0-2-2-5】

金鯱賞の傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-1-0-342.9%57.1%
2番人気0-0-3-40.0%42.9%
3番人気1-0-0-614.3%14.3%
4番人気1-1-2-314.3%57.1%
5番人気1-0-0-614.3%14.3%
6番人気1-1-1-414.3%42.9%
7-9番人気0-4-1-160.0%23.8%
10-番人気0-0-1-290.0%0.0%

開催時期が3月に移ってからは2年連続1番人気馬が優勝していますが、昨年は8番人気のサトノノブレスが2着に入るなど人気馬同士の決着は多くありません。

単勝オッズ別では3.9倍以下が(3-1-1-3)ですが、単勝オッズ4.0~6.9倍は(1-0-3-9)とやや微妙です。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-1-0-80.0%11.1%
2枠1-0-1-711.1%22.2%
3枠1-1-2-610.0%40.0%
4枠0-1-2-80.0%27.3%
5枠1-0-3-97.7%30.8%
6枠0-1-0-120.0%7.7%
7枠2-1-0-1015.4%23.1%
8枠2-2-0-1113.3%26.7%

外の7~8枠の連対率がやや高めです。1枠と6枠は人気より着順を落としやすいのが特徴。

馬番データ

  • 偶数番号【4-2-3-36】
  • 奇数番号【3-5-5-35】

馬番では4番(1-1-1-4)、5番(0-0-4-3)、13番(1-1-0-2)あたりの複勝率が高めです。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-2-0-50.0%28.6%
先行2-3-1-188.3%25.0%
差し5-2-6-2313.9%36.1%
追込0-0-1-250.0%3.8%

過去7年分で見ると差し馬が優勢ですが、3月開催に移ってからは8番人気サトノノブレス、7番人気ロードヴァンドールと2年連続で人気薄の穴馬が2着に粘っています。脚質的に近いのはタニノフランケルか。

金鯱賞の傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳0-2-0-50.0%28.6%
4歳4-2-1-925.0%43.8%
5歳2-1-5-207.1%28.6%
6歳0-1-2-210.0%12.5%
7歳1-0-0-910.0%10.0%
8歳上0-1-0-70.0%12.5%

若い馬の方がやや優勢です。昨年は8歳馬のサトノノブレスが2着になりましたが、金鯱賞で過去3回馬券に絡んでいるコース巧者でした。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦1-1-1-165.3%15.8%
栗東6-6-7-558.1%25.7%

関西馬が強いレースで、調教師別では池江調教師の出走数が断トツです。オーシャンブルー、ラブリーデイ、サトノダイヤモンドなど(1-3-3-9)という成績。今年もアルアイン、ペルシアンナイトの2頭出し。

騎手データ

  • 池添謙一【3-1-0-1】
  • デムーロ【1-0-1-3】
  • ルメール【1-0-1-2】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4391-0-0-150.0%50.0%
440-4590-1-0-90.0%10.0%
460-4791-0-0-127.7%7.7%
480-4991-3-1-253.3%16.7%
500-5193-3-5-1511.5%42.3%
520-5391-0-2-98.3%25.0%
540~0-0-0-00.0%0.0%

開催時期が異なっても馬格のある馬が強い傾向は変わらず、当日500~519kg+4番人気以内は(2-1-4-2)で複勝率78%。有力馬ではリスグラシューが460kg前後の馬体です。

前走との馬体重差

  • +体重【4-3-7-44】
  • 増減無【2-3-0-7】
  • -体重【1-0-0-20】

前走との馬体重差でも特徴があり、マイナス体重で勝ったのは2015年のミトラのみ。人気馬はあまり多くはありませんが1番人気のサトノギャラント、2番人気のプロディガルサンも着外に敗れています。

金鯱賞の前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ3-2-3-249.4%25.0%
GⅡ2-0-2-189.1%18.2%
GⅢ1-2-0-155.6%16.7%
オープン1-0-2-89.1%27.3%
1600万0-2-0-50.0%28.6%
海外0-1-1-10.0%66.7%

昨年優勝のスワーヴリチャード、一昨年優勝のヤマカツエースは共に前走有馬記念でしたが過去7年分で見ると前走のクラスはあまり関係なさそうです。

また過去7年の優勝馬は全て前走2000m以上のレースを使っていましたが、前走1800m組のロードヴァンドール、パドルウィール、ダイワマッジョーレが人気薄で2着に好走しています。

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-0-0-528.6%28.6%
2番人気1-1-1-512.5%37.5%
3番人気1-1-2-511.1%44.4%
4番人気0-1-0-30.0%25.0%
5番人気1-1-0-416.7%33.3%
6-9番人気1-0-3-273.2%12.9%
10-番人気1-2-1-214.0%16.0%

前走オープン特別以下は5番人気以内が必須です。重賞組も上位人気だった馬の方がやや複勝率は高めですが、下位人気からの巻き返しは前走GⅠが多めです。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着1-1-2-610.0%40.0%
2着1-1-0-416.7%33.3%
3着0-0-1-40.0%20.0%
4着2-2-2-225.0%75.0%
5着1-0-0-325.0%25.0%
6-9着1-2-1-214.0%16.0%
10-着1-1-2-312.9%11.4%

前走掲示板が好走の目安です。前走重賞は特にその傾向が強く、またGⅡ~GⅢで1秒差以上敗れている馬は割引きです。

前走重賞

  • 5着以内【5-2-3-12】
  • 6着以下【1-2-2-45】

金鯱賞 データ注目馬

注目馬① ダノンプレミアム

不安点はダービー6着以来9か月振りのレースという点ですが、陣営のこの馬に対する期待も大きく中途半端な状態では出してこないはず。好位抜け出しの脚質もレース傾向に合っており、川田騎手はこのコースを非常に得意としています。父ディープ×母父ロベルト系という血統も○。

 

注目馬② リスグラシュー

クラシック時は440kg前後の小柄な馬でしたが、昨年秋は460kg前後に成長しベストではない京都のエリザベス女王杯でGⅠ制覇。それでもやや小柄な馬体はネックですが、父ハーツクライで過去の好走馬に多いトニービンの血を引いており、左回りの中距離は好条件です。

 

注目馬③ エアウィンザー

父キンカメ×母父サンデーはコース相性が良い配合。GⅢ勝ちのみという実績は見劣りしますがチャレンジCでステイフーリッシュやダンビュライトを突き放した内容や連勝の勢いは無視できず。人気になりそうですが相手が格段に強くなるのでオッズ次第か。

 

アルアインも馬格がある先行馬ということでダノンプレミアムに似ていますが、前走久々のマイルからの距離延長がやや不安。ただ池江厩舎はこのコースに強く、この馬自体休み明けでも走ります。

タニノフランケルは過去のパターンから2~3着なら可能性あり。

重賞の最終予想はコチラ


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